中国航空戦力等の我が国周辺空域における活動について

1.

近年、中国航空戦力等による我が国周辺空域における活動は急速に活発化しており、活動空域が拡大しているほか、飛行パターンも多様化している。具体的には以下のとおり。

中国機に対する緊急発進回数の年度別グラフ。平成21年度までは、17年度を除いて50回以下で推移。以降増加し、平成27年度には600回を超えた。
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わが国周辺空域における最近の中国の活動

緊急発進の対象となった中国機の飛行パターン例。続く段落で詳細説明
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中国国防部による「東シナ海防空識別区」設定までの中国政府所属航空機の主な動向

2.

中国政府所属航空機については、2012年12月13日、中国国家海洋局所属の固定翼機(Y-12)が中国機として初めて我が国固有の領土である尖閣諸島の領空を侵犯した。これに対し我が国政府は外交ルートを通じて中国政府に対して直ちに厳重抗議した。その後も同局所属の固定翼機の当該領空への接近飛行は継続しており、これまでに計13回確認されている(直近は2014年3月23日)。

【尖閣諸島周辺空域における中国機(Y-12)の航跡(24.12.13以降)】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

(※航跡~ をクリックすると新しいウィンドウを開いて地図を拡大表示します)

航跡 124.12.22 (再生・停止ボタン)

航跡 224.12.24 (再生・停止ボタン)

航跡 324.12.25 (再生・停止ボタン)

航跡 424.12.26 (再生・停止ボタン)

航跡 525. 1. 5 (再生・停止ボタン)

航跡 625. 1.11 (再生・停止ボタン)

航跡 725. 1.15 (再生・停止ボタン)

航跡 825. 2.28 (再生・停止ボタン)

航跡 925. 8.26 (再生・停止ボタン)

航跡1025.10. 1 (再生・停止ボタン)

航跡1126. 1. 7 (再生・停止ボタン)

航跡1226. 2.21 (再生・停止ボタン)

航跡1326. 3.23 (再生・停止ボタン)

Y-12
機影
(航空自衛隊撮影)
Y-12 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約15m
翼幅約17~19m
速度344km
(最大巡航速度)
航続距離650km以上

3.

中国軍機については、2013年1月に、中国国防部が東シナ海における中国軍機による定例的な警戒監視および同軍戦闘機による空中警戒待機とみられる活動の実施について公表を行った。また、7月にはY-8早期警戒機型が、9月にはH-6爆撃機がそれぞれ沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進出する飛行が対領空侵犯措置により初めて確認され、10月には、Y-8早期警戒機型2機及びH-6爆撃機2機の計4機が3日間連続で同様の飛行を行った。同年11月には、Tu-154情報収集機が2日間連続で東シナ海を飛行した。

【2013年7月 Y-8早期警戒機型の航跡】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

2013年7月 Y-8早期警戒機型の航跡
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Y-8
機影
(航空自衛隊撮影)
Y-8 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約33~34m
翼幅38m
速度550km
(最大巡航速度)
航続距離1,272~5,615km

【2013年9月 H-6爆撃機の航跡】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

2013年9月 H-6爆撃機の航跡
(再生・停止ボタン)
H-6
機影
(航空自衛隊撮影)
H-6 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約35m
翼幅約34m
速度785km/h
(最大巡航速度)
航続距離4,300~6,000km

【2013年10月(3日間連続) Y-8早期警戒機型及びH-6爆撃機の航跡例】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

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Y-8(1機)(10月1日目)
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Y-8(1機)(10月2日目)
(再生・停止ボタン)
Y-8
機影
(航空自衛隊撮影)
Y-8 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約33~34m
翼幅38m
速度550km
(最大巡航速度)
航続距離1,272~5,615km
H-6(2機)(10月3日目)
(再生・停止ボタン)
H-6
機影
(航空自衛隊撮影)
H-6 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約35m
翼幅約34m
速度785km/h
(最大巡航速度)
航続距離4,300~6,000km

【2013年11月 (2日間連続)TU-154情報収集機の航跡】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

航跡1:(再生・停止ボタン)
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

航跡2:(再生・停止ボタン)
TU-154
機影
(航空自衛隊撮影)
TU-154 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約48m
翼幅約38m
速度935km
(巡航速度)
航続距離3,700km以上

4.

さらに同月23日、中国政府は、我が国固有の領土である尖閣諸島の領空がその範囲に含まれる「東シナ海防空識別区」を設定し、当該空域を飛行する航空機に対し中国国防部の定める規則を強制し、これに従わない場合には中国軍による「防御的緊急措置(defensive emergency measures)」をとる旨を発表した。中国側がこうした空域を設定し、自国の規則に従うことを義務付けることは、東シナ海における現状を一方的に変更し、事態をエスカレートさせ、現場海空域において不測の事態を招きかねない非常に危険なものである。また、今回発表された措置は、国際法上の一般原則である公海上空における飛行の自由の原則を不当に侵害するものであり、当該措置は我が国に対して何ら効力を有するものではないとして、我が国政府は外交ルートを通じて中国政府に対して直ちに厳重抗議するとともに、公海上空における飛行の自由を妨げるような一切の措置の撤回を求めている(2013.11.24外務大臣談話(外務省ホームページへ))。また、同日に、Tu-154情報収集機及びY-8情報収集機型がそれぞれ東シナ海を飛行した。中国空軍は、「東シナ海防空識別区」の設定を発表後、初めてのパトロール飛行を実施した旨公表している。

我が国及び中国が設定したADIZ

【2013年11月 Tu-154情報収集機及びY-8情報収集機型の航跡】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

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TU-154
(再生・停止ボタン)
TU-154
機影
(航空自衛隊撮影)
TU-154 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約48m
翼幅約38m
速度935km
(巡航速度)
航続距離3,700km以上
Y-8   :
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Y-8
機影
(航空自衛隊撮影)
Y-8 諸元
(出典)Jane's All the World's Aircraft
全長約33~34m
翼幅38m
速度550km
(最大巡航速度)
航続距離1,272~5,615km

5.

このほか、2013年9月には国籍不明の無人機(推定)が東シナ海を飛行するのが対領空侵犯措置により初めて確認された。

【2013年9月 国籍不明の無人機(推定)の航跡】
航跡図

※アニメーションについては航跡の動きを簡略化したイメージです。

2013年9月 国籍不明の無人機(推定)の航跡
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対象機
機影
(航空自衛隊撮影)

政府としては、我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜くとの観点から、今後とも我が国周辺海空域における警戒監視活動に万全を期すとともに、国際法及び自衛隊法に従い、対領空侵犯措置を厳正に実施していく。

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