第4回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
 平成12年12月12日(火) 10時00分~11時30分
場所
 防衛庁A棟11階第1庁議室
出席者
(委員) 栗林会長 桐村委員 田中委員 田辺委員 永岡委員
(防衛庁) 大森防衛施設庁長官 柳澤人事教育局長 上瀧人事第1課長(幹事)
山中防衛施設庁総務部長 米岡防衛施設庁総務部人事課長 等
議事

(1)

  審査会会合開会の辞

  栗林会長 只今より第4回自衛隊員倫理審査会を開催いたします。本日は委員の皆様方にありましてはご多忙中のところ、ご出席くださいましてありがとうございます。

(2)

  第3回の倫理審査会議事録について

  会長 それでは、議題に入ります。「第3回倫理審査会議事録」について、ご説明いただきたいと思います。

  人事第1課長 お手元に第3回倫理審査会議事録という資料が配布されていると思います。これはすでに事前にお配りいたしまして、何かございましたらということでお願いいたしておりましたところでございますが、この議事録につきましては平成12年8月30日に行われました第3回のものでございます。内容につきましては、お手元の資料のとおりでございますが、この時は、第1回第2回倫理審査会の議事録について、そして手続の一部改正、贈与等報告書の審査、閲覧要領の制定、調査及び懲戒手続等につきまして審査会を開いたものでございます。何かご質問等ございましたらお願いします。

  会長 それでは第3回の倫理審査会の議事録につきまして、審議いたしたいと思います。只今、ご説明のありました議事録そのものについてご質問等ございましたらお願いします。いかがでございましょうか。ございませんか。それでは、議事録につきましてはご意見等ございませんので、他の議事とともにご決裁いただこうと思います

(3)

  贈与等報告書の審査について

  会長 次の議題へ移りまして「贈与等報告書の審査」についてでございますが、これは倫理法第6条の規定に基づきまして、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の自衛隊員が提出した平成12年度第2四半期の贈与等報告書について、当審査会が審査を行うことでございます。それでは、事務局から説明をお願いします

  人事第1課長 受理の状況につきましては、倫理監督官から提出のあった贈与等報告書の総数は、158件であり、閲覧の対象となりうる2万円を超えるものは69件(全体の44%)でありました。
基因別の状況といたしましては、最多件数は「著述に対する謝礼」の100件となっており、受理総数の63%、前回は143件中70件で約50%でございました。基因としては「著述に対する謝礼」が一番多くございました。これは前回と同じ傾向でございます。
続きまして、機関別の数字でございますが、陸上自衛隊が全体のうちの60件、38%、防衛研究所の40件、25%と続いております。陸上自衛隊は母体が大きいものですので、また、防衛研究所は所掌がら多かったと言えます。こちらも前回と同様の傾向でございます。
官職別の状況では、研究職が一番多く、また、自衛官では1佐、2佐クラスが多いということでございます。以上が全般的な状況でございます。
それでは、資料に沿いまして、個別にご説明させていただき、審査をお願いしたいと思います。
まず、一連番号の1番から4番までは内部部局に勤務する者の報告書ですが、1番につきましては、日経新聞の交遊妙への執筆ということでございます。
2番目はシンガポール国防省保安情報部長が来訪、表敬された際にネクタイをくださったというものでございます。価格につきましては、類似品から推測しております。
3番目、4番目は部員でございますが、3番目は、総合開発機構においてのTMD、NMDの講演ということでございます。
4番目につきましては、この者が前職の大蔵省において東洋経済新報社の図説日本の財政に原稿を執筆したものです。
5番から21番は防衛大学校でございます。まず、5番につきましては、日本国際交流センターにおいてのボーイング・グローバル・リーダーシップに出席したというものでございます。
6番から9番は、これは日産の自動車の第1電子開発部制御技術開発グループにおいて、自著についての講演を行ったものです。この方はデジタル技術の専門でございまして、過去学生を連れて日産を見学し、同社と知り合いになったということでございます。その後、制御技術の専門ということもあり、日産から呼ばれて講演を行ったものであります。また、この講演日は夏休みでございまして、その日を利用して行ったというものでございます。
10番でございますが、電子工学の専門ということで、防衛技術協会で討論を行ったということで、謝金をもらったということです。
11番から14番は、この方は耐震構造の専門でごさいまして、日本内燃力発電設備協会、エネルギー総合工学研究所、防衛施設技術協会におきまして、講演、記事の執筆等を行ったものでございます。
15番は政治学専門の教授で、横須賀市教育委員会から依頼を受けて、講演を行ったものでございます。
16番は土木の専門で防衛施設技術協会が発行している記事に執筆を行ったものでございます。
17番は危機管理につきまして、神戸市民大学講座にて講演を行ったものです。
18番はロシア潜水艦沈没事故につきまして、TBSの取材を受けたものです。
19番から21番は戦史の専門の方ですが、それ以外に個人のライフワークで馬について研究されている方です。日本軽種馬協会から原稿料を得たものです。
21番は今回の報告書の一番高額なもので、201,660円ですが、コミュニケーションハウス・ケースリーというところから原稿料を得たものです。
22番から34番は防衛医科大学校です。まず、22番、23番は文光堂からの依頼に基づきまして、内科の雑誌の座談会へ出席したものです。
24番から26番は整形外科の教授が医学論文の原稿料、医学書の原稿料、編集料、医学記事の原稿料を得たものです。
27番から33番までは救急医療を専門にされている方で、27番は国立病院東京災害医療センターで講師を行ったものです。
28番は南江堂というところでの原稿料。
29番は日本救急医療財団での講義。
30番は東京法令出版からの原稿料、校閲料。
31番は医学書院からの印税。
32番はへるす出版からの原稿料。
33番はいわき市病院協議会における講演ということで報酬を得たものです。
34番は所沢市の薬剤師会から講演に伴う謝金を得たものです。
次に35番から74番は防衛研究所でございます。まず、35番は安全保障研究センターから会議での発表を伴う出席というものでアメリカの財務省発行の小切手で日本円に換算しての額を計上しております。
36番は緑のキャンパスを創造する会というところでの講演で、この会は陸上自衛隊のすぐ近くにある群馬県内にありまして、その地における将来を考えるということで講演を行いましたことに対するものです。
37番は防衛学会事務局というところで新防衛論集という雑誌を出していますが、それに関しての原稿料です。
38番は日本予防外交センターというところでの講義及びディベートモデレーターということで謝金を得たものです。
39番は航空自衛隊の幹部学校の幹部会というところが出しております雑誌への寄稿によるものです。
40番から45番は同一人物でございますが、40番は民主主義研究会からの原稿料でございます。本件は6月30日に報酬があったもので、本来は1四半期の審査となるところですが、本人は9月に銀行に振り込みになると思っていたもので、故意によるものではありません。そういう事情で特に問題にはならないかと思います。
41番は日本防衛装備工業会からの講演料でございます。
42番は日本国際問題研究所からの原稿執筆料でございます。
43番も同様でございます。
44番は日本都市出版からですが、外務省の外郭団体が出しております外交フォーラムの座談会等への出席によるものです。
45番は弘文堂からの辞典原稿執筆の原稿料でございます。
46番から49番は同一人物ですが、46番は日本国際問題研究所、軍縮・不拡散センターの研究会への出席。
47番は広島市立大学、広島平和研究所においての講演。
48番は先程もありました都市出版からで外交フォーラムへの寄稿によるもの。
49番はこちらも先程ありました日本国際問題研究所、軍縮・不拡散センターの研究会への出席。
50番、51番は同一人物で、50番は世界政経調査会においての講演。
51番は毎日新聞へのロシア原子力潜水艦事故に関しますコメントによるものです。
52番から66番は前回も多くの報告をされていた方で、52番、53番は内外情勢調査会においての南北首脳会談についての講演。
54番は朝日ニュースターへの出演料。
55番は立花書房からの原稿料。
56番は産経新聞社からの取材料。
57番は国策研究会からの原稿料。
58番は朝鮮日報からの原稿料。
59番は日本戦略研究フォーラムからの研究会出席に関しての謝金。
60番は小学館の雑誌サピオへの口頭説明への謝金。
61番は東洋経済新報社からの原稿料。
62番は産経新聞社からのコメントに対しての謝金。
63番は日本記者クラブからのパネル発表への謝金。
64番はPHPのボイスからの原稿料。
65番は防衛大学校OBの親睦会でありますさつき会での講師謝金。
66番は安全保障貿易情報センターからの原稿料でございます。
67番は東洋経済新報社のアジア経済読本への原稿料及び印税でございます。
68番は中国軍に関しましての論文の執筆料でございます。
69番は後でも沢山出てまいりますが、修親刊行事務局から修親という雑誌への懸賞文投稿に関しての原稿料でございます。
70番、71番は同一人物で、70番は文芸春秋の諸君からの原稿料。
71番は同台経済懇話会というところからの発表に関しての謝金です。
72番は前回もありました防衛弘済会のセキュリタリアンへの執筆。
73番はこれも前回ありました海上自衛隊の同好会の雑誌波濤への原稿執筆料。
74番はKKベストセラーズが出しております書籍からの印税でございます。
75番から134番は陸上自衛隊でございます。75番はこれも前回ご説明いたしました武器記事への論文投稿によるものです。
76番は陸上自衛隊の下志津の修親会が出しております高射特科職種機関誌対空へ論文を投稿したことによる原稿料でございます。
77番は北海道の上川郡下川町町長から中隊長離任時に餞別をいただいたものです。この部隊は広報隊区に下川町を持っております。
78番はこれも前回ご説明いたしました通信電子委員会が出しております通信電子への記事執筆によるものです。
79番、80番はこれも前回ご説明いたしました富士修親会が出しております富士への投稿による原稿料です。
81番は宮城県宅地建物取引協会若林支部というところでの講演による謝金です。
82番から84番は陸上自衛隊の医官でございますが、仙台南ロータリークラブ、日本武道館、聖ドミニコ学園高等学校での講演の謝礼によるものです。
85番はこちらも前回ご説明しました陸戦学会への投稿による原稿料。
86番は富士修親会からの原稿料。
87番、88番は陸戦学会からの原稿料。
89番は修親刊行事務局からの原稿料。
90番は富士修親会からの原稿料。
91番、92番は防衛協会と地連部長との関係でございまして、91番については、青森研修に同行した際に、夕食後の2次会に9,000円相当の飲食代を持ってもらったということでございます。こちらはその場で、応分の負担を申し出たものの、固辞されたというものでございます。
92番は防衛協会の理事会後に懇親会へ出席した際の飲食代でございます。
93番も地連部長ですが、地連というところはご存じのとおり自衛官の募集を担当している訳なのですが、今年6月の半ばに70万円の募集広報コマーシャルを放送会社と契約したところ、その後6月末に同放送会社から番組批評に出演してくれないかとの依頼があったものです。契約関係があるわけでございまして、利害関係があるということになりますが、本件につきましてはその上部機関の方面総監部に許可を得て行っております。
94番は修親への投稿の原稿料でございます。
95番から110番までは陸戦研究への投稿に関しての原稿料でございます。
111番は日本予防外交センターというところでの講演に関しての謝金でございます。
112番から119番は富士への投稿に関しての原稿料。
120番は同じく富士からの論文の当選賞金でございます。
121番から126番は通信電子への投稿に関しましての原稿料でございます。
127番から134番は修親への投稿に関しましての原稿料でございます。
135番から137番は海上自衛隊です。135番は地方総監が旧軍港市復興協議会主催の懇親会に出席した際の飲食代です。海上自衛隊が旧軍港を引き続いて使っているということからのもので、会長は横須賀市長です。
136番から138番は兵術同好会の波濤への投稿に関しましての原稿料でございます。
139番は社団法人金沢港振興協会主催の記念式典に出席しましたところ、人形を贈与されたというものであります。
140番から142番は航空自衛隊です。140番、141番は幹部学校幹部会が出しております鵬友への記事投稿による原稿料でございます。
142番は防衛弘済会のセキュリタリアンへの執筆に関しての原稿料でございます。
143番、144番は統合幕僚会議で、143番は富士への投稿に関しての原稿料。
144番は医官でございまして、大阪市立大学にあります編集事務局が出版しております雑誌への投稿に関しましての原稿料でございます。
145番から157番は技術研究本部でございます。145番は防衛弘済会のセキュリタリアンへの執筆に関しての原稿料でございます。
146番、147番は防衛技術協会が出しております防衛技術ジャーナルへの執筆に関しての原稿料でございます。
148番は朝雲新聞社が出しております防衛装備年鑑の記事執筆によるものです。
149番は防衛弘済会のセキュリタリアンへの執筆に関しての原稿料でございます。
150番、151番は防衛技術協会が出しております防衛技術ジャーナルへの執筆に関しての原稿料でございます。なお、150番は前回もありました防衛技術協会と労務借り上げの監督官、検査官を行っている者、すなわち利害関係者ではありますが、内容的に問題はないものと思います。
152番は財団法人電気学会の依頼によりますコロナ社の書籍への執筆料でございます。
153番から155番は同一人物で防衛技術協会が出しております防衛技術ジャーナルへの執筆に関しての原稿料でございます。
156番も防衛技術協会が出しております防衛技術ジャーナルへの執筆に関しての原稿料でございます。
157番は日本防衛装備工業会における講演。
158番は朝雲新聞社が出しています新聞への寄稿でございます。
以上が、個別の状況です。

  会長 先生方、ご意見、ご質問等はございませんか。

  委員 6番から9番に利害関係者かどうかは別にして、防衛関連企業でもある日産自動車が出ていますが、このあたりはどうお考えなのでしょうか。

  人事第1課長 この方はデジタル技術の専門でございまして、過去において学生を連れて日産を見学し、そのことを通して同社と知り合いになったということでございます。その後に、制御技術の専門ということもあり、専門誌に出るなどして、自著についての講演を日産自動車の第1電子開発部制御技術開発グループから依頼され行ったものです。また、この期間、夏休み中ですので特に問題はないであろうとのことであります。

  委員 4件が集中しており、何か基準というものがいるのかなと思ったところです。もともと倫理法の趣旨では、大蔵省の主計局の人は銀行局の関係者に対しては利害関係はないのだということだと思いますが、大蔵省全体としてはダメなわけです。今の話を聞いて、技術交流は結構なことなので。多少は集中していますが。

  人事第1課長 金額的にもまとめてみると多いかも知れませんが、1時間あたりは2万円相当と問題ない額かと思われます。

  人事教育局長 若干世界は異なりますが、参考までに、再就職の規制が自衛隊法にございますが、それによりますと防衛庁全体といいますより、所属機関と当該企業との契約関係というものが問題視されます。防大の場合は、ほとんどこの企業とは契約はないと考えられますし、本人も契約にはタッチしていないであろうと考えられますので、再就職の場合にはおそらくOKとなるであろうと思われます。

  会長 その他ございますか。

  委員 こちらの資料には個人から出されている贈与等報告書に書いてある内容以上にこと細かに記載されていますが、事務局が大変ご苦労なさっていることと思われます。個人にできる限り書かせるようにしてはいかがでしょうか。

  人事第1課長 そのように周知を図りたいと思います。

  委員 倫理規程には直接に関係はございませんが、講演を行うことは大変よいことだと思います。話が飛躍しますが、国防とは国の基本ですから、我々は知らな過ぎますので、折に触れていろいろな人のおられるところで行っていただくことは大変に良いことだと思います。もう一つは内容ですが、あまりチェックが厳しくなると出るのが煩わしくなってしまいますが、個人的に4・50ヶ国行ったところで考えますと、日本の場合は写真は撮り放題ですし、全部オープンですよね。アメリカでさえ厳しいところがありますので、そういった内容の方が問題かなと思いました。

  会長 他にございますか。それでは、贈与等報告書の審査につきましては、以上といたします。

(4)

  議題の議決等

  会長 それでは、「第3回倫理審査会議事録」についてご意見はございますか。ないようですので、本件は了承されました。委員の皆様からご決裁をいただきたいと思います。

(5)

  次回の自衛隊員倫理審査会会議の予定等について

  会長 それでは、事務局から次回の予定につきましてお願いしたいと思います。

  人事第1課長 第3四半期の贈与等報告書の審査会への提出期限が2月初旬となりますので、それ以降の開催ということで、事務局からご案内いたしたいと思います。

  委員 次回の審査会の日程の調整の際には、月の一覧表これは午前・午後の入ったものを作成し、会長のよい日程を各委員に渡し、○・×を付けてファックスにて送るするようにすればよろしいと思いますが。

  人事第1課長 ありがとうございます。検討させていただきます。

  会長 以上で予定しておりました議事は全て終了しました。熱心な討議を誠にありがとうございました。

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