第11回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
平成14年9月17日(火) 16時30分~18時00分
場所
防衛庁A棟11階第1庁議室
出席者
(委員) 栗林会長 田中委員 田辺委員
(防衛庁) 米岡人事第一課長(幹事)、石井防衛施設庁総務部長、月橋防衛施設庁総務部人事課長 等
議事
(1) 開会の辞

会長 皆様お揃いになりましたので、只今より第11回自衛隊員倫理審査会を開催します。本日は、ご多忙中のところ、各委員におかれましてはご参集頂き、誠にありがとうございます。

(2) 第10回自衛隊員倫理審査会議事録について

会長 それでは本日の議事に入りたいと思いますが、最初は第10回自衛隊員倫理審査会議事録について説明頂きまして、決裁を頂く件であります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

人事第一課長 第10回の倫理審査会の議事内容は、第9回の議事録、平成13年度第4四半期の贈与等報告書の審査、平成13年株取引等報告書及び平成13年所得等報告書、最後は議題等の議決でございます。

会長 第10回自衛隊員倫理審査会議事録について審議いたします。ご意見、ご質問がありましたらお願いします。

会長 特にご意見、ご質問がないようなので、決裁につきましては、他の議題についての議論を終えた後で行いたいと思います。

(3) 贈与等報告書の審査について

会長 続いて二番目の議題、平成14年度第1四半期の贈与等報告書の審査を行ないたいと思います。この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の自衛隊員が提出した平成14年度第1四半期の贈与等報告書について、当審査会が審査を行うことであります。それでは、人事第一課長から説明をお願いします。

人事第一課長 まず全体像をご説明させて頂きたいと思います。
全体の件数は190件で前年度同期157件と比べ33件、21%増加しております。
内訳につきましては、一番多いのが「著述に対する謝礼」、その次に多いのが「講演に対する謝礼」で、このような傾向は従来どおりでございます。特徴としては、前年度同期と比較し、「賞金の贈与」が2件から12件に10件増加しております。また「著述に対する謝礼」が92件から114件に22件増加しております。さらに「テレビ出演等に対する謝礼」が2件から7件に5件増加しております。他方、有価証券及び物品の贈与が8件から1件に7件減少しております。要因としては「賞金の贈与」は主に陸上自衛隊が10件増加したことによるものでありますが、これは機関誌に投稿等したものが優秀作品として表彰され、副賞として賞金を受領したものです。「著述に対する謝礼」は主に陸上自衛隊が19件増加したことによるものでありますが、これは機関誌への寄稿が16件増加したためです。「テレビ出演等に対する謝礼」は主に防衛大学校が5件増加したことによるものでありますが、これはこれまで贈与等報告書の提出義務のなかった者が4月以降提出対象者となったためであります。
機関別では陸上自衛隊が最も多く、次に防衛研究所という状況で、これも従来どおりの傾向となっております。特徴としては、前年度同期と比較し、陸上自衛隊が77件から116件に39件増加しています。
それでは、引き続きまして、平成14年度第1四半期の贈与等報告書についてご説明させて頂きます。
まず賞金の贈与でございますが、それぞれ機関誌への投稿等したものが優秀作品として表彰され、その副賞としての賞金、また学会での発表等に対する表彰の副賞としての賞金でございます。
次に有価証券等の贈与でございますが、演劇の入場券の贈与でございます。自衛隊協力団体の長から送られたとのことでございます。
次は著述による印税でございまして、それぞれ出版した書籍の印税でございます。
次は著述に対する謝礼で、まず17番から91番は、機関誌への執筆。
92番から98番は、防衛庁が所管している法人の雑誌等への執筆。
99番から106番は、各種財団法人等の依頼による雑誌等への執筆。
107番から111番は、「防衛年鑑」の執筆。
112番から115番は、「朝雲新聞」への寄稿。
116番から119番は、各種新聞社への寄稿。
120番から126番は、各種出版社からの依頼による雑誌等への執筆。
127番から130番は、医療関係の雑誌、書籍の執筆。
次は講演に対する謝礼で、まず、131番から137番は、防衛庁等が所管している法人からの依頼による講演。
138番は、大学からの依頼による講演。
139番から141番は、各種新聞社等からの依頼による講演。
142番から152番は、各種研究会、シンクタンク等からの依頼による講演。
153番から160番は、自衛隊協力団体からの依頼による講演。
161番から174番は、部隊が所在する地域等における各種団体からの依頼による講演。
175番から181番は、医療関係の講演で、医師会、大学、製薬会社からの依頼による講演。
182番から188番は、テレビ、ラジオ出演に対する謝礼。
189番、190番は、機関誌、新聞社のインタビュー。
説明は以上でございます。

会長 ありがとうございました。それでは、贈与等報告書の審査に入らせて頂きます。贈与等報告書に対するご質問、ご意見を頂きたいと思います。

委員 平成14年度第1四半期は190件で、2万円を超えるものが92件とのことですが、前年度同期と比較した場合、極端に多いのかあるいは少ないのかどうなっているでしょうか。

人事第一課長 手元に資料がございませんので、確認させていただきます。

会長 報酬の中で「校正料」とあり、原稿料とは別に記載されていますが、自分で何か原稿を作成したものではなく、他人が作成したものを見たことに対する報酬ということでしょうか。

人事第一課長 校正料とは、他人が作成したものを誤りがないかどうかチェックしたことに対する報酬でございます。

会長 第1四半期以前に報酬を受けたものの、今回遅れて提出された報告書が1件ありましたが。

事務局 防衛研究所の室長をしている者が3月に原稿料を受領したものでございますが、2月の時点で3月号に掲載するものを作成しましたが、本人は4月以降に支払われるものと思っていたところ、通帳を記帳したら実際は3月に振り込まれていたことに気がつき、担当者に届け出たとのことでございます。本来であれば前回の審査会において審査を受けるものでございますが、本人に事情を聞いたところ悪意があって提出しなかったものではありませんので、今後このようなことのないように注意することにとどめたいと考えております。

会長 分かりました。ところで講演依頼、出席依頼とありますが、表現の統一を図られた方が良いと思います。

事務局 ご指摘を踏まえ、表現を統一いたします。

会長 他にご意見、ご質問がないようでしたら贈与等報告書の審査は以上で終了したいと思います。

(4) 自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び講じた施策に関する国会への報告について

会長 引き続いて、「自衛隊員の倫理の保持に関する状況及び倫理の保持に関して講じた施策に関する報告」についてです。本報告書は自衛隊員倫理法第4条の規定に基づき、自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して講じた施策について内閣が国会に報告するものであります。当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知しておく必要があります。それでは説明をお願いします。

人事第一課長 本報告書は、平成13年度の倫理の保持に関する状況及びその講じた施策についてまとめ、内閣が国会に報告するもので今回が2回目の報告となります。この報告書は現在まだ案の段階ではございますが、近々国会に報告するものであります。一般職も同様の報告を行います。それでは概要をもとに説明させていただきます。
内容の構成はほぼ一般職の報告書と同様になっておりまして、各種報告書の件数、許可等の状況、懲戒処分等の状況、政令等の制定又は改廃の状況、自衛隊員倫理法等の適正な運用の確保及び倫理感のかん養・保持等のための施策となっております。
各種報告書の提出件数は、贈与等報告書は639件、株取引等報告書は3件、所得等報告書は92件となっております。
許可等の状況は、まず平成13年度の倫理監督官の許可申請は376件であり、すべて許可されております。また、平成13年度の倫理監督官の承認申請は78件であり、そのうち承認されたのは77件であります。なお、1件が不承認となっておりますがこれは海外における講演であえて海外まで行って講演する必要はないものとして承認されなかったものでございます。
懲戒処分等の状況は、平成13年度中の倫理法令違反行為に対して、懲戒処分等が行われた事案はありませんでした。
政令等の制定又は改廃の状況ですが、自衛隊員倫理規程を一部を改正する政令がございまして、これは商法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴うものでございます。
自衛隊員倫理法等の適正な運用の確保及び倫理観のかん養・保持等のための施策ですが、倫理審査会が行った施策として、「自衛隊員倫理教本」の配布、防衛庁として行った施策として、「服務規範ハンドブック」、「服務規範チェックリスト」の配布、さらに平成13年度における研修においてカリキュラムの設定・充実等を図りました。部内の各機関が行った施策として、倫理法の周知徹底等、研究における講座の設定・充実等を行いました。
なお、一般職の報告書には独立行政法人の記述がございます。防衛庁においても独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構がございますが、職員は一般職でございますので、本報告書においては記述がございません。

会長 ありがとうございました。それでは質問、自由なご意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員 最後のところですが、独立行政法人の職員は一般職だから、自衛隊員倫理法の適用がなく、自衛隊員倫理審査会や本報告書とは関係ないということですね。

人事第一課長 そのとおりです。

会長 ほかにご意見がなければこの件は終了します。

(5) 幹部自衛隊員が参加した会合に関する新聞報道について

会長 引き続いて、幹部自衛隊員が参加した会合に関する新聞報道についての報告についてです。本件は今年5月に新聞報道があったもので、各委員におかれましては、審査会委員としてすでに事務局の方から概要の説明を受けているところですが、本日は倫理審査会として詳細に報告を受けるものです。それでは説明をお願いします。

人事第一課長 それでは、幹部自衛隊員が参加した会合に関する新聞報道についてご報告させていただきます。
本件の概要でございますが、平成14年5月6日、海上自衛隊佐世保地方総監を含む海上自衛官7名と陸上自衛官1名の合計8名が長崎市内の飲食店において、佐世保地方総監の歓迎会に参加したものであります。
次に歓迎会の主催者についてでありますが、当該歓迎会の主催者は、長崎市防衛協会の役員であります。しかし歓迎会に参加した自衛官は、当初、当該役員からの案内により長崎市防衛協会の主催であるという認識で参加したものであり、後日、新聞報道によって、主催者は当該役員である民間の方であったと知ったものであります。
参加した自衛官は、当該歓迎会が自治体関係者及び地域社会に密着して防衛意識の高揚を図るとともに、自衛隊の活動を支援し、もって我が国の防衛に貢献することを目的とした長崎市の防衛協会の主催のもので、また、70名という地元の政財界の方も参加するというもので、この会に参加すること自体は、自衛隊に対する理解を深めてもらうための有意義な会合であると考えたものであります。
また、この歓迎会の参加者は、自衛官8名にとって利害関係者には当たらないものでありました。
次に当該歓迎会の費用でありますが、費用につきましては、3名の者が歓迎会当日に、佐世保地方総監を含む5名の者は後日、主催者に支払っております。
なお、本件につきましては、国会の場において議員より質問があり、防衛庁長官は、「当該祝賀会は70名という大多数の者が参加している、さらに取引業者を含まない、さまざまな職業に属する者が参加している祝賀会で、このように、多数の参加者の中で、ほかの参加者から見られている状況において飲食等することは、職務の執行の公平さに対する国民の疑念や不信を招くような行為に当たらないもの」と自衛隊員倫理規程には抵触しないものと答弁しているものであります。

会長 本件につきましては、防衛庁長官が国会の場において倫理規程に抵触しないとの答弁をされているところでございますが、各委員におかれましてはご意見、ご質問がありましたらお願いします。

会長 特にご意見がなければこの件は終了します。

(6) 議題の議決等について

会長 それでは、本日審議されました「第10回自衛隊員倫理審査会議事録」、「贈与等報告書」につきまして、各委員にご決裁頂きます。

事務局 さきほどご質問のあった2万円を超える贈与等報告書の件数ですが、平成14年度第1四半期の92件は、過去最も多い件数でした。平成13年度第1四半期の62件と比較して約1.5倍となっており、要因としては、賞金の贈与、テレビ出演等に対する謝礼、著述に対する謝礼の件数が増加したことによるものでございます。なお、これまで最も多かったのは平成12年度第3四半期の84件でした。

人事第一課長 前回の審査会で委員の方から質問があった防衛庁との取引がある会社の技術を前もって知りうる者がその会社の株を取り引きすることは問題ないのかとのご指摘がありました件でございますが、一般職におきましても、そのような情報を知りうる立場の職員がその会社の株を保有し、その株自体莫大に値が上がり多大な利益を得ることになれば、倫理規程の問題以前にそれはインサイダー取引の疑いで犯罪の可能性があるという認識で、それ以外で通常の値上がり幅のものであれば特に問題はないのではないかとのことでした。

会長 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させて頂きたいと思います。以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て討議が終了いたしました。本日は、ご熱心にご討論頂き、誠にありがとうございました。

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