第28回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成18年12月18日(月) 10時30分~11時30分
場所
防衛庁A棟13階第2庁議室
出席者
(委員) 栗林会長、桐村委員、田中委員、川戸委員
(防衛庁) 中村人事計画・補任課長、辻防衛施設庁総務部人事課長 等
議事
(1) 開会の辞

会長 只今より「第28回自衛隊員倫理審査会」を開催します。 本日は、ご多忙中のところ、各委員におかれましては、ご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2) 第27回自衛隊員倫理審査会議事録について

会長 それでは、本日の議題に入りたいと思います。 1番目の議題は、前回行われました「第27回倫理審査会議事録」についてご説明し、ご承認をいただくことでございます。人事計画・補任課から説明をお願いいたします。

人事第一課服務企画室長 人事計画・補任課長 ご紹介の第27回自衛隊員倫理審査会の議事の内容でございますが、最初に1「開会の辞」、2「第26回倫理審査会の議事録」、3「自衛隊員倫理規程の一部改正について及び自衛隊員倫理審査会令の一部改正について」、4「平成18年度第1四半期の贈与等報告について」、5「平成17年度自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告について」、最後は、6「議題等の議決について」でございます。

会長 ありがとうございました。それではここで、「第27回倫理審査会議事録」について審議いたします。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

会長 ありがとうございました。それでは、議事録につきましては、他に特段のご意見もないようなので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で行いたいと考えています。

(3) 平成18年度自衛隊員倫理週間について

会長 2番目は、「平成18年度自衛隊員倫理週間について」です。この週間は、隊員の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るための取組みを実施する期間として、平成17年度から設定しているものです。 それでは、説明をお願いいたします。

服務企画室長 それでは、お手元の「平成18年度自衛隊員倫理週間の実施要領について(案)」に基づきまして、ご説明させていただきます。
 
最初に、趣旨でございますが、隊員の職務に係る倫理の保持に関する意識の高揚を図るための取組みを実施する期間として、「平成18年度自衛隊員倫理週間」を設け、昨年度と同時期の平成19年1月21日(日)から26日(土)の間、次の事項を実施いたします。
実施事項の一つ目は、倫理に関する教育を実施いたします。実施要領につきましては、各機関等毎に人事計画・補任課服務企画室が作成した教育資料に基づき教育を行います。教育対象者につきましては、原則として、行政職(一)4級相当以上の事務官等及び1尉以上の自衛官並びに現在の職務において、事業者等と関係のある業務を行っている隊員及びその上司でございます。倫理規程などを分かり易く噛み砕いた教育資料を電子データにて配布しまして、それに基づき教育を実施するように考えております。昨年度の教育資料は、講義形式にて倫理全般について説明する内容だったのですが、今回一つの試みとしまして、様々な具体的ケースを問形式にしまして、正しいもの、間違っているものを自分で判断して解答するというできるだけ被教育者が参加できるような教育を考えております。本教育により、できること、できないことを自ら考えられるようになって欲しいと考えております。

実施事項の二つ目は、自衛隊員倫理ホットラインの設置でございます。倫理週間中の土日を除く10時から20時の間に、人事教育局人事計画・補任課服務企画室に専用の電話を設置いたしまして、全国の部隊等から、倫理法等違反に関する情報、倫理法等に関する各種の相談を受け付けます。参考までに、昨年度は25件受け付けておりまして、内容について簡単に申し上げますと、倫理に関する基本的な質問が多かったと聞いております。受付時間の設定につきましても課業時間外の時間を含んでおりますが、質問をできる限り広く受け付けるという趣旨でこの様な時間となっております。

最後に、広報・啓発活動といたしまして、通知文書の発簡及び倫理週間パンフレットを約2万部作成し、配布することを予定しております。また、部内向けの新聞などへの掲載を依頼するとともに庁内放送を行います。倫理週間の実施要領は以上でございます。

会長 ありがとうございました。倫理週間について質問等ありましたらお願いします。

委員 倫理に関する教育で、被教育者が参加できるような形式の教育について、もう少し詳しく教えてください。

服務企画室長 先程少し申し上げましたが、教育の中で典型的な事例を出題しまして、これは正しい行為、これは正しくない行為と自分の知識で解答した後で、各問に対する説明を行い、正しければその理解で良く、あるいは誤解曲解があれば教育の場で正しい知識を得させるといった形の教育を考えております。

委員 資料の中に、職務として出席した会議において簡素な飲食物の提供を受けるとありますが、簡素な飲食物とはいくらぐらいですか。

事務局 2、3千円程度です。

委員 同じく資料の中に、「無償で利害関係者から物品を借りることは禁止されているが、仕事で利害関係者を訪問したときの安全靴やヘルメットなどの借用は認められる。」と記載されていますが、危険防止のための安全靴やヘルメットなどの借用は認められるという理解でよいのですか。

委員 私も同じような質問なのですが、通勤時の服装は制度上は自由なのでしょうか。

服務企画室長 職務遂行上のものであって、安全靴やヘルメットなどの一時的な借用は、現場を知るために必要なものですので、利益供与ではないという判断で一般職においても認められております。

委員 少し確認させていただきました。ありがとうございます。

委員 倫理ホットラインに倫理法等に関する質問等があった場合は、じ後、その内容を隊員に周知しているのですか。

服務企画室長 倫理ホットラインの質問等で多いと考えられるものについては、翌年の教育実施時に、教育資料に記載する等、教育の場にフィードバックさせるように考えております。

会長 特にご質問等がありませんでしたら、本件はこれで終了いたします。

(4) 自衛隊員倫理ビデオの制作について

会長 3番目は、「自衛隊員倫理ビデオの制作について」です。この件は、倫理意識の効果的な浸透を図ることを目的として「自衛隊員倫理ビデオ」を制作するもので、今回、初めての試みであります。それでは、説明をお願いいたします。

服務企画室長 それでは、お手元の「自衛隊員倫理ビデオの制作について(案)」に基づき、ご説明させていただきます。

最初に趣旨につきましては、会長から話しがありましたとおりですので省略させていただきます。
次に、倫理ビデオの必要性についてですが、先程少し申しましたとおり、倫理に関する啓発活動はやり方が難しく、昨年度の倫理週間中、倫理に関する教育を行った際に、教育者の側から、「倫理に関する教育は専門的であり、各部隊等の担当レベルでは限界がある。」等の意見もあったことから、座学等の教育ではなかなか効果が上がりにくいところもあるのではないかと考えております。
また、従来は倫理法等違反行為について、自衛隊員倫理教本等により周知・徹底を図ることとしておりましたが、残念ながら昨年度も1件、倫理法等違反に関する懲戒処分を実施したところでございます。これらは一部の隊員に倫理原則、禁止行為等が十分浸透していないと考えられ、指導の一助として倫理ビデオを制作させていただきたいと考えております。参考といたしまして、国家公務員倫理審査会におきましては、平成17年度に倫理ビデオを6千本ほど作成しまして、各省庁において、同ビデオを使用した教育を行っているところでございます。
続きまして倫理ビデオの概要ですが、制作につきましては、専門の業者に依頼させていただきます。舞台は、陸上自衛隊の駐屯地会計隊を考えており、主な登場人物につきましては、役者及び隊員の支援も借りまして、契約係や契約班長、先任、会計隊長、自衛隊OBなどを考えております。
次に、シナリオの概要ですが、契約班長は、元職場の先輩で現在利害関係者であるB企業営業C氏と共に旅行やゴルフを行い、更にビール券の贈与、飲食物及びタクシーの提供等を受けており、部下のA士長は、その状況を先任に相談し、先任が契約班長の上司である会計隊長に報告したというシチュエーションでございます。契約班長は会計隊長に呼ばれ、部外利害関係者との関係について聞かれたが、これについて虚偽の申述を行い事実関係を全て否定し、すぐにA士長を別室に呼び隠ぺいを依頼します。そのため、直接の上司に頼まれたA士長は、会計隊長、先任に「自分の勘違いであった。」と隠ぺいに荷担をします。しかしながら、A士長は、先任の説得に応じ、真実を会計隊長に報告し、事案が発覚するという内容です。
その後で、利害関係者及び禁止行為等の概要をスライド等により説明し、ドラマを振り返り倫理法等違反行為を説明します。このビデオは全隊員に視聴させることを予定しておりますので、利害関係者でない場合でも、供応接待を繰り返し受ける等社会通念上相当と認められる程度を超えて供応接待等を受けてはならないこと及びつけ回しをしてはならないこと等についても解説することを考えております。
まとめとしまして、倫理原則、倫理行動基準について解説し、自衛隊員が国民全体の奉仕者であってその職務は国民から負託された公務であること、職務の執行の公正さに対する国民の疑惑や不信を招くような行為をしてはならない、という倫理原則等について説明いたします。おおまかな所要時間は、ドラマ15分、倫理法及び倫理規程の解説5分、まとめ5分で計25分程度を予定しております。
最後に、制作数については、約250本を予定しておりまして、各駐屯地等に配布いたします。完成は今年度末3月下旬を予定しており、来年度当初から配布することを考えております。倫理ビデオにつきましては以上でございます。

会長 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いいたします。

委員 視聴後のディスカッションのような時間は考えているのですか。

服務企画室長 検討しなければならないところですが、現在、報告できるような段階ではございません。しかし、いずれにしましても来年度部隊で見てもらう時には、教育の時間ですとか、やり方も先生のご意見を踏まえ、視聴後のディスカッションも時間をとるように指導いたします。

委員 参考までにお聞きかせください。このビデオは外注されるのですか。

服務企画室長 部内で作るよりも、民間の会社に外注しシナリオを含めて作ってもらった方が、より効果的なものができると考えております。

委員 民間で作ってもらう方が、より良いものができると思います。

会長 特にご質問等がありませんでしたら、自衛隊員倫理ビデオの制作につきましては以上といたします。

(5) 平成18年度第2四半期の贈与等報告書について

会長 4番目は、「平成18年度第2四半期の贈与等報告書」の審査を行います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成18年度第2四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うことであります。それでは、説明をお願いいたします。

服務企画室長 それでは、平成18年度第2四半期の贈与等報告書について、お手元にございますダイジェスト版の資料をご覧いただきたいと思います。これに従いまして全体の状況をご説明いたします。

太枠が本年度第2四半期で左下に件数合計220件、前年度同期平成17年度第2四半期と比較しますと、12件増加しております。

基因別の内訳で見ますと、「賞金の贈与」が12件で、前年度同期の15件から3件の減少、「有価証券等の贈与」が5件で、前年度同期の8件から3件の減少、「物品の贈与」が4件で、前年度同期の1件から3件の増加、「著述に対する謝礼」が121件で、前年度同期の113件から8件の増加、「著述による印税」は6件で、前年度同期の8件から2件の減少、「講演等に対する謝礼」は54件で、前年度同期の59件から5件の減少、「テレビ出演等に対する謝礼」が17件で、前年度同期の4件から13件の増加、「新聞等へのコメントに対する謝礼」が1件で、前年度同期の0件から1件の増加となっております。

次の頁に移りまして、組織別の傾向でございますが、内部部局及び防衛研究所が前年度同期からそれぞれ10件増加し、防衛大学校が10件減少しております。

組織として多いところは、陸上自衛隊の136件、防衛研究所の29件となっており、倫理法施行以降、傾向は変わってございません。

続きまして、総括表につきまして、説明させていただきます。

最初は、賞金の贈与でございます。
1番から12番は、部内の私的サークルが発行する機関誌に寄稿した論文が表彰され、その副賞として賞金を受領したものです。

次に有価証券の贈与について、ご説明いたします。
13番から16番は、財団法人からのコンサートの入場券の贈与、 17番は、実行委員会からの献茶式の入場券の贈与です。

物品の贈与について、ご説明いたします。
18番は、株式会社からの生花の贈与、 19番から21番は、他国の軍人からのアタッシュケース等の贈与です。

著述に対する謝礼について、ご説明いたします。
22番から103番は、部内サークルが発行する機関誌への著述、
104番から108番は、財団法人が発行する機関誌等への著述、
109番から110番は、社団法人が発行する機関誌等への著述、
111番から118番は、新聞社及び通信社が発行する新聞等への著述、
119番から139番は、出版社が発行する書籍等への著述、
140番から142番は、その他の団体が発行する書籍等への著述です。

著述による印税について、ご説明いたします。
143番から148番は、出版社から出版された書籍の印税です。

講演等に対する謝礼について、ご説明いたします。
149番から150番は、財団法人からの依頼による講演、
151番から154番は、社団法人からの依頼による講演、
155番から158番は、防衛庁が所管する法人及び協力団体からの依頼による講演、
159番から164番は、大学等からの依頼による講演、
165番から167番は、ボランティア団体からの依頼による講演、
168番から188番は、企業その他の団体からの依頼による講演です。

講演及び会合等への出席に対する謝礼について、ご説明いたします。

189番から191番は、自衛隊の協力団体等からの依頼により会合等へ出席し、同会合等において講演を行ったものです。

会合等への出席に対する謝礼について、ご説明いたします。
192番から199番は、財団法人等からの依頼による会合等への出席です。

講義等に対する謝礼について、ご説明いたします。
200番から202番は、大学等からの依頼による講師等です。

テレビ出演等に対する謝礼について、ご説明いたします。
203番から219番は、テレビ会社等からの依頼によるテレビ出演です。

最後に新聞等へのコメントに対する謝礼について、ご説明いたします。
220番は、新聞社からの依頼による新聞へのコメントです。

会長 ありがとうございました。それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に対するご質問、自由なご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員 講演などにおいて自分の考えを伝える場があることは非常に結構ですが、我が国の重要な情報が話されるようなことはなかったのですか。

服務企画室長 内規的には部外に対する意見の発表は、あらかじめ上司に届け出をすることになっており、また、基本的に組織を代表する意見ではなく、個人の意見として発表することとなっております。発表内容を検閲するというようなことは行っておりません。ある程度職員の自覚に任せているという状況でございます。

委員 過去には問題はなかったのですか。

服務企画室長 ございません。

委員 総括表に講演と講師は分けて記載されておりますが、どう違うのですか。

事務局 倫理規程第9条に講演等の定義がございまして、基本的には、それにより分けさせていただきました。

委員 防衛省設置法が成立してなによりでございます。倫理審査会のありようについては特に変更はないのでしょうか。

人事計画・補任課長 権限等につきましては一切相違ございません。従来のとおりお願いいたします。

会長 それでは、贈与等報告書の審査は以上とします。

(6) 議題の議決等について

会長 それでは、本日審議されました「第27回自衛隊員倫理審査会議事録」、「平成18年度第2四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきます。

会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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