第57回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成25年9月3日(火)10時30分~11時30分

2 場所

防衛省A棟11階第1省議室

3 出席者

(委員) 川戸会長、藤井委員、立川委員、友常委員
(防衛省) 末永服務管理官

4 議事

(1) 開会の辞

◯川戸会長 只今より「第57回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
 本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。なお、大森委員は所用のため欠席となっております。

(2) 第56回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯川戸会長 それでは、本日の議題に入りたいと思います。
 1番目は、前回行われました「第56回倫理審査会議事録」についてご承認をいただくことです。議事録の案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯委員 特にありません。

◯川戸会長 それでは議事録につきましては特段、ご意見が無いようですので、承認とさせていただきます。承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。
 続きまして、服務管理官より倫理ホットラインへの通報事案について補足説明をお願いします。

(3) 倫理ホットラインへの通報事案について

◯服務管理官 前回の倫理審査会におきまして「調査中」とお伝えしておりました倫理ホットラインへの通報、議事録では2ページの上から3行目に記載しております案件について、陸上自衛隊の調査結果を報告いたします。資料は縦長のペーパーをご覧下さい。まず冒頭の1、趣旨ですが、本件は、平成24年度倫理週間中の1月31日に陸上自衛隊の隊員から倫理ホットラインに対しまして、陸自の隊員が部外協力者、部外協力団体から無料でゴルフや飲食の接待を受け、また、部外協力団体の会計業務を現役自衛官が課業中に行っているとの通報が寄せられたものでございます。
 具体的な嫌疑としましては、2に記載しておりますとおり、平成22年3月から2年間、部隊の隊員が部外協力団体から無料でゴルフや飲食の接待を受けた疑いがあり、倫理規程第3条第1項第6号及び第7号違反ではないかというものでございます。また、部外協力団体の資金にかかる会計業務を部隊の隊員が課業中に行っており、これにつ不適切な部外資金の取扱いを行っている疑いがあるというものでございます。
 次に、3の調査結果でございますけれども、まず倫理規程違反に関しましては部外団体は、部隊の行事への支援、自衛隊の基地演習等の見学等により部隊の活動を応援協力するいわゆる「協力団体」ですが、これらの構成員と部隊の隊員との間に利害関係はないことが確認されました。その上で、当事者の隊員は聞き取り調査におきまして「職務柄、宴会に参加する機会は多いが、基本的に会費を支払って参加している」等と供述しております。さらに部外協力団体との宴席としては定例、臨時のものが年に複数回あるとした上で、「これらの宴会には他の出席者と同様、会費を払っているが、一度、役員の反省会に参加した際、懇話会の誰かがまとめて飲食代を支払ったようで、その際に自分が支払った記憶がない」と発言しております。
 このように陸上自衛隊による聞き取り調査の結果、当事者は過去に1回飲食代を支払っていないことを認め、その他の宴席においては会費を支払っていることが確認されたところであります。また、本人は全くゴルフをしないと述べており、ゴルフコンペには参加したことがないとの供述が得られたところでございます。
 以上、本人への聞き取り調査の結果、少なくとも1回、利害関係者には該当しない者から5,000円以下の飲食の供応接待を受けたことが確認されたわけですが、この事実をもって、直ちに社会通念上相当と認められる程度を越えた供応接待とは認められず、このため倫理規程違反には当たらないのではないかと考えているところでございます。
 次に、部外資金の取扱いの関係でございますが、調査の段階では部外協力団体は、事務負担の軽減等の理由から、部隊側に会計業務を依頼しておりましたけれども、平成25年度以降、資金管理につきましては部外協力団体に戻していることが確認されております。また、隊員が管理しておりました資金は、あくまで部外協力団体の資金でございまして、部隊側はこの資金の執行には関与しておらず、過去、倫理法との関係で問題となりました部隊運営費用としての使用等は確認されなかったところでございます。しかしながら、部隊において部外協力団体の資金管理を行っていたことは不適切であることは間違いがなく、今後陸上自衛隊内で類似案件の再発防止の徹底の必要性が明らかとなったところでございます。
 以上の事実を踏まえ、4の再発防止等今後の措置でございますけれども、倫理規程違反に該当する事実は確認されなかったものの、類似案件の発生防止と服務指導には万全を期する必要があると認識しております。このため、平成25年度下半期に実施予定の服務担当者集合訓練や服務教育におきまして、本事例についての情報共有や不適切な部外資金の管理の防止についてさらに教育・徹底を図っていく予定でございます。
 以上が倫理ホットラインへの通報案件に関する陸上自衛隊の調査結果の概要でございます。

◯川戸会長 ありがとうございました。それではご質問、ご意見がございましたらお願い致します。

◯川戸会長 今回の件については疑いが無かったということが判明されて、良かったと思いますが、また類似の案件が出てくるかもしれませんので通達を徹底する等の措置が必要かもしれませんね。

◯服務管理官 ホットラインへの通報につきましては引き続き厳正に対応していきたいと思っております。

◯委員 公益通報等もそうだと思うのですが、通報制度というものを今後もやっていかれるのであれば、通報者が白い目でみられるような事が無いように気をつけたほうがよろしいかと思います。

◯服務管理官 ご指摘の点につきましては、引き続き気をつけて参りたいと考えております。

◯川戸会長 よろしくお願い致します。それでは他にご意見がなければ、倫理ホットラインへの通報事案については、以上とします。
 次に自衛隊員の倫理に関する国会報告である「平成24年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理保持に関して講じた施策に関する報告」についてです。
 国会報告は、自衛隊員倫理法第4条に基づき、自衛隊員の職務に係わる倫理の保持に関する状況等について、内閣が、国会へ報告するものです。これは、当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知しておく必要がありますので、服務管理官から簡単に説明をお願いします。

(4) 平成24年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理保持に関して講じた施策に関する報告について

◯服務管理官 本件、国会報告の趣旨でございますけれども、自衛隊員倫理法第4条におきまして「内閣は、毎年、自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して講じた施策に関する報告書を提出しなければならない」とされていることから、同規定に基づいて、国会に報告するものでございます。本報告は、平成13年度から毎年国会に報告され、今回で13回目となります。報告書の内容につきましてはお手元の報告書の概要をとりまとめた一枚紙で説明申しあげます。
 まず、24年度の各種報告書の提出件数ですが、贈与等報告書が826件、株取引等報告書は5件、所得等報告書は104件でございました。
 これらにつきましては、審査会でごいただいたところでございますが、国民の疑惑や不信を招くものはなかったものと考えているとこでございます。
 次に倫理監督官への届出等の状況でございますが、利害関係者との1万円を超える飲食の届出は0件、利害関係者からの依頼による講演等の承認が480件でございます。
 次に24年度中に倫理法違反行為に対して懲戒処分が行われた事案は1件ございました。内容は利害関係者と共にゴルフを行った隊員2名につきまして、1名は減給1月俸給月額30分の1、もう1名は戒告の処分を行ったものでございます。
 次に、政令等の制定又は改廃の状況でありますが、24年度に行われたものはございませんでした。
 最後に、倫理法等の適正な運用の確保等のための施策について説明いたします。まず、国家公務員倫理審査会委員 羽入 佐和子先生による講演を開催し、公務員の保持すべき倫理についてお話を頂いたところでございます。
 また、昨年度は25年1月27日から2月2日までを自衛隊員等倫理週間に設定し、ホットライン受付時間の延長に加え、全隊員を対象に防衛省が独自に作成しました啓発用パンフレット及び自衛隊員倫理ビデオ等による教育を行いました。また、パンフレットにつきましては隊員のみならず防衛省の関係法人や主要な契約先企業への配布も行ったところでございます。各種研修におきましても隊員の倫理観のかん養・保持のためのカリキュラムを充実させ、また、各種会議等におきましても、倫理法の周知徹底等の指示・指導を改めて行ったところでございます。
 以上が報告書の概要でございますが、9月13日の閣議を経て国会に提出する予定でございます。

◯川戸会長 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯委員 特にありません。

◯川戸会長 23年度と比べて贈与等報告書の提出件数が減っていますよね。それにも関わらず利害関係者からの依頼による講演の承認数は増えているというのは何かケアすべきことなのでしょうか。それとも全く因果関係はないのですか。

◯服務管理官 その時々の事情によりまして講演等の依頼や申請は変化する状況でございます。件数として、先生のご指摘のとおり多少の増減がございますが、手続きに則って行われている点に鑑みれば、特段の問題はないものではないかと考えてございます。

◯委員 今のコメントに関連して、倫理法関係の違反は少ないのかなという気がしますが、むしろ自衛隊法の違反は、ときどき起きているような、新聞等で取り上げられているような状況が続いているような気がするというのを考えると、おそらく倫理法の違反というのは服務規律違反や法令遵守違反よりも外側に存在するものとして、この部分を国民に透明にするという趣旨で様々な施策がとられているのでしょうから、たしかに倫理法に直接違反する事案は少なくて安定しているといっても、それに安心するのではなく、引き続きこういった部分での施策をしっかりやって、より重大な違反事案が発生するのを抑制する努力を継続的に続ける必要があると感じています。

◯服務管理官 まさしく先生のご指摘のとおりでございまして、倫理法違反以外の服務事案は、減少傾向にはあるものの発生しております。不祥事防止対策という意味では、最近は従前の取り組みに加えまして、防衛省改革においても議論が行われております。そういった取り組みも踏まえながら引き続き可能な限り服務事案の数を減らすべく、防衛省としても全力で努力して参りたいと考えております。

◯川戸会長 他にご意見ありませんか。無ければ国会報告については以上と致します。
 3番目は「倫理規程違反事案に対する処分」2件でございます。
 それでは、服務管理官からよろしくお願い致します。

(5) 倫理規程違反事案に対する処分について

◯服務管理官 前回の審査会以降、委員の皆様方には個別に報告しているところでございますが、自衛隊員に対する懲戒処分2件につきまして、概要を報告致します。お手元の公表資料に基づきながら説明したいと思います。
 1件目は、陸上自衛隊の補給統制本部におきまして、隊員3名が利害関係者等から飲食の供応接待を受け、さらに無償で役務提供を受け自衛隊員倫理規程違反が確認されたため、それぞれ停職、減給等の懲戒処分を行ったものでございます。処分日は平成25年7月29日でございます。
 2件目は、海上自衛隊の阪神基地隊におきまして、隊員が公務として実施しました講話等に対し、謝礼は受けてはならないことを自覚しつつも関係団体等から謝礼等を受領し、利害関係者以外の者から、社会通念上相当と認められる程度を超えて財産上の利益の供与を受けた事実が確認されたため、懲戒処分を行ったものでございます。処分の内容は戒告でございます。処分日は平成25年8月20日でございます。

◯川戸会長 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯委員 事案自体に対するものではないのですが、さきほどご報告いただいた昨年度の懲戒処分の状況に比べて今年はペースが速いというか、少し件数が出てきているように思いますが、発覚の時期にもよるので一概に状況が悪くなっているとも限らないとも思うのですが、件数が気になったものですから、この後、25年度の自衛隊員等倫理週間の内容等について審議されると思うのですが、次回の倫理週間にあたっては、そういった傾向と言いますか、発生状況を踏まえて少しご対応を取られるというのが望ましいのではないかと考えております。

◯服務管理官 昨年度と比べまして、すでに件数が増えているのは事実でございます。各機関におきましても、これらの事案を踏まえ教訓等を導き出しながら、次回の倫理週間等に、再発防止のための更なる教育に努めていく予定でございます。先生のご指摘を踏まえて対応して参りたいと考えております。

◯川戸会長 ありがとうございます。他にご質問ご意見はございませんか。
 無いようですので、これで倫理規程違反事案に対する処分についての報告は、以上と致します。
 4番目は、「平成25年度第1四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成25年度第1四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。
 それでは、説明をお願いします。

(6) 平成25年度第1四半期贈与等報告書の審査について

◯服務管理官 それでは、平成25年度第1四半期の贈与等報告書につきまして、お手元にございます横長の棒グラフが付いております資料で、全体の状況をご説明させていただきます。下にある表の左側、太線で囲まれ黄色で塗られている部分が平成25年度第1四半期分でございます。その左下にございますけれども件数の合計としまして179件、前年度同期と比較しますと、26件減少しております。
 内訳のうち、「著述に対する謝礼」が84件でございまして、前年度比29件の減少となっているのが、今回総件数の主な減少の理由となっております。一枚おめくりいただきまして、組織別でみますと、毎期どおり、陸上自衛隊の95件が最多で、次いで防衛医科大学校の25件となっております。前年度比で、陸上自衛隊は、19件の減少、防衛医科大学校は、10件の減少となっております。
 よろしければ、贈与等報告書につきまして、3枚目以降の総括表により、細部を説明させていただきます。
 まず賞金の贈与が1番から7番でございます。これらはいずれも部内サークルである修親刊行事務局による機関誌『修親』の懸賞論文及びフォトサロンの副賞として賞金を受領したものです。
 次に物品の贈与が8番及び9番でございます。8番は韓国の国防武官が防衛省を表敬した際に、隊員がギフトを受領したものです。9番は利害関係にある企業からの贈与となりますが、当該企業の創業135年の記念品でございまして、官公庁や民間企業に幅広く配布されている記念品であり、倫理法の関係では特に問題となるようなものではないと考えております。
 次に、供応接待等が10番でございます。これは、徳島自衛隊父兄会、これは利害関係者にあたりませんが、同会からの依頼に応じまして、隊員が行った講演に引き続き行われた懇親会、立食形式のものにおきまして、飲食の供応接待を受けたものです。参加者は、該当隊員を含め130名であり、接待を受けた価額は、主催者側に総額を確認し、出席者数で等分して算定したものでございます。
 次に、著述に対する謝礼が11番から94番まで続いています。内訳としましては、11番から72番までは、部内の私的サークルが発行します機関誌、具体的には修親、富士、陸戦研究、鵬友への著述に対する謝礼、73番から81番は、財団法人や社団法人が発行する書籍への著述に対する謝礼、82番から88番は、新聞社が発行する新聞への著述に対する謝礼、89番から93番は出版社やテレビ会社等が発行する書籍等への著述に対する謝礼、94番は、大学が発行する書籍への著述に対する謝礼です。これらのうち、76番の報告者につきましては、当該財団法人との契約に関する要求元として調達要求書の作成に携わっていることから、この財団法人と利害関係にございますが、著述に先立ちまして事前に倫理管理官の承認を得ており、金額も基準の範囲内ですので、特に問題となるものではないと考えております。
 次に、著述による印税が95番から104番でございまして、これらは出版された書籍、DVDによる印税を隊員が出版社等から受領したものです。
 次に、講演等に対する謝礼が105番から162番まででございます。内訳としましては、105番から111番は社団法人からの依頼による講演への謝礼、112番から114番は公的機関等からの依頼による講演への謝礼、115番は独立行政法人からの依頼による講演への謝礼、116番と117番はボランティア団体からの依頼による講演への謝礼、118番から129番は大学等からの依頼による講演への謝礼、130番から143番は企業からの依頼による講演への謝礼、144番から162番は、その他の団体からの依頼による講演への謝礼でございます。これらのうち、130番から134番にかけましては、それぞれ利害関係にある製薬会社からの依頼による講演による謝礼でございますが、いずれも講演の実施に先立ちまして、事前に倫理管理官から承認を得ており、金額も基準の範囲内でございますので、これらについても特に問題となるものではないと考えております。
 次に、会合等への出席に対する謝礼が163番から169番です。内訳としましては、163番から166番は財団法人からの依頼による会合等への出席への謝礼、167番と168番は社団法人からの依頼による会合等への出席への謝礼、169番は、企業からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。このうち169番は、利害関係にある製薬会社からのものとなりますが、先程と同様の理由により倫理法との関係で、問題となるものではないと考えております。
 次に、テレビ出演等に対する謝礼が170番から176番です。これらは、いずれもテレビ会社等からの依頼によるテレビへの出演に対する謝礼でございます。
 次に、新聞社等へのコメントに対する謝礼が177番から179番でございます。これらは新聞社からの依頼に応じまして、コメントを寄せたことなど取材協力を行ったことに対する謝礼です。
 以上が、贈与等報告の詳細内容でございます。一番最後のページに横長のペーパーをつけてございます。これは過去の審査会におきまして、ご意見をいただきまして、利害関係者から依頼を受けて行った講演及び会合等につきまして、参加者の参加費を調査、整理したものです。利害関係者から依頼を受けて行った全6件のうち1件は参加費無料で行われており、有料でありました残り5件につきましても、参加費1,000円程度と少額なものでございましたので、いずれも問題となるような高額な参加費は確認されなかったところです。
 以上、大変簡単ではございますけれども、平成25年度第1四半期の贈与等報告書の説明でございます。

◯川戸会長 ありがとうございました。それでは、ご質問、ご意見お願いします。
 170番のテレビ出演料が原稿料となっていますが、どういうことでしょうか。これは出演ではなくて、原稿か何かを作ったということですか。

◯服務管理官 ご指摘の点につきましては贈与等報告書の記載を確認致しますので少しお時間いただければと思います。

◯委員 この制度を始めてやりもうどれくらいですかね。10年ですかね。

◯事務局 平成12年からですので、今年で13年目です。

◯委員 政策評価的なレビューをやったことありますか。

◯服務管理官 私の承知している範囲では政策評価の一環としてのレビューを行ったことは無いと。

◯委員 制度があること自体に意味があるといえるかもしれませんが、果たしてこれが成果を上げているのでしょうかね。事務的な負担も相当なものじゃないかと思うのですがね。色々な報告書の内容を拝見していると修親に対する原稿料のようなものから、製薬会社からの講演料、メディアへの出演料、ちょっとした贈答品、様々な種類の贈与等があるようですが、それぞれ性格が異なるものであり、そこは先程ご説明の中で、手続き的に金額的に倫理法の観点から問題ないとおっしゃたんですけど、細かくカテゴリー化することによって、それぞれの意味や重要性に応じた仕組みが出来ないのかなと思うですけど、要はより簡素でしかも効果がある制度ですけどね。すぐにという話ではないんですけど、問題意識をもって制度を運営されると、仕事も楽しくなるんじゃないかと思うんですけど。

◯服務管理官 ご指摘ありがとうございます。

◯委員 たしかに緩急をつけるというか、修親とかいつもたくさん出していただいていますが、本当に必要かな、という問題はありましょうし、あとやっぱり先生がご指摘のように、どんな良い生徒でも同じ事を繰り返していると、たるんでくるという訳ではありませんが、また同じ事かという事もあるので、そういう意味でも適宜見直し改善していくのは非常に良いことではないかと思うのですけど。

◯川戸会長 あと修親みたいなのは、部隊内で雑誌を作って、それを隊員が買わなきゃいけない経緯とかがあったので、やはりここは、きちんと見なきゃいけないというインセンティブはあったはずですよね。今はどうかというのはあると思いますけど。今はどうなんでしょうかね。

◯服務管理官 今の先生方からのご指摘については、手続きの面では、たしかに個々の隊員にとっては大変なところはあるかも知れませんが、こういった手続きを踏むことにより、それなりの抑止効果というのがあるのも事実だと思います。しかしながら、ご指摘いただきましたように、制度の運用につきましては常に不断の問題意識を持ちながら、より良い方向、より実効的な方向に向けて取り組んでいくべきことは、その通りだと存じますので、平素の業務を通じまして問題意識を持ち、改善するところがあれば改善するという考えで、引き続きやって参りたいと考えております。

◯川戸会長 もう一つ、先ほどの質問にも関連するのですけど、公務員倫理法が出来たときに、これで自由な活動が縛られるんじゃないかという意見もありましたよね。だから私は逆に言えば、件数が少なくなったというのは、自衛隊の活動にとって結構マイナスになっているんじゃないかと、もう少し自衛隊は自衛隊として、皆さん方が講演に行ったり、いろいろな表現の場があったりとか、お付合いがあったりしてもいいんじゃないかという気がするんですよね。それをガチガチにやられると、逆に、行ってはいけないとか、引き受けてはいけないとか、手続きが面倒だとかになりかねないので、その辺りをもう少し、倫理で縛るのも一方では大事なんですけど、そこはもうちょっと自由に出来るような雰囲気を倫理週間の時に言ってあげたほうが、いいんじゃなかという気もいたします。

◯服務管理官 ご指摘の点につきましては、省内の関係機関の意見もよく聴きながら倫理週間等への取り組みの中に可能であれば反映して参りたいと考えております。

◯委員 公務員だと違うと思いますけど、我々弁護士はプロボノ活動といいますか、本来の仕事とは別に公益的な活動に参加したり、それを応援したりもそうですし、学校に行って子供のための法律を広く知らせる活動をしたりしています。場合によってはそういう形で、公務員ですと公務との関係で、いろいろ難しい面もあるとは思いますけれども、プロボノ的な活動というのも一つ考えられてもいいのかも知れないと思います。

◯川戸会長 他にご意見ありますでしょうか。

◯委員 倫理法でこういった報告書が出てくるのは、プライベートな時間でやることについてに限定されていますよね。活動というのは、公務で講演をしたりする部分とプライベートな時間に行うものと両方あるわけで、そのバランスだと思うんですね。ですから施策的に意識的に外部との接点を作る、そういう活動と、ボランティアというかプライベートな部分で外部との関係を作っている両方の合算なので、プライベートはプライベート、公務は公務というわけではなく、両方を見ていないとわからないんじゃないかとは思うんですけどね。これで全体的にも減ってくるというのであれば、確かに、ある一つの傾向かもしれない。逆に公務としてもっとポジティブに、そういう活動が増えていれば、報告書の提出件数も減ってくるだろうと。その両面で見てどういうことが行われているかを検証しながら、コントロールのし過ぎかどうかについて見て行くべきなのかなと思います。

◯服務管理官 倫理法の存在が、防衛省としての対外広報活動にどのような影響を与えているかどうか、そういった点につきましては、先生ご指摘のとおりプライベートで行われる講演に加えまして、公務として行われている講演等といった活動も視野に入れながら検証していく必要があると考えます。

◯委員 会長のおっしゃった流れで言うと、倫理法が出来て自衛隊の活動に制約があるかどうかというところです。一番気になるのは、陸の駐屯地と地域との協力関係、そのような活動が倫理法によって制約がかかってるんじゃないという気がするんですがね。他方、調達関係者の業者との付き合い、医療関係も含めてですが、本来の倫理法の観点から、一番問題が多そうなところでもあるので、そのあたりの運用上の使い分けみたいなものについて、今後考えてく必要があるんじゃないかというのが私の問題意識なんですけどね。そういった政策と倫理法との施策それぞれメリット、デメリットがあるわけですから、それこそまさにバランスよくということなんですけどね。そのへんのバランスがとれているのかどうか、気になっていたところなんです。

◯服務管理官 ご指摘のとおり、特に陸上自衛隊については、地域との密接な協力関係というのは戦力発揮の重要な基盤でございます。他方で倫理法、国民から疑惑を招くような行為はしない、そういった配慮の観点もございます。先生ご指摘のとおり、制度の運用にあたりましてそれらの点をバランスよく勘案しながら運用していくのが大事と考えておりますので、引き続き意を用いてまいりたいと思っております。

◯川戸会長 ありがとうございました。他にご意見ありますか。

◯事務局 さきほどご質問のありました170番のテレビ出演の件ですが、通常のテレビ出演ですと、取材にかかった時間に対して謝礼が出ることが多いのですけど、今回の場合は原稿料ということで400字詰め原稿用紙45枚で提出したと報告があがってきています。通常ですと時間に対して支払われるものですけど、今回はテレビ出演に際し、原稿を作成し、これを読み上げる形で行ったという事で原稿料に対して、合計52,660円が謝礼として支払われております。

◯川戸会長 他にご意見ありませんでしょうか。
 それでは無いようですので、贈与等報告書の審査は以上とさせていただきます。
 最後に、「平成25年度自衛隊員等倫理週間について」ご説明をよろしくお願い致します。

(7) 平成25年度自衛隊員等倫理週間について

◯服務管理官 平成25年度自衛隊員等倫理週間の実施時期について説明致します。倫理週間は冒頭の国会報告の説明の際にも申し上げましたが、自衛隊員等の職務に関する意識の高揚を図るため、倫理に関する教育、ホットライン受付時間の延長、広報・啓発活動を実施するものであります。具体的な取り組みの内容につきましては、次回の審査会の際に報告申し上げますけれども、過去の審査会における議論を踏まえまして、実施時期につきましては従来の1月、2月といった年度末ではなく、国家公務員倫理週間と時期を合わせまして、今年は12月1日から12月7日までの間に実施する予定でございます。倫理週間の実施時期についての説明は以上でございます。

(8) 議題の採決等について

◯川戸会長 ありがとうございました。
 それでは、本日審議されました「第56回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成24年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理保持に関して講じた施策に関する報告」、「倫理規程違反事案に対する処分」、「平成25年度第1四半期の贈与等報告書」、「平成25年度自衛隊員等倫理週間」につきまして、各委員に承認をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

(9) 閉会の辞

◯川戸会長
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。
 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 本日は、どうもありがとうございました。

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