第52回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成24年6月20日(水)13時30分~14時30分

2 場所

防衛省A棟2階 陸幕会議室

3 出席者

(委員)  川戸会長、藤井委員、立川委員、大森委員、友常委員
(防衛省) 森服務管理官

4 議事

(1) 開会の辞

 ○ 川戸会長 只今より「第52回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2) 第51回自衛隊員倫理審査会議事録について

○ 川戸会長 それでは、本日の議題に入りたいと思います。
 1番目は、前回行われました「第51回倫理審査会議事録」についてご説明し、ご承認をいただくことです。
 議事録の案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

 ○ 委員 特にありません。

 ○ 川戸会長 それでは、特段のご意見もないようなので、議事録についての審議はこれで終了したいと思います。 なお、審査会としての承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3) 平成23年度第4四半期贈与等報告書の審査について

 ○ 川戸会長 それでは、2番目は、「平成23年度第4四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした 「平成23年度第4四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。それでは、説明をお願いします。

 ○ 服務管理官 それでは、平成23年度第4四半期の贈与等報告書について、お手元にございます横長の棒グラフが付いております資料で、全体の状況をご説明させていただきます。 色のついた棒グラフの下にある表の左側の太線で囲まれている部分が、平成23年度第4四半期分でございまして、左下に件数の合計として、244件、前年度同期と比較しますと、28件増加しておりますが、ここ最近の傾向から見ますとおおむね同じような推移となっております。
 内訳としましては、主に「著述に対する謝礼」「講演等に対する謝礼」等が増加していることによるものです。
 一枚おめくりいただきまして、組織として多いところでは、毎期どおり、陸上自衛隊の116件が最多で、次いで防衛医科大学校の45件となっております。  それでは、平成23年度第4四半期贈与等報告書について、お手元の総括表により、細部をご説明させていただきます。
 賞金の贈与 について、ご説明いたします。
 1番と2番は、部内サークルである陸戦学会による「最優秀論文賞」及び「論文奨励賞」を受賞し、その副賞として賞金を受領したものです。
 物品の贈与 について、ご説明いたします。
 3番は、米陸軍から会議に参加した際に、記念品を受領、4番は、新日本製鐵(株)君津製鐵所から、工場視察時の参考資料として書籍(市販本(3冊)5,700円相当)を受領したものです。
 著述に対する謝礼について、ご説明いたします。
 5番から96番は、部内の私的サークルが発行いたします機関誌(修親、富士、陸戦研究、鵬友、波涛)への著述、 97番から113番は、財団法人が発行する機関誌等への著述、 114番から124番は、新聞社が発行する新聞への著述、125番から149番は、出版社等が発行する書籍等への著述に対する謝礼です。
 (財)防衛技術協会が発行する機関誌への著述のうち、97番から100番の報告者は、当該法人との契約(技術支援契約)に係る要求元として仕様書等の作成に携わっていることから、当該法人と利害関係にありますが、事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内(原稿用紙1枚あたり4,000円以内)であるため、特に問題となることはないと考えております。
 著述による印税について、ご説明いたします。
 150番から163番は、出版された書籍、DVDによる印税を出版社等から受領したものとなります。
 監修等に対する謝礼について、ご説明いたします。
 164番から166番は、(財)防衛医学振興会が発行する「自衛隊医官のための各種災害派遣対応マニュアル」の掲載記事につき、編集を行ったことにより、編集料を受領したものです。
 講演等に対する謝礼について、ご説明いたします。
 167番から170番は、財団法人からの依頼による講演、171番から179番は、社団法人からの依頼による講演、180番は、独立行政法人からの依頼による講演、181番及び184番は、ボランティア団体からの依頼による講演、185番から192番は、大学等からの依頼による講演、193番から195番は、公的機関等からの依頼による講演、196番から213番は、企業からの依頼による講演、 214番から220番は、その他の団体からの依頼による講演に対する謝礼です。
 なお、企業からの依頼による196番から212番は、それぞれ利害関係にある製薬会社からのものとなりますが、いずれも事前に承認を得ており、金額も基準の範囲内(1時間当たり20,000円以内)であるため、問題はないものと考えております。
 会合等への出席に対する謝礼について、ご説明いたします。
 221番から223番は、大学等からの依頼による会合等への出席224番及び229番は、財団法人からの依頼による会合等への出席、230番から233番は、企業からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。
 なお、企業からの依頼による231番及び233番は、それぞれ利害関係にある製薬会社等からのものとなりますが、先程と同様、問題はないものと考えております。
 講義等に対する謝礼について、ご説明いたします。
 234番及び235番は、独立行政法人からの依頼による講師、236番から239番は、特定非営利法人からの依頼による講師等、240番及び241番は、大学からの依頼による講師に対する謝礼です。
 テレビ出演等に対する謝礼について、ご説明いたします。
 242番及び243番は、テレビ会社等からの依頼によるテレビへの出演に対する謝礼です。
 新聞等へのコメントに対する謝礼について、ご説明いたします。
 244番は、新聞社からの依頼に応じて、コメントなどの取材協力を行ったことに対する謝礼です。
 平成23年度第4四半期の贈与等報告書の説明は、以上でございます。

 ○ 川戸会長 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

 ○ 委 員 防衛技術協会からの著述なのですが、99番と103番は、防衛ジャーナルの同じ号の同じ記事になっていますが、これは二人で共著なのでしょうか。

 ○ 服務管理官 二人で同じ記事を分けて書いたというものでございます。

 ○ 委 員 各自お金を貰ったと言う訳ではなく二人でこの金額なのでしょうか。

 ○ 事務局 それぞれ5.5枚の記事を書いて、それぞれ原稿料を受領したものです。

 ○ 委 員 213番と230番は、それぞれ企業からの依頼による講演ですが、いずれも利害関係なしとなっていますが、利害関係の有り無しというのは、報告者の申告だけではなく何らかの確認をされているのでしょうか。

 ○ 服務管理官 贈与等報告については、各機関の倫理担当者によって利害関係の有無を含め各報告事項の確認が行われ、各倫理管理官より報告されています。なお、利害関係については、例えば会社と防衛省が契約をしていて、その契約事務に何らか関わっている場合には利害関係ありと、そうでない場合には、利害関係無しとしています。

 ○ 川戸会長 この会社がどういった会社なのかというのを説明していただけますか。

 ○ 服務管理官 該当社は、貨物自動車運送業等々幅広く事業を行っている会社でございます。防衛省との契約関係はございません。
 もう1社の方につきましては、飲食店の集客ブログ運用代行等の事業を行っている会社であり、こちらについても防衛省との契約はございません。

 ○ 委 員 分かりました。

 ○ 委 員 問題提起ということでお聞きいただきたいと思いますが、説明の中に、私的活動に対する謝礼というものがありましたが、「私的」という意味なのですけれども、公務員の活動では無くてボランティア的な活動だという意味での「私的」ということかと思いますが、一方ですね、自分の業務というか、これまでの業務で培われた知識・能力そういったものを活用した、どちらかといえばビジネスといいますか自営業的な意味での「私的な活動」というような、識才のものに対する謝礼という2種類があるのではないかという気がしています。そういったものを、倫理法的な観点から、果たして同一に扱って良いのかどうかというのが気になるところです。当審査会の所掌事務の範囲を超える話かも知れませんが。なにかそういう項目が出てきたときにボランティア的なものは、むしろ奨励したいくらいの活動なのだろうと思うのですけれども、そういうものもチェックしているということの意味は、どれほどのものなのかと、自営業の場合は勿論、自衛隊員として公務との分別とかそういう観点からチェックする必要があるのかなという気はするのですけれども、これについては、ご返答いただきたいということではなく、1つの問題提起として受け止めていただければと思います。

 ○ 川戸会長 これに関してご意見はございませんか。

 ○ 服務管理官 誤解していたら申し訳ないのですが、私が私的サークルと申し上げたのは、報告書の中では毎回出てくる自衛官の方の陸、海、空それぞれの親睦的な団体がありまして、そこが発行している機関誌でございます。

 ○ 委 員 それは誤解しているとは私は思っていません。むしろ、そういうようなものは、公務としても奨励されるような話で、隊員が自発的な意志で一生懸命勉強しておられると、そういう活動なのだろうというふうに私は理解しております。そういった活動で若干の謝金を貰われたという人たちと、それ以外のビジネス的な活動で、それは職務専念義務の範囲外であるから問題ないとしてもですね、そういう活動をやっておられるのと同列に扱っても良いのかなと、自衛隊の特殊な話かも知れませんが、そのように感じたところです。

 ○ 委 員 会合についてですが、ほとんどの研究会や私的サークルは、有料で人を集めていることはないと思うのですけれども、報告書のところに、その会合が参加者は有料ですかと聞くことはできるのでしょうか。それによって違いがあるというわけではないのですけれども、ほとんどのものが、無料である中で、有料の場合は少し性質が違う感じがするものですから、無料でやっている場合には確かに問題ないと思いますが、企業が有料で、万が一非常に高いお金を取って人を集めているのに私的な立場であれ参加するということになると少し検討してみる部分があるのかなという感触があります。ただ、ご本人の申告で分かるものか分かりませんが、できるものであればチェックの項目を1つそういうものを追加することができるのでしょうか。

 ○ 服務管理官 無料のもの有料のもの色々とあると思いますが、現状の規則ではそこまで問うようにはなっていません。

 ○ 事務局 そこまでの報告は義務づけてないことから、これまで改めて確認をしたことは、ございませんが依頼されて、講師、スピーカー、コメンテーターとして呼ばれている立場なので、そこまで本人が承知しているかどうかということも確証がないのですが、ご意見いただきました件につきまして検討してみたいと思います。

 ○ 川戸会長 公務員が有料の講演等で講演をすることは、公務員倫理の観点から問題があるということはあるのでしょうか。無いのでしょうね。

 ○ 服務管理官 ここでやっている活動は、公務外でやっているものですので、あまりそのような制限を設けているということはございません。

 ○ 委 員 兼業禁止規定がありますから、事業主体としてやるということはまず無理なのだと思いますが、事業主体では無く、どこかの事業に参加するという場合には、職務専念義務違反の可能性がありますから、勤務時間外であるということ、或いは勤務時間外であっても、あまり熱心にやられて本来業務が損なわれるようであればいけませんので、ほどほどのお手伝い程度のものであれば良いのでは無いかというくらいの判断なのではないでしょうか。

 ○ 川戸会長 問題は講演会等で非常に高いお金をとっているときに、公務員が勤務時間外の活動であれ、参加することはいかがなものかという趣旨ではないのですか。

 ○ 委 員 本人としては、色々な形で貢献をしたいというつもりが、実は企業に使われていたというのが心配で、そうすると社会的に見て、こんな高いところに、わざわざ出かけて人を集めているというふうに誤解されるのがおかしいかなということで、依頼を受けて講演をすること自体は規定の上でおかしくないということなのですけれども、もし企業に利用され、知識の切り売りをされているということになると大変かなというところです。

 ○ 川戸会長 他にご質問、ご意見等がなければ、贈与等報告書の審査は、以上とします。

(4) 平成23年株取引等報告書及び平成23年所得等報告書の審査について

 ○ 川戸会長 引き続きまして、「平成23年株取引等報告書」、「平成23年所得等報告書」の審査を行います。これは、倫理法第7条及び第8条の規定に基づいて、審議官級以上の隊員から提出されたそれぞれの報告書について、当審査会が審査を行うものです。それでは、説明をお願いします。

 ○ 服務管理官 まず、株取引等報告書についてご説明させていただきます。
 公務員の株取引については、そもそも公務員は職務上許認可権限を有しており、様々な情報を知り得る立場にあるため、倫理に反する株取引等を抑止することを目的として、倫理法第7条において報告を求めているものです。
 この規定のとおり、本報告書は、審議官級以上の自衛隊員が、前年において行った株券等の取得又は譲渡について報告書が提出されたものとなりますが、平成23年分の報告は全部で2件でございました。
 この2件につきましては、自衛隊員倫理規程第3条第1項第5号で禁止行為となっております利害関係者からの「未公開株式の譲り受け」に該当するものはございませんでした。
 細部につきましては、平成23年株取引報告書総括表のとおりでございますが、報告のありました2名につきましては、いずれも株式の取得のみで、特に問題のあるような取引はないと思われます。
 続きまして、所得等報告書についてご説明させていただきます。これは倫理法第8条が根拠となっており、前年1年間を通じて審議官級以上の自衛隊員であったものが報告書の提出義務がございます。
  平成23年分といたしましては、111名が対象となっています。細部につきましては、平成23年所得等報告書総括表により、ご説明させていただきます。
  なお、この所得等報告につきましては、倫理法第8条第2項にありますとおり、納税申告書の写しを提出して行うこともできることとなっており、こちらの表にある所得の項目は、納税申告書の項目と同じ定義とご理解いただきたいと思います。また、国からの給与所得については、報告書の金額欄への記入を省略できることになっておりますため、国からの給与所得のみの方87名につきましては、総括表への記載自体を省略させていただいております。その他、国からの給与所得以外の所得のある方24名につきましては、お手元の総括表にまとめさせていただいておりますが、給与所得の金額欄への記載は同様に省略しております。
 それでは、氏名ではなく、番号にてご説明させていただきます。
  不動産所得につきましては、6、9、10、14、15番の者より報告にありますが、住宅等の賃貸料によるものです。
  配当所得につきましては、5番の報告にありますが、上場株式等の配当所得です。
  雑所得につきましては、2番以下多くの者から報告されておりますが、主として、著述や印税、講演等に対する報酬によるもので、先程ご審議いただきました贈与等報告書に出てくるようなものとなります。また、17、18、19番は、民間勤務歴が1年以上あって、既に60歳を超えているため、老齢厚生年金が支給されております。
  一時所得につきましては、1番が遺産相続による贈与、16、17番の一時所得は保険の満期金です。
  長期譲渡所得につきましては、11番の土地の譲渡による所得です。株取引等報告書及び所得等報告書の説明は、以上です。
 ○ 川戸会長 ありがとうございました。それでは、株取引等報告書及び所得等報告書につきまして、ご質問、ご意見を頂きたいと思います。
 ○ 委 員 不動産所得のマイナスというのは、賃貸料よりも維持費等々の方が多額であったからマイナスということでしょうか。
 ○ 服務管理官 そのとおりです。
 ○ 川戸会長 土地の譲渡で1万円というのは、どういったものでしょうか。
 ○ 事務局 この土地の譲渡というのは、該当隊員が山林を所有しており、維持管理が難しくなったことから、地元市の方へ1万円で譲渡したものです。
 ○ 川戸会長 他にご質問、ご意見等がなければ、株取引等報告書及び所得等報告書の審査は、以上とします。

(5) 議題の採決等について

 ○ 川戸会長 それでは、本日審議されました「第51回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成23年度第4四半期の贈与等報告書」、「平成23年株取引等報告書」、「平成23年所得等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

(6) 閉会の辞

 ○ 川戸会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
  以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

 以 上

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