第49回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成23年9月7日(水)15時30分~16時30分

2 場所

防衛省A棟11階第1省議室

3 出席者

(委員)  川戸会長、藤井委員、大森委員、友常委員
(防衛省) 森服務管理官

4 議事

(1) 開会の辞

○ 川戸会長 本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。
 本日の議題に入る前に、9月1日付で服務管理官が交代されましたので、一言ご挨拶をいただきたいと思います。

○ 服務管理官 この度、服務管理官を拝命致しました森でございます。与えられた職務を全うするために、全力で取り組んで参りますので、川戸会長をはじめ委員の皆様方の御指導いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

○ 川戸会長 ありがとうございます。

(2) 第48回自衛隊員倫理審査会議事録について

○ 川戸会長 それでは、早速本日の議題に入りたいと思います。
 1番目は、前回行われました「第48回倫理審査会」についてご承認をいただくことでございます。議事録の案はあらかじめお配りしておりますので、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

○ 川戸会長 それでは、ご意見もないようですので、議事録についての審議はこれで終了したいと思います。なお、審査会としての承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思いますので、よろしくお願いします。

(3) 平成22年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」(国会報告)について

○ 川戸会長 2番目は、「平成22年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」(国会報告)についてです。
 「平成22年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」は、自衛隊員倫理法第4条に基づき、自衛隊員の職務に係わる倫理の保持に関する状況等について、内閣が国会へ報告するものです。
 これは、当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知しておく必要がありますので、服務管理官から簡単に説明をお願いします。

○ 服務管理官 当該報告の趣旨でございますが、自衛隊員倫理法第4条の規定により、「内閣は、毎年、自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して講じた施策に関する報告書を提出しなければならない」とされていることから、同規定に基づき、国会に報告するものです。
 なお、本報告は、平成13年度から国会に報告され、今回で11回目となっております。
 次に、全体の状況について、お手元の「報告書の概要」でご説明いたします。各種報告書の提出件数等につきましては、贈与等報告書が924件、(21年度は983件)、株取引等報告書は7件、(21年は5件)、所得等報告書は111件、(21年は111件)でございます。なお、これらにつきましては、当審査会においてご審査を頂戴しておりますが、国民の疑惑や不信を招くものはありませんでした。
 また、飲食の届出等の状況でございますが、利害関係者との飲食の届出(1万円を超える場合)が6件、(21年度は2件)で、利害関係者からの依頼による講演等の承認が449件、(21年度は374件)ございました。これらの件数等につきましては、概ね平均的に推移しているところであります。
 次に、懲戒処分等の状況につきましてご説明します。倫理法等違反行為に対して懲戒処分が行われた案件は、4件ございました。
 その内容ですが、1件目については、航空自衛隊第2航空団の技官が、有利便宜な取り計らいに対する謝礼及び今後も同様の取り計らいを受けたい趣旨のもとに供与されるものであることを知りながら、電気設備の保守・点検業者である利害関係者から、平成18年4月及び12月の2回にわたり、現金合計600万円を収受し、その頃、複数の利害関係者と共に、複数回にわたり旅行及びゴルフをしたことから、平成22年10月7日付けで免職の処分を行いました。
 また、当該技官の部下隊員が、自らの利害関係者が参加することを知りながら、上司である技官からの誘いを断り切れず、複数回ゴルフコンペに出席し、利害関係者と共にゴルフを行ったことから、平成22年11月30日付けで訓戒の処分を行いました。
 2件目は、航空自衛隊第1補給処の隊員が、平成19年2月、不適切な関係にあった部外女性と共に利害関係者の事業所を訪問した際、社用車に同乗し、無償の役務提供を受けたほか、昼食の供応接待及び菓子折やビール券12枚の贈与を受けたことから、平成23年3月31日付けで停職35日の処分を行いました。
 3件目は、鳥取地方協力本部の副本部長が、平成16年1月から平成17年3月までの間、利害関係者には該当しない部外協力団体が管理すべき私金を預かり、当該私金から行事等経費を差し引いた余剰金約200万円相当について、同地本を代表して贈与を受け、同地本の活動経費として使用したことから、平成22年10月22日付けで停職11日の処分を行いました。
 4件目は、平成14年3月以降の歴代陸上自衛隊第10普通科連隊長兼ねて滝川駐屯地司令が、利害関係者には該当しない部外協力団体が管理すべき私金を預かり、当該私金から行事経費等を差し引いた余剰金のうち、それぞれ約80万円、約270万円、約100万円相当について、同駐屯地を代表して贈与を受け、部隊の活動経費として使用したことから、平成22年10月22日付けで1名を減給1月10分の1、2名を減給1月15分の1の処分を行いました。これら4件につきましては、処分を行いました同日、その概要等を公表しております。
 また、倫理法違反行為に対して、これらの事案以外に訓戒等の措置が講じられた事案は3件ありました。
 その内容については、1件目は、北海道防衛局帯広支局の係長が、平成21年10月、自らが監督官を務める工事の受注業者である利害関係者から、総額約25万円の金銭の貸付けを受けたことから、平成23年3月15日付けで訓戒の処分を行いました。
 2件目は、航空自衛隊第1補給処東京支処の隊員が、平成17年5月頃、事務室を訪れた利害関係者からビール券6枚を受領し、着任以前から机の中にあったビール券18枚と併せて班内の送別会の支払いに使用したことから、平成23年3月31日付けで注意の処分を行いました。
 3件目は、航空自衛隊第1補給処資材計画課航空需品班長が、平成14年から17年頃の間、利害関係者からビール券6枚の贈与を受けると共に、利害関係者と思われる事業者が机上に残置したビール券12枚を受領し、そのうち16枚を班内の各種宴会の支払いに使用したことから、訓戒の処分を行いました。以上が、懲戒処分等の状況です。
 次に、政令等の制定又は改廃の状況でありますが、22年度末までに行われたものはございませんでした。
 最後に、倫理法等の適正な運用の確保等のための施策についてご説明いたします。まず、倫理審査会が実施した施策といたしまして、本日もご審査いただきますが、贈与等報告書等の審査を実施しているほか、「自衛隊員倫理教本(平成22年度改訂版)」を作成し部内に配布いたしました。
 また、防衛省全体として行った施策としましては、自衛隊員等倫理週間がございますが、昨年度は1月30日から2月5日までを倫理週間に設定しまして、当該期間中に全隊員を対象に、防衛省が独自に作成しました自衛隊員倫理ビデオ「自衛隊員倫理の概要 -求められる行動-(改訂版)」等により倫理に関する教育を行うとともに、「倫理週間に当たって」という内容で倫理監督官からのメッセージを掲載した啓発用パンフレットを作成して配布したほか、部外の理解を得るため、倫理法及び倫理規程の概要を記載した部外用パンフレットを作成し、防衛省所管の公益法人や契約実績のある企業等に郵送するなどして配布しました。
 更に、当該期間中、自衛隊員倫理に関する相談等を受け付ける「倫理ホットライン」を設置したほか、前自衛隊員倫理審査会委員の桐村晋次先生による講演会を開催しました。
 また、各種研修においては、自衛隊員の倫理観のかん養・保持のためのカリキュラムを充実させ、部内の各機関では、各種会議等において、倫理法の周知徹底等の指示・指導を実施いたしました。
 以上が、報告書の概要となりますが、先に担当者からご説明させていただいておりますとおり、9月16日の閣議を経まして、国会に提出される予定です。

○ 川戸会長 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

○ 委員 懲戒処分等の免職、停職の件ですが、処分理由は倫理法違反だけですか。

○ 服務管理官 いずれも他の自衛隊法違反行為とあわせて、免職等の処分を行っております。4件とも倫理法のみならず、他の自衛隊法違反とあわせて処分を行っております。

○ 委員 刑事関係、刑法関係はありましたか。

○ 事務局 1件目の事案につきましては、収賄で逮捕され免職されております。

○ 委員 刑事処分の内容はどのようになっていますか。

○ 事務局 免職になった隊員の刑事処分につきましては、昨年の10月8日に札幌地裁で確定判決が出ておりまして、懲役2年6月執行猶予4年ということで、収賄罪の刑事判決を受けております。

○ 委員 懲戒処分等の状況のところですが、倫理法の違反件数について、前年度比ではどのくらい増えていますか。

○ 事務局 平成21年度は、懲戒処分は1件でしたので、昨年度と比較しますと3件の増加となります。

○ 委員 わかりました。

○ 委員 参考のためにお聞きしたいのですか、訓戒3件の根拠規定は何でしょうか。

○ 服務管理官 防衛省の訓令になります。

○ 委員 倫理法ではないということですか。

○ 服務管理官 はい。防衛省独自の、大臣が定めた訓令に基づいて処分を行っております。

○ 委員 自衛隊員倫理教本の61ページに、事案2として、訓戒を行ったとなっていますが、これは倫理法ではなくて別の法令に基づいて処分を行ったということですか。

○ 服務管理官 倫理法違反なのですけれども、処分については、その違反の程度によって、自衛隊法に規定する懲戒処分を行う場合と、防衛大臣により出された訓令によって処分を行う場合がございます。この事案2の場合の訓戒の根拠は、訓令になります。

○ 委員 わかりました。

○ 川戸会長 国家公務員倫理法に基づく一般職の報告も、同時に国会に出されるのでしょうか。

○ 服務管理官 一般職も同時でございます。

○ 川戸会長 わかりました。

○ 川戸会長 他にご質問がなければ、以上といたします。

(4) 平成23年度第1四半期贈与等報告書の審査について

○ 川戸会長 引き続きまして、「平成23年度第1四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成23年度第1四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。それでは、説明をお願いします。

○ 服務管理官 それでは、平成23年度第1四半期の贈与等報告書について、お手元にございます横長の棒グラフが付いております資料で、全体の状況をご説明させていただきます。色のついた棒グラフの下にある表の左側で太線で囲まれている部分が、平成23年度第1四半期分でございまして、左下に件数の合計として、215件、前年度同期と比較しますと、2件増加しておりますが、ここ最近の傾向から見ますと概ね同じような推移となっております。
 内訳としましては、主に「講演等に対する謝礼」、「賞金の贈与」等が増加していることによるものです。
 一枚おめくりいただきまして、組織として多いところでは、毎期どおり、陸上自衛隊の121件が最多で、次いで防衛医科大学校の34件となっております
 それでは、平成23年度第1四半期贈与等報告書について、お手元の総括表により、細部をご説明させていただきます。
 最初は、賞金の贈与でございます。1番から9番は、自衛隊の部内サークルが発行する機関誌の優秀記事に選ばれ、その副賞として賞金を受領したものです。
 次に、物品等の贈与でございます。10番は、大学の研究所から書籍の贈与を受けたものです。贈与者は元職員であり、報告者と面識があること、また書籍の内容が報告者の業務に関係することから、業務用の参考文献として、寄贈を受けたものです。11番は、同期会から、着任祝いとして置物を受領したものです。
 無償の役務提供について、ご説明いたします。12番は、懇談会の関係者による慰労会に出席した際、帰宅用として、チケットによりタクシーの提供を受けたものです。過去、当該懇談会関係者による慰労会については、飲食の供応接待を受けたとして報告を受けておりましたが、今回については、慰労会の費用は自己で負担し、タクシーの提供を受けたというものです。
 著述に対する謝礼について、ご説明いたします。13番から88番は、部内の私的サークルが発行いたします機関誌「修親」、「富士」、「陸戦研究」、「波濤」、「鵬友」への著述、89番から100番は、財団法人が発行する機関誌等への著述、101番は、特定非営利法人が発行する書籍への著述、102番から114番は、出版社が発行する書籍等への著述、115番から122番は、新聞社が発行する新聞への著述、123番は、企業が運営するサイトへの著述に対する謝礼です。
 このうち、96番から99番は、報告者が当該財団法人との間で、労務借上契約の要求元として調達要求書の決裁に参加していることから、また100番の報告者は本部長として全体の事務に携わっていることから、当該財団法人と利害関係にありますが、事前に承認を得ており、金額も原稿用紙1枚当たり4千円という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。 123番につきましても、利害関係のある製薬会社からの依頼により、ウェブサイト用の原稿を執筆したものですが、先程と同様、特に問題はないものと考えております。
 また、124番から135番は、出版された書籍、DVDによる印税を出版社等から受領したものとなります。
 監修等に対する謝礼について、ご説明いたします。136番は、出版社からの依頼により雑誌の記事の監修を行ったもの、137番は広告代理店からの依頼により、製薬会社の社内研修用DVDの監修を行ったことにより監修料を受領したものです。
 講演等に対する謝礼について、ご説明いたします。138番から141番は、財団法人からの依頼による講演、142番から147番は、社団法人からの依頼による講演、148番は、特定非営利法人からの依頼による講演、149番から152番は、公的機関からの依頼による講演、153番から159番は、大学からの依頼による講演、160番から162番は、自衛隊の協力団体からの依頼による講演、163番及び164番は、ボランティア団体からの依頼による講演、165番から178番は、企業からの依頼による講演、179番から181番は、その他の団体からの依頼による講演によるものです。
 なお、企業からの依頼による170番から178番は、それぞれ利害関係にある製薬会社からの依頼によるものですが、いずれも事前に承認を得ており、金額も1時間あたり2万円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 会合等への出席に対する謝礼について、ご説明いたします。182番及び183番は、大学からの依頼による会合等への出席、184番は、学会からの依頼による会合等への出席、185番から192番は、企業からの依頼による会合等への出席です。
 なお、企業からの依頼による185番から192番は、それぞれ利害関係にある製薬会社からの依頼によるものとなりますが、先程と同様、問題はないものと考えております。
 講義等に対する謝礼について、ご説明いたします。193番から199番は、特定非営利法人からの依頼による講義、200番及び201番は、大学からの依頼による講義、202番及び203番は、自衛隊協力団体からの依頼による講義、204番から207番は、企業からの依頼による講義、208番はその他の団体からの依頼による講義です。
 なお、206番及び207番は、利害関係にある製薬会社から依頼のあったものとなりますが、先程と同様、問題はないものと考えております。
 テレビ出演等に対する謝礼について、ご説明いたします。209番から211番は、テレビ会社からの依頼によりテレビへ出演したことに対する謝礼です。
 新聞等へのコメントに対する謝礼について、ご説明いたします。212番及び213番は、雑誌の記事とするため、出版社等からの依頼に応じて、コメントや対談などの取材協力を行ったことに対する謝礼です。
 214番及び215番は、報告書の提出もれ、いわゆる遅延報告でありますが、共に著述に対する謝礼の受領です。
 両者ともに、原稿料が平成23年3月に銀行振込にて支払われておりましたが、214番については、本人が支払通知を受けていなかったこと、預金口座の記帳をしていなかったことから、その受領に気が付かずにそのままとなっておりました。その後、通帳記帳したところ、振込の事実を確認したことから、慌てて本件贈与等報告書が提出されたという次第です。
 215番は、海外出張及び会議の準備に忙殺されていたことから、報告書の提出を失念してしまい、再び原稿を投稿するにあたって、前回の原稿料についての報告を失念していたことに気付き、本件贈与等報告書を提出したという次第です。
 両件ともに、本人は不注意を十分に自覚しており、今後、事前に支払案内書を送付させると共に、記帳を頻繁に行って支払いの有無を確認すること、また贈与等報告書の提出時期を再度確認し、報告を失念することのないよう注意するとのことであります。
 両者が所属する海上自衛隊及び装備施設本部の再発防止策としましては、各種講習の場における教育を行うほか、連絡会議等においても更なる注意喚起を図って参りたいとのことです。省全体としましては、報告遅延は処分の対象になることについて事務連絡を発出して注意喚起を図るほか、倫理週間に配布するパンフレットに記載するなどして周知徹底を図りたいと考えております。
 以上で、平成23年度第1四半期の贈与等報告書の説明は終わります

○ 川戸会長 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

○ 委員 倫理法の趣旨は、贈与等のプロセスを透明にすることだと思いますが、講演等の事前承認は、何か残るような形で行っているのですか。手続を教えてください。

○ 事務局 様式を定めて各分任倫理管理官に提出をさせていまして、そちらで書類の審査を行った後、講演等をおこなっております。様式については、自衛隊倫理教本の88ページにあります。更に、件数については、四半期ごとに各機関から報告をさせています。

○ 委員 ありがとうございます。

○ 委員 タクシーチケットについては今回が初めてですか。前例はありますか。

○ 服務管理官 今回が初めてです。

○ 委員 趣旨的には飲食の提供と余り変わらないのでしょうね。これは実費でやっておられるということでしょうか。

○ 事務局 金額については、実費となっています。

○ 委員 他に交通手段がなかったのかいうところまでは、確認の必要はないですかね。

○ 服務管理官 贈与をした事業者等が利害関係者ではないということ、金額も実費であるということから、常識的・社会的に見て許容の範囲内であると考えております。

○ 委員 国民がどう受け止めるかということになってしまうのでしょうね。やはり、国民向けの分かり易い説明が必要となってくるかと思います。

○ 委員 贈与等報告書の様式を見ますと、報告事項として、贈与等又は報酬の内容となっています。そうしますと、交通費は果たして報酬なのかと疑問に思う方もいるのではないかと思います。例えば、講演等を行う際に、車代という名目で交通費の実費を超える金額を受けたとしても、交通費だからということで、報告されてない方もいるのではないかという感じがします。

○ 服務管理官 仮に、ご指摘のように実費相当を超える交通費の支弁を受けたような場合には、実費相当を超える部分について金銭の贈与を受けたことになりますので、そこは報告する必要があります。また、依頼を受けて講演等を行う際の交通費については、実費分を受け取ることは認められておりまして、その場合の交通費については報告の必要はありません。事業者等から5千円を超える贈与や役務の提供などを受けたときは、報告しなければならないと規定されていますので、それに従って報告してもらっております。

○ 委員 一般職では、過去に、出入り業者からタクシーチケットをまとめて貰って、それを自由に使っていたということがあって、問題になりました。

○ 服務管理官 過去問題になったものは、利害関係者から提供されたものでございまして、今回のものはそうではなく、利害関係者ではない事業者から、実費分の交通費としてタクシーチケットの提供を受けたというものです。

○ 委員 厳罰的な観点から問題があるかということではなく、交通費という名目で実費を超える金銭の贈与を受けたことのある方が他にもいるのではないかということです。そこはどうなのでしょうか。

○ 事務局 倫理法に規定されておりますとおり、事業者等から金銭、物品その他の財産上の利益の供与を受けたとき、又は人的役務に対する報酬の支払いを受けたときで、その価額が5千円を超える場合には報告しなければならないということでやっております。また、先程もご説明いたしましたが、実費相当を超える交通費の支弁を受けたような場合には、実費相当を超える部分について金銭の贈与を受けたことになりますので、そこは報告する必要があります。

○ 川戸会長 自衛隊員倫理教本52ページの、利害関係者以外の者との間における禁止行為の中で、自宅から空港までのタクシー代を負担する申し出についての事例があります。その頻度や金額によっては、社会通念上相当と認められる程度を超える財産上の利益の供与に該当するため倫理規定に違反することとなるとなっていますが、今回のケースはどうなのでしょうか。

○ 事務局 この事例については、このサービスが一般的に提供されているものであれば、問題はないものと考えられますが、特定の者に対してのみサービスを行っているのであれば倫理法違反となるという趣旨です。今回のタクシーチケットは、実費分の交通費を受けたということで、社会通念上相当と認められる程度を超える財産上の利益の供与には該当しないものと考えております。

○ 委員 広く報告していただくということを考えるのであれば、報告する際に疑問等が生じないように、例えば、贈与等報告書の記載内容を工夫して、贈与等又は報酬の内容の中に、チェック欄として交通費の支払いを記載させるとか、そういう形で工夫をされるとういうのもひとつのやり方かと思います。

○ 川戸会長 それではこの件についてはご検討よろしくお願いいたします。その他にございませんでしょうか。

○ 委員 確認ですけれども、17ページの204番と205番、他にもちょっと気が付いたのですが、製薬会社による贈与等の中でも、利害関係がある場合とない場合があります。その判断基準をご説明いただけますか。

○ 事務局 製薬会社と利害関係者となる場合につきましては、薬剤の選定委員を務める隊員、医薬品の調達要求に関わる隊員、防衛医大の場合ですと、実際に診療行為を行っている隊員、この3者は製薬会社に対する利害関係者となります。

○ 川戸会長 実際に診療行為を行っている隊員は利害関係者ならば、204番の医官の方、病院の医官とありますが、製薬会社との利害関係はなしとなっています。そこはどういうことなのでしょうか。

○ 委員 医薬品の調達をしていないということですか。

○ 川戸会長 調達はしていないけれども、実際に医官として医療行為を行っているわけですよね。

○ 事務局 204番に関しては、陸上自衛隊の隊員でして、病院で実際に医療行為を行っている医官になります。自衛隊の場合は、診療を実際に行っている医官は調達要求等に関与していないことから、利害関係なしとしております。ただ、防衛医科大学校の医官は関与する場合がありますので、実際に診療行為を行っている医官は利害関係者にあたるとしております。

○ 川戸会長 防衛医科大学校の医官は製薬会社と利害関係者になって、陸上自衛隊の医官については、利害関係者にならないという定義なのですね。

○ 事務局 はい。陸上自衛隊の診療行為を行う医官については、薬剤の選定には全く関与させず、選定委員ですべて選定をしています。防衛医科大学校の方では、実際に診療を行う医官の意見を踏まえて選定をおこなっており、組織のスキームに違いがあります。

○ 川戸会長 よろしいでしょうか。他にご質問ご意見がなければ、贈与等報告書の審議については、以上とさせていただきます。

(5) 議題の採決等について

○ 川戸会長 それでは、本日審議されました「第48回自衛隊員倫理審査会議事録」及び「平成23年度第1四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

(6) 閉会の辞

○ 川戸会長 以上で、本日予定しておりました議題につきましては、すべて審議が終了いたしました。ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。

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