第64回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成27年3月18日(水)14時00分~15時00分

2 場所

防衛省A棟11階 第1省議室

3 出席者

(委員)大森会長、立川委員、藤井委員、友常委員、廣瀬委員
(防衛省)廣瀨服務管理官

4 議事

(1)開会の辞

◯ 大森会長
 只今より「第64回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
本日は、各委員におかれましては、御多忙中のところ御参集いただき、誠にありがとうございます。

(2)第63回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯ 大森会長
 それでは、本日の議題に入りたいと思います。
 1番目は、前回行われました第63回倫理審査会議事録について、御承認をいただくことです。議事録の案はあらかじめお配りしてありますので、御質問あるいは御意見がありましたらお願いします。

◯ 大森会長
 それでは、議事録につきましては、特段の御意見もないようなので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3)自衛隊員倫理規程違反事案に対する処分について

◯ 大森会長
 2番目は、「自衛隊員倫理規程違反事案に対する処分について」です。
それでは、説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、平成26年度第3四半期中に実施した自衛隊員に対する倫理規程違反1件の処分について概要を御報告させていただきます。
 平成25年6月、自衛隊員が利害関係者と東京都内において飲食を共にした際に、自己の支払い以上の飲食の提供をうけたため、倫理規程違反である「利害関係者から供応接待を受けること」に該当したものです。
 また、その他の非違行為として、調達経理業務に従事する職員として職務上必要となる範囲を超えた不適切な接触であることが確認されたため、平成26年12月24日付で、内規に基づく処分が講じられたものです。

◯ 大森会長
 ありがとう御ざいました。御質問あるいは御意見がありましたら、お願いします。

◯ 大森会長
 特に御質問がなければ、倫理規程違反事案に対する処分についての報告は、以上とします。

(4)平成26年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について

◯ 大森会長
 次に、「平成26年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」です。
それでは、説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 お手元の資料「平成26年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」に基づき、御説明させていただきます。
 自衛隊員等の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るため、平成17年度からこの週間を始めており、12月1日から7日までを倫理週間に設定し、施策を実施しました。具体的には、全職員を対象とした教育、防衛事務次官からの訓示及び大森会長による講演会、倫理ホットラインの受付時間延長、ポスターやパンフレットによる広報・啓発活動、倫理カードの保持確認や各種周知活動となっております。
 実施項目である倫理週間中のホットラインへの通報内容ですが、受付件数としましては、13件の相談がありました。相談内容の区分ごとの件数としましては物品等の贈与に関するものが2件、ゴルフに関するものが2件、飲食に関するものが3件、その他として6件でございました。
 細部は別添の「倫理ホットラインの相談等の内容について」となり、資料に基づき説明させていただきます。
 物品等の贈与は、業者や政治家からの贈与についての質問となっております。ゴルフについては、利害関係者とのゴルフが禁止行為となっていることに対する質問です。飲食については、職務で企業を訪問した場合も、水や簡素なお弁当も倫理規程違反となるのではないかと心配し質問してきたものです。その他としましては、自衛隊員倫理カードや防衛省ホームページに対する質問となっております。「倫理法と関係のないメール」も3件あり、自衛隊員のFacebookへの投稿や家庭での不満といったものとなります。
 続きまして、大森会長に講演をしていただいた後に、倫理全般に関するアンケートを実施しましたので、その結果をお知らせします。お手元の「平成26年度自衛隊員等倫理週間講話終了後アンケート集計結果」を御覧ください。
 1番の講演の感想としまして、全体の76%が「面白かった」「わかりやすかった」等の好評を得るものでありました。昨年と比べ「為になった」の割合が7%以上も増加し、倫理法が国際的な視点からみて厳しいことが理解できたという意見が多数ありました。
 2番以降は、前回先生方より現場の方々の問題認識を聞いてみるべきとの御意見がございましたので、アンケートを取ったものです。「倫理法・倫理規程の禁止行為を厳しいと感じることはありますか」という質問には、全体の78%が倫理法等の禁止行為を厳しいとは感じておらず、御参考までに一般職の国家公務員に対するアンケートで質問をしたところ73%であり、自衛隊員の方が若干ではありますが厳しいとは感じていない結果となりました。
 3番の「厳しいと感じる禁止行為は何ですか。」という質問に対しては、企業を訪問する際の車での送迎や、利害関係者である自衛隊OBと飲食を共にする際も、割り勘にしなければならないという意見の割合が高い結果となりました。
 4番の「倫理法・倫理規程に関する問題について判断に迷うことは何ですか?」という質問には、飲食の提供や物品の贈与の他に、贈与を受けた後の贈与等報告書について判断に迷うことが多いことから、飲食における注意事項や認められるケース等の事例を多く周知することで、判断に迷うことを少なくしていく必要があると考えております。
 5番の「その他の意見」も踏まえまして、Q&A集を作成し事例等の周知を図るとともに、退職前の職員を対象とした研修・周知活動を充実させるように考えております。以上が「平成26年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。御質問あるいは御意見がありましたらお願いします。

(5)隊員のゴルフ大会への参加について

◯ 大森会長
 続きまして、事前説明で報告のありました「ゴルフ大会への参加について」服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それではお手元の「ゴルフ大会への参加について」を御覧ください。このたび、自衛隊員が事業者が主催するゴルフ大会へ参加することについて、無料で招待を受けることの可否、また、参加料を支払い参加することの可否について先生方の御意見を伺いたいと思います。
 まず、事業者については所属部隊と契約関係にないことから利害関係者には該当いたしません。
 自衛隊員が招待されているゴルフ大会は、プロアマトーナメントであり、参加者はプロゴルファー及び招待者と、一般参加者の中で予選ラウンドを勝ち残った者となります。他の招待者は自衛隊員のほか、自治体の長及び周辺関連企業の役員等となります。なお、他の公務員の出場は確認されておりません。
 倫理法等における整理としまして、自衛隊員が無料でプロアマトーナメントに招待される場合は、自衛隊員倫理規程第5条第1項の「利害関係者以外の者等との間における禁止行為」に規定される「社会通念上相当と認められる程度を超えて供応接待又は財産上の利益の供与を受けてはならない。」に該当するかの整理が必要となります。
 今回のケースは、招待者はプロアマトーナメントに無料で招待されることから、プロアマトーナメントが開催される日に通常にラウンドした場合のプレー代約2万5千円が参加費と考えることが妥当と考えております。このことから、無料で招待された場合は、約2万5千円の贈与を受けたことになり贈与等報告書の提出が必要となるものです。過去に防衛省においてゴルフ接待で世間の批判を受けた事案があったことを考慮すると、「社会通念上相当と認められる程度を超えた財産上の利益の供与」に抵触する恐れがあると考えられます。
 しかしながら、参加費を支払った上でプロアマトーナメントに参加するのであれば、利益の供与を受けておりませんので問題は無いものと考えております。
 したがいまして、プロアマトーナメントに参加することに問題はないものと考えておりますが、無料で招待されることについては、「社会通念上相当と認められる程度を超えた財産上の利益の供与」に該当するか否かを、倫理審査会の皆様の御意見を伺わせていただきたいと思います。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。御質問あるいは御意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 これは違法か合法か、白黒決着をつけるというより相当概念、社会通念概念にかかってきますけど、一般常識的にみてやってはいけない事かやっていい事かと思います。その場合の視点としては、倫理法自体の意義から申しまして公務の信頼性を確保するという観点から、国民目線で国民からの疑念を抱かれないように、それも総合的に考えた上で判断するということでよろしいかなと思います。今の説明の中で2点だけ留意すべきかと思うところがございます。1点目は、従来は接待ゴルフというのがあって問題になったんですが、このプロアマ大会というのは、そういう一部の業者の接待ゴルフとは全然違い、公式行事と申しますかパブリックな形で、透明性も高い大会であり、それは多分地域にとっても意義があるということで、地域の重要な方々が参加しておられるのだろうと思います。そういうところに参加すること自体が国民目線で疑念を抱くことになるのかどうかというのが気になるところであります。2点目は、この報告の中の結論のところで、2万5千円弱のお金を支払うことによって、この第5条第1項の規定が除外されるかどうか、重要な要件のように受け止めておられるように感じたのですが、これは確かに要素ではあるかもしれませんが、これは唯一無二の要素というよりは、規定を見ても繰り返し受ける等、社会通念上という規定になっております。これは幅広く総合的に判断すべき話しだと思います。その際にこの2万5千円弱というのは、果たしてサービスを受けたことによって対価なり費用を払うということになるのかならないのかであり、本来これは無料なわけでありまして、無料なものにお金を払うというのは寄附みたいなことなのか、それと平日のプレーフィーを参考にされたようですが、逆にこのプロアマ大会に参加するということは、平日にプレーするというのと違うわけでして、本来無料なのかもしれませんが、逆に言えば有名なプロとプレーするということが平日のプレーフィーと同等とは言えないと思います。対価として払うことになるのかならないのかというところと、繰り返しになりますがお金さえ払えば何をやってもいいんだということではなく、本来倫理法の規定からいったら総合的に考えて国民目線から見て疑念を抱かれないかどうかが大事なんだと思います。そういった場合は、国民目線に立って慎重に判断するというのも一つの選択肢かなと思います。出来るだけ疑念を抱かれないように、国民の中にもいろんな方がおられますから、いろんな方から批判される恐れがあれば慎重に避けるというのも一つの判断なのかなと思います。

◯ 委員
 2点ほどよろしいでしょうか。利害関係というところで、法律的な視点から見た場合に親子会社であっても当然、別法人であるというのはもちろんの事ですが、今回は100%親子会社と聞いておりますが、特にこういう完全親子会社の場合は、例えば利益相反の場合の取締役会の決議だとか、供与禁止の場合の承認とか、そういった場合の100%親子会社は実質的には同一であり利害関係が一致しているという考え方で、法律の世界ではそこは同視するものです。違う言い方をすれば法律の世界では会社の意志決定は株主がすることになっていまして、実際には100%親子会社であっても子会社の取締役達が一義的には決める訳ですから、まったくシンクロしている訳ではないのですが究極的にはそこの子会社の意志決定は親会社が100%コントロールできるというのが法律の建付にはなっているというところで、今回は利害関係は無いということにはなっているのですが、はたして100%親子会社である場合にそう言い切っていいものだろうかという疑問を感じました。もう一つは、通常ゴルフの参加で問題になるのが、前回の審査会で御指摘のありましたゴルフ等を通して自衛隊の情報収集であるとか、コミュニケーションとかが、こういう禁止行為を倫理規程でかけることによって阻害されたりしていないだろうかという倫理法で規制することで守る利益と、自衛隊として職務を全うする又はより良くやっていくことの必要性が相克する非常に難しいバランシングであり、利害の対立が発生するということがあると思います。つい先日、地方に視察に伺った際にゴルフの話題が出まして、話しがそれますがこの地方の場合、後援会のメンバーと取引先が重なっているということで、地方ではそういうことが起こっているので、後援会とスムーズにやっていくために倫理規程を地方の特性に考慮した形に工夫してもらえないだろうかという要望があり、それなどまさに相克の場面なんだろうと思ったのですが、今回の場合にはちょっと、さきほど委員がパブリックなもので私的な接待とは違い、地域貢献ということもあると言われましたが、ダイレクトに自衛隊の任務を全うするために必要があるという問題とは少し違うように感じて、どちらかと言うと御本人が行きたいという個人的な動機が大きいように穿った見方かもしれませんが、そういう印象を受けたものです。だから認めなくていいという問題ではないと思うのですが、このゴルフの参加については、いろんな問題がある中で、これは少し毛色が違い一番問題とすべき相克の場面とは違うように感じました。

◯ 委員
 無料招待が社会通念上相当と認められる程度を超えた財産上の利益の供与に当たるかどうかということを、今回のケースで考えた時に私は結論を先に申し上げると、今回は抵触する恐れがあるというふうに判断しております。その理由はゴルフというのは、趣味の部分と接待に使われるという両方の側面があって、民間企業であっても、釣りやボーリングは接待とは認められないのですがゴルフだけは接待として認められている唯一といえる存在です。なぜゴルフが接待として認められるかというと、プレイ代が高いということと、コースは3から4人が一つのチームで回るので、その際にどんな密談をしても外部にはわからないという不透明性というか、だからこそ接待するんですという位置づけになっているものなので、ゴルフの無料参加というのは慎重であるべきと一般論として思います。とは言っても許されるようなケースもあるかも知れませんが、今回のケースでこの隊員は個人的にゴルフが好きと伺っているので、だったら接待ではありませんとういうのであれば、それは趣味の世界なので、語弊があるかもしれませんが、趣味の世界ならば自腹でいいのではないかと思いまして、参加費を払って参加するのが適切ではないのかなと印象を受けております。

◯ 委員
 今言われたようにゴルフの密室性というのはその通りだと思います。今回のホットラインの中にもゴルフの件がありましたが、ゴルフは麻雀やポーカーと同じ扱いになっていると、最初はそうなのと思いましたが、今言われたように密室の中で行われているという事は、ゴルフは開かれた空間で行われているとはいえ、実際は閉ざされた空間であって、そこはやっぱり注意し避けなければならないと思いました。今回のケースについて言うと、参加費を払ってやるべきではないかと言われましたが、たぶんレギュレーションで参加費を払ってやるというのは出来ないと思うので、それが出来ないのであればやらない方が良いということになってしまうのかなと思います。ただ逆に今回のような大会はオープンになっていますので接待として適用しうるような可能性は非常に少ないと思っており、これは参加してもいいのではないかと思っております。参加することで弊害があるとは考えられないと私は考えます。機会があればこういう場に参加するのは有りだろうと思っております。

◯ 委員
 非常に難しいと思うんですけど、ゴルフってやっぱり境界線というか、一線をどこまでが大丈夫で、どこからが危なくなるかが過去の防衛省の事案で思い起こしてみましても、最初は別になかったと思いますが、だんだん一線を超えてしまう恐れがあるものではないかと思っていて、そうであれば、全体的な倫理法のガチガチな規則は緩めていくべきと考えていますが、ゴルフに関してはまだちょっと違うかなと思います。だから許されるケースは特別な場合であって、今回のケースは特別に許されるケースでは無いという印象を持っています。

◯ 大森会長
 さきほど100%の親子関係の会社は利害関係者にあたるのではないかという意見がありましたが、利害関係ならば完全に禁止行為になってしまいますが、企業の立場でいうとどうでしょうか。

◯ 委員
 100%子会社であれば、子会社だから利害関係者ではないというのは、少し難しいと思います。

◯ 大森会長
 そのへんの整理はどうなっていますか。

◯ 服務管理官
 その件ですが、似た事例が無かったもので国家公務員倫理審査会にも確認しましたところ、倫理法上の整理ではこのケースは別物というものでした。

◯ 大森会長
 自衛隊員の場合にはより厳しい自己規制があると考えると、今回の場合は利害関係者にあたるという解釈も出来なくはないと思います。ただそれは厳し過ぎると思いますが、今回は利害関係者では無いということで参加自体は認められますが、参加費は支払って参加ということでよろしいですか。

◯ 委員
 参加料という概念は無いんだろうと思います。参加料は大会側のルールなんだと思います。ですから隊員が2万5千円を支払うというのは気持ちの問題なんだと思います。決して利益を受けたいから参加するのではないと、利益相当分は自分は負担しますという隊員自身の見識であり御判断の問題だと思います。だから、それはそれで一つの考慮要素ではあると思います。

◯ 大森会長
 無料で招待されたという場合であれば、これは報告書を提出しなければならない事例であり、この金額が報告書として提出しなければならないということですね。

◯ 服務管理官
 その通りです。

◯ 委員
 厳密に言うと、それにパーティーや賞品が出る場合は、これだけでは済まないという議論があると思います。

◯ 大森会長
 自分で参加費を支払って参加したとしても、その他の食事や記念品は別に報告書を提出しなければならないという整理ですね。

◯ 服務管理官
 そのような整理になります。

◯ 委員
 冒頭にも申しましたが、そういうことも含めて白か黒かというだけではなくて、いろんな要素をあげて総合的に勘案して、今回は辞めるべきか参加して良いかという判断になるかと思います。むしろ私が気にしているのは倫理法が形式で運営されつつあるということで、金額だったらわかりやすいから金額で判断するとか、形式さえ守っていればいいというのは悪しき官僚主義の典型でありまして、実質を見失って形式だけ整えればいいという運用をされるのであれば、昔ありました帳簿さえ揃っていれば経費を流用するだとか、そういう慣例にも逆行しかねないと思います。本来の指針は国民の目線から見て社会通念のお付合いとして認められる程度のものかどうかという判断を我々審査会に求められているのではないかという受け止め方をしているわけです。そういう中で、まだまだゴルフは辞めたほうが良いという意見や、良いのではないかという意見もあったわけで世論を聞いても両方の意見もあり得る話しだろうと思います。そういった場合は今回は慎重にされたほうがいいし、あるいは隊員がどうしても出たいというのであれば、社会通念に該当するかどうかというより隊員としては国民から疑念を招くような行為はやりませんという意思表明というように私は感じました。

◯ 委員
 参加費を払うと参加できないと言われても私は参加費を払いますと言って、他の参加者が無料でも自分は払って置いていくというような姿勢を示すことが必要なのかなと思います。私は他の公務員の方々と飲食を共にすることがあって、複数の省庁職員がいらした時も、ある省庁の方は端数まで完全に割り勘で払いますといいます。今回は招待者側が支払うので、お金をいただいても困りますと言っても、関係ありませんと言って会費を置いていくことが、それが姿勢なんだなと感じました。後の処理は招待者側がすることであって、ここは全員無料で大丈夫ですよと言っても省庁職員の立場として参加費を払いますと言われます。今回も参加費をいただくルールは無いといっても、でも置いていきますといって参加されるのであれば、まったく問題ないと思います。やはり無料は違うかなと思います。社会通念上がどこまでだって言ったら、他委員が言われたように曖昧なところなので、利害関係者とのゴルフは絶対にダメだし、利害関係がないケースであっても参加費を払うべきであると思います。それが今回のケースは完全に利害関係がないかと言うと、あまり知見がないので差し控えますが、総合的に考えてこのケースは参加費を払って参加するのがいいのかなと思います。

◯ 大森会長
 それでは、今言われたように参加費を払って参加するようにしていただきたいと思います。

(6)平成26年度第3四半期贈与等報告書について

◯ 大森会長
 4番目は、「平成26年度第3四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成26年度第3四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。それでは、説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、平成26年度第3四半期の贈与等報告書について、お手元にございます横長の棒グラフが付いております資料で、全体の状況を御説明させていただきます。
 色のついた棒グラフの下にある表の左側で太線で囲まれている部分が、平成26年度第3四半期分でございまして、件数の合計としまして256件となっています。
 一枚おめくりいただきまして、組織として多いところでは、陸上自衛隊の97件が最多となっております。
 表の一番下になりますが、各機関ごとの人員の割合に応じた報告書の割合ですが、最も割合が高いのが防衛医科大学校の36%となっております。
 それでは、平成26年度第3四半期贈与等報告書について、お手元の総括表により、細部を御説明させていただきます。
 賞金の贈与について、御説明いたします。
1番から3番は、機関誌の創刊60周年記念記事として報奨金を受領したものです。
 物品等の贈与について、御説明いたします。
4番から7番は、イベント会社が主催するイベントに招待されたものです。8番から10番は、儀礼的な贈り物となっております。11番から16番は、事業者が主となり開発・製造が進められた小型旅客機の完成式典において、出席者に対して模型及び式典当日のアルバムが配布されたものです。利害関係者ではあるものの、多数の者が招待されたパーティーにおける記念品の贈与は問題ないものとされております。
 供応接待について、御説明いたします。
17番から28番は、放送関連企業が関連企業や各省庁の職員等を招待して「お客様感謝の会」を行ったものです。25番から28番にとっては利害関係者となりますが、約1,150名が出席する立食パーティーとなりますので倫理規程上認められているものであり、問題ないものと考えております。29番から32番も、立食パーティーにおける飲食の提供となっております。33番から41番は、大使館職員との懇親会となっております。42番及び43番は、職務で外国へ出張した際の会食となっております。44番は、企業から講演依頼があり、講演は無償で実施し、講演の後で懇親会があり飲食の提供を受けたものです。
 著述に対する謝礼について、御説明いたします。
45番から100番は、部内の私的サークルが発行いたします機関誌、修親、富士、陸戦研究、鵬友への著述であり、101番から108番は、財団・社団法人が発行する書籍への著述、109番から115番は、新聞社が発行する新聞等への著述、116番から127番は、出版社等が発行する書籍への著述、128番から131番は、その他の団体からの依頼による著述に対する謝礼です。
 著述による印税について、御説明いたします。
132番から142番は、出版された書籍、DVDによる印税を出版社等から受領したものとなります。
 講演等に対する謝礼について、御説明いたします。143番から164番は、財団・団法人等からの依頼による講演、165番から168番は、地方自治体等からの依頼による講演、169番は、公的機関からの依頼による講演、170番及び171番は、独立行政法人からの依頼による講演、172番から199番は、大学等からの依頼による講演、200番から221番は、企業からの依頼による講演、222番から244番は、その他の団体からの依頼による講演に対する謝礼です。
 戻りまして、200番から208番は利害関係者からの贈与となります。防衛医科大学校の教授等は、診療科ごとに薬剤や医療機器の調達に意見を発言できる権限があることから、製薬会社等と「利害関係あり」となっております。いずれも事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 会合等への出演に対する謝礼について、御説明いたします。
245番から250番は、財団・社団法人からの依頼による会合等への出席、251番から255番は、その他の団体からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。
 最後に報告遅延の著述に対する謝礼について、御説明いたします。
256番は、著述に対する謝礼の贈与ですが、遅延報告として提出されたものですので、総括表の最後にこのような形で書かせていただいております。
 このケースは、昨年の9月に報酬が支払われていたものの、通帳を確認したのが10月だったことから、3四半期分として贈与等報告書を提出するものと誤認したため、今回提出されたものです。自ら贈与等報告書を提出していることから、特に悪質性があるとは考えられず、今回の件につきましては注意喚起を行って、再発防止を図ると言うことで、先生方の了解が得られればそのように処置させていただきたいと考えております。
 平成26年度第3四半期の贈与等報告書の説明は、以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対する御質問、自由な御意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

◯ 大森会長
 御意見等がなければ、贈与等報告書の審査は、以上とします。それでは、本日審議されました「第63回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成26年度第3四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

◯ 大森会長
 次回のスケジュールについては、委員の皆様の御都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、御熱心に御審議いただき、誠にありがとうございました。

ページの先頭へ戻る