第72回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成29年3月29日(水)14時00分~14時50分

2 場所

防衛省A棟4階 陸幕大会議室

3 出席者

(委員) 大森会長、立川委員、友常委員、廣瀬委員、髙木委員
(防衛省) 宮原服務管理官

4 議事

(1)開会の辞

◯ 大森会長
 只今より「第72回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
 本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2)第71回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯ 大森会長
 それでは、本日の議題に入ります。
 議題の第1番目は、前回の審査会の議事録のご承認をいただくことです。
 お手元の資料2「第71回倫理審査会議事録」について、案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問又はご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 ありません。

◯ 大森会長
 それでは、議事録につきましては、特段のご意見もないようですので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3)自衛隊員倫理法違反事案に対する処分について(1件)について

◯ 大森会長
 議題の2番目は、「自衛隊員倫理法違反事案に対する処分について」の報告です。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、議題の倫理法違反の処分につきまして、お手元の「自衛隊員倫理法違反に係る処分について」をご覧ください。
 (贈与等報告書の提出漏れ及び提出遅延について懲戒処分に至らない処分を行った事案について、その概要を説明)
 この件につきましては、懲戒処分に至らない処分でございますので対外的な発表は実施しておりません。
 贈与等報告書の提出遅延が頻繁に生じていることを受けまして、前回の審査会の際に、会長から再発防止策の徹底について御指示がございました。
 本件処分を踏まえまして、被処分者の所属機関におきましては、再発防止策としまして、従来から職員が部外に意見発表をする際の事前届出という制度がございますところ、その意見発表の届出のリストを活用して、その発表に伴う報酬の有無ですとか、報酬がある場合の贈与等報告を出しているか、出していないかのチェックということを行うようにしようとすることを再発防止策としております。
 説明は、以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。
ご質問又はご意見がありましたらお願いします。

◯ 大森会長
 ご意見等がないようですので、倫理法違反事案に対する処分についての報告は、以上とします。

(4)平成28年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について

◯ 大森会長
 議題の3番目は、「平成28年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」です。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 お手元の資料を使ってご説明いたします。
 まず、「倫理週間の実施結果について」ということで、倫理週間につきましては、昨年12月1日から12月7日までの1週間実施しております。
 実施項目は、前回の審査会でご説明させていただきまして、ご了解をいただいたとおりに実施しております。
 主な項目としましては、
 全職員を対象とした教育を行ったということ、
 防衛事務次官からの訓示、それから部外の有識者による講演会
 併せまして、防衛装備庁におきましても、倫理監督官であります防衛装備庁長官からの職員に対してメッセージのメールを配信しております。
 その他に、
 ポスターやパンフレットによる広報・啓発活動
 倫理カードの配布等各種周知活動
を実施しております。
 一枚おめくりいただきますと、倫理週間中のホットラインの対応状況が、上から7行目ぐらいにあるのですが、倫理週間中の間の受付は、2件でございます。
 件数としては過去に比べて少なくなっておりますけれども、倫理週間に限らず年間を通じてのホットラインの受付状況で申しますと、今年度は、2月末の時点で77件で、昨年度の同時期が60件ですので、昨年以上の件数となっております。そういう意味で、ホットライン自体が周知されていないということではないだろうと考えております。
 続きまして、もう一つの資料の「倫理週間講話終了後のアンケート集計結果」ですが、これは先ほど申し上げました市ヶ谷で実施しました講演の後に、講演に出席した職員に対してアンケート調査を実施した結果でございます。
 1番のところは講演の感想としまして、全体の87.7%が「面白かった」とか「わかりやすかった」等の肯定的な評価をしております。今後、聴講してみたい内容というのが下にございますけども、いくつか企業倫理に関する講演を聞いてみたいですとか、そういう企業側の倫理の取組ですとか、そういう関心が寄せられております。これは、非常に興味深い意見だと思います。
 一枚おめくりいただきますと、「倫理法・倫理規程の禁止行為を厳しいと感じることはあるか?」という問でございまして、全体の約82%が倫理法等の禁止行為を厳しいとは感じていないという回答でございます。なお、ご参考までに同じ質問を一般職の国家公務員にもアンケートが取られておりまして、それに対する同じように「禁止行為を厳しい」と感じていないという回答が全体の71.5%というふうになっております。
 同じページの3番の「厳しいと感じる禁止行為は何ですか。」というのに対して、①から⑤までのいずれかを選んだ人の合計が95名ということで、全体の回答者が366名ですので、全体の4分の1強ぐらいがこの①から⑤のいずれかを選んでいる、①から⑤の内訳としては、さほど差はないのかなと、だいたい同数程度となっています。
 続きましては、次の質問が4番の「倫理法・倫理規程に関する問題について判断に迷うことは何ですか?」という質問ですが、1番多かったのが約46パーセント「迷うことはない」という回答でございます。
迷うことのものに丸をした中では②飲食の提供に関することというのが、この中では比較的多くなっております。
 それ以外にも、「その他の意見」というところを見ていただきますと、「誰が利害関係者かわかりにくい」ですとか、「判断に迷うことはないけれども、立食パーティーなどで確認、見て回ると時間がかかる」というような意見も出ております。最後の5番目は「その他の意見」ということで様々な意見が出ております。
今回のアンケートの結果は、今後の教育資料等、作っていく中で活用していきたいと考えています。
 「倫理週間の実施結果について」は以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。
ご質問がありましたらお願いします。

◯ 委員
 質問ではなくて、意見を申し上げます。
アンケートの集計結果の中にОBとの関係というところが何件か出て参りましたので、発言申し上げたいのですが、先日、基地の視察で参りまして、いろいろお話しをお伺いしたのですが、その際に現職の自衛官からいろいろお伺いしました。
 その中で、「倫理の中で困っていることはありませんか」というような質問をこちらからした際に、「ОBとの関係について、若干困るときがある」と、大きな問題があるということではなかったのですが、そういうお話しがございました。
その方によると、「OBの方は現職当時は時代的背景も異なりますし、もちろん倫理法もないという時代ですので、共有している前提条件が違うということで、説明すれば、もちろん最後は解ってはもらえるけども、多少戸惑うことがある」というような意見がございました。
情報の共有の意味も含めてこの場で申し上げましたけれども、先ほどのこのアンケートの集計結果を今後の教育に活かしていくという話でございましたので、現場の方からも、そういう御意見があったということを、この場で申し添えたいと思います。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。

◯ 服務管理官
 今おっしゃったのは、OBに対する教育ということでしょうか。

◯ 委員
 そうですね。
OBに対する教育、あるいはOBへの対処の仕方といいますか。
そういうところですね。

◯ 大森会長
 なかなか難しい問題だと思いますね。

◯ 委員
 いわゆる取引関係もあるところへ倫理法の教育をお願いすることを通じて、その中で関わっているOBに対しても教育をしてもらうという風に考えるのがいいのではないかと思います。OBをわざわざ集めて教育をするというのは、現実的ではないと思います。隊員に対しては、倫理の教育の中で、OBとの関係を意識した教育を企画し、実行していただければいいかなと、私としては、そう思います。

◯ 委員
 企業向けのパンフレットみたいなものは作っておられるのですか。

◯ 服務管理官
 作っております。

◯ 大森会長
 他にご質問、ご意見等がなければ、倫理週間の実施結果については、以上とします。

(5)平成28年度第3四半期の贈与等報告書について

◯ 大森会長
 議題の4番目は、「平成28年度第3四半期の贈与等報告書」の審査についてです。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成28年度第3四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 では、お手元の資料でございます、「平成28年度第3四半期贈与等報告書」の「総括表」でございますが、左の黄色の所の一番下の行にございます、今回の四半期の件数の合計が233件ということで、例年の同時期と比べて、さほど多くも少なくもない件数となってございますが、内訳を見ますと、少し特徴的なのは、「供応接待等」の件数が91件と、全体の約4割ということで、この比率が高いのが今回の特徴でございます。
 一枚おめくりいただきまして、基因・機関等別の件数一覧表がございまして、半ば下あたりの黄色い帯のところで、それぞれ機関毎の件数がございますが、今回は海上自衛隊の58件というのが一番多くなっております。これは、後ほどご説明しますが、この58件を押し上げているのは、海上自衛隊の供応接待が50件というところが要因になっております。
 表の一番下のところで、それぞれの機関の贈与等報告をすべき階級の職員で報告件数を割った割合になりますが、防衛研究所の38.9%、次いで防衛医科大学校の15.0%、それから防衛大学校の7.9%というところが高くなっております。
 一枚おめくりください。次からが個別の贈与等報告の状況でございます。
 まず、はじめが、物品等の贈与でございまして、
 1番から3番までは、外国政府からの儀礼的なクリスマスギフト等でございます。
 4番及び5番は、部外協力団体からの寒中見舞いでございます。
 6番は、この報告をしてきている者の着任の挨拶ということで物をもらっているものでございます。
 一番下の7番は、公益社団法人から、熊本地震に伴う災害派遣活動の記念ということで、缶バッジを受領しているものでございます。
 一ページおめくりいただきますと、8番から11番までは、災害派遣の際に、部外協力団体ですとか、保険会社、その他の企業から飲料水ですとか栄養ドリンクの激励品を受け取っているものを部隊の指揮官が代表して報告してきているものでございます。
 次の12番も類似の例ですけれども、部外の協力団体から、これは海上自衛隊の船ですが、入港時に激励の品として物をもらっているというものであります。
 続きまして、13番からが供応接待でございまして、この13番から100番まで88件が、同じ立食パーティーの件でございますので、まとめてご説明させていただきますが、主催者が一般社団法人で、海賊対処活動に対する感謝の集いという趣旨の儀礼的な立食パーティーにおける飲食の提供でございます。この会の趣旨としては、今申し上げたとおり儀礼的なものでありまして、参加者が全体で375名でございますが、防衛省の職員の他に、その他関係省庁の職員、それから防衛大臣、他省庁の副大臣、政務官ですとか、その他、国会議員も招待されております。
 費用が、全体の総額を人数割りしますと、一人あたり12,757円、出席者全員が無料で、公務として出席しているものでございます。88件ございますが、全員すべての者が利害関係はなしとなっております。この会には報道関係者が招待されておりまして、主催した団体のホームページでも、この会の実施について公表されておりますので、この会については公開性は高いものと思われます。今の件が、100番まででございます。
続きまして、101番から103番までが外国関係者との会食等での飲食物の提供となっております。
 続きまして、104番からが著述に対する謝礼でございます。
 104番から、部内の私的サークルが発行しております機関誌への著述に対する謝礼が並んでおります。続きまして、127番からが財団法人・社団法人が発行する書籍への著述の謝礼でございます。
 134番から140番までが新聞社の関係、それから、141番から145番までが出版社の関係、146番は、大学の研究所が発行する書籍、147番は、外国の研究所からの依頼のものでございます。148番については、その他の団体からの依頼によるものでございます。
 続きまして、149番からが著述による印税でございまして、いずれも利害関係のない出版社からの印税になっております。これが、155番まででございます。
 続きまして、156番からが講演に対する謝礼でございます。156番からは財団法人・社団法人の依頼によるものが170番まで続いております。
 171番からが独立行政法人からの依頼によるもの、それから、175番からが大学ですとか、教育機関からの要請によるものでございまして、それが175番から190番まで続いております。
 続きまして、191番からが企業からの依頼によるものでございます。
 199番からが利害関係者からの講演の依頼に対する講演の謝礼でございます。この報告をしてきているのが、自衛隊中央病院の医官ですとか、あと、防衛医科大学校の教授などでございまして、この防衛医科大学校の教授ですとか、中央病院の医官は、それぞれ診療科ごとに薬剤ですとか医療機器の調達に関して意見を述べる権限があるということで、製薬会社等との関係を「利害関係あり」というふうにしております。212番まで続きますが、いずれも事前に倫理管理官等の承認を得て実施しておりますし、報酬の額も1時間あたり20,000円の基準の範囲内になっております。
 続きまして、213番から226番までが、その他のNPO等の依頼による講演の謝礼でございます。
 227番からがテレビへ出演の謝礼でございます。これが、232番まででございます。
 一番最後に、遅延が1件ございます。
 これは、贈与を受けた日付が28年9月30日ということで、本来であれば、第2四半期に報告されるべきものが、遅れて出てきているものであります。
 その遅延の理由でございますが、この報酬を受けた日が9月30日ということで、四半期の切れ目の末日でございまして、この報告をしてきている者につきましては、9月30日の直前に通帳を記帳し、確認した際には振り込まれていなかったが、それが報告期間の末日に振り込まれてしまったため、それを気づけなかったというものでございます。
 今申し上げたような事情でございますので、特に悪質性があるとは考えられませんので、特に委員からご異論がなければ、処分に相当しないものという評価をしてよいのではないかと考えております。
 本件につきましては、再発防止としまして、四半期の締め日の前ではなくて、四半期の締め日の翌月の始めに記帳するようにということを再発防止策として徹底しているということでございます。
説明は以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。
それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、ご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

◯ 大森会長
 それでは、特にご質問、ご意見等がございませんようでしたので、贈与等報告書の審査は、以上といたします。

(6)議題の採択等について

◯ 大森会長
 それでは、本日審議されました「第71回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成28年度第3四半期の贈与等報告書」におきまして各委員に承認をいただきます。

(7)閉会の辞

◯ 大森会長
 それでは次回のスケジュールにつきましては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。以上で、本日予定をしておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。
 本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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