第66回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成27年9月24日(木)10時30分~11時30分

2 場所

防衛省A棟4階 陸幕大会議室

3 出席者

(委員)大森会長、立川委員、藤井委員、友常委員、廣瀬委員
(防衛省)廣瀨服務管理官

4 議事

(1)開会の辞

◯ 大森会長
 大森会長 只今より「第66回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
 本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2)第65回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯ 大森会長
 それでは、本日の議題に入りたいと思います。
 1番目は、前回行われました「第65回倫理審査会議事録」について、ご承認をいただくことです。議事録の案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 ありません

◯ 大森会長
 それでは、議事録につきましては、他に特段のご意見もないようですので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3)自衛隊員倫理規程違反事案に対する懲戒処分等について

◯ 大森会長
 2番目は、「自衛隊員倫理規程違反事案に対する処分について」です。
 それでは、説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、自衛隊員に対する倫理規程違反2件の処分について概要をご報告させていただきます。
 まず、お手元の「自衛隊倫理規程違反に係る処分について」をご覧ください。
 (処分の概要について説明)
 次に、「陸上自衛隊東千歳駐屯地における自衛隊員倫理規程違反に係る懲戒処分等について」をご覧ください。
 東千歳駐屯地において、平成23年度から平成24年度の間、防衛事務官1名が、利害関係者である事業者から物品の受領及び同事業者との旅行を行い、自衛隊員倫理規程第3条第1項第1号に規定する「利害関係者からの物品の贈与」及び同8号「利害関係者と共に旅行」に該当し、また、平成23年度の物品調達において、利害関係者である事業者に虚偽の見積書等の作成を依頼し、自衛隊員倫理規程第3条第1項第4号に規定する「利害関係者からの無償の役務提供」に該当したため、平成27年7月31日付で、減給の処分が講じられたものです。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 事前にご説明を聞いていたかもしれませんけれど、東千歳駐屯地の第2段落の「また」以下なんですけども「虚偽の見積書等の作成を依頼し」で終わってますけど、実際の物品とか金銭の授受まで至らなかったということでしょうか。見積書を作成させただけですか。作成を依頼させたということが無償の役務提供に該当するという話ですか。文書で読むとそのようにも読めるのですが。

◯ 事務局
 この件につきましては、無償の役務提供を受けまして、物品の調達を受けたということで、金銭を受けたということは確認されませんでした。

◯ 委員
 無償の役務提供というのは、具体的にどういうことが無償の役務提供だったんでしょうか。

◯ 事務局
 この件につきましては、事業者の方に、物品調達を行う際に通常ですと見積書等を業者に依頼するのですが、その正規の見積書を取らずに本来納めるものではない物についての見積書を出させたということで、虚偽の見積書を依頼させたということでございます。

◯ 大森会長
 他にありませんでしょうか。

◯ 委員
 ありません。

◯ 大森会長
 ご意見等がなければ、倫理規程違反事案に対する処分についての報告は、以上とします。
 次に、前回の倫理審査会において報告されました「陸上自衛隊における自衛隊員倫理規程違反」に係る要因分析等について、陸上幕僚監部から説明をお願いします。
 (陸上幕僚監部から自衛隊員倫理規程違反に係る要因分析等について説明し、その後、討議)

◯ 大森会長
 それでは、他にご意見等がなければ、倫理規程違反に係る要因分析等についての報告は、以上とします。

(4)平成26年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告について

◯ 大森会長
 3番目は、自衛隊員の倫理に関する国会報告である「平成26年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」についてです。
 国会報告は、自衛隊員倫理法第4条に基づき、自衛隊員の職務に係わる倫理の保持に関する状況等について、内閣が国会へ報告するものです。これは、当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知して置く必要があります。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 当該報告の趣旨でございますが、自衛隊員倫理法第4条の規定により、「内閣は、毎年、自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して講じた施策に関する報告書を提出しなければならない」とされていることから、同規定に基づき、国会に報告するものです。
 本報告は、平成13年度から国会に報告され、今回で14回目となっております。
 次に、全体の状況について、お手元の「報告書の概要」でご説明いたします。
 各種報告書の提出件数等につきましては、贈与等報告書が883件、株取引等報告書は9件、所得等報告書は115件でございます。なお、これらにつきましては、当審査会においてご審査をいただいておりますが、国民の疑惑や不信を招くものはありませんでした。
 また、飲食の届出等の状況でございますが、利害関係者との飲食の届出は0件で、利害関係者からの依頼による講演等の承認が516件でございました。
 これらの件数等につきましては、概ね平均的に推移しているところでございます。
 平成26年度中に倫理法等違反行為に対して懲戒処分が行われた事案はございませんでした。
 また、倫理法等違反行為に対して、これらの事案以外に訓戒等の措置が講じられた事案は1件ございました。
 次に、政令等の制定又は改廃の状況でありますが、26年度に行われたものはございませんでした。
 最後に、倫理法等の適正な運用の確保等のための施策についてご説明いたします。まず、倫理審査会が行った施策といたしまして、贈与等報告書等の審査がございます。
 次に、防衛省全体として行った施策としましては、自衛隊員等倫理週間がございますが、昨年度は12月1日から7日までを倫理週間に設定いたしまして、当該期間中に事務次官から倫理に関する訓示を行ったほか、自衛隊員倫理審査会会長大森正仁 氏による講演会を開催し、「自衛隊員倫理法の目指すもの~国際的視点から~」をテーマに、お話をして頂きました。また、全隊員を対象に、倫理ビデオ及び教育資料により倫理に関する教育を行うとともに、「倫理週間に当たって」という内容で当審査会会長からのメッセージを掲載した啓発用パンフレットを作成して配布したほか、部外の理解を得るため、倫理法及び倫理規程の概要を記載した部外用パンフレットを作成し、各機関等を通じて防衛省所管の公益法人や契約実績のある企業等に配布をいたしました。
 さらに、当該期間中、自衛隊員倫理に関する相談等を受け付ける「倫理ホットライン」の受付時間の延長を行いました。
 そのほか、各種研修におきましては、自衛隊員の倫理観のかん養・保持のためのカリキュラムを充実させ、部内の各機関では、各種会議等において、倫理法の周知徹底等の指示・指導を実施いたしました。
 以上が、報告書の概要となりますが、先に担当者からご説明させていただいておりますとおり、9月29日の閣議を経まして、国会に提出される予定です。

◯大森会長
 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯委員
 ありません。

◯大森会長
 それでは、国会報告については、以上とします。

(5)平成27年度第1四半期贈与等報告書について

◯大森会長
 次に、「平成27年度第1四半期の贈与等報告書」の審査についてです。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成27年度第1四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。 それでは、説明をお願いします。

◯服務管理官
 それでは、平成27年度第1四半期の贈与等報告書について、お手元にございます横長の棒グラフが付いた資料で、全体の状況をご説明させていただきます。
 色のついた棒グラフの下にある表の左側で太線で囲まれている部分が、平成27年度第1四半期分でございまして、件数の合計としまして191件となっています。
 一枚おめくりいただきまして、組織として多いところでは、陸上自衛隊の89件が最多となっております。
 表の一番下になりますが、各機関ごとの人員の割合に応じた報告書の割合ですが、最も割合が高いのが防衛研究所の30.0%となっております。
 それでは、総括表によりまして、細部をご説明させていただきます。
 まず賞金の贈与についてでございますが、1番は、定期学術集会の論文表彰に伴い、一般社団法人からの賞金を受領したものです。
 2番は、機関誌「修親」の平成26年度多数投稿の副賞として、3番から7番はフォトサロン入賞に対する賞金、8番は懸賞論文入選に対する賞金を修親刊行事務局から賞金を受領したものでございます。
 次に、物品等の贈与ですが、9番から11番は、利害関係者からの記念品の受領となっておりますが、一般にも配布されているものであり、問題ないものと考えております。12番と13番は、事業者等から献花用の生花を受領したものです。14番から18番は、外国の大使館などから儀礼的な贈り物を受領したものです。
 次に、供応接待でございます。19番と20番は、懇親会等における飲食の提供となっております。
 次に、著述に対する謝礼について、ご説明いたします。21番から75番は、部内の私的サークルが発行いたします機関誌への著述であり、76番から89番は、財団・社団法人が発行する書籍への著述、90番から97番は、新聞社が発行する新聞等への著述、98番から106番は、出版社等が発行する書籍への著述、107番は、大学等が発行する書籍への著述、108番から111番は、その他の団体等からの依頼による著述に対する謝礼でございます。
 戻りまして、76番は、技術研究本部が装備品の検査を役務契約しているため利害関係のある防衛省所管の財団法人からのものとなっております。事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内、1枚当たり4,000円以内であるため、問題ないものと考えております。
 次に、著述による印税でございますが、112番から119番は、出版された書籍、DVDによる印税を出版社等から受領したものとなっております。
 120番から127番は、監修等に対する謝礼でございますが、書籍等の監修等を行って謝礼を受領したものでございます。
 128番は、防衛医科大学校の教授等は、医療機器の調達に意見を発言できる権限があるため利害関係のある医療機器メーカーからのものとなりますが、事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内、1時間当たり20,000円以内であるため、問題はないものと考えております。
 次に、講演等に対する謝礼について、ご説明いたします。129番から134番は、財団・社団法人等からの依頼による講演、135番から141番は、地方自治体等からの依頼による講演、142番と143番は、独立行政法人からの依頼による講演、144番から150番は、大学等からの依頼による講演、151番から167番は、企業等からの依頼による講演、168番から182番は、その他の団体からの依頼による講演に対する謝礼となります。
 戻りまして、155番から167番は利害関係者からの贈与となります。防衛医科大学校の教授等は、診療科ごとに薬剤や医療機器の調達に意見を発言できる権限があることから、これらの企業につきましては「利害関係あり」となっております。
 168番は、防衛関係連絡会の事務局を務めている事業者と契約関係があることから、「利害関係あり」となっております。
 いずれも事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 次に、会合等への出演に対する謝礼についてでございますが、183番から189番は、企業等、財団・社団法人、大学等からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。
 テレビ出演等に対する謝礼についてですが、190番と191番は、テレビ会社からの依頼によるテレビ等への出演に対する謝礼でございます。 最後に参考として付けております2件についてでございますが、贈与等報告書が提出されたものの、倫理教本56ページ問89にありますとおり、倫理規程第9条第1項及び第11条第1項に規定する「講演等」には該当しないため、贈与等報告書を提出する必要が本来なかったものでございますが、総括表の最後にこのような形で書かせていただいております。
 平成27年度第1四半期の贈与等報告書の説明は、以上でございます。

◯大森会長
 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

◯委員
 2点ありますが、よろしいでしょうか。1点目は、最後にご説明いただいた参考というところに関するものなんですが、博士論文の審査であるとか投稿論文の査読というところで、今回は倫理規程に当たらないということで、問題はないのかもしれませんが、これを拝見したときに非常に気になったのが、兼業というかそういうところに当たるのではないのかという印象を受けました。それは、我々の業界でも例えば、司法試験委員とかいうのがございますが、会長もよくご存じかと思いますが、かなり負担が重い、問題を作ったりもしますし、採点もしますし、色々世間を騒がせたり、ニュースにもなっておりますけれども、単発で例えば1万円でできるようなさらっとした話ではない、かなり本業に食い込むような仕事の内容になっております。そういった意味で、倫理規程自体とは関係ないんですけども、そういった兼業等の観点から見た時にこういったことが行われていることが問題がないのかどうかということが気になるとともに、今、倫理、贈与等報告の方に回ってきてますけれども、そういったこちらに回ってきたものを別の疑いがある部署に、回覧というか、こういう事案があるということで、お知らせしているのかどうかそういったところが非常に気になりました。それが、1点目です。もう1点は非常に些末なことなんですが、先程来、いつも出てくるんですが、利害関係ある方、者からのですね、監修ですとか、色々なお金を貰うという時に、基準があるということなんですが、基準というのは税込みでいつもやってらっしゃるんですかね。半端はない、端数はないですよね。税みたいなのは貰わないのでしょうか。

◯服務管理官
 税込み額で報告していただいております。

◯委員
 例えば、消費税が上がっていくとか、物価がスライドしていく中でこの基準額というのは倫理法ができてからスライドしている、あるいは、スライドするような規定になっているものなんでしょうか。

◯服務管理官
 先程の2番目の質問からですけども、今までスライドしたことはございませんし、スライドを仮にするのであれば、恐らく一般職の方と合わせてということになるかと思いますし、関連規定の改正ということになるかと思います。最初のご質問ですけれども、この2人につきまして確認しましたところ、兼業兼職はこの査読、審査を行った時点での兼業兼職関係はないということでございましたが、こういう情報がありましたら、関係課、当課、兼業兼職を所掌しておりませんので、関係課には情報提供したいと思っております。

(6)議題の採択等について

◯ 大森会長
 他にご質問、ご意見等がなければ、贈与等報告書の審査は、以上とします。それでは、本日審議されました「第65回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成27年度第1四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

(7)閉会の辞

◯ 大森会長
 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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