第37回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成20年12月11日(木)14時00分~15時00分
場所
防衛省A棟11階第1省議室
出席者
(委員) 栗林会長、桐村委員、田辺委員、川戸委員
(防衛庁) 三輪服務管理官
議事
(1) 開会の辞

会長 只今より「第37回自衛隊員倫理審査会」を開催します。
 本日は、ご多忙中のところ、各委員におかれましては、ご参集いただき、ありがとうございます。

(2) 第36回自衛隊員倫理審査会議事録について

会長 それでは、本日の議題に入ります。1番目は、前回行われました「第36回倫理審査会議事録」についてご説明し、ご承認をいただくことでございます。服務管理官から説明をお願いします。

服務管理官 まず、第36回自衛隊員倫理審査会の議事の内容でございますが、最初に①「開会の辞」、②「第35回倫理審査会の議事録」、③「平成19年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告について」、④「贈与等報告書の審査について」、⑤「自衛隊員倫理規程遵守のための体制整備について」、最後に、⑥「議題等の議決について」でございます。

会長 ありがとうございました。それではここで、「第36回倫理審査会議事録」について、ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

会長 それでは、議事録につきましては、他に特段のご意見もないようなので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で行いたいと考えています。

(3) 贈与等報告書の審査について

会長 次に、「平成20年度第2四半期の贈与等報告書」の審査を行います。この審査は倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成20年度第2四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うことであります。それでは、説明をお願いいたします。

服務管理官 平成20年度第2四半期は、総数が202件、前年度同期と比較しますと3件減少しており、ほぼ同程度でございました。基因別の内訳で見ますと、賞金の贈与が0件で、前年度同期の14件からの減少、有価証券等の贈与が4件で、前年度同期の2件から2件の減少、物品の贈与が0件で、前年度同期の2件からの減少、供応接待等が7件で、前年度同期の2件から5件の増加、著述に対する謝礼が118件で、前年度同期の113件から5件の増加、著述による印税が6件で、前年度同期の9件から3件の減少、監修等に対する謝礼が1件で、前年度同期と同数、講演等に対する謝礼が45件で、前年度同期の48件から3件の減少、テレビ出演等に対する謝礼が15件で、前年度同期の7件から8件の増加、新聞等へのコメントに対する謝礼が6件で、前年度同期の1件から5件の増加となっております。組織として多いところは、陸上自衛隊の116件で、倫理法施行以降、傾向は同じです。
 1番及び2番は、財団法人からコンサートチケットを受領、3番及び4番は、企業からミュージカルチケットを受領したものです。5番から9番は、防衛省改革会議の座長であった企業の顧問から関係者の慰労会の際、飲食の提供を受けたもの、10番及び11番は、駐日大使館から飲食の提供を受けたものです。12番から101番は、部内サークルが発行する機関誌「修親」等の著述です。102番及び107番は、財団法人が発行する機関誌等への著述です。このうち、104番については、報酬を支払った事業者等が利害関係者となっておりますが、事前に承認を得ており、金額も基準内であるため、問題ないものと考えております。108番から116番は、新聞社が発行する新聞等への著述、117番から125番は、出版社が発行する書籍等への著述、126番から129番は、その他の団体が発行する書籍等への著述です。130番から135番は、出版社から出版された書籍の印税です。136番は、製薬会社からの依頼により校閲を行ったことによる謝礼です。防衛省としての買い入れはなく、国の補助金や経費で作成されるものではないことから、禁止行為には該当しません。また、報酬を支払った事業者等が利害関係者となっておりますが、事前に承認を得ており、金額も基準内であるため、問題ないものと考えております。137番から140番は、財団法人からの依頼による講演、141番及び142番は、社団法人からの依頼による講演、143番から145番は、自衛隊の協力団体からの依頼による講演、146番から151番は、官公庁からの依頼による講演、152番及び164番は、企業その他の団体からの依頼による講演です。このうち、152番及び153番は、それぞれ、相手方と利害関係にありますが、事前に承認を得ており、金額も基準内であるため、問題はないものと考えております。165番は、協会からの依頼による講演及び会合等への出席です。166番から168番は、財団法人からの依頼による会合等への出席、169番から176番は、企業その他の団体からの依頼による会合等への出席です。このうち、172番は、相手方と利害関係にありますが、事前に承認を得ており、金額も基準内であるため、問題ないものと考えております。177番から181番は、財団法人、独法等からの依頼による講師等です。182番から196番は、テレビ会社等からの依頼によるテレビ及びラジオ出演です。197番から202番は、出版社等からの依頼により取材協力等を行ったことによるのコメントに対する謝礼でございます。最後に、倫理法が対象とする贈与等報告ではありませんが、参考として報告しますと、参考の1及び2は、財団法人からの依頼により、面接委員をつとめたことによる謝礼、3は、市からの依頼により、医療支援を実施したことに対する謝礼です。

会長 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、ご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員 9頁で利害関係ありとある財団法人の同じ雑誌で、利害関係のある者とない者がいますが、これはどういうことなのでしょうか。

事務局 これは、契約に携わった者であるか否かということになります。同法人とは契約をしており、104の者はその契約がきちんと履行されているかどうかの検査を行う検査官として契約に基づく検査を実施している関係で、利害関係があるということになります。

委員 では、この方は、そういうセクションにいらっしゃるということですね。

事務局 はい。

委員 この方の役割によって、利害関係があったり、なかったりすることになるのですか。

事務局 そのところで、契約がある場合などは、利害関係があることになります。

委員 では、セクションを替われば、利害関係がなくなりますね。

事務局 セクションを替わっても、3年間は利害関係があることになります。

委員 組織対組織で利害関係があるから利害関係ありというわけではないですね。

事務局 必ずしもそうではありません。また、契約のある相手方業者の同じ部署の中でも、全く契約部門に関係のない方とは、利害関係がないということにもなります。

委員 直接そういう仕事に携わっていなければ利害関係者にならないということでしょうか。

服務管理官 直接契約等の業務に携わっていなくても、その会社の利益のために行動しているということになりますと、利害関係者ということになってきます。

委員 前空幕長の事案で論文の懸賞金の話がありましたが、この件についてはどうなのでしょうか。

服務管理官 論文が一般に広く募集されて、その審査が有識者により公平公正に行われているということであれば、仮に利害関係者が主催しているものであっても懸賞金を受け取ることは可能だと考えます。倫理法は、国民の疑惑や不信を招かないようにするという趣旨ですから、端から見てフェアな形であればいいのですが、選考に名を借りてお金を贈与しているというのは違反であると思います。

委員 何か事前に届けるものはあるのでしょうか。

服務管理官 倫理法上はありませんが、官房長通知で、部外に意見を発表する場合には上司に届け出ないといけないこととなっております。

会長 他にご意見等がありませんでしたら、贈与等報告書の審査は以上とします。

(4) 平成20年度自衛隊員等倫理週間について

会長  続きまして、「平成20年度自衛隊員等倫理週間について」であります。本週間は、隊員の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るための取組みを実施する期間として、平成17年度から設定しているものです。

服務管理官 自衛隊員等の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るための取組を実施する期間として、平成17年度から本週間を設定して、毎年1月下旬に実施しているところであり、例年同様に1月下旬に実施したいと考えております。実施事項については、倫理に関する教育、ホットラインの設置、広報・啓発活動です。倫理に関する教育については、原則として全職員に対して実施します。内容といたしましては、各幕・各機関等ごとに服務管理官で作成した教育資料及び倫理ビデオの改訂版に基づいて行い、特に、高級幹部に対しては、倫理ビデオを確実に視聴していただくように、1人1本ずつ配布する予定です。教育の実施方法については、そもそも、利害関係者のあまりいない隊員もいれば、利害関係の多い契約に携わる隊員もおりますので、それぞれに応じた形で実施するようにしたいと考えております。また、幹部隊員などの上に立つ職員の倫理意識をより高めるために、教育時には、幹部隊員自らの倫理観を部下隊員に教示する機会を設けたいと考えております。次に、自衛隊員倫理ホットラインの設置につきましては、倫理法等違反に関する情報の他、倫理法等に関する各種相談のために、人事教育局服務管理官に設置しているところです。今般、倫理法等違反のための通報窓口の電話ライン及びメールアドレスも設定されたことから、本ラインにより通報を受け付けるとともに、毎年設定しているホットラインについても、本年度も同様に設定して、倫理法等に関する各種相談を受け付けたいと考えております。広報・啓発活動についてですが、昨年、パンフレットに倫理監督官のことばを掲載したところですが、本年は、パンフレット掲載だけでなく、メールにて配信できる範囲には、配信したいと考えております。また、昨年は、部内の防衛監察監により講演をして頂いたところですが、本年は部外の講師をお招きして講演頂こうと考えております。

会長 ありがとうございました。質問或いは意見がありましたらお願いします。他にご質問等がなければ、平成20年度自衛隊員等倫理週間につきましては、以上といたします。

(5) 自衛隊員倫理審査会ホームページの開設について

会長 続きまして、「自衛隊員倫理審査会ホームページの開設について」であります。本件は、自衛隊員倫理規程遵守のための体制整備の一つとしてあげられたものです。

服務管理官 自衛隊員倫理規程遵守のための体制整備の一つとしてあげられた、自衛隊員倫理審査会ホームページについては、このたび開設したところです。まだ、立ち上げ作業に時間をとっている部分もありますが、もうまもなく完全なものがホームページ上で見ることが可能になると思います。まず、倫理の保持のためのルールにつきまして、行動規準、行動のルール及び報告のルールの3つの項目がございます。行動規準には倫理行動規準の概要を、行動のルールについては1~6の行動のルールとその詳細を掲載いたします。報告のルールについては各種報告書の記載要領が別添資料のとおり掲載され、あわせて、飲食の届出や講演等承認申請書も掲載いたします。次に、自衛隊倫理の概要につきましては、概要及び自衛隊員倫理審査会の2つの項目がございます。概要については、倫理法等の制定経緯や趣旨を掲載するとともに、利害関係者との規制については図で示し、分かり易くしております。自衛隊員倫理審査会については、倫理審査会の職務等を掲載しております。Q&Aにつきましては、倫理教本及び理解度チェックの項目がございます。倫理教本については、現行の教本を、そのままPDFで掲載いたします。理解度チェックについては、PART1とPART2に分けて、別添の資料を掲載しております。PART1については、昨今の事例を踏まえて、最低限覚えてほしいというものを示しており、PART2は、問が若干難しくなっているものでございます。懲戒処分の基準については、自衛隊員倫理法又は同法に基づく命令に違反した場合の懲戒処分の基準に関する訓令の別表第3を分かり易く示しております。違反事例の概要については、自衛隊において、過去にあった懲戒処分の事例を掲載しております。パンフレットについては、昨年度使用した隊員向けと部外者向けパンフレットをそれぞれ掲載いたします。相談窓口については、相談体制と、各隊員自身が相談する連絡先を掲載します。隊員は、倫理監督官等に相談するようになっておりますところ、直接高官に聞くというわけには参りませんので、担当する部署、およそ人事になりますが、その連絡先を掲載いたします。通報窓口については、別添資料のフォーマットを掲載したいと考えております。

会長 ありがとうございました。質問或いは意見がありましたらお願いします。

会長 いつから開設されますか。

事務局 本日からホームページを見ることができます。

会長 国家公務員倫理審査会のほうでもこのようなホームページがあるのですか。

事務局 同様にございます。

会長 施行すると色々なご意見も出てくると思うので、逐次修正していったらいいと思います。

委員 相談の窓口がそれぞれ決まっていて、それは上司が多いと思いますが、それ以外のところにも相談などできるような体制はあるのですか。

事務局 それは、常設の通報窓口など、直接我々のところにきても受け付けられるようになっております。

会長 他にご意見、ご質問等がなければ、「自衛隊員倫理審査会ホームページの開設について」は以上とします。

(6) 議題の議決等について

会長 それでは、本日審議されました「第36回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成20年度第2四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

(7) 閉会の辞

会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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