第2回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
 平成12年5月31日(水) 17時00分~19時00分
場所
 防衛庁A棟11階第1庁議室
出席者
(委員) 栗林会長  桐村委員  田中委員  田辺委員  永岡委員
(防衛庁) 佐藤防衛事務次官 新貝人事教育局長 土屋人事第1課長(幹事)
大森防衛施設庁長官 山中防衛施設庁総務部長 米岡防衛施設庁総務部人事課長 等
議事

(1)

  審査会会合開会の辞

  栗林会長 只今より第2回自衛隊員倫理審査会を開催いたします。

(2)

  第1回倫理審査会議事録について

  会長 それでは、議題に入ります。「第1回倫理審査会議事録」についてご説明いたしまして、ご決裁いただきたいと思います。この議事録は閲覧請求がありましたときには、それに応じることになります。

  人事第1課長が「第1回倫理審査会議事録」について、次のような説明

  議事録については、前回の審査会で議決された「自衛隊員倫理審査会の会議及びその手続」に規定されており、議事録は、一般の閲覧に供するものとして作成するものであること

  記載した事項は、会議の日時、会議の出席者、議題等、議事の内容であること

  他の審議会の例に倣って、議事録には発言委員の名前は記載していないこと。

  会長 事務局から議事録の扱い方並びに前回の議事録の内容について説明がありましたが、ご質問等ございませんでしょうか。ございませんようでしたら、決裁につきましては、他の議題の議論が終えた段階でお願いしたいと思います。

(3)

  第1回倫理審査会における質問事項に対する回答について

  会長 それでは2番目の議題に移りたいと思います。議題は「第1回倫理審査会における質問事項に対する回答」についてでございます。前回、ご質問をいただきました自衛隊員倫理審査会委員の身分等につきまして、回答を用意いたしましたので、事務局の方からお願いしたいと思います。

  人事第1課長が「第1回倫理審査会における質問事項に対する回答」について、次のような説明

  自衛隊員倫理審査会の委員は、非常勤の一般職国家公務員であること

  自衛隊員倫理審査会の委員には、政治的活動の制限はないこと

  自衛隊員倫理審査会の委員は、他の職員と同様に秘密を守る義務があること

  会長 これは我々委員自身の身分に係わるところでございますので、何かご質問がありましたらどうぞ。

  委員 秘密の事項のことですが、例えば審査会の中で「これは秘密です」とお伝えいただけるのでしょうか。

  人事第1課長 その時には、ご説明のなかで私の方からお伝えいたしたく思います。
また、自衛隊員倫理審査会の委員が自衛隊員倫理法の適用があるのかという御質問もありましたが、自衛隊員倫理審査会の委員は一般職の職員ですので、国家公務員倫理法の規定によることとなりますが、国家公務員倫理法第2項第1項において「委員、顧問若しくは参与の職にある者又は人事院の指定するこれらに準ずる職にある者で常勤を要しないものを除く。」とされており、倫理法の適用はございません。

(4)

  倫理審査会の議事録の閲覧場所について

  会長 他にないようですので、次の議題へ移りまして「倫理審査会の議事録の閲覧場所」についてを事務局からお願いします。

  人事第1課長が「倫理審査会の議事録の閲覧場所」について、次のような説明
第1回自衛隊員倫理審査会において議決された「自衛隊員倫理審査会の会議及びその手続」中に規定している議事録の閲覧場所については、防衛庁本庁における文書閲覧窓口として定められている長官官房広報課とすること

  会長 只今、閲覧についての説明がありましたが、ご質問はいかがでしょうか。それでは、議事録の閲覧場所につきましても、後で議決を行いたいと思います。

(5)

  倫理の保持のための体制整備について

  会長 続いて次の議題に移りたいと思います。4番目の議題は「倫理の保持のための体制整備」についてでございます。事務局お願いします。

  人事第1課長が「倫理の保持のための体制整備」について、次の項目に沿って説明

  自衛隊員倫理法及び自衛隊員倫理規程に基づく、防衛庁本庁職員及び防衛施設庁職員の職務に係る倫理の保持に関する承認手続、報告等について

  倫理監督官について

  倫理監督官の職務の一部を行う自衛隊員について

  利害関係者との飲食の許可等の申請手続等について

  利害関係者からの依頼に応じて行う講演等の報酬について

  自衛隊員倫理法第6条第1項、第7条第1項及び第8条第1項に規定する各種報告書の提出要領について

  各自衛隊員に係る各種報告書の提出要領について

  提出を受けた各種報告書の送付要領について

  各種報告書の取扱について

  会長 承認手続と報告書等の提出についてご説明いただきました。これらにつきまして、自由討議いたしたいと思います。

  委員 師団の場合、師団長は1人ですが利害関係者とはどのような者が考えられるのでしょうか。

  人事第1課長 利害関係者の定義といたしまして、許認可、補助金、処分を受けた者、契約行為等が当たりますが、多くは調達実施本部や補給処等でやっておりますので実際にはあまりないかと思います。

  新貝人事教育局長 部隊では糧食を調達いたしておりますので、その契約者も利害関係者となります。

  委員 例えば、防衛大学校の同期で防衛産業に行っている人と現役との関係で会食するときには、報告の義務が起こるのでしょうか。

  人事第1課長 要は利害関係者であるかどうかが問題となります。利害関係者の認定は、本人の仕事の内容と相手方の仕事の内容との関係になります。例えば、1佐クラスの師団の第1部長が○○重工の人とゴルフをやるとします。1部長は規定にある3年前から契約に関する業務には全く携わっていない場合には抵触しないと判断されますが、仮に前職から今のポストに3年以内に替わってきており、前職が陸幕の装備の班長であれば疑いが持たれます。
また、師団の第1部長は人事権を持っています。この場合、師団のなかですので影響力がどうかとは疑いはないかと思いますが、仮に後輩が装備の重要なポストに就いている場合には、影響力を行使しての利害関係者との関わりの疑いが持たれることもあります。それぞれケース・バイ・ケースでありますが、一般的に言うならば師団で前3年間でそういう経歴がなければ、利害関係者との関係はないかと思われます。

  委員 前3年間との規定はどこにあるのでしょうか。

  人事第1課長 倫理規程の第2条第3項です。

  委員 退職者については、対象とならないと考えてよろしいのでしょうか。

  人事第1課長 はい、そのとおりです。

  会長 それでは体制についての討論は以上といたします。

(6)

  懲戒処分の基準について

  会長 次は「懲戒処分の基準について」でございます。事務局の方からお願いします。

  人事第1課長が「懲戒処分の基準について」について、次のような説明

  一般職の国家公務員に準じた「自衛隊員倫理法又は同法に基づく命令に違反した場合の懲戒処分の基準に関する訓令案」を制定

  自衛隊員が、倫理法又は倫理規程に違反した場合、次の基準により、懲戒処分に付されることとなること

  各種報告書等(贈与等報告書、株取引等報告書及び所得等報告書等)を提出しないこと:戒告

  虚偽の事項を記載した各種報告書等を提出すること:減給又は戒告

  利害関係者から金銭又は物品の贈与を受けること:免職、降任、停職、減給又は戒告

  利害関係者から不動産の贈与を受けること:免職、降任又は停職

  利害関係者から金銭の貸付けを受けること:減給又は戒告

  利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で物品の貸付けを受けること:減給又は戒告

  利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で不動産の貸付けを受けること:停職又は減給

  利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で役務の提供を受けること:免職、降任、停職、減給又は戒告

  利害関係者から未公開株式を譲り受けること:停職又は減給

  利害関係者から供応接待(飲食物の提供に限る。)を受けること:減給又は戒告

  利害関係者から遊技又はゴルフの接待を受けること:減給又は戒告

  利害関係者から海外旅行の接待を受けること:停職、減給又は戒告

  利害関係者から国内旅行の接待を受けること:減給又は戒告

  利害関係者と共に飲食をすること:戒告

  利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること:戒告

  利害関係者と共に旅行をすること:戒告

  利害関係者に該当しない事業者等から供応接待を繰り返し受ける等通常一般の社交の程度を超えるて供応接待又は財産上の利益の供与を受けること:減給又は戒告

  利害関係者につけ回しをすること:免職、降任、停職又は減給

  利害関係者に該当しない事業者等につけ回しをすること:減給又は戒告

  倫理監督官の承認を得ずに利害関係者からの依頼に応じて報酬を受けて講演等をすること:減給又は戒告

  自らが管理又は監督する隊員が行った倫理法等違反行為を黙認し、又は隠ぺいすること:停職又は減給

  は基本となる懲戒処分の基準を示したものであり、行為の態様等によりこの基準よりも重い懲戒処分又は軽い懲戒処分に付されることがあること

  会長 懲戒処分の基準につきましては、一般職と同様のものでございますので、これでよろしいのではと思います。他にございませんでしょうか。

(7)

  調査及び懲戒手続について

  会長 それでは続きまして「調査及び懲戒手続」についての議題に移ります。

  人事第1課長が「調査及び懲戒手続」について、次の項目に沿って説明

  一般の調査及び懲戒の手続について

  自衛隊員倫理法の調査及び懲戒の手続について

  自衛隊員倫理法違反に係る調査及び懲戒の手続等(総理府令等)について

  当面の措置について

  会長 ご意見をいただきたいと思います。

  委員 申立、調査、報告、審理は、自衛隊特有のものなのでしょうか。それとも一般職の国家公務員と同じ内容でしょうか。

  人事第1課長 基本的には同じでございます。

  委員 どうして審理が1件もないのでしょうか。皆、納得しているのでしょうか。

  人事第1課長 その場では、納得していると思われます。後は、公正審査会に申立を行うことになります。

  委員 それでは審理はどのように行うのでしょうか。

  人事第1課長 審理の手続は定めます。審査官を指名して、審査を行うこととなりますが、細部は次回以降しばらくお待ちいただきたいと思います。

  委員 この法律ができる発端となった大蔵省の事件では、相当調査はしたと思いますが、それが甘かったということに後でなっています。審理というものはあまりやっていなかったということですね。

  人事第1課長 審理の手続は定めますが、審理自体はあまりないかもしれません。

  委員 国家公務員倫理審査会が定める「倫理法又は同法に基づく命令の違反に係る調査及び懲戒の手続」は人事院規則で既に定められているのですね。

  人事第1課長 はい。

  委員 では、今議論されている「調査、報告、審理」は、人事院規則ではどういうようにあるのでしょうか。

  人事第1課長 報告、退職者の処分、共同調査、証人の出頭等はありますが、審理そのものはこの規則の中ではございません。

  委員 一般的な手続で審理ということは、一般職にはあまりありそうにないと思います。したがって、人事院の規則にもないのではと思われます。しかし、自衛隊法で審理の規定があるのであればそれに相当するものを考えなければならないと思います。

  会長 「調査及び懲戒手続」については、現在、防衛庁では検討中であり、中間報告をいただいたということでございます。原案ができた段階でさらに討論したいと思います。

(8)

  パンフレットについて

  会長 では続いての議題は、「パンフレット」についてです。

  人事第1課長が次のパンフレットについて、その内容を説明

  自衛隊員倫理教本

  企業向けパンフレット

  会長 質問等はございませんか。

  委員 企業向けパンフレットについてですが、一般職の国家公務員でも「倫理法・倫理規程に違反する行為が行われた場合には、その行為に係わった利害関係者に対しても、必要な措置がとられることがあります。」という文面があるのでしょうか。

  人事第1課長 同じ様なパンフレットを一般職も出しておりますが、ご質問にあった部分だけが異なる点で、防衛庁で独自に記載しております。ただ、一般職でもこういう措置は取れることになっております。

  委員 特に入れたのは何故でしょうか。

  人事第1課長 実際問題として企業の方からしつこい誘いをかけてくることもなかにはあり、それに乗る方も悪いのですが、やはり企業の方にもある程度制裁があってもしかるべきではと考えられたからです。

  委員 それは企業サイドから言えば大変大事なことで、企業の常識がどんどん変わってきていて、一連の事件、銀行の事件とかがありましたが、その中にいる当人達は必ずしも悪いことではないと思って前例踏襲のような形でやっているんです。それはだめなことだと細かくまで知らせないまでも、だめなことが増えてきたと認知させるだけでも相当な違いがあると思います。大変勇気のあることだと思います。

  会長 他にございますか。

(9)

  自衛隊員倫理規程の改正について

  会長 最後に「自衛隊員倫理規程の改正」についてでございます。

  人事第1課長が「自衛隊員倫理規程の改正」について、次のような説明

  中央省庁等改革のための内閣関係政令等の整備に伴い自衛隊員倫理規程を改正すること

  具体的な改正内容としては、自衛隊員倫理規程第2条第2項中「国家行政組織法(昭和23年法律第120号)第8条から第9条まで」を「内閣府設置法(平成11年法律第89号)第54条から第57条まで」に改めること

  本改正は、平成13年1月6日から施行されること

  会長 技術的な改正でございますが、ご質問等がございましたらどうぞ。ございませんようでしたら、それぞれの議題の議決をしたいと思います。

(10)

  議題の議決等

  会長 最初に「第1回倫理審査会議事録」でございます。これについてご意見ございますか。ないようですので、委員の皆様からご決裁をいただきたいと思います。どうもありがとうございました。それでは、「倫理審査会の議事録の閲覧場所」についてご意見はございますか。ないようですので、本件は議決されたといたします。「倫理の保持のための体制整備」についてご意見はございますか。ないようですので、本件は議決されたといたします。「懲戒処分の基準」についてご意見はございますか。ないようですので、本件は議決されたといたします。

(11)

  次回の自衛隊員倫理審査会会議の予定等について

  会長 それでは、本日の会合はこれで終了いたします。事務局から次回の予定につきましてお願いしたいと思います。

  人事第1課長 贈与等報告書の提出期日が8月中旬となりますが、8月のいつに実施するか、一般職の倫理審査会の予定も参考にいたしまして、事務局からご案内いたしたいと思います。

  会長 以上で予定しておりました討議は全て終了しました。

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