小野寺防衛大臣による第4回拡大ASEAN国防相会議及び第3回日ASEAN防衛担当大臣会合への出席並びに二国間会談等の実施について(概要)

平成29年10月24日
防衛省

10月22~25日、小野寺防衛大臣は、フィリピン(クラーク)を訪問し、第4回拡大ASEAN国防相会議(以下「ADMMプラス」という。)及び第3回日ASEAN防衛担当大臣会合に出席した。また、ADMMプラス参加国の国防大臣等との二国間会談等を行ったところ、概要以下のとおり。

1.第4回ADMMプラスについて

(1)10月24日、ASEAN10か国及びプラス国(8か国)の国防大臣等の参加を得て、第4回ADMMプラスが行われた。会議においては、4月に開催されたADSOM(高級事務レベル会合)プラスの結果及び前日に開催されたASEAN国防相会議(ADMM)における決定について報告が行われるとともに、参加国の国防大臣等の間で、地域の安全保障課題について意見交換が行われた。

(2)小野寺防衛大臣からは、スピーチの中でまず、北朝鮮による核実験の強行や相次ぐ弾道ミサイルの発射は、国際社会全体に対する正面からの挑戦であり、これまでにない重大かつ差し迫った脅威である旨述べた。その上で、北朝鮮に全ての核・弾道ミサイル計画の放棄に向けて政策転換させるべく、今は国際社会が一致団結して北朝鮮に最大限の圧力をかける必要がある旨強調した。

(3)また、海洋をめぐっては、独自の主張に基づく力を背景とした一方的な現状変更の試みが地域の繁栄にとっての懸念となっている点を指摘し、この点を踏まえ、我が国としても、南シナ海における米海軍等との共同訓練をはじめとして、自由で開かれた海洋に資する活動に取り組んでいる旨強調した。

(4)これに加え、この地域で多発する自然災害も地域の安定にとって深刻なリスクである旨発言し、国際社会が一致して取り組むことの重要性を訴え、我が国としても、ADMMプラスの枠組みで人道支援・災害救援に係る地域の連携促進に取り組んできており、今後、より一層積極的な役割を果たしていく旨強調した。

(5)他の参加国からは、ADMMプラスの枠組みにおける協力の実績と今後の方向性、朝鮮半島情勢、南シナ海問題を含む海上における紛争の平和的解決と衝突の回避、テロに対する協力の必要性等について指摘がなされた。

【参考1】日本以外の参加国国防大臣等

(1)ASEAN加盟国等
ブルネイ: ヤスミン首相府エネルギー大臣
カンボジア: ティア・バニュ副首相兼国防大臣
インドネシア: リャミザルド国防大臣
ラオス: チャンサモーン国防大臣
マレーシア: ヒシャムディン国防大臣
ミャンマー: セイン・ウィン国防大臣
フィリピン: ロレンザーナ国防大臣
シンガポール: ウン国防大臣
タイ: プラウィット副首相兼国防大臣
ベトナム: リック国防大臣
ASEAN事務局: ミン事務総長
(2)プラス国
豪州: ペイン国防大臣
中国: 常万全国防部長
インド: シタラマン国防大臣
ニュージーランド: リンチ国防副次官
韓国: 宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官
ロシア: ショイグ国防長官
米国: マティス国防長官

【参考2】EWGの現議長国

  • 人道支援・災害救援: マレーシア、米国
  • 海洋安全保障: シンガポール、韓国
  • 防衛医学: ミャンマー、インド
  • 対テロ: タイ、中国
  • PKO: インドネシア、豪州
  • 地雷処理: ラオス、ロシア
  • サイバーセキュリティ: フィリピン、ニュージーランド

発言する小野寺大臣

第3回日ASEAN防衛担当大臣会合について

(1)10月23日、第3回日ASEAN防衛担当大臣会合が行われた。

(2)会議冒頭、フィリピンのロレンザーナ国防大臣から小野寺大臣が紹介され、40年以上に及ぶ日本とASEANの長い協力の歴史に触れつつ、本会合では日本が昨年表明した日ASEAN防衛協力の指針である「ビエンチャン・ビジョン」の現況及び今後の進展について議論する旨述べ、開会した。

(3)これに引き続き、小野寺大臣から、日ASEAN防衛担当大臣会合について、平成26年のミャンマーにおける第1回会合の開催、昨年のラオスにおける第2回会合の開催及び「ビエンチャン・ビジョン」の表明などを振り返り、日ASEAN防衛協力強化のモメンタムを生み出してきた重要な会合であることを確認した。

(4)また、最近の北朝鮮情勢や東シナ海・南シナ海情勢を含む海洋をめぐる問題など、地域の安全保障課題が多様化・複雑化する中、地域の平和と安定を確保するため日ASEANの防衛協力がより一層重要になっているとの認識で一致した。

(5)その上で、小野寺大臣からは「ビエンチャン・ビジョン」に基づき具体的・実践的な協力が進展しており、今後も同指針に基づき協力を深化させていきたい旨述べた。ASEAN側からは、小野寺大臣の防衛大臣再任の歓迎と共に、「ビエンチャン・ビジョン」に対する歓迎・支持が表明され、日ASEAN防衛協力を一層推進していくことで一致した。

集合写真

二国間会談等について

(1)日米防衛相会談(マティス国防長官)(23日午後)

 今回の会談で両大臣は、北朝鮮の核・ミサイルの開発状況等について情報共有し、万全の防衛態勢を確保することで一致し、運用面での連携を一層緊密化すること、我が国の新規BMDアセットの導入について協力することを確認した。マティス長官からは、米国の拡大抑止のコミットメントを含め、日本の防衛に対する強い決意が改めて示された。また、両大臣は、今後の対応について緊密に連携し、北朝鮮に対して目に見える形で圧力をかけ続けていくこと、日米韓三か国での緊密な協力を進めることを確認した。さらに、東シナ海情勢を引き続き注視し、その平和と安定のため協力するとともに、南シナ海の情勢も踏まえ、東南アジア諸国との防衛協力を推進していくことで一致した。

日米防衛相会談の概要
防衛大臣臨時記者会見(日米防衛相会談後)

 

 

(2)日豪防衛相会談(ペイン国防大臣)(23日午後)

日豪防衛相会談(概要)

 

(3)日韓防衛相会談(ソン国防部長官)(23日午後)

日韓防衛相会談(概要)

 

(4)日米韓防衛相会談(マティス米国防長官及びソン国防部長官)(23日午後)

日米韓防衛相会談共同声明
防衛大臣臨時記者会見(日米韓防衛相会談後)

 

(5)日比防衛相会談(ミゲル・デルフォン・ロレンザーナ国防大臣)(23日午後)

日比防衛相会談(概要)

 

(6)日越防衛相会談(リック国防大臣)(24日午後)

日越防衛相会談(概要)
防衛大臣臨時記者会見
ADMMプラス、ADI設置式典、議長国交代式典、日越防衛相会談後)

 

(以上)

 

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