第42回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成22年3月9日(火)10時30分~11時30分
場所
防衛省A棟11階第1省議室
出席者
(委員) 栗林会長、桐村委員、田中委員、田辺委員、川戸委員
(防衛省) 三輪服務管理官
議事
(1) 開会の辞

栗林会長 只今から「第42回自衛隊員倫理審査会」を開催いたします。
 本日は、各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2) 第41回自衛隊員倫理審査会議事録について

栗林会長 早速ですが、本日の議題に入りたいと思います。
 1番目の議題は、前回行われました「第41回倫理審査会議事録」についてご説明し、ご承認をいただくことです。服務管理官から説明をお願いします。

服務管理官 それでは、お手元に議事録をお配りさせていただいておりますが、前回の第41回自衛隊員倫理審査会の議事の内容でございます。最初に①「開会の辞」、②「第40回自衛隊員倫理審査会の議事録」、③「平成21年度第2四半期の贈与等報告書の審査について」、④「平成21年度自衛隊員等倫理週間について」、⑤「議題の議決等について」、最後に「閉会の辞」となっております。以上でございます。

栗林会長 ありがとうございました。それでは、今ご説明のありました「第41回倫理審査会議事録」について審議いたします。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

栗林会長 それでは、議事録につきましては、特段のご意見もないようですので、ご承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3) 贈与等報告書の審査について

栗林会長 栗林会長 2番目の議題は、「平成21年度第3四半期贈与等報告書」の審査を行いたいと思います。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成21年度第3四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものであります。それでは、これにつきまして、説明をお願いします。

服務管理官 それでは、平成21年度第3四半期の贈与等報告書について、全体の状況をご説明させていただきます。全体の総数では、250件ということで、前年度同期と比較しますと1件の増加で、ほとんど同じとなっております。
 内訳で見ますと、著述に対する謝礼が11件ほど、また著述による印税が3件ほど増えておりまして、それ以外がそれぞれ若干少なくなっているという状況でありますが、概ね前年度同期と同様の推移となっております。
 次に、機関別について、組織として多いところでは、毎期どおり、陸上自衛隊が約半数を占めております。
 それでは、具体的な中身についてご説明させていただきます。
 1番から6番は、物品の贈与でありまして、これはいずれも我が国の在外大使館から、年末の挨拶として、酒類の提供を受けたというものです。
 それから、著述に対する謝礼ですが、7番から96番は、部内の私的サークルが発行する機関誌への著述、97番から105番は、財団法人が発行する機関誌等への著述、106番は、社団法人が発行する月報への著述、107番から122番は、出版社が発行する書籍等への著述、123番から130番は、新聞社が発行する新聞への著述、131番及び132番は、その他の団体が発行する書籍等への著述に対する謝礼です。
 次に、133番から146番は、出版社から出版された書籍又はDVDによる印税であります。
 講演等に対する謝礼についてですが、147番から158番は、社団法人からの依頼による講演、159番は、独立行政法人からの依頼による講演、160番は、特定非営利法人からの依頼による講演、161番から166番は、公的団体からの依頼による講演、167番から169番は、自衛隊の協力団体からの依頼による講演、170番から174番は、ボランティア団体からの依頼による講演、175番から178番は、学会からの依頼による講演、179番から188番は、大学からの依頼による講演、189番から201番は、企業からの依頼による講演、202番から207番は、その他の団体からの依頼による講演に対する謝礼です。
 なお、189番から196番は、それぞれの製薬会社と利害関係にありますが、いずれも事前に承認を得ており、金額も1時間当たり20,000円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 続きまして、会合等への出席に対する謝礼ですが、208番から212番は、財団法人からの依頼による会合等への出席、213番及び214番は、社団法人からの依頼による会合等への出席、215番は、学会からの依頼による会合等への出席、216番から224番は、企業からの依頼による会合等への出席、225番及び226番は、大学、その他の団体からの依頼による会合等への出席に対する謝礼です。
 こちらも216番から224番は、それぞれ利害関係にある製薬会社からのものとなりますが、いずれも事前に承認を得ており、金額も1時間当たり20,000円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 次が講義等に対する謝礼ですが、227番は、社団法人からの依頼による講師、228番及び229番は、特定非営利法人からの依頼による講師、230番及び231番は、公的機関からの依頼による講師、232番から234番は、企業からの依頼による講師、235番は、大学からの依頼による委員会の委員、236番から239番は、社団法人等からの依頼による講習会の指導に対する謝礼です。
 こちらも233番は、利害関係にある製薬会社からのものとなりますが、事前に承認を得ており、金額も1時間当たり20,000円以内という基準の範囲内であるため、問題はないものと考えております。
 それから、240番から244番は、テレビ会社等からの依頼によるテレビへの出演に対する謝礼、また、245番から249番は、雑誌又は書籍の発行に際して、出版社等からの依頼に応じて、コメントや意見などの取材協力を行ったことに対する謝礼です。
 そして、250番は、遅延の報告となります。これは、著述による印税の受領なのですが、以前に報告者が執筆した著作物が増刷されたことに伴いまして、昨年の2月に銀行振込にて印税が支払われておりましたが、同社から支払の通知がなかったこと、それから本人が通帳を記帳していなかったため、振込に気が付かなかったというものです。その後、今年1月に、同社から前年分の報酬等支払調書が届いたことで、本人も印税の受領をはじめて認識し、本件贈与等報告書が提出されたというものであります。本人も不注意を十分に自覚しており、今後、同社から事前に支払案内書を送付させると共に、通帳の記帳を頻繁に行って、支払いの有無を確認するとのことであります。他方、過去、他機関においても同様のケースがあったことから、今後も全省的に注意喚起を図って参りたいと考えております。
 最後に、倫理法が対象とする贈与等報告には該当しないのですが、参考として報告させていただきます。その内容といたしましては、吹奏楽連盟の支部からの依頼によりまして、コンテストの審査を実施したことに対する謝礼となっております。
 「平成21年度第3四半期の贈与等報告書」の説明は、以上でございます。

栗林会長 ありがとうございました。それでは、只今、ご説明のありました贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員 今更ながらですが、会合等への出席、これはセミナーなどのパネラーとしての出席ですが、講演と講師の違いについて教えていただけますか。もう一つは、利害関係の有無について、製薬会社によって違ってくるということですか。

服務管理官 通常の場合、薬はメーカーから直接ではなく、問屋から購入するため、契約の関係において、製薬会社と医者が利害関係になるということはないのですが、人によっては、薬剤の選定委員などをやっていますと、事実上、その会社の薬品というような指定をすることができますので、利害関係があるというように整理しております。

事務局 それから、講演とか講師というのは、依頼する相手側が講師をお願いしますとして講師料を支払うのか、あるいは講演料として支払うのか、色々なケースがありますので、それに合わせて報告書が提出されているような状況です。実質的な差はありません。

委員 250番は、服務管理官が言われましたように、隊員にも徹底が必要ですが、企業の方にも徹底してもらいたいですね。最初に著述等の話があった時に、その後の増刷の支払いについても、事前にしっかりと取り決めをするとかしていただければと思います。

服務管理官 それは、報告者と出版社との間での注意となりますが、他の隊員に対しても周知が必要だということですね。

委員 はい、一人だけの問題ではないと思いますので。

委員 たとえば、講演等を依頼した団体で、正規の地方公共団体なのか、あるいはそうではないのかが、名称だけでは分からないところがあります。公共団体の名を利用して、困ったことに引っ張り込まれることがあるかもしれません。背後に妙な団体があったりすることはないと思いますけれども、安全保障については、際どい話をする可能性もありますので、民間団体であれば、それが株式会社なのかどうか、所属がはっきりと分かるようにしておいた方がいいと思います。また、よく俳優さんとか歌手が、知ってか知らずか、変な団体の広告塔に利用されているようなケースもあり、逆に主催団体側に自分達は自衛隊を呼べる団体なんだという使い方をされてしまうこともありますので、講演等を行う際には慎重にやられた方がいいと思います。

服務管理官 分かりました。

栗林会長 よろしいですか。他にご質問、ご意見等がなければ、ご承認いただいたものとして、「平成21年度第3四半期贈与等報告書」の審査は、以上といたします。

(4) 平成21年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について

栗林会長 次に、「平成21年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」であります。本週間は、隊員の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るための取組みを実施する期間として、平成17年度から設定してきているものです。それでは、これについて説明をお願いいたします。

服務管理官 お手元の資料に基づき、「平成21年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」ご説明させていただきます。
 当該週間の趣旨につきましては、ただ今、会長からご説明のありましたとおりです。今年度は、1月24日から30日までを週間に設定し、各種の施策を実施いたしました。実施項目としましては、教育、ホットライン、広報、セミナーとございますが、項目毎にご説明させていただきます。まず、教育については、対象者は原則として全職員です。教育資料につきましては、実はアンケートをとった時に、調達関係の業務などを専門的にやっている人と、そもそも利害関係者と余り関係のない一般隊員と、資料を分けて教育した方が効果的ではないかとの意見がありましたので、「調達等関係職員・幹部職員用」と「一般職員用」の2種類の教育資料を作成し、教育を実施いたしました。なお、その教育資料をご参考までに配布させていただいております。その資料を用いた教育方法ですが、一般職員に関しましては、最初にビデオを見せまして、ビデオの内容をベースとした絵を利用して、こんなことはやってはいけない等を中心に、簡潔な、分かり易い資料としております。そして、これもまたアンケートで寄せられた意見なのですが、理解度をチェックする小テストをやってほしいとのことでしたので、資料の最後に理解度を図るチェックシートを付けております。他方、調達等関係職員及び幹部職員に関しましては、基本的なことはすべて知っているということを前提としまして、まずおさらい的な意味で、公務の特性であるとか、不祥事がもたらす結末だとか、あるいは一般隊員用の基本的なチェックシートをやってもらい、理解度をチェックします。その上で、ビデオを見て、色々と細かい説明を受けた後、最後に、応用編のチェックシートをやるような形をとり、2種類に分けて実施いたしましたところです。
 その次が、倫理ホットラインの設置です。通報窓口は、常時設置しておりますが、それとは別に、この倫理週間の期間中、相談窓口といたしまして、臨時特設回線を設置いたしました。受付の件数としましては、昨年度は9件でしたが、今年度は5件で、余り多くはありませんでした。その相談の中身としましても、倫理法違反についての通報というものではなく、基本的には倫理規程の解釈についての問い合わせでした。
 広報・啓発活動としましては、通知文書を発簡し、お手元にある2種類のパンフレット、「信頼はあなた自身の倫理から」と書かれているのが隊員用で、もう一つが部外向けのものですが、これらを作成し、配布いたしましております。また、朝雲新聞や防衛ホームにおける告知を行っております。それから、先程の隊員用のパンフレットに掲載してあります倫理監督官たる事務次官からのメッセージを、省内で電子メールが配信できる範囲の職員全員に対して、倫理週間の最初の月曜日に配信いたしました。さらに、例年、部外者用のパンフレットを調達関係部署の窓口等に設置、配布しておりましたが、今年度は、それに加えまして、自衛隊部外関係団体23法人及び防衛省中央調達契約高上位50社に対しまして、コンプライアンス担当者様という宛名で郵送いたしました。また、各機関毎の実情に応じて、個人のパソコン端末や職場のイントラネット環境を活用した案内や周知を実施いたしました。
 そして、今年度は、先生方にご協力いただきまして、自衛隊員倫理法制定10周年を記念しましたセミナーを市ヶ谷と名古屋の2カ所において開催しております。このセミナーの記録につきましては、そのままの議事録ですと大変長いものですから、要約しまして、今後、防衛省のホームページに掲載させていただきたいと考えております。
 また、ご参考までに、そのセミナーの風景と部隊で行われました教育風景を撮影しました写真を添付させていただきました。
 「平成21年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」の説明は、以上です。

栗林会長 ありがとうございました。それでは、これについて、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

委員 セミナーの感想なのですが、やはりあのように10年を振り返ってみて、我々というかここのメンバーが関与して、少しずつ進んできたと改めて感じております。それから、行き過ぎがあるとか、どう考えたらいいかということも、かなり妥当な線で落ち着いてきたように思っております。我々もこれで退任するという気持ちで見ますと、そこそこ、きちんと整ってきたかなという感じがしております。どうも色々とご準備をありがとうございました。

栗林会長 他にご質問・ご意見等はございませんか。なければ、「平成21年度自衛隊員等倫理週間の実施結果について」は、以上といたします。

(5) 倫理教本の改訂について

栗林会長 続きまして、「自衛隊員倫理教本の改訂について」です。それでは、説明をお願いします。

服務管理官 「自衛隊員倫理教本の改訂について」ご説明させていただきます。自衛隊員倫理教本は、自衛隊員倫理法及び倫理規程の適切な運用を図るということを目的に、部員級以上、自衛官では3佐以上の隊員に配布しているものです。
 お手元に改訂案をお配りしておりますが、全体的な方向性としましては、色分けやイラストを使いまして、できるだけ見やすくなるように、また、分かり易くなるように心掛けてみました。その内容につきまして、特に今回から新たに追加したところについては、付箋にて番号を付けさせていただいておりますが、全部で7箇所ございます。まず、最初に自己診断用のチェックリストですが、次の頁をめくるとその解答と解説、更に参照する頁を記載するようにいたしました。それから、2番目が倫理保持のための枠組みということで、倫理行動規準や行動と報告のルールなどをイメージ図にしたもの、それから初心に立ち返ってもらうという意味から、3番目にそもそも倫理法等が制定されました経緯や趣旨についての説明、4番目が前回の審査会でご審議いただきました立食パーティーの計算方法、それから5番目として、週間の時のパンフレットでは記載しておりましたが、これまでの教本には違法行為等の通報窓口が入っていませんでしたので、その通報窓口。これは後のアンケートのところでもご説明いたしますが、通報窓口を知らなかったという人が多かったため、改めて記載することとしました。それから6番目に、隊員全員に配布している倫理カードについて、これを身に付けるような注意喚起、7番目に倫理審査会令もこれまで掲載されておりませんでしたので、これらの7項目を新たに追加することといたしました。
 以上が全く新規に加わったものですが、幾つか加除修正したところとしましては、5~6頁の各種報告書では、どういう場合に報告書を提出しなければいけないかという細かい説明を書き込みました。また、7~8頁では、細かな留意点を青字等で付け加えました。9頁からの各種規制につきましても、今まで黒字一色で記載されていたのですが、禁止を赤字、例外を青字と色分けすると共に、改めて整理し直した上で記載しております。質疑応答のところでは、一般職の事例集が更新されたことに伴いまして、当省でも同様のケースが想定されるもの等を中心に、質問若しくは解説を追加・変更いたしました。たとえば、先程もありました立食パーティーの算定方法の質問などを新たに付け加えております。また、この一年間で通達の改正がありましたため、83頁の別表第1、93頁の別記様式第3を改正後のものに更新いたしました。
 なお、当該教本の配布要領につきましては、前回と同数である21,000部を印刷し、各機関等へ配布いたします。基本的には、贈与等報告書の対象となる行(一)5級相当以上の事務官等及び3佐以上の自衛官全員に配布する予定としております。「自衛隊員倫理教本の改訂について」の説明は、以上でございます。

栗林会長 ありがとうございました。それでは、自衛隊員倫理教本の改訂につきまして、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

委員 21,000部といいますと、手元にいくのは、10人に1人位ですか。

服務管理官 そうですね。実際には、ある一定階級以上の者に限定して配布しておりますが、単純に割ると、大体そんな感じでしょうか。

委員 せっかくこうした良い物がこれまでの積み重ねでできていますから、皆に配るのは大変でしょうけれども、こういう物が存在しているということ、また、もし読みたければ、手近にあるよということは皆に伝わっていますか。

服務管理官 これは防衛省のホームページに掲載されており、誰でもアクセスが可能となっています。

委員 分かりました。

栗林会長 教本の内容も段々分かり易く、かつ内容も充実してきましたよね。まだまだ改善すべき面があるかもしれませんけれど、よろしくお願いします。それでは、他にご意見、ご質問等がなければ、「自衛隊員倫理教本の改訂について」は、以上とします。

(6) 自衛隊員倫理に関する意識調査の結果について

栗林会長 続きまして、「自衛隊員倫理に関する意識調査の結果について」であります。それでは、説明をお願いします。

服務管理官 「自衛隊員倫理に関する意識調査の結果について」ご説明いたします。既に、前回と前々回のご審議の際に、部分的にはご報告させていただいておりましたが、前回までは、意識調査Ⅱに係る聴き取り調査の集計に時間がかかったため、全部のご報告というのができなかったのですが、最終的に一応全部まとまりましたので、今般、改めて、すべての回答結果につきまして、ご報告させていただきたいと思っております。
 まず、最初は調査の概要でありますが、意識調査Ⅰは、一般の隊員から無作為抽出をした2千人から、基本的には回答を選ばせる選択式の質問でおこなっております。意識調査Ⅱは、調達関係の職員に限定し、内局・各幕の担当者が東京から各地へ伺いまして、本人と直接面接し、回答を聴き取るというものであり、合計で293名に実施しております。別紙は、それぞれの調査に係る回答者の構成となりますが、意識調査Ⅰは、無作為抽出しておりますので、大体自衛隊の階級構成どおりとなっております。意識調査Ⅱの方は、調達関係の職員が中心ですので、事務官が多くなっております。
 次に、調査結果のポイントとしまして、意識調査ⅠとⅡを併せた主要な7つの質問項目とその回答をまとめております。順番にご説明いたしますと、「1 自衛隊員の倫理感」としては、総じて「高い」という印象が多かったところです。グラフの表記については、Ⅰの方は選択式ですので、そのまま円グラフとしております。他方、Ⅱの方は回答者の思うままに自由回答させておりますので、なかなか数値でのグラフ化がしにくいこともあり、あくまでこちら側の判断なのですが、色分けをした棒の長さで大体の傾向を示しつつ、具体的な回答をその横に記載いたしました。次に「2 自衛隊員の倫理感の変化」についても、「高くなってきている」という回答が多く、隊員自身としては、高い倫理感を保持しているのではないかというふうに考えているという結果になっております。「3 倫理規程で定められている規制の内容についての印象」ですが、大多数が「妥当」というような回答になっております。「4 官民の間の意見交換等への支障」につきましても、大多数が「支障を感じていない」というように回答しております。「5 倫理教育の状況」では、9割以上が3年以内に教育を受けており、教育の徹底はおおむね図られているものと考えられます。「6 通報窓口の周知度」につきましては、半数近くが知らなかったということもあり、先程ご説明いたしましたとおり、今回の教本の改訂でも窓口について、追加で記載することとしております。「7 今後の取組」につきましては、「教育・研修の充実」を求める声が多かったことから、私共といたしましても、引き続き、教育資料やビデオ等の更新・提供に努めて参りたいと考えております。最後に別添としまして、意識調査Ⅰ及びⅡの全部の質問項目とその回答を付けさせていただきました。なお、この結果につきましては、今後、防衛省のホームページに掲載させていただきたいと考えております。「自衛隊員倫理に関する意識調査の結果について」の説明は、以上でございます。

栗林会長 ありがとうございました。それでは、自衛隊員倫理に関する意識調査の結果につきまして、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

委員 この倫理法とは直接的には関係ないかもしれませんけれども、色々な事件が起こりますよね。今回の談合事件もありました。一般的に言うと、やはり事件を起こすということは、まず倫理の問題なんだと思います。その時に、私達がどういうふうに知るのか。皆さん方がどういうふうにして知るのか。その辺りのことについて、教えていただけませんか。

服務管理官 ご指摘の第1補給処の件につきましては、もともと監察本部の方で不自然な入札状況を発見し、公正取引委員会に通報して、そこで調査が始まり、それ以降については、捜査といいますか、公正取引委員会の調査の邪魔にならないように、我々としては、資料の提供など、全面的に協力して参りました。その後、つい先日、防衛省として、政務官を長とした調査委員会が起ち上がったという段階ですので、まだ、事実関係が明らかではないというのが現状です。なお、今、先生の言われた倫理とは、道徳・公務員倫理という広い意味での倫理のことと思われますが、本件が倫理法に規定される、いわば狭い意味での倫理に関わってくるのかどうかは、まだ分からないというところかと思われます。

委員 こういう問題が表に出ますと、私なんかにも結構問合せがありまして、倫理審査会で何をしているのかというような言われ方をします。この前の次官の時もそうでした。何か大騒ぎになってから報告があるのではなく、まだ芽であるうちに、何かありそうだという時に、その時点で把握している情報で結構ですので、小耳に入れて下さるとありがたいと思います。それから、この審査会の場でも、倫理法の倫理だけではなく、広い意味での大きな倫理というものについても、どのように接していくべきかとか、そういうディスカッションができたらいいなと思います。

服務管理官 分かりました。

委員 調査結果とは直接関係なく、初歩的な確認になるかもしれませんけれども、先程見せていただきました贈与等報告書は、部員級以上の隊員が提出すべきものですよね。しかし、この意識調査などを見ますと、調達の業務に関わる自衛隊員というのは、部員級以下の隊員もいるわけです。その調達に関わる自衛隊員で、部員級以下の隊員は、もちろん倫理法の適用はあるし、倫理規程の適用もあるけれども、報告義務はないと、こういう状態ですよね。そのことについて、実際おやりになってみて、どうなんでしょうか。調達職員もやはり、報告書の提出義務を課すとか、あるいはそれはしなくても教育の中でやっていければ、それはそれなりに問題ないといえるのか、事務局としてはどんなふうにお感じになっておられますか。たとえば、原稿を書くとかですね。どこかで講演をするとか、そういう場面に部員級以下のクラスの人達が行かれるというケースは、それはめったにないと思うのですが。

服務管理官 対価としての報酬を受けるのは、お医者さんなど、非常に限定された範囲になろうかと思います。

委員 そうです。一般的な自衛隊員の方々で、そういうところに出掛けられるのは、多分余りいないのでしょう。そうすると、その原稿料だとかは、通常こうした報告書を見ている限りでは余り問題がありそうな気はしないのですよね。ですから、むしろ調達関係の職員の方が、本当に大丈夫かなという感じがしています。今後の制度改正を防衛省から企画立案されるかどうかは分かりませんが、今後の課題としてお考えいただくこともいいのかなと、ちょっとそういうことを感じました。

服務管理官 調達等関係職員でいいますと、そもそも利害関係者から、金銭や物品をもらうことが禁止されています。ですから、調達等関係職員の人が贈与等報告書を提出するというのは、自分の知見を活かして著述をするとか、まさにそういう人がたまたまいればあり得るという程度ですので、そう多くありません。いわゆる我々が疑いを抱くイメージで防衛産業から何か物をもらっているのではないかということに関して言えば、そもそも、もらうことが一円たりとも禁止されているため、そうしたことで贈与等報告書が提出されるということがありません。

事務局 また、調達業務を実施している装備施設本部では、今、接触記録というものを作成するようにしておりまして、防衛省の退職者を含む事業者等と会う場合には、職員の氏名、日時、場所、理由、相手方の氏名を記録して、本部長まで提出させております。隷下ではどこまでやっているか分かりませんが、大きいところではそういう取組をやっているということを聞いております。

栗林会長 委員が言われたこともまた今後の課題として、念頭に入れておいていただければと思います。他にご意見、ご質問等がなければ、「自衛隊員倫理に関する意識調査の結果について」は、以上とします。

(7) 議題の議決等について

栗林会長 それでは、本日審議されました「第41回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成21年度第3四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

(8) 閉会の辞

栗林会長 以上で、本日予定しておりました議題につきましては、全て審議が終了いたしました。
 最後になりますので、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。本日をもちまして、私を含めまして、4人の委員は、最後の審議となったわけです。長い方では10年間のお付き合いをいただきまして、誠にありがとうございました。色々ございましたけれども、お陰様で無事に会長としての職責を果たすことができまして、御礼申し上げたいと思います。今日もご報告がありましたように、倫理法とか倫理規程の解釈適用の問題とか、あるいは倫理週間の実施、さらには、意識の調査、その他倫理教本の配布・充実ということもございました。それにつきましては、服務管理官付の皆さん方の多くの助力をいただいたことに感謝しております。また、陸・海・空の各幕の人事担当者の方々には、私どもが各地の部隊視察の折りにも、その他の点におきましても、色々ご援助いただきまして、ありがとうございました。来年度、委員を継続されるのは、川戸委員お一人でございまして、引き続き私たちの分まで、どうぞよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。
 それでは、本日は、これを持ちまして閉会といたします。

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