第48回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成23年6月8日(水)10時30分~11時15分
場所
防衛省A棟11階第1省議室
出席者
(委員) 川戸会長、藤井委員、立川委員、大森委員、友常委員
(防衛省) 中野服務管理官
議事
(1) 開会の辞

川戸会長 只今から「第48回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2) 第47回自衛隊員倫理審査会議事録について

川戸会長 それでは、早速本日の議題に入りたいと思います。
1番目は、前回行われました「第47回倫理審査会議事録」についてご承認をいただくことです。服務管理官から説明をお願いします。

服務管理官 第47回自衛隊員倫理審査会の議事の内容でございますが、最初に①「開会の辞」、②「第46回自衛隊員倫理審査会の議事録について」、③「平成22年度第3四半期贈与等報告書の審査について」、④「平成22年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」、最後に⑤「閉会の辞」となっております。

川戸会長 議事録の案はあらかじめお配りしておりますので、既にご覧になっていただいていると思いますが、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

委員 特にございません。

川戸会長 それでは、特段の意見もないようですので、議事録についての審議はこれで終了いたします。承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3) 平成22年度第4四半期贈与等報告書の審査について

川戸会長 2番目は、「平成22年度第4四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出した「平成22年度第4四半期贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。それでは、説明をお願いします。

服務管理官 それでは、平成22年度第4四半期の贈与等報告書について、まず、全体の状況をご説明させていただきます。提出件数の合計としては、216件で、前年同期と比較しますと32件の減少となっておりますが、最近の傾向から見ますと概ね同じような推移となっております。
 内訳としましては、「講演等に対する謝礼」「新聞等へのコメントに対する謝礼」等が減少していることによるものです。
 次に、組織として多いところでは、毎期の傾向ですが、陸上自衛隊の126件が最多で、次いで防衛医科大学校の30件となっております。
 それでは、平成22年度第4四半期贈与等報告書について、細部を基因別にご説明いたします。
 最初は、賞金の贈与ですが、1番と2番は、防衛省所管の財団法人から、奨励賞を受賞して、その副賞として賞金を受領したものです。同様に、3番と4番は、部内サークルの機関誌における懸賞論文において「平成22年度最優秀論文」または「優秀論文」を受賞して、その副賞として賞金を受領したものです。
 続いて供応接待等についてご説明いたします。5番から8番は、懇談会の関係者慰労会として、事業者から飲食の供応接待を受けたものです。参加者は、当該事業者の従業員と、同懇談会の事務方であった防衛省及び内閣官房の職員で、接待を受けた価額は、主催者側に確認し、出席者で等分したものです。
 次に著述に対する謝礼ですが、9番から98番は、部内の私的サークルが発行いたします機関誌「修親」、「富士」、「陸戦研究」、「鵬友」及び「波涛」への著述に対する謝礼です。99番から102番は、財団法人が発行する機関誌等への著述、103番は社団法人が発行する機関誌等への著述、104番及び105番は、特定非営利法人が発行する書籍への著述、106番は、大学共同利用機関法人が発行する書籍への著述、107番から119番は、出版社が発行する書籍等への著述、120番から127番は、新聞社が発行する新聞への著述、128番は企業が発行する書籍等への著述に対する謝礼です。
 このうち、99番と100番は、報告者が当該財団法人との間で、労務借上契約の要求元として、調達要求書の決裁に参加している関係から、同財団とは利害関係者にあたりますが、事前に承認を得ており、金額も原稿用紙1枚当たり4千円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 また、129番から145番は、出版された書籍、DVDによる印税を出版社等から受領したものとなります。
 続いて講演等に対する謝礼です。146番から151番は、社団法人からの依頼による講演、152番は、特定非営利法人からの依頼による講演、153番から157番は、公的機関からの依頼による講演、158番から160番は、自衛隊の協力団体等からの依頼による講演、161番から162番は、ボランティア団体からの依頼による講演、163番は、学会等からの依頼による講演、164番から172番は、大学等からの依頼による講演、173番から176番は、その他の団体からの依頼による講演、177番から185番は、企業からの依頼による講演に対する謝礼です。
 なお、企業からの依頼による181番から185番は、それぞれ利害関係にある製薬会社からのものとなりますが、いずれも事前に承認を得ており、金額も1時間2万円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 それから会合等への出席に対する謝礼ですが、186番及び187番は、財団法人からの依頼による会合等への出席、188番及び189番は、社団法人からの依頼による会合等への出席、190番から193番は独立行政法人からの依頼による会合等への出席、194番から196番は大学等からの依頼による会合等への出席、197番は、学会等からの依頼による会合等への出席、198番から203番は、企業からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。
 200番から203番は、それぞれ利害関係にある製薬会社等からの依頼によるものとなりますが、先程と同様、問題はないものと考えております。
 講義等に対する謝礼ですが、204番は、財団法人からの依頼による講師、205番は、独立行政法人からの依頼による講師、206番から211番は、特定非営利法人からの依頼による講師等に対する謝礼です。
 続きましてテレビ出演等に対する謝礼について、212番から215番は、テレビ会社等からの依頼によるテレビへの出演に対する謝礼です。
 最後の216番は、雑誌の記事とするため、出版社からの依頼に応じて、コメントなどの取材協力を行ったことに対する謝礼です。
 以上で平成22年度第4四半期贈与等報告書の説明を終わります。

川戸会長 ありがとうございました。それではここで、贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

川戸会長 前年に比べて32件の減少ということでしたが、原因として何かあるのでしょうか。

服務管理官 件数的には毎期多少増減がありますので、今回も概ね同様の推移かと思います。ただ、今般の災害派遣活動により、講演等の依頼が減少するなどの影響が多少あったのかもしれません。

委員 会合等への出席や講師として講義等を行ったもので、出席時間や講義時間が10時間を超えているものがあるのですが、これは往復の交通に要する時間が含まれているということでしょうか。

事務局 それらは2日間に渡って行われたものに参加したものでして、実際に参加した時間数の合計になります。交通に要する時間は含まれておりません。

委員 総括表の最後に参考として記載されているものについてご説明いただけますか。

服務管理官 これは、倫理法が対象とする贈与等報告には該当しないのですが、報告書が提出されてきたため、参考としてご紹介するものでございます。

委員 なぜ該当しないのでしょうか。

服務管理官 本件は、英語検定協会からの依頼により面接委員を務めたことに対する謝礼を受けたというものなのですが、相手側と利害関係がなく、当該隊員の職務との関係に基づいて提供される人的役務に対する報酬ではないことから、報告の対象には該当いたしません。この方がもし、例えば英語の教官ということであれば、職務に関わるものとして、贈与等報告書の対象となりますが、この方の場合は、英語は職務としてではなく、あくまで個人的にやっているということですので、報告の対象にはならないということになります。

川戸会長 業務時間外に個人の才能を社会貢献に活用しているということで、これまでにも同様の例はありましたよね。

服務管理官 倫理法上は提出不要だということは言っているのですが、本人としては誤解を招くことのないようにしておきたいとの趣旨で提出しているものです。そうしたものは、従来より参考としてご紹介させていただいております。

川戸会長 他にご質問、ご意見等がなければ、贈与等報告書の審査は以上とします。

(4) 平成22年株取引等報告書及び平成22年所得等報告書の審査について

川戸会長  引き続きまして「平成22年株取引等報告書」、「平成22年所得等報告書」の審査を行います。これは、倫理法第7条及び第8条の規定に基づいて、当審査会が審査を行うものです。それでは説明をお願いします。

服務管理官 まず、株取引等報告書についてご説明させていただきます。
 公務員の株取引については、そもそも公務員は職務上許認可権限を有しており、様々な情報を知りうる立場にあるため、倫理に反する株取引等を抑止することを目的として、倫理法第7条において報告を求めているものです。
 この規定のとおり、本報告書は、審議官級以上の自衛隊員が前年において行った株券等の取得または譲渡について提出されたものとなりますが、平成22年分の報告は全部で7件でした。
 この7件につきましては、自衛隊員倫理規定第3条第1項第5号で禁止行為となっております利害関係者からの「未公開株式の譲り受け」に該当するものはございませんでした。細部につきましては、平成22年株取引等報告書総括表によりご説明いたしますが、報告者の名前ではなく、番号でご説明させていただきます。
 1番から4番の方につきましては、株式の取得のみ、5番から7番の方につきましては、表のとおりの取得、譲渡がございました。特に問題のあるような取引はないと思われます。
 続きまして、所得等報告書についてご説明いたします。これは倫理法第8条が根拠となっており、前年1年を通じて審議官級以上の自衛隊員であった者に報告書の提出義務がございます。平成22年分といたしましては、111名が対象となっています。細部につきましては、平成22年所得等報告書総括表によりご説明させていただきます。なお、この所得等報告書につきましては、倫理法第8条第2項にありますとおり、納税申告書の写しを提出して行うこともできることになっており、こちらの表にある所得の項目は、納税申告書の項目と同じ定義とご理解いただきたいと思います。また、国からの給与所得については、報告書の金額欄への記入を省略できることとなっておりますため、国からの給与所得のみの方につきましては、総括表への記載自体を省略させていただいております。その他、国からの給与所得以外の所得のある方につきましては、総括表にまとめさせていただいておりますが、給与所得の金額欄への記載は同様に省略しております。それではこちらも氏名ではなく、番号で説明いたします。
 3番や6番などにあります不動産所得につきましては、土地等の賃貸料によるものです。
 雑所得につきましては、2番以下多くの者から報告されておりますが、主として、著述や印税、講演等に対する報酬によるもので、先程ご審議いただきました贈与等報告書に出てくるようなものとなります。また、10、11、12番は、民間勤務歴が1年以上あって、既に60歳を超えているため、老齢厚生年金が支給されております。
 29番の一時所得は保険の満期金、33番は第一生命の株式会社化に伴う返戻金です。
 そして、5、23、33番の方に株式等の譲渡所得がありますが、これらは先程ご説明いたしました株取引等報告書におきまして、株式の譲渡がありました3名の方々となっております。この内、5番及び33番が「源泉徴収選択口座」となっておりますが、これは、「確定申告しないことを選択し、源泉徴収選択口座を通じて行った株式等の譲渡所得」については、金額の記載を省略できることとしておりますので、源泉徴収を選択した旨だけを記載の上、報告書を提出させております。
 株式等報告書及び所得等報告書の説明は以上です。

川戸会長 ありがとうございました。それでは、株取引等報告書及び所得等報告書につきまして、ご質問、ご意見をいただきたいと思います。

川戸会長 株取引等報告書総括表に契約相手方別順位等が記載されていますが、この説明をお願いします。

服務管理官 実際に防衛省と契約実績のある会社につきましては、ご参考までに、平成22年度の中央調達における契約高の順位と契約件数・金額を記載しております。

委員 防衛省と契約がある企業の株式に関して、取得あるいは譲渡したという場合に、その方の職務とその会社との関係、利害関係があるかどうかというような観点でチェックはされているのでしょうか。

事務局 例えば、最新技術を研究している機関ですとか、装備品の調達をやっている部署の方が、もし防衛産業の株を買っていたとして、例えば短期間で売り抜けて利幅を稼いでいるというようなことがあれば、インサイダー取引等の疑いも出て参りますので、そうした点は注意して見ております。

委員 そこはチェックしていて、今回は問題ないということですね。

事務局 今回は、そうした部署に勤務されている方もおりませんでしたし、不自然な売買も確認できなかったため、特に問題はないと判断しているところです。

委員 所得等報告書で株の配当所得を報告している方がいる一方、株取引等報告書の提出者でも配当所得の報告がない方もいます。譲渡するまでは株を保有していたのですから、無配当というところも中にはあるのかもしれませんが、何かしら配当はあったのではないでしょうか。そこはどうなっていますか。

事務局 配当所得につきましては、預金の利息と同様、源泉分離課税とされるもの、又は確定申告をしないことを選択したものについては、透明性が十分に確保されていることから報告の必要がないとされているため、株取引等報告書の提出があったとしましても、必ずしも所得等報告書において配当所得の報告があるというわけではございません。

川戸会長 他にご質問、ご意見等がなければ、株取引等報告書及び所得等報告書の審査は以上とします。

(5) 議題の議決等について

川戸会長 最後になりますが、本日審議されました「第47回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成22年度第4四半期贈与等報告書」、「平成22年株取引等報告書」及び「平成22年所得等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきたいと思います。

(6) 閉会の辞

川戸会長 以上で、本日予定しておりました議題につきましては、すべて審議が終了いたしました。本日は、熱心にご審議いただき、ありがとうございました。次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきます。

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