第15回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成15年9月3日(水)10時00分~11時05分
場所
防衛庁A棟13階第2庁議室
出席者
(委員) 栗林会長、桐村委員、田中委員、田辺委員
(防衛庁) 松本人事第一課長(幹事)、廣田防衛施設庁総務部人事課長 等
議事
(1) 開会の辞

会長 皆様お揃いになりましたので、只今より第15回自衛隊員倫理審査会を開催します。本日は、ご多忙中のところ、各委員におかれましてはご参集頂き、誠にありがとうございます。

(2) 第14回自衛隊員倫理審査会議事録について

会長 それでは本日の議事に入りたいと思いますが、最初は第14回自衛隊員倫理審査会議事録について説明頂きまして、決裁を頂く件であります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

人事第一課長 第14回の自衛隊員倫理審査会の議事内容でございますが、第13回自衛隊員倫理審査会議事録の審査、平成14年度第4四半期の贈与等報告書の審査、平成14年所得等報告書及び平成14年株取引等報告書の審査、最後は議題等の議決でございます。

会長 それでは「第14回自衛隊員倫理審査会議事録」について審議します。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

会長 特段のご意見がないようですので、この議題はご承認いただいたということとして、決裁につきましては、他の議題についての議論を終えた後で行いたいと思います。

(3) 贈与等報告書の審査について

会長 続いて二番目の議題、平成15年度第1四半期の贈与等報告書の審査を行いたいと思います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の自衛隊員が提出した平成15年度第1四半期の贈与等報告書について、当審査会が審査を行うものであります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

人事第一課長 それでは、平成15年度第1四半期の贈与等報告書についてご説明させていただきます。まず、平成15年度第1四半期の贈与等の件数ですが、総件数が253件でありまして、平成14年度第1四半期の贈与等報告書の件数と比べますと、約33%の増加となっているとともに、四半期の件数としましては、過去最高となっています。どのようなものが増加しているかと申し上げますと、平成14年度第1四半期と比較して、賞金の贈与が12件から19件、有価証券の贈与が1件から6件、また、大きな増加を示しておりますのが著述に対する謝礼で114件から146件、さらに講演に対する謝礼などから190件から253件に増加しているものでございます。また、これを機関別に見てみますと、先ほどの賞金の贈与につきましては、陸上自衛隊が11件から19件、有価証券につきましては、海上自衛隊が1件から6件、著述に対する謝礼につきましては、内部部局の隊員で出版社からの依頼による原稿執筆が6件から19件、防衛研究所が12件から20件、講演に対する謝礼では、防衛研究所が約2倍の20件となっています。機関等の傾向としましては、陸上自衛隊が116件で一番多くなっています。2番目に多いのが防衛研究所でございまして、倫理法施行以降、傾向としては同じでございますが、今回は、内局が8件から22件に増加しているところが大きな特徴となっています。
それでは、平成15年度第1四半期の贈与等報告書について説明させて頂きます。
まず賞金の贈与でございます。1番から13番は、部内の機関誌の懸賞論文に応募したものが、優秀作品として表彰され、その副賞として賞金を授与されたものでございます。
14番から16番は、同じく部内の機関誌に写真作品を応募したものが、優秀作品として表彰され、その副賞として賞金を授与されたものでございます。
17番から19番は、同じく部内の機関誌への寄稿記事のうち、年度の優秀記事として表彰されたものの副賞として賞金を授与されたものでございます。
次は有価証券の贈与でございますが、20番から25番は、横須賀市の外郭団体が主催しますコンサートへの招待券を横須賀市から贈与されたものでございます。
26番は、自衛隊の支援会が自衛隊を見学訪問した際に、支援会から物品を贈与されたものでございます。
27番は、出版者の役員が自衛隊を訪問した際に、当該役員から書籍が贈与されたものでございます。
28番は、県議会議員から果物が贈与されたものでございます。

次は著述に対する謝礼等でございまして、それぞれ原稿枚数等に応じて支払いがなされているというものでございます。
29番から40番は、部外の私的サークルが発行しています研究誌への原稿執筆
41番から101番は、部内の私的サークルが発行しています機関誌への原稿執筆
102番から104番は、防衛庁の所管している法人が発行しています情報誌への原稿執筆
105番から107番は、同じく防衛庁の所管している法人が発行しています機関誌への原稿執筆
108番から122番は、各種法人が発行する機関誌への原稿執筆
123番は、出版社からの依頼による原稿執筆
124番から135番は、新聞社からの依頼による原稿執筆
136から139番は、通信社からの依頼による原稿執筆
140番から156番は、防衛関係の出版社からの依頼による原稿執筆
157番から174番は、その他の出版社からの依頼による原稿執筆
175番から177番は印税収入でございまして、それぞれ出版した書籍の印税でございます。

次に、178番から240番は講演に対する謝礼でございます。
178番は、官庁からの依頼による講演
179番から196番は、各種法人からの依頼による講演
197番から211番は、自衛隊協力団体等からの依頼による講演
212番は、学会からの依頼による講演
213番は、大学からの依頼による講演
214番から221番は、防衛研究所の研究官の講演で、大学、各種法人、研究機関等からの依頼による講演
222番、223番は、研究機関からの依頼による講演
224番から226番は、奉仕団体(ボランティア活動団体)等からの依頼による講演
227番は、政党支部からの依頼による講演
228番は、出版社からの依頼による講演
229番から240番は、医療関係の法人、企業、大学等からの依頼による講演

最後は、報道機関等からの依頼によるテレビ放送の放送番組への出演等に対する謝礼でございます。
241番から249番は、テレビ出演等に対する謝礼
250番から252番は、新聞社へのコメントに対する謝礼
253番は、雑誌の対談参加に対する謝礼
簡単ではありますが、以上でございます。

会長 ありがとうございました。それでは、平成15年度第1四半期の贈与等報告書の審査を行いたいと思います。冒頭にご説明がありましたように、今回は報告件数が過去最高ということで、この報告書に対してご質問やご意見等がございましたらよろしくお願いいたします。

委員 163番なのですが、中公文庫への原稿執筆と書いてあるのですが、文庫本に書かれたというのはわかるのですが、書名も書かれた方がよろしいのではないかと思います。もし今分かるのであればお聞かせ願いたいのですが。

人事第一課長 後ほど確認してお答え致します。今後、こういったケースにつきましては、書名を書くようにしたいと思います。

委員 その場合、文庫本ということも併せて表示されるのなら、それは結構だと思います。

人事第一課長 分かりました。

委員 140番のところなのですが、毎年、防衛ハンドブックが朝雲新聞社から発行されているのですが、これは、防衛庁から発行を委託されているのですか、それとも、朝雲新聞社が独自に発行して、防衛庁でまとめて買い上げをするというかたちなのでしょうか。

人事第一課長 これは、朝雲新聞社が独自に防衛ハンドブックを発行していると聞いています。防衛庁の職員も記載内容について協力するというかたちにはなっています。

委員 これは、防衛庁としてまとめてかなり大量に購入されて、色々使われるという種類の資料なのでしょうね。

人事第一課長 部数については確認しておりませんが、防衛庁も購入しております。

委員 これは他の官庁も一番これがアップ・ツー・デートな資料としてお使いになっている種類の資料なのでしょうか。

人事第一課長 防衛庁に関連する官庁は購入されているところもあると思います。

委員 これを執筆された方達は、仕事としてお書きになっているということではなくて、依頼を受けて執筆しているということですね。

人事第一課長 そうです。土日だとか或いは勤務時間外に書いているというものでございます。

委員 全般的に増えてはきているのですが、著述とか講演とかいってみれば社会とか国民の皆さんに働きかける分には発言の機会が増える訳ですし、色々な人がこういう場で発言されて理解が深まるというのは大変良い傾向だと思います。

会長 私は質問ではないのですが、66番と67番との原稿料で執筆の枚数がほぼ同じなのに報酬の額が違うというのは階級か何かによるのでしょうか。

人事第一課長 それは記事の内容とか事業者側の基準とかもあると思うのですが、これは基本的には個々人と事業者との契約関係とご理解頂きたいと思います。

会長 分かりました。それでは他にご意見等ございませんでしょうか。ないようでしたら贈与等報告書の審査は以上で終了したいと思います。

(4) 自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び講じた施策に関する国会への報告について

会長 引き続きまして、「自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」についてでありますが、この報告書は、自衛隊員倫理法第4条の規定に基づき、自衛隊員の職務に関わる倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に関わる倫理の保持に関して講じた施策について内閣が国会報告するものであります。これは、当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知しておく必要がございます。それでは人事第一課長から説明をお願い致します。

人事第一課長 本報告書は、会長からのご説明がありましたように、平成14年度の倫理の保持に関して防衛庁が講じた施策について内閣が国会に報告するものでございまして、今回は第3回目の報告でございます。この報告書はまだ案の段階でございますが、今後のスケジュールを申し上げますと、今月の19日の閣議がありまして国会に報告を予定しているものでございます。一般職につきましても同様のスケジュールで国会に報告を行うことになっております。
それでは、お手元の資料の報告案でございますが、目次を見ていただきますと、前回と同じ構成となっておりまして、各種報告書の提出件数、許可等の状況、懲戒処分等の状況、政令等の制定又は改廃の状況、自衛隊員倫理法等の適正な運用の確保及び倫理感のかん養・保持等のための施策となっております。以下簡単に説明させて頂きます。
まず、各種報告書の提出件数でございます。今般もご審議頂きました贈与等報告書でございますが、平成14年度分報告書の提出の総数は802件、株取引等報告書の提出件数ですが、これも倫理法で本庁審議官級以上の隊員は前年において行った株取引又は譲渡について株取引報告書を防衛庁長官に提出しなければならないことになっておりますが、平成14年の提出件数は2件でございました。所得等の報告書は同じく前年1年間を通じて本庁審議官級以上であった隊員は、毎年、所得等報告書を防衛庁長官に提出しなければならないこととなっておりますが、平成14年の報告件数は97件でございました。以上3つの報告書につきましては倫理法第11条の規定に基づき倫理審査会において審査を行いましたが、国民の疑惑や不信を招くものはなかったということで報告させて頂きたいと思います。
次に、許可等の状況でございますが、倫理監督官の許可件数、これは、隊員が利害関係者と共に自己の費用を負担して飲食をする場合で、職務として出席した会議その他打合わせのための会合における簡素な飲食以外の飲食をするときに倫理監督官に許可を受けることとされているわけですが、平成14年度における許可申請は405件ありまして、そのうち許可されたものは404件ということでございます。倫理監督官の承認件数、これは、利害関係者からの依頼に応じて報酬を受けて講演等をする場合には、あらかじめ倫理監督官の承認を得なければならないこととなっておりますが、平成14年度の承認件数は、全体で145件でありまして、そのうち承認されたものは143件ということで、これを報告させていただきたいと思います。
次に、懲戒処分等の状況でございますが、平成14年度中に倫理法令違反による懲戒処分や訓戒等はありませんでした。
政令等の制定又は改廃の状況でございますが、平成14年度末までに制定又は改廃が行われた自衛隊員倫理法に基づく政令及び訓令はありませんでした。
次に、自衛隊員倫理法等の適正な運用の確保及び倫理感のかん養・保持等のための施策でございますが、まず審査会が行った施策として、倫理法に基づく各種報告書について審査を行うとともに、隊員の倫理感のかん養・保持のために「自衛隊員倫理教本(平成14年度改訂版)」を作成し、部内に配布させていただいております。それから、防衛庁全体として行った施策でございますが、これは例年のものでございますが、平成14年度に行いました研修におきまして、倫理関係のカリキュラムの設定や充実を行いました。また、部内の各機関が行いました施策として、各種会議におきまして倫理法の周知徹底、それから、研修におきまして倫理講座の設定・充実、日常業務における文書回覧あるいは会議等における周知徹底、それから、先程申しました自衛隊員倫理教本の写しを、関係する民間企業等に配布いたしました。
以上の施策等につきまして、よろしければ国会に報告させて頂きたいと思います。

会長 ありがとうございました。それでは只今の報告につきまして、ご意見ご質問がございましたらお願い致します。

委員 許可等の状況の倫理監督官の許可件数で、1件だけ許可されていなかったというのはどのようなケースでしょうか。

人事第一課長 この1件につきましては、隊員がOBとの夜間の会合について参加の申請を行ったものですが、このOBの中に利害関係者が複数名含まれておりまして、なおかつ着座形式の会合であるということで、今までの事例からすると許可されていないケースに該当するために不許可としたというものでございます。ちなみに次の講演等の承認申請の関係は2件とも医療関係なのですが、防医大の職員が医療メーカーのパンフレットに署名入りのコメントを求められまして、これは製品の斡旋につながる可能性があるということで不承認としたというものでございます。

会長 ありがとうございました。他にご意見等ありませんでしょうか。
特にご意見等がないようでしたらこの件は終了します。

(5) 議題の議決等について

会長 それでは、本日審議されました「第14回自衛隊員倫理審査会議事録」、「贈与等報告書」につきまして、各委員にご決裁頂きたいと思います。

会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させて頂きたいと思います。
以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご審議頂き、誠にありがとうございました。

ページの先頭へ戻る