第71回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成28年11月30日(水)15時00分~16時00分

2 場所

防衛省F1棟3階 特別会議室

3 出席者

(委員) 大森会長、髙木委員、立川委員、友常委員
(防衛省) 宮原服務管理官

4 議事

(1)開会の辞

◯ 大森会長
 只今より「第71回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2)第70回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯ 大森会長
 それでは、本日の議題に入ります。
議題の1番目は、前回の審査会の議事録のご承認をいただくことです。
お手元の「第70回倫理審査会議事録」について、案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 ありません。

◯ 大森会長
 それでは、議事録につきましては、特段のご意見もないですので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3)平成28年度自衛隊員等倫理週間について

◯ 大森会長
 2番目は、「平成28年度自衛隊員等倫理週間について」です。
それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 お手元の、平成28年度自衛隊員等倫理週間という資料を使ってご説明させていただきます。
 趣旨のところにございますが、この週間というのは、概略申し上げますと自衛隊員等の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るというものでございまして、本年度期間を12月1日、明日から12月7日までの1週間を予定しています。
 この時期に実施する理由ですけれども、年末に契約業務がある種ピークを迎えるということと、年末年始というのは宴会ですとかお歳暮の時期ということもありまして、業者との関わりが多くなる可能性があるということで、利害関係者を含む事業者と不適切な関係となるということがないようにそういうのを未然に防止するという意味で綱紀粛正の一環としてこの時期に設定しようというものでございます。
 3番目、今回の週間の重点事項でございますが、引き続き利害関係者との間の禁止行為を教育するというものに加えまして災害派遣活動の際などで利害関係がない部外協力団体から、いろいろな激励品を受け取るというケースが多いということがありまして、今年度につきましては、利害関係がない事業者との間の禁止行為についての教育も充実してきたいと考えております。4番目でございますが、今年度の標語につきましては、「迷ったら 倫理カードに聞いてみよう」にしたいと考えておりまして、これは、隊員が判断に迷った際に、安易に判断をしないで、きちんと倫理カードに書かれているその倫理行動規準ですとか禁止行為を自分で確認すると、それでも不明な点があれば倫理カードの見開きの下の方にそれぞれ、左側空欄にしてあるのは、昨年ご提案があって自分で書かせた方が連絡先を自分で認識するだろうということで空欄にしてありますが、ここに自分で自分の関係の倫理管理官が誰であるかというのを書く、それから右側に服務管理官に設置されておりますホットラインの番号を書いていると、こういう自分で判断がつかない場合は、相談すべきところに相談するようにという方向に仕向けるということを企図しているものでございます。
 続きまして、具体的な週間中の実施事項でございます。大きく分けますと2つございまして、1つ目が教育でございます。1ページの一番下のところにありますが、資料としましては、私ども服務管理官で作成する資料と、国家公務員倫理審査会が作成したビデオがございますので、そういうものを活用して全隊員を対象に、教育を行うというものでございます。一番下の行に書いてございますが、お手元にも3種類セルフチェックシートをお配りしておりますが、教育を受けた後に階級等に応じて3通りございますが、自分に見合うセルフチェックシートを使って教育内容がきちんと理解出来ているかチェックするということを考えております。セルフチェックシートについては、内容までは説明を省略させていただきますが、実は昨年かなり抜本的に見直しをしておりますので、今年度は昨年と同じようなものにしてございます。資料を1枚おめくりいただきまして、市ヶ谷で実施するものですが、明日12月1日に倫理監督官であります事務次官から訓示をするというのと部外有識者からの講演ということで、今年度は作家であり、評論家である岬龍一郎先生に「自衛隊員としての上に立つ者の哲学」という演題で講演をしていただこうと思っております。昨年度もやりましたが、講演に参加した者にアンケートを取りまして倫理に関する意識の調査をしようと思っております。それで、先程の教育につきまして、ちょっと簡単にですね、横長の倫理教育資料というのをお配りしておりまして、厚い資料になっておりますが今回の倫理週間の重点と関連する部分、若干今年教育資料を充実させている部分がございますので、それを簡単にご紹介させていただければと思います。資料、まず、表紙を1枚おめくりいただきますと資料全体がかなりの量になっておりますので、今回改正した部分がどこであるかというものをインデックスをつけることによってどこが変わったかということを理解し易いようにしいております。内容につきまして、付箋をつけておりますが、1つ目としまして、利害関係者との間における禁止行為ということで、契約担当者が、契約相手方に要求して第三者である職員に物品等を配布させるというのが禁止行為に当たるということを例として挙げております。これは、昨年の事例を踏まえてのものでございます。それから2点目が利害関係者以外の者との間における禁止行為、規制につきまして倫理規程第5条第1項で社会通念上相当と認められる程度を超えているかどうかということによって、倫理規程違反になることがございますので、その社会通念上相当かどうかということの判断のポイントとしては、こういうのがありますというのを紹介しているものでございます。先程申し上げました激励品の関係で部外協力団体から激励品の差し入れを受ける事例とそれの解説について追加しております。これが先程申し上げた倫理週間の重点事項の1つであるので、こういうものを足しておるものでございます。それから3点目が報告のルールということで、贈与等報告書に関する事例を追加しております。贈与等報告書の遅延ですとか、提出漏れというものが続いていることを踏まえて、この事例を足しているものでございます。それから最後に倫理意識を高めるためにということで管理者に求められる役割ということで職場の環境作り、そういうものについて管理者が自分の意識を高めるというものだけではなくて、部下である職員の倫理的な意識風土の構築ですとか、部下の意識改革とそういうものをやっていくのは管理者の責任だというマネジメントの重要性を説明するような内容を追加しております。駆け足で申し訳ございませんが、教育資料はそういうところを工夫をしております。週間の実施事項の2つ目が広報啓発活動ということで、パンフレットですとか、ポスターを作成して配布をするということでございまして、この中でパンフレット、ポスターの作成、配布でございますが、企業向けパンフレットというものにつきまして、事業者の皆さんに自衛隊員の倫理の保持のルールを理解していただくということで、これまで主に契約相手方の企業を中心に配布しておりましたけども、今年度から各都道府県にございます自衛隊地方協力本部を通じて利害関係者に当たらない部外関係団体、こういうところにも配布をするということを考えております。それから、パンフレットの細部の配布要領につきましては、服務管理官から各機関に対しまして依頼文書を出すことを考えておりますけども、例えば利害関係者に配布する場合というのにつきまして、実際頻繁に契約をしている会社だけではなくて、新規参入してくるような企業については、そういう倫理法について十分な知識がない可能性がありますので、そういう新規参入企業にも読んでもらえる機会が増えるように配布の仕方を工夫したいと考えおります。ポスター、パンフレットをお手元に配らせていただいておりますが、パンフレットについては原則として去年と同じような内容としておりますので説明は省略させていただきます。それから、この資料の一番下に倫理ホットラインのことがございまして、昨年度まで、この倫理週間中、倫理ホットラインにつきまして、この週間以外通常であれば、夜の19時までのところをこの1週間に限って1時間延長するという措置をとっておりましたけれども、過去3年間、1時間延長している時間に問合せ等がかかってきたことがないということと、実際、倫理週間以外でも、実は夜間に問合せですとか、通報が来ることがあるのですけど、基本的にメールで来るということが多いものですから、今年度から期間中の受付延長というのは実施をしないということにさせていただきたいと考えております。以上、ご説明した内容で各委員からご異論がなければこのような形で実施させていただきたいと思います。「平成28年度自衛隊員等倫理週間について」の説明は以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 異議ではないのですが、今ご説明のあった企業向けのパンフレット、今年度から利害関係者といいますか、そういう取引先以外のところへも渡るというのはこれ大変良い、良い展開だと思います。この1年間に贈与等報告の時にいろいろ議論になったものというのはそういう利害関係者、若しくは、それ以外のところとの関係で良く理解されていなかったというケースが多かったということで、これは是非これからも進めていただければと思います。

◯ 委員
 1点質問と、もう1点が内容についての確認なのですが、まず、質問ですが、先程のセルフチェックシートの活用の仕方についてなのですが、これは実施要領が配布ということで書かれているのですが配布して自主的にやっておいてくださいというだけなのか、その場でやるような時間を設けているのか、それはどちらなのでしょうか。

◯ 服務管理官
 私のところから、厳密に、きちんとこういうかたちでやってくださいというところまでは示してはいないのですけども、基本的には教育を受けてその後にやるということなので、教育がある程度の課ですとかまとまってやるようになっていれば、まとまってやらせるということになるのではないかと思います。そこは実際に教育する人達に任せているところがありますけども。
実際にはそういう運用になっているのだと思います。

◯ 委員
 もう1点が、内容の確認なのですが、先程のご説明いただいた倫理教育資料の改定部分の利害関係者以外の者との間における禁止行為のところの事例のポイントと書かれている部分なのですが、これを見ますと前段では、災害派遣の際のこういうケースについては、原則こういう趣旨なら大丈夫ですが、こういう場合によってはこうなりますとあるのですが、後段のほうですと、分限、服務の訓令の方ですが、品物の受取りは控えてくださいと書いてあって、どっちなのですかとか、良いのですか、悪いのですかというのが少し分かりにくいかなと思ったのですが。

◯ 服務管理官
 そうですね。
下で受取りは控えてくださいと言っているのは、一番最初に書いてあるような、その非常に少額、1人当たり少額の激励品のようなもので、その場で消費されてしまうもの以外のもの、ずっと残るようなものですとか、書いていませんけど、お金も当然かかってきますけど、そういう意味では確かに品物だけでは分かりにくいかも知れないので書き方を工夫します。

◯ 委員
 お願いします。

◯ 委員
 「リーダーのマネジメントが求められている」、これは新しく追加されたんですか。

◯ 服務管理官
 そうですね。

◯ 委員
 ここすごく大事なところなので、是非、力を入れていただきたいと思います。あと、一般隊員に向けての倫理意識のかん養というか広い意味での倫理観というか、そういうこともですね、この機会に、国民視線だとかですけれどもね、そういうものも強調されたらよいかなという感じがします。

◯ 服務管理官
 先程、きちんと説明しなかったのですけども、講演をいただく岬先生というのも倫理そのものについてというよりは、むしろその背景にある自衛隊員として求められる姿勢のような、ある種の道徳心といいますか、そういうところについてお話をいただく予定ですので、まさに倫理の制度そのものが倫理行動規準に書いてあるような、基本的に自分、具体的にいくつか禁止行為がありますけども、それ以外については、自分の良心に照らして、国民の不信を招くことではないかと判断しなさいというのが根本ですので、そういう意味では道徳心のところというのは非常に大事だと思いますので、そういうところの教育にはいいのではないかと考えております。

◯ 委員
 あと一点教えていただけたらと思うのですが、標語というのはどういうふうにして決めているのですか。

◯ 服務管理官
 各機関に募集をしまして、その中から選定しております。

◯ 委員
 なかなかいい標語だと思います。

◯ 大森会長
 他にご質問、ご意見等がなければ、倫理週間については、以上とします。自衛隊は国内外においての活動が非常に注目されておりますので、各機関における職員に対する教育の実施ですとか、部外の団体等に対する倫理法・倫理規程の周知について、しっかりと実施していただくよう事務局から各機関に対して徹底していただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

(4)平成28年度第2四半期贈与等報告書について

◯ 大森会長
 議題の3番目は、「平成28年度第2四半期の贈与等報告書」の審査についてです。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成28年度第2四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 お手元の資料でございますが、黄色の部分が、今回の平成28年度第2四半期分でございまして、一番下にございます件数の合計が、253件ということで、昨年の同時期に比べますと増えております。
その中でも、内訳としましては、「物品の贈与」と「供応接待」の件数が増えております。
 一枚おめくりいただきまして、基因・機関等別件数一覧表ということで、黄色い帯がございますが、機関別に件数を見た場合、今回、一番多いのが海上自衛隊の51件でございます。
一番下の列でありますけども、各機関の報告件数を報告の対象となる職員の数で割った率でいつも書かせていただいておりますが、この率でみますと、最も高いのが防衛研究所の27.8%、続いて防衛医科大学校の15.0%ということで、前回と同様の傾向になっております。
 1枚おめくりいただきまして、細部の説明をさせていただきます。
 まず、始めに物品等の贈与でございます。
 1番は、自治体から市のPRとして市主催のコンサートのチケットを受け取ったというものでございます。
2番目は、自治体から儀礼的な趣旨で暑中見舞いに果物をもらったということでございます。
 3番から6番までは、財団法人が入場券を買い上げて、それを職員に渡した、贈与した物品等の贈与となっております。
 7番は、イベントの協力の際に主催者側から夕食の弁当が提供されておりまして、要は食費の部分というのは国ではなくて主催者側が負担している形になっておりますが、その旅費法上の食事相当額として職員が認められている額と弁当の差額が出ていまして、要は本来国が支給する食事代よりもお弁当の方が高いということでその部分が贈与に当たるということで報告をしているというものでございます。
それから、8番から11番までは、利害関係のない事業者等から挨拶等で来訪されたときの儀礼的な贈物というもので受け取っているものでございます。
 それから、12番、13番は、利害関係ありとなってございますが、後ほど供応接待の方で出てきますが、装備品の完成式典がございまして、その際に儀礼的な贈物を受け取っているというものでございます。
2件とも利害関係につきましては、政令に定義がございまして、契約関係がある事業者、契約の申込みをしている事業者、それから契約の申込みをしようとしていることが明らかである事業者というようになっておりますが、政令の運用の解釈上は、例えば子会社ですとか、直接的に契約関係がない場合であっても、実質で見た場合に利害関係者に当たる場合があるという、そういう趣旨のことを事例集でも示しております。
本件につきましては、そういう解釈上、利害関係ありというように扱っているものであります。
利害関係者から物をもらうことについては、原則として禁止行為に当たるわけですけれども、禁止行為の例外として定められている中に多数出席の立食パーティーにおいて利害関係者から記念品の贈与を受けるというのがございまして、この12番、13番については、禁止行為の例外として許されているものに当たるかと思っております。
 その次、14番から27番まで続きますが、激励、訓練等で入港した時ですとか、色いろなそういう際に激励品として地方自治体ですとか、利害関係のない各種団体から物を受け取っているものでございます。
 続きまして、28番からが供応接待でございます。
 初めに出て来ますのが、装備品の完成式典での飲食物の提供でございます。件数が多くなっておりますが、夜の夕食会と翌日の昼食会という2回ありますので、件数が多くなっております。まず、夕食会というのが28番から44番までございまして、会の趣旨としましては、先程申し上げました、いわゆる装備品の完成式典というある種儀礼的なものであるということでございまして、参加者は190名、防衛副大臣、防衛省の関係者が参加しています。防衛省以外の参加者としましては米国政府からは国防次官ですとか、軍の関係者、それと装備品の製造会社から社長以下、社員が参加をしているというものでございます。費用は全員が無料で、公務として出席をしているというものでございます。この中で28番は装備品調達とは関係のない者なので利害関係なしとなっております。
 45番からが翌日の昼食会のものでありまして、報告している人は基本的に夕食会と同じ人たちであります。趣旨としては、先程と同じ、そういう儀礼的なものであるということと、参加者の構成も、人数はちょっと違いますけども、基本的には今申し上げたのと同様でございます。費用がは、出席者全員が無料であるということと、公務として出席しているというものです。
 続きまして、62番から75番までは、営利企業が主催して行われた自衛隊の装備品完成記念式典と祝宴というものでの飲食物の提供になっております。
 この会、趣旨としましては記念の式典という儀礼的なものでありまして、出席者は61名、この61名につきましてはここに報告をしてきております防衛省の関係者とそれ以外が当該装備品に関係する営利企業5社ということでございます。費用は、全員が無料、公務として出席をしているというものでございます。これは、規則の関係でご説明しますと利害関係者から飲食物を受けることは原則として禁止ですが、多数が出席する立食パーティーに参加をするというのは禁止行為の例外として認められております。他方で立食パーティーへの参加の解釈、運用解釈、お手元に倫理教本をお配りしておりますが、46ページをご覧ください。46ページに問の63というのがございまして、「出席者の殆どが利害関係者であるような立食パーティーであっても、利害関係者から飲食物の提供を受けることは、禁止行為の例外として認められるのか。」答えの方が、「多数の者(利害関係者以外の者を含む。)が出席する立食パーティーの場合、出席者の構成にかかわらず、利害関係者からの飲食物の無償提供を受けることや記念品を受け取ることは許される。しかしながら、出席者の殆どが隊員と利害関係者である一企業のみの立食パーティーやパーティーの趣旨が適切でない場合等の国民より疑念や不信を招く恐れがあるものは認められない。」とこれは解釈として示しております。本件につきましては、メンバーそのものは、防衛省と今申し上げた一企業のみかといいますと一企業のみではございませんが、特定の装備品に関係する利害関係者と防衛省関係者に限られております。他方で会の趣旨としましては、記念の式典であるという儀礼的なものであるということと、相当数の多人数が参加している立食パーティーであること、1人当たりの金額で見ますと必ずしも高額とまでは言えないものではないかと思われますので、そういう点も合わせてご検討いただければと思います。
 続きまして、76番から102番までが別の立食パーティーでございます。この会は、社団法人主催の意見交換の会でございまして、参加者は155名で、いずれも会社としては防衛省と契約関係があるいわゆる利害関係がある会社が多数参加しております。ただ、先程の62番から75番までのパーティーと違うところは、ある種様々な企業が参加しているというところでございます。次が、103番でございます。103番は、表彰式での飲食物の提供となっておりまして、全体で200名程参加しております。メンバーは米軍関係者と自衛隊関係者、それから団体の会員の方で、費用は表彰の受賞者ですとか一部無料になっています。いずれもここに出ている人たちは公務として参加をしているものであります。
 それから104番は、先程も少し出てきた同じ団体でございまして、先程物品等の贈与として整理されておりましたが、主催している団体そのものから招待を受けて参加をしているということで供応接待の方に整理をさせていただいております。
 続きまして、105番は、ディナーミーティングにおいての飲食物の提供となっております。
 次、106番は、講演会の後の懇親会においての飲食物の提供、それから、107番から112番までは、外国関係者との会食においての飲食物の提供を受けているというものでございます。供応接待は以上でございます。
 著述に対する謝礼でございます。このうち113番から134番まで部内の私的サークルが発行いたしている機関誌であります修親、陸戦研究、鵬友への著述でございます。それから、135番から142番までが、財団法人ですとか社団法人の発行する書籍への著述、143番から145番は通信社、新聞社でございます。146番からが出版社の関係でございまして、この中で149番というのが金額としては著述に対する謝礼の中では額が一番高いものになっております。150番が利害関係のある企業からの謝礼となっております。この報告をしておりますのは防衛医科大学校の教授でございまして、こういう防衛医科大学校の教授というのは診療科ごとに薬剤ですとか、医療機器の調達に意見を述べることができるという権限がございますので製薬業者等との利害関係ありと整理をしております。この156番につきましては、事前に倫理管理官の承認を得ておりまして、金額につきましても承認基準であります1枚当たり4,000円以内という範囲内になっております。
 157番から著述による印税でございまして、これが168番まで続きます。いずれも利害関係のない者からの印税でございますので、細部の説明は省略させていただきます。
 続きまして、169番から講演等に対する謝礼でございます。この中で169番から181番までは、財団法人ですとか、社団法人からの依頼によるものでございます。それから182番につきましては、地方自治体からの依頼のもの、それから183番以降は独立行政法人からの依頼によるものが188番までございます。189番からは大学ですとか、学校法人の依頼による講演が続いております。この中で198番以降でございますが、5名、合計15件は、前回の審査会の際にもご説明しました兼業違反の案件の続きでございます。本来であれば、自衛隊法第63条に規定されております兼業の承認を得る必要があるような内容のものでございますが、その承認を受けていないということで自衛隊法第63条違反に当たるものということで処分が検討されることになります。倫理法上は兼業の承認を得て報酬を得ているものは贈与等報告の対象から除外されております。ここに上がっております15件につきましては、兼業の承認を得ていないということで贈与等報告の対象となっております。こういう兼業違反という規律違反によって得た報酬ですので、倫理規程第5条第1項の利害関係者以外の者から得た報酬として社会通念上相当と認められる程度を超えているか否かについて検討を要すると思われます。
 本件につきましては、大学の講義の報酬ですので、その趣旨としては問題はないのではないかと思われます。それから、報酬については、必ずしも高額とは言えないのではないかと、それから講義を行っている際は、休暇をとっておりまして、給与の二重取りにはなっていないということ、こういうことを考慮してご検討いただければと思います。これが212番まで続いております。
 続きまして、214番が、講演に対する謝礼の1時間当たり中では、単価で最も高い案件になっております。若干、飛ばさせていただきまして、222番からが利害関係のある者からの依頼による講演の謝礼でございまして、222番から231番までございますが、いずれも防衛医科大学校の教授ですとか自衛隊中央病院の医官でございまして、先程も申し上げましたが、診療科ごとに薬剤ですとか、医療機器の調達に意見を述べることができる権限があるということで「利害関係あり」となっております。先程と同じでいずれも事前に倫理管理官の承認を得ておりまして、金額も講演の場合は1時間当たり20,000円以内となっておりまして、その基準の範囲内となっております。
 続きまして、232番から続いておりますのが今申し上げましたそういう会社関係ではないいろいろな各種の団体からの依頼による講演の謝礼でございます。この中で言いますと237番が総額で最も高いのが、総額というか1件当たりの金額が高いのがこの237番というふうになっております。講演の謝礼は以上でございます。続きまして、テレビ出演等の謝礼がございます。244番から247番がテレビそれから、248がラジオ等の出演の謝礼となっております。
 一番下のところからが報告の遅延でございまして、3名、4件でございます。1番目は、印税でございまして、本来であれば、27年度の第3四半期分として報告すべきものでございますが、この提出が遅れた理由といいますのが、印税のここに出てきているのは印税の一部前払いになっていまして最終的な支払の時にまとめて報告をするというつもりで今回報告をしてきたというものでございます。
 それから次、これは講演に対する謝礼でございまして、本来であれば今年度の第1四半期分として報告すべきものでございます。これが遅延した理由でございますけども、この依頼元である事業者の方から「すぐには報酬が支払えないかもしれない」というふうに言われていて、本人は確認のメールをしていたものの、相手方から返答はなかったということで通帳を確認していなかったところ、実際には支払われていて気づかなかったということです。
 それから、先程と同じ方ですけれども、講演の依頼に対する謝礼が1件漏れていたということで、通常報告をするときには、銀行振り込みの状況を確認して報告を出してきているのですけれども、ここで遅延した案件につきましては、これだけは現金で報酬を受け取っていたということで、銀行振り込みのチェックでは漏れてしまっていたということで遅延したというものでございます。
 次のものにつきましては、本人は報告期限内に報告書を出していたのですが、事務の担当者がその処理を失念してしまって、報告が遅延したというものでございます。
 本件につきましては、1人で2件というものもありますけども、いずれも3名とも今回が初めての遅延であるということと、先程申し上げたような事情を考慮すれば、特に悪質性があるということではないと思われますので、委員の皆さまからご異論がなければ処分には相当しないというような評価をしても良いのではないかというふうに考えております。
 最後に今の厚い資料の下に薄い2枚になっている別紙にしている総括表1件がございます。これは、前回もございましたが、音楽隊が部外の方から現金を受け取っているという件でございます。
 前回の審査会においてもご説明させていただきましたけども、部外団体から現金を受け取る行為というのは、これまでも倫理規程違反として懲戒処分を行ってきております。そういう意味でこの今回報告の来ている1件につきましても事務局としては、同様に倫理規程違反の疑いがあるというふうに考えておりますけれども、この件だけではなくて他にも同様の行為を行っている疑いがありますので、その調査結果も踏まえて、全体として評価していただくのがよろしいのではないかというふうに考えております。
長くなりましたが、説明は以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。それではここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に関してご質問、ご意見いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

◯ 委員
 まず、兼業違反の件ですけれども、これは先程来ご説明あるように兼業については違反であるということなのですが、でも尚かつここでこの倫理審査会で審議をすることの必要性というのはどういうことなのですか。そもそも対象外ではないのですか。

◯ 服務管理官
 対象になると考えておりまして、贈与等報告書については兼業の申請をしている人というのは贈与等報告をしなくていいとなっているのですけども承認申請をしていないので、当然、裏返しですのでそこをしないといけないと、そこでご検討いただく時に兼業違反であるかを倫理法でする必要はないと思うのですけど、別の規律違反に当たっているような報酬について倫理法上、社会通念に照らしてどうかということのご評価をいただきたいと考えております。

◯ 委員
 つまりこれは、兼業の違反がない場合にこの金額とかこの行為についてこれが倫理法上妥当かどうかということ、それを議論しようということでしょうか。

◯ 服務管理官
 兼業違反に当たるということも一つ要素ではあります。

◯ 委員
 そうですか。

◯ 服務管理官
 この件につきましては、前回の審査会のときにも論点にありまして、仮に申請していたら承認される案件でしたかというご質問があって、役人的なお答えをしたのが記憶にありますけれども、実際に申請がされていないのでそれについて仮定の承認がなされる、されないというのはなかなか申し上げ難いのですけれども、実際にこういう大学での講義ですとかこういうものというのは他にも承認されている案件もございますし、趣旨的にこれが問題あるかと言われると問題はないのではないかというのが、前回も申し上げたとおりでございまして、今回も同じような評価ではないかと思います。

◯ 委員
 この事例、事案については、遡って申請するということはない訳ですけれども、やってしまったものはこれで、遡ることはない、遡って申請とかいう手続はないというものですか。

◯ 服務管理官
 そのような手続はないです。因みに6か月間の約束というか契約でやられていますので、前回が最初の3か月で、今回が最後の、後半の3か月で、今回で終わるものでございます。

◯ 委員
 その前はなかったのですか。

◯ 服務管理官
 ありません。

◯ 大森会長
 ただ今の兼業違反の件というのは、倫理法からみると問題はないということでよろしいでしょうか。

◯ 委員
 倫理法からみるというか、倫理法で何か違反であるという判断するものではないということですか。

◯ 大森会長
 はい。

◯ 委員
 私もそれで賛成です。

◯ 委員
 意見なし。

◯ 委員
 もう一つは62番から75番までの営利企業主催の式典の件ですよね。あらかじめ分かっていたらちょっと嫌だなという気がするのですけど、このケース、この事案でいうとあらかじめ出席者がこうだというのはなかなか把握し難いということでしょうか。

◯ 服務管理官
 この件に限らずだと思いますが、基本的に招待を個人的にというか招待しているときに全員がこういうメンバーですということは書かれていないと思いますので、それでもなお基本的には立食パーティーもそうですけどもこういうケースが少ないというのは、ある種会社側が倫理法なり、倫理規程の規則をある程度勉強されているのだと思いますので、問題の無いような形に招待されているようなケースが多いのではないかと思います。利害関係のある人だけではなくて、例えば地元の有志の方ですとか、地元選出の公職にあられる方ですとか、そういう方を招かれているケースが多いのだと思います。今回は、たまたまと言うのか分かりませんが、そういう方が招待されていなかったという、この会の趣旨上、そういう方が招待されていなかったということだと思います。

◯ 委員
 微妙な言い方ですけど、分かっていて尚かつ出席するっというのはどうかなというふうには思いますけど。分からないので出席した後で倫理法違反に問うというのは、それもまた不合理だというふうに思います。本件については、倫理法の違反ということを問うのはないというふうに考えてよいのではないかと思います。服務管理官が言われたように、逆に事業者側の方にこういう事例は困るんだよという、やって欲しくないというのを出来るだけ浸透させていただくというのが理にかなっているかなと思います。

◯ 委員
 私も先程、同じように今事前には分からない、隊員側には分からないのでやむを得ないと考えていたのですが、ちょっと意見をお伺いしているときに私自身の意見が変わっているところがありまして、というのは立食パーティーではありますけれども、その利害関係があるということなので、倫理規程に抵触する可能性があるということは予見できるのではないかというふうに思いまして、どこまで厳しく求めるのかというのはあると思うのですが、もし非常に厳格に運用するのであれば事前に問合せをして「誰がいらっしゃいますか」と抵触するような形ではないかということを企業に確認するということを求めるということも一つあり得るのかなと、そこまでやらせるのかということもあるのですけれども、ただ、今回に関して言えば仮にそれを聞いていたとしても先程の倫理教本の中で例示されているのが一企業にという形ですのでこれでそこまで読み込むというのは、予見可能性というのでは厳しいと思いますのでその場合でもやはりいずれにしても問い合わせていて知っていたとしても、今回の場合については問題ないという判断にせざるを得ないのかなと結論としては思っておりますが、一つ問題としてその問い合わせる、そこまで隊員に求めるのかどうかということも議論としてはあり得るのかなと考えております。

◯ 委員
 今回の営利企業の場合、明らかに利害関係者ですけどね。もう一方の28番から61番までの方はちょっと微妙ですけど。

◯ 委員
 そうですね。

◯ 委員
 そこまで言うかっていうのは、それはちょっと違うかという気がします。確かに委員言われる、これから求めていきたいところで、特に利害関係者である以上は。

◯ 委員
 そういう意味で先程の今年の倫理週間の倫理配布資料は、大変機微な事例を盛り込んで、詳しいところ踏み込んで書かれているので、場合によってはそういうところも盛り込んでいくというのも一つの方法だと思います。

◯ 委員
 自衛隊の側は何人くらい、これ対象者全てですか。

◯ 服務管理官
 そうです。贈与等報告をする立場にあるのは3佐以上ですので報告をしてきている人間が全部かと言われると、下の人間が若干いると聞いておりますけども、それは数名程度、2名で基本的にはここに出ている人が全てとプラス2名となっております。

◯ 委員
 全体の参加者は何名くらいですか。

◯ 服務管理官
 61名です。
ここに出てくるのが13名ですので、それプラス贈与等報告の対象でない階級の人が2名ということで防衛省以外の関係者が48名ということだと思います。

◯ 大森会長
 一番上の方は1名だけ同じ会合で利害関係なしという形で出されていますけれどもこれはどういう理由ですか。

◯ 服務管理官
 この装備品の教育をしている学校の本来であれば招待されていたのが学校長で、その代理の方ということで契約関係とかそういう関係の業務の方ではないというので利害関係なしとなっております。

◯ 大森会長
 この装備品というのは陸上自衛隊ですか。

◯ 服務管理官
 陸上自衛隊と航空自衛隊です。

◯ 大森会長
 陸上自衛隊と航空自衛隊以外の方が1人、69番、この方はどのような職にある方なのか。

◯ 服務管理官
 この方は調達関係の契約の履行状況の監督ですとか、検査ですとかそういうものをする立場にある人が集まっているのがこの部署です。そういう監督検査の関係の業務に従事されている方だと思います。それも契約の履行の確認ですので利害関係者ということになっております。

◯ 大森会長
 この事例は違反ということまでは言えないというふうに考えながらも、以降是非気を付けた形で対応すべき事例かなという形で整理してよろしいでしょうか。

◯ 委員
 意見なし。

◯ 大森会長
 遅延のケースはいかがですか。

◯ 委員
 今回のケースは特に違反といいますか、ペナルティーを科すものではないかと思います。

◯ 大森会長
 まず、最初のところで言うと件数よりもパーセンテージのところがここに反映するのかなという気がしますけど、それほど目立たないような気もしたのですが。

◯ 服務管理官
 私もここに着任してから5回目なのでそれより前のことが把握出来ておりませんけれども、私が説明するようになってからかなり報告遅延のケースというのは多いと思っておりまして、最近で言いますと、前回はありませんでしたけれども、その前の69回、68回の時も遅延がございました。その前になると65回にあったということですが、直近3回、今回も含めて申し上げれば直近4回のうち3回遅延の案件が出てきているということと、その遅延の確認をしていたところ遡って平成12年以降、報告をしていなかった事例が見つかって今調査中の案件がある状況ですね。若干最近多いのかも知れません。

◯ 委員
 それは今回倫理教育資料の中でも周知していただくということで、今後見守るということでよろしいでしょうか。

◯ 服務管理官
 そのとおりでございます。
今調査をしております、過去に遡って遅延、報告漏れがあったものにつきましては今処分に向けて調査をしているところですけれども、それを合せてある種、組織的に、再発防止はそこの所属のところで検討してもらっているということでございます。

◯ 大森会長
 それでは報告の遅延ですとか、報告漏れが大分出てきているような気もいたしますので、特に遅延のあった部署防衛研究所と防衛医科大学校に関しては贈与等報告の徹底について担当部署から所属職員に対して注意喚起をしていただければということでよろしくお願いいたします。

◯ 服務管理官
 はい。

◯ 大森会長
 最後、別紙でありました音楽隊について、もう1枚つけてありますがこれはなんでしょうか。

◯ 服務管理官
 もう1枚はいつもこちらにも付けておりまして、細部資料になっておりまして、その細部資料にあたるものですので同じ案件でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。
それでは、この件につきましては引き続き調査をしていただくということで今回の承認の案件からは対象外ということで外していただいて合計を252件で承認をしたと考えております。
よろしゅうございますか。

◯ 委員
 はい。

◯ 大森会長
 ご質問、ご意見ございませんでしょうか。

◯ 委員
 ありません。

◯ 大森会長
 他にご質問、ご意見がありませんでしたら、贈与等報告書の審査は、以上とします。

(5)議題の採択等について

◯ 大森会長
 それでは、本日審議されました「第70回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成28年度第2四半期の贈与等報告書」1件を除きまして承認をいただきたいと思います。

(6)閉会の辞

◯ 大森会長
 それでは、次回のスケジュールにつきましては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。
 本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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