第13回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成15年3月12日(水) 10時30分~12時00分
場所
防衛庁A棟13階第2庁議室
出席者
(委員) 栗林会長、桐村委員、田中委員、田辺委員、永岡委員
(防衛庁) 米岡人事第一課長(幹事)、月橋防衛施設庁総務部人事課長 等
議事
(1) 開会の辞

会長 皆様お揃いになりましたので、只今より第13回自衛隊員倫理審査会を開催します。本日は、ご多忙中のところ、各委員におかれましてはご参集頂き、誠にありがとうございます。

(2) >第12回自衛隊員倫理審査会議事録について

会長 それでは本日の議事に入りたいと思いますが、最初は第12回自衛隊員倫理審査会議事録について説明頂きまして、決裁を頂く件であります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

人事第一課長 第12回の倫理審査会の議事内容は、第11回の議事録の審査、平成14年度第2四半期の贈与等報告書の審査、自衛隊員倫理規程の運用の変更について、最後は議題等の議決でございます。

会長 それでは「第12回自衛隊員倫理審査会議事録」について審議します。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

会長 特段のご意見がなければ、この議題はご承認いただいたということにして、決裁につきましては、他の議題についての議論を終えた後で行いたいと思います。

(3) 贈与等報告書の審査について

会長 続いて二番目の議題、平成14年度第3四半期の贈与等報告書の審査を行ないたいと思います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の自衛隊員が提出した平成14年度第3四半期の贈与等報告書について、当審査会が審査を行うものであります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

  人事第一課長 まず全体像をご説明させて頂きたいと思います。
全体の件数は205件で前年度同期188件と比べ17件、9%増加しております。
内訳につきましては、一番多いのが「著述に対する謝礼」、その次に多いのが「講演に対する謝礼」で、このような傾向は従来どおりでございます。特徴としては、前年度同期と比較し、「物品の贈与」が41件から0件に減少しております。また「著述に対する謝礼」が83件から118件に35件増加しております。さらに「講演に対する謝礼」が49件から68件に19件増加しております。要因としては「物品の贈与」は陸上自衛隊で41件減少しており、前年度同期の41件は出版社より書籍の贈与を受けたものです。「著述に対する謝礼」は陸上自衛隊で37件増加しており、全て機関誌に執筆したものであります。「講演に対する謝礼」は防衛医科大学校が10件増加しており、製薬会社の依頼による講演が8件増加しております。また防衛研究所が14件増加しており、朝鮮半島問題の研究を行っている主任研究官の講演が10件増加しております。
機関別では陸上自衛隊が最も多く、次に防衛研究所という状況で、これも従来どおりの傾向となっております。特徴としては、前年度同期と比較し、防衛医科大学校が5件から18件に13件増加し、また、防衛研究所が27件から44件に17件増加しております。要因としては防衛医科大学校は「講演に対する謝礼」の増加によるもの、防衛研究所は「著述に対する謝礼」及び「講演に対する謝礼」の増加によるものであります。
それでは、引き続きまして、平成14年度第3四半期の贈与等報告書についてご説明させて頂きます。
まず賞金の贈与でございますが、1番から4番は、それぞれ部内の機関誌へ寄稿したものが優秀作品として表彰され、その副賞としての賞金を受領したものでございます。5番は行進曲応募に対して表彰され、賞金を受領したものでございます。
次は著述に対する謝礼で、まず6番から96番は、部内の機関誌への執筆。
97番は、広報雑誌への原稿執筆。
98番から101番は、防衛庁が所管している法人の雑誌等への執筆。
102番から105番は、各種法人、研究所からの依頼による原稿執筆。
106番から112番は、新聞社、通信社からの依頼による原稿執筆。
113番から118番は、出版社からの依頼による原稿執筆。
119番から123番は、医療関係の雑誌、書籍の執筆。
次は著述による印税でございまして、それぞれ出版した書籍の印税でございます。
次は講演に対する謝礼で、128番、129番は防衛庁内の研究会の依頼による講演。
130番から132番は、官公庁からの依頼による講演。
133番から138番は、各種法人等からの依頼による講演。
139番から144番は、大学等からの依頼による講演。
145番、146番は学会からの依頼による講演。
147番から151番は、研究機関、勉強会からの依頼による講演。
152番から159番は、新聞社等からの依頼による講演。
160番から162番は、出版社等からの依頼による講演。
163番から183番は医療関係の講演で、官公庁、大学、学会、医師会、医療関係企業からの依頼による講演。
184番から191番は、自衛隊協力団体からの依頼による講演。
192番から195番は、部隊が所在する地域等における各種団体からの依頼による講演。
196番から201番は、テレビ出演に対する謝礼。
202番から205番は、新聞社等へのコメントに対する謝礼。
説明は以上でございます。

会長 ありがとうございました。それでは、贈与等報告書に対するご質問、ご意見を頂きたいと思います。

委員 贈与等報告書の順番はどのような取り扱いになっているのでしょうか。基因別に整理されているのは分かりますが、同じ基因の中の順番に関して何らかのルールがあるのでしょうか。

事務局 著述に対する謝礼で言うと、部内の機関誌への寄稿、その後に公的なもの、新聞社という風に作成されております。

委員 分かりました。あと贈与等報告書の原物のコピーですが、番号を付けていただきたいと思います。

人事第一課長 そのようにいたします。

委員 その質問が出たのは同じ基因の中で同じ者が散らばっているからだと思います。

事務局 事業者ごとに分類しているため、同じ者でも前後する場合があります。

人事第一課長 朝鮮半島の専門家である防衛研究所の研究官の方は、昨今のような情勢なので、あらゆるところで出ております。

委員 国際情勢がこのような中で関心が集まっている時期でもあり、部内や関係者に対して講演や執筆するだけではなくて、一般の社会に向けての発言する機会が増えると思います。せっかく理解してもらえるチャンスなので私はもっと増えてもいいと思います。倫理規程によって制約を受けるようなことはあるのでしょうか。

人事第一課長 倫理法とは関係ありませんが、防衛庁において部外に意見を発表する場合は届け出ることになっております。これは私見となるところもありますが、幕僚監部等に勤務する者の場合はある程度組織の意見を踏まえなければならないと思いますが、防衛大学校、防衛研究所のような研究機関の場合は、届け出が必要とはなりますが、ある程度自由に発言できる環境にあると思います。倫理法自体が意見発表の妨げにはなっておりません。

委員 まあ妨げにはならないとは思います。機密上発言しにくいなどいろいろな問題があるとは思いますが、国民の関心が非常に高い時期でもあり、理解してもらうためにも支障がないことを願っております。

会長 他にご意見、ご質問がないようでしたら贈与等報告書の審査は以上で終了したいと思います。

(4) 自衛隊員倫理教本の改訂について

会長 引き続いて、「自衛隊員倫理教本の改訂」についてです。当議題は、自衛隊員倫理法が施行された平成12年度に当審査会が自衛隊員の職務に係る倫理の保持に資するために発行した「自衛隊員倫理教本」を改訂するものです。それでは説明をお願いします。

  人事第一課長 それでは「自衛隊員倫理教本」の改訂について説明させていただきます。
はじめに、自衛隊員倫理教本を改訂する目的ですが、現在使用しております自衛隊員倫理教本は、平成12年4月に自衛隊員倫理法及び自衛隊員倫理規程が施行されると同時に作成され、各機関に配布されたもので、すでに2年以上が経過しております。
この間、自衛隊員倫理法及び自衛隊員倫理規程の改正や倫理規程の運用解釈の変更などがあったことから、倫理法及び倫理規程のより適正な運用を図り、もっと隊員に対し職務に係る倫理の保持に資することを目的として改訂版を発行するものであります。
次に改訂のポイントですが、①新たに審査会及び各種報告書の項目を設け、審査会への理解を深めさせるとともに、各種報告書による適正な報告を改めて周知徹底させております。②前回の審査会で審議された運用解釈の変更を踏まえ主要質疑応答集に反映させております。③従来の質疑応答集の問いや答えについてより理解しやすい表現に変更するとともに、できる限り金額や人数について具体的な数値を示しております。
なお、当該教本は、カラー印刷とするとともに、イラストを多用し、全ての隊員が読みやすくまた理解しやすくしております。
次に、配布方法等でございますが、今年度中に約三千部を印刷し、各機関へ配布したいと考えております。また、陸・海・空各自衛隊においてはさらに増刷等により、各部隊の中隊クラスまで行き届くように配布してまいりたいと考えております。
ご審議のほどよろしくお願いします。

会長 ありがとうございました。それでは質問、自由なご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員 具体的にどの箇所が改訂されるのかご指摘いただければ分かりやすいと思いますが。

事務局 質疑応答集ですが、白抜きの星印は国家公務員倫理審査会が作成した事例集を参考に新たに追加したものです。また、黒色の星印は前回の審査会で議題となりました運用解釈の変更したものを伴い修正した「ゴルフ関係」、「職務として出席した会合その他打ち合わせのための会合」及び「簡素な飲食」に関するものです。

委員 ありがとうございました。

委員 配布されたのはこのような形ですが、出来上がりは実際は当初と同様な冊子のようなものになるのでしょうか。

人事第一課長 そのとおりです。

委員 以前の審査会で一般職の事例集が配布されましたが、その後改訂はされたのでしょうか。

事務局 平成13年に一度事例集が出ておりますが、平成14年6月に改訂版が出ております。

委員 もし可能であれば参考までに改訂版をいただければと思ったのですが。

事務局 入手の上、各委員にお届けします。

会長 ではその点よろしくお願いします。

委員 「簡素な飲食」の概念の箇所ですが、「2~3千円」とありますが、今回審議した前回の議事録には「3~4千円」程度とありますが、これは水準が下がったということでしょうか。

事務局 「2~3千円」というのは昼間、利害関係者とともに飲食をした場合の金額であり、「3~4千円」というのは夜間、自己の費用を負担して利害関係者とともに飲食する場合で倫理監督官の許可が不要な飲食の金額であって、「3~4千円」の方は、前回の審査会における解釈の変更により、状況によっては1万円程度まで認められることになりました。

委員 1万円のほうはよく分かります。

事務局 最初の段落にある「2~3千円」は職務として出席した会議において利害関係者から提供を受ける場合、俗にいうおごってもらう場合は「2~3千円」程度あれば簡素な飲食として倫理監督官の許可は不要となり、これは第7号に規定されております。前回ご審議いただいた件は、次の段落に記述があって、夜間自己の費用を負担して利害関係者と共に飲食した場合であって、従来「3~4千円」であれば簡素な飲食として倫理監督官の許可が不要となっていましたが、この金額を状況に応じて「1万円」と変更したものであって、これは第8号に規定されております。

委員 規程上昼間と夜間は読みとれないのではないでしょうか。運用で「2~3千円」と「3~4千円」もあまり大した違いはないと思われますが。

事務局 昼間と夜間という説明を加えさせていただきます。8号に「夜間におけるものに限る」とありますが、この質疑例だけをみると混乱を来すおそれがありますので、書きぶりを修正したいと思います。

委員 簡素な飲食の前回議論された第8号の「3~4千円」が「1万円」になったのは分かりますが、「2~3千円」というのは今の説明からすると第7号ということですね。そうすると第7号と第8号が一緒に記述されたことによる混乱ということでしょうか。

委員 第7号は自己の費用を負担しない場合であって、これは昼間とは限らないのではないでしょうか。

事務局 そのとおりです。

委員 第7号は自己の費用を負担しない場合であって、第8号は自己の費用を負担してしかも夜間に限るということですね。

委員 だから「2~3千円」と「3~4千円」は一致しないとまずいのではないでしょうか。

委員 第7号と第8号は分けた方がよろしいのではないでしょうか。

事務局 ご指摘を踏まえ修正させていただきます。

委員 この部分の解釈の変更は一般職の改訂では差し障りがあるという議論があったのでしょうか。

人事第一課長 やはり立場によっては1万円程度までは必要だということで変更されたと承知しております。

委員 それは人事院との課長会議でそういった背景が説明されたのでしょうか。

事務局 国家公務員倫理審査会が各省庁の状況を踏まえて、自己の費用を負担する場合であれば立場によっては1万円程度までは国民の疑惑や不審を招くことはないだろうという前提でで解釈が変更となったと承知しています。

委員 そうなると今後贈与等報告書の件数が減少するということになりますか。

事務局 今回の解釈は自己の費用を負担する場合であって、これは贈与等に該当しないので、そもそも贈与等報告書を提出する必要がありません。

委員 分かりました。

会長 ありがとうございます。大分この点は明確になったと思います。ほかにご意見がなければこの議題はご承認いただいたということにしたいと思います。

(5) 議題の議決等について

会長 それでは、本日審議されました「第12回自衛隊員倫理審査会議事録」、「贈与等報告書」につきまして、各委員にご決裁頂きます。

会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させて頂きたいと思います。以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て討議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご討論頂き、誠にありがとうございました。

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