防衛省・自衛隊は、令和5年9月6日(水)から22日(金)までの間、ベトナムにおいて拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)PKO専門家会合の下での活動である、国連平和維持活動要員候補者能力評価事業(Competency Evaluation Program for Prospective UN Peacekeepers:CEPPP)に参加しました。
我が国は2021年から約3年間、ベトナムとPKO専門家会合の共同議長を務めており、CEPPPには、共同議長を務める防衛政策局インド太平洋地域参事官付インド太平洋地域協力企画官以下、防衛政策局及び陸上自衛隊から約60名が参加しました。CEPPPにはADMMプラスを構成するASEAN及びプラス国の全18か国、ASEAN事務局、そしてオブザーバー国としてフランスが参加しました。
CEPPPでは、国連PKO要員に必要な知識を習得するための座学の実施に加え、国連平和活動局作成のシナリオを使用し、国連軍事監視要員が施設要員・衛生要員と調整する際の要領等を確認しました。
我が国は共同議長国として、国連PKOに施設部隊を派遣してきた強みを生かし、ベトナム国防省及び同人民軍との緊密な連携の下、各国参加者が国連PKOでの任務を遂行する上で必要な知識・技能及びパートナーシップの強化に貢献しました。
さらに、CEPPPの閉会式当日の9月21日が日越外交関係樹立50周年の節目となることを記念し、日越共同議長は、日本リードの下、各国参加者と共に整備した越軍訓練場内の道路整備現場を確認しました。
防衛省・自衛隊としては、こうしたASEAN主導の枠組みを通じて関係各国との連携を一層強化するとともに、PKO分野における協力を進め、国際社会の平和と安定に引き続き積極的に貢献してまいります。