第1回自衛隊員倫理審査会議事録


日時
 平成12年4月5日(水) 14時15分~16時00分
場所
 防衛庁本館6階第2庁議室
出席者
(委員) 栗林会長  桐村委員  田中委員  田辺委員  永岡委員
(防衛庁) 佐藤防衛事務次官 土屋人事第1課長(幹事)
大森防衛施設庁長官 山中防衛施設庁総務部長 米岡防衛施設庁総務部人事課長 等
議事

(1)

  審査会会合開会の辞

  土屋人事第1課長 只今より自衛隊員倫理審査会の会合を開催させていただきます。本日はご多忙中のところ各委員におかれましては、ご参集いただき誠にありがとうございます。本日は初めての会合であり会長が決まるまでの進行役を務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

(2)

  委員の紹介

  人事第1課長 それでは新しく就任されました委員の皆様をご紹介させていただきます。なお、お手許に委員名簿及び配席図がございますので御参照ください。委員の皆様はご着席のままで結構でございます。平成12年4月1日付で自衛隊員倫理審査会が発足し、慶応義塾大学法学部長でいらっしゃいます栗林忠男委員、株式会社古河物流社長でいらしゃいます桐村晋次委員、日本大学法学部教授でいらっしゃいます田中宗孝委員、東京家庭裁判所参与員、弁護士でいらしゃいます田辺邦子委員、日本経済新聞社編集委員兼論説委員でいらしゃいます永岡文庸委員が委員に就任されました。以上が委員の紹介でございます。

(3)

  会長の選任・会長代理の指名

  人事第1課長 次に本審査会の会長でございますが、自衛隊員倫理審査会令により、委員の皆様の互選で選出していただくこととなっております。そこでどなたに会長をお願いしたらよろしいか、ご推薦等ございましたら、よろしくお願いいたします。

  委員 失礼いたします。この際、栗林先生にお願い申し上げたらと存じますので先生方のご賛同をいただきますようにお願いします。

  人事第1課長 只今栗林委員のご推薦がございました。皆様いかがでしょうか。

  各委員 異議なし。

  人事第1課長 ご異議がないようでございますので、栗林委員が会長に選任されました。栗林会長、会長席の方へお移りいただきます。
それでは栗林会長から一言ご挨拶をいただきたいと思います。また、合わせて、自衛隊員倫理審査会令により、会長に事故があるときにその職務を代理する委員を指名することとされておりますので、その会長代理のご指名をお願いいたします。

  栗林会長 只今会長を務めさせていただくことになりました栗林でございます。この審査会が円滑に運営がなされますよう精一杯努力してまいりますので、委員の皆様方におかれましてはよろしくご協力の程お願いいたします。会長代理の指名につきましては、田中委員を指名させていただきたいと思います。

(4)

  大臣挨拶(事務次官挨拶)

  会長 それでは自衛隊員倫理法によりまして、防衛庁本庁の倫理監督官に任命されております佐藤防衛事務次官から一言ご挨拶をいただきたいと思います。

  佐藤防衛事務次官 只今、ご紹介いただきました事務次官の佐藤でございます。本日は先生方誠にお忙しいなか本当にありがとうございます。本日は瓦大臣から皆様にご挨拶をする予定でございましたが、ご存じのような状況で現在首班指名それに引き続きます組閣というような諸事情がございまして、瓦大臣はこちらに出席できない状況になりましたので、代わりに私の方から瓦大臣のご挨拶を代読させていただきたいと思います。
第1回自衛隊員倫理審査会の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。只今、委員の互選により、栗林委員が当自衛隊員倫理審査会の会長に就任されました。栗林会長ほか委員の皆様には、2年の任期で当審査会の委員として、自衛隊員倫理法等に定める防衛庁長官の補佐としての任務をお願いするわけですが、よろしくお願い申し上げます。委員の皆様は既にそれぞれお仕事をお持ちですが、防衛庁から委員へのご就任をお願いいたしましたところ、快くお引き受けいただき、改めてお礼申し上げます。自衛隊員倫理法は、ここ数年来相次いで生じました国家公務員の不祥事を背景として議員立法により制定されました。残念ながらその不祥事を起こした省庁の中には、防衛庁も含まれております。防衛庁といたしましては、自衛隊員倫理法や関係規定の施行を受けまして、その内容を周知徹底するとともに遵守し、かかる不祥事の防止に努めたいと考えております。そのためには、当審査会の委員の皆様のご協力が不可欠でございます。よろしくお願いいたします。当審査会の権限は、自衛隊員の利害関係者との関係等について、自衛隊員倫理法に定める各種報告書の審査を行うとともに、不祥事が生じた場合には自ら調査し、懲戒処分に当たって意見を述べるなど、極めて強いものとなっております。他の国家公務員につきましては、国家公務員倫理法が適用され、国家公務員倫理審査会が設けられておりますが、自衛隊につきましては、我が国防衛のための実力集団であるということを踏まえまして、指揮監督系統が防衛庁長官の下、一元的であるべきであるとの考えから倫理法も、また、倫理審査会も独立したものとされています。さて、防衛庁と利害関係者との関係の特徴として、防衛庁は企業や個人に対する許認可権や、それに基づく行政指導が少ない一方、防衛装備品等の購入や施設整備など、企業との契約が大変に多く、契約に関する事務に携わる自衛隊員が多いということが挙げられます。このため、これまでも契約関係のある企業との間での不祥事が全くなかったとは申せません。もちろんそのような不適切な行為を行うのはごく一部の者に過ぎないのですが、私としましては自衛隊員倫理法の施行を受けまして、かかる不祥事の再発防止に最大限の努力を行う所存です。1週間前のことですが、不祥事の再発防止のため、防衛庁に「不祥事防止会議」を設置し、総括政務次官、政務次官、事務次官の3名をヘッドとする3つの「不祥事の防止特別行動チーム」を発足させ、各地の隊員に対して不祥事の防止について説明するとともに、現場の隊員と直接意見交換を行っています。本日も、仙台と熊本において、不祥事防止ブロック会議を開催しております。不祥事防止は、社会一般から見て疑問を持たれるようなことはしないという自覚を各隊員が持って、初めてなし得るものです。このような各隊員の自覚を、当倫理審査会の委員各位のお力をお借りしまして、築き上げていきたいと考えております。ご指導のほど改めてお願いいたしまして、私のご挨拶といたします。

(5)

  倫理監督官(防衛施設庁長官)挨拶

  会長 ありがとうございました。続きまして防衛施設庁の倫理監督官でございます大森防衛施設庁長官に一言ご挨拶いただきたいと思います。

  大森防衛施設庁長官 只今ご紹介いただきました防衛施設庁長官であります大森でございます。私防衛施設庁の倫理監督官をしておるわけでございまして、その面でいろいろとご指導賜ると思いますが、よろしくお願いいたします。この際でございますので、防衛施設庁の業務について若干ご説明をさせていただきたいと思います。防衛施設庁はいわゆる基地対策と自衛隊、米軍の施設を建設し、整備する業務を主として行っております。基地対策の関係で地方公共団体への補助金の交付ですとか、漁業組合その他の関係への団体補償金の支払いですとかまた、地権者との賃貸借契約とかそういう業務また、防衛施設の整備にあたりましては建設会社との契約の締結というようなことをしておりまして、その意味で利害関係者との交渉を通じて職務をしていくというふうなところが防衛施設庁の業務の主体になっております。この面で私といたしましても防衛施設行政をやっていくうえで公務員の倫理に悖らないように服務指導を徹底して参りたく、また、委員の皆様方のご指導を得ながら倫理の保持に万全を尽くして参りたいと思っておりますのでよろしくご指導の程お願いいたします。

  会長 ありがとうございました。

(6)

  倫理審査会の職務について

  会長 それでは本日の議題に入りたいと思います。第1番目は、「倫理審査会の職務」をご説明することでございます。それでは、事務局の人事第1課長からお願いしたいと思います。

  人事第1課長が「倫理審査会の職務」について、次の項目に沿って説明

  自衛隊員倫理規程等に関する調査審議及び防衛庁長官への建議

  各種報告書の審査を行うこと

  自衛隊員倫理法等に違反する行為についての調査を行うこと

  自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令の制定等に関し、防衛庁長官の諮問に応じて意見を述べること

  会長 どうもありがとうございました。
只今のご説明に際してご質問がありましたら、また、ご意見などありましたらお願いしたいと思います。

  委員 国家公務員の方ですが、懲戒処分などについては多数決になるのでしょうか。例えば免職等については国家公務員の方はどうなっているのでしょうか。

  人事第1課長 審査会の議決に基づいて決定すると、それは過半数の議決となっております。国家公務員倫理法の第20条第3項におきまして、審査会の議事は、出席者の過半数でこれを決し、可否同数のときは、会長の決するところによるとなっております。

  会長 自衛隊員倫理法による倫理監督官と審査会との関係はどのようになっておりますか。

  人事第1課長 倫理監督官の任務は、自衛隊員倫理法第24条に倫理監督官という規定がございます。この第1項に防衛庁本庁及び防衛施設庁にそれぞれ倫理監督官を1人置くとなっておりまして、第2項で自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して必要な指導及び助言並びに体制の整備を行うということで、要は、倫理監督官はどちらかといいますと具体的な倫理の保持に関する執行者、監督者という位置付けでございます。従いまして、この審査会は大臣の補佐という位置付けであり、規則上は倫理監督官は直接この審査会から指示を受けたりすることはないのですが、大臣を通し審査会の決定内容を実行する立場にあるのが、倫理監督官という位置付けです。

  委員 自衛隊員倫理法第24条第3項に国家公務員倫理審査会と常に緊密な連絡を保たなければならないとありますが、自衛隊員倫理審査会との関係が明示されていない内容に思いますが。

  人事第1課長 審査会と倫理監督官との関係でございますね。

  委員 はい。

  人事第1課長 国家公務員倫理審査会と緊密な連絡を保つというのは、国家公務員のいろいろな手続や具体的な処分の考え方については、倫理監督官が連絡を保って情報やバランスを考えてやりなさいという趣旨をここで書いているもので、この審査会と倫理監督官との関係は連絡とかといった関係ではないと理解しております。

  委員 国家公務員の倫理審査会が倫理規程を変える場合、自動的に自衛隊の倫理規程は影響を受けるということになるのでしょうか。

  人事第1課長 自動的ではないのですが、ただ考え方は同じにしなくてはならないということから、ここの倫理監督官が国家公務員倫理審査会と連絡を保って、その情報を入手してこちらにご報告して、歩調をなるべく合わせるようにしていきなさいということだと理解しております。

  会長 国家公務員倫理審査会との関係についてご意見、ご質問が出ましたけれども、その他よろしいでしょうか。

  委員 質問ですが、懲戒処分について倫理審査会は防衛庁長官の指示を受けて調査をすることがあったと思いますが、この場合、倫理法違反であったり、倫理規程違反に係る懲戒処分であるとこれについてこの倫理審査会は調査を命ぜられたり、あるいは意見を言ったりするということだと理解しておりますが、倫理法の第3条、あとでご説明があると思いますが、倫理法の方では第3条の倫理原則にプラスアルファの規定が確かおかれているのではないかと思われます。その場合、それに違反したという懲戒処分もここの倫理審査会が調査をしたり意見を述べたりするその処分に含まれるのでしょうか。
私が申し上げているのは倫理法に基づく報告書を出さないとか、嘘を書いたとかそれは非常にはっきりしているのですが、この倫理原則に反する行為といえば非常に範囲が広くなると思います。で、それらはこの倫理審査会に諮られるべきもののなかに入るのか、入らないのかそれはいずれなのかということをお願いします。

  人事第1課長 まず、報告などは自動的になるわけですが、この倫理ここで述べております倫理規程違反行為というものは利害関係者との関係になるわけです。それはこれからご説明します倫理規程でいろいろな準則が述べられています。仮に業者の接待を受けたというような違反行為があった場合には、事実はまずこの審査会に報告がされます。そして懲戒処分を行う場合にもそれは審査会の意見を聞いて、懲戒行政処分を行うことになります。それから倫理審査会が自分自身で調査を行うということもできます。従って、単なる報告提出義務以外に重大な違反行為があった場合には審査会自身が、私どもを指示して調査を行わせるということができると考えております。

  委員 おっしゃることは分かりますが、国家公務員法あるいは自衛隊で言えば自衛隊法違反であって、かつ、この倫理法にも違反しているような行為がたぶんあるだろうと思われます。そういうものについては、この倫理法なり倫理規程に関するものは全て審査会の職務のうちに含まれるものになってしまうのだろうかどうかという質問です。簡単に言うと後ほどご説明があると思いますが、倫理規程の第1条の第4号あたりは、身をもって職務の完遂に務めよと書いてあるわけですからね。身をもって職務の完遂に務めなかった隊員がもしいたとしたら倫理規程違反になるのだろうと思うのですが、そして同時に自衛隊法違反でも当然あるんだろうと思います。そういう場合、倫理審査会との関係はどうなるのだろうかというご質問をしているつもりなのですが。

  人事第1課長 おっしゃるとおり、身をもって職務の完遂をしなさいということは倫理規程にも書いているわけです。それは同時に自衛隊法にも書いてあるわけです。従って、それが倫理規程に反するのであるのなら完全にこちらの審査会にも関わることとなるのですが。一方、倫理規程に反しないで、単に身をもって職務の完遂しない例えば、怠慢であるとか勤務時間中に遊んでいたとか、そういうものは倫理規程の具体的な条項に違反しないわけですから、直接的には審査会の案件にはならない。つまり具体的な業者との関係等で規定に違反していることが、身をもって職務の完遂になっていないんだというような場合にはそれは審査会の案件となるけれども、単純に身をもって職務の完遂になってないことは審査会の案件にはならないのではないかと思っております。

  委員 分かりました。

  会長 明らかになりましたね。

  委員 別の観点でこの倫理審査会の職務ではないのかもしれませんが、念のため確認させていただきます。自衛隊員倫理審査会の委員の立場についてですが、防衛庁長官から任命されましたから非常勤の国家公務員という立場にたったんだと思いますが、特にその場合に自衛隊法による自衛隊員になったわけではたぶんないだろうと。そうしますと例えばこの委員の先生方は私も含めて、政治的行為の制限であるとか、秘密漏洩であるとかいうようなことがらについて、自衛隊法の適用がないとすれば、それは何もないのか、あるいは国家公務員法にたちもどって適用があるか念のため確認したいと思います。といいますのは例えば、たまたま選挙があり、どこかの候補者の応援演説をしたら途端に御用とかいうことになったら大変困るものですから。今即答ができないようでしたら、後程でも結構ですので、お答えください。

  人事第1課長 まず、身分は委員がおっしゃったように非常勤の防衛庁の職員でございます。しかしながら自衛隊員ではございません。政治行為と秘密漏洩については、次回ご説明させていただきます。

(7)

  倫理審査会の会議及びその手続(案)について

  会長 それでは、次の議題に入りたいと思います。2番目の議題は「倫理審査会の会議及びその手続(案)」についてご説明し、議決をいただくことでございます。それでは、ご説明をお願いします。

  人事第1課長が「倫理審査会の会議及びその手続(案)」について、次の項目に沿って説明

  審査会会議の開催等について

  審査会の議決等について

  議事録等について

  会長 自衛隊員倫理審査会の会議とその手続につきまして、忌憚のないご質問またはご意見がありましたらどうぞ。

  委員 議事録についてですが、発言委員の氏名は当然入るという前提でお書きになると思いますがそういうことでよろしいかということと、もうひとつは公衆の閲覧に供するということが書いてありますが、事務局の方で議事録をお作りいただいて会長、各委員の承認手続を経たというこの時間的な関係で、何日後位から一般に明らかにされるのか、だいたいの目安などありましたらお教えください。

  人事第1課長 まず第1点目の委員の個人名が入るのかどうかということにつきましては、基本的には入ると考えております。これも審査会の決定だと思いますが、基本的にはお名前を議事録に載せるということを考えております。しかしながら、後々の審議にも影響するから止めようというようなことがあれば、審査会の決定によりお名前を載せないことも考えられます。それから、どれくらい議事録を作るのに日にちがかかるのかというご質問につきましては、明確なものは今あるわけではないのですが、国家公務員倫理審査会の例を参考にしたいと思います。私どもとしましては、通常起こすのに防衛庁のなかで少なくとも1週間程度はいるのではないかと考えております。それから各先生方へご送付いたしまして、約1ヶ月弱は日にちを要するのではないかと見積もっております。

  委員 6ページの(4)に審査会会議は、会長及び委員の過半数の同意によって公開することができるとなっています。審議会などでは原則公開で今日は公開を止めましょうというところがあるように思いますけれども、ここの場合は原則非公開で公開できるという表現ですから過半数が今日は公開しようではないかと発案したときに公開することがまさにできるという理解でよろしいでしょうか。

  人事第1課長 基本的におっしゃるとおりです。今日はということになりますと、今日の会を今日ここで公開をするというような事態よりもむしろ事前にプレス公開してくれとの要望がありまして公開することになります。仮に公開してくれというようなことがあれば事前にご通知いたします。議事内容に応じて、事前に決心いただければそれはそれでいいのですが、そうでない場合にはこの場で決心していただくということになると思います。

  委員 国家公安委員会のときなどは誰がどういう処分にしたかなどというように、具体的な懲戒については、この委員が反対したとか賛成したとかいうことが出ているようですね。

  人事第1課長 基本的には、議事録で出ると理解します。

  委員 議事録はオープンにされるわけですね。

  人事第1課長 そこのところも審査会のところで、調査の途中であるから、審議の途中であるからこれは止めようと決心をすればそれは議事録にはなりません。

  委 員 原則は公開したいということですね。

  人事第1課長 基本的には公開が原則だと思っております。

  委 員 場合によってはプレスの人が取材することもありうるわけですね。

  人事第1課長 それは過半数の同意が必要になります。10ページ以降に国家公務員倫理審査会のものを入れておりますが、同じものとなります。国家公務員倫理審査会の方ではどうですか。

  事務局 国家公務員倫理審査会におきましても同様に、議決されております。ただし、国家公務員倫理審査会は先年の12月に第1回の会合を開いてから3月までの会合を開いていると承知しておりますが、それらにおきましては1度も公開されたということはなく、すべて非公開で行われたと聞いております。

  委員 非公開というふうにすればよろしいのでは。あるいは名前は出せないということにすることも考えられますが。

  委員 非公開にすると何故非公開にするのか。わざわざ決議すると何故公開しないのかといった疑問が出てくるのでは。

  人事第1課長 まず、非公開が原則で、公開する場合だけ議決するわけですから。

  委員 公開する場合だけ議決するのですか。

  人事第1課長 はい。

  会長 他にございませんか。

  委員 こんなことはほとんどないとは思うのですが、6ページの上から2行目で、会長は委員の過半数の要求があったときには、臨時の審査会会議を招集しなければいけないというこの過半数の要求という手続は何か決まっているのですか。

  人事第1課長 これは決まっておりませんが、会長の方に直接ということもありうると思いますが、事務局幹事である私の方へご連絡いただければ、私の義務として会長にお伝えいたします。

  委員 国家公務員の方もこういう規定なのですか。

  人事第1課長 はい、そうでございます。10ページの(2)の後段「会長は委員の過半数の要求があったときには、臨時の審査会を招集しなければならない」といった内容とほとんど同じにしております。

(8)

  自衛隊員倫理規程について

  会長 他にございませんでしょうか。第3番目は、「自衛隊員倫理規程」の内容についてご説明することでございます。それでは、事務局の人事第1課長からお願いしたいと思います。

  人事第1課長が「自衛隊員倫理規程」について、次の項目に沿って説明

  自衛隊員の倫理行動規準について

  利害関係者について

  禁止行為について

  禁止される行為について

  イの例外として許されるもの

  禁止行為の例外

  利害関係者以外の者等との間における禁止行為

  講演等に関する規制について

  倫理監督官への相談について

  会長 ありがとうございました。自衛隊員倫理規程についてご説明いただきましたけれども、これにつきましてご質問、ご意見をお願いしたいと思います。

  委員 禁止行為のなかで利害関係者と飲食することが禁止されていますが、例外はいかがなものでしょうか。自己の費用を負担することならよいのでしょうか。割勘でもだめというようなことでしょうか。

  人事第1課長 基本原則は、6ページの3の(1)ですが、基本原則は にございますように、割勘であってもだめだと書いてあるわけです。そしてその例外としまして次のページ(2)でございまして、自己の費用を負担して飲食する場合、割勘の場合はいいですといっています。ただし、夜の場合は倫理監督官の許可を得なさいということです。逆に読みますと、昼食は許可を得なくていいということでございます。

  委員 そうすると禁止されないのですか。

  人事第1課長 禁止からは例外として許されているということでございます。

  委員 新聞などでは割勘でも夜はだめですと出ていましたね。

  人事第1課長 従って、夜は割勘でもだめです。ただし、倫理監督官の許可を受けた場合は、いいですとなるわけです。

  委員 9ページのところで、倫理監督官の職務は指定する自衛隊員に委任することができるとあるのですが、倫理監督官付のようなグループがあるのでしょうか。倫理に関して専門にやるところがあるのでしょうか。それとも指定する自衛隊員に委任することができるというのは、ある職位の人たちが定められていてその人達に対して委任することができるということなのでしょうか。

  人事第1課長 まず、倫理監督官付のようなグループがあってそこが30万弱の自衛隊員を全部やるということではございませんで、これは下に委任することができるということを先生のご指摘のとおり書いてあるわけですが、15ページをご覧いただけますでしょうか。実は倫理規程というものができる前までは、防衛庁は各省庁と同じく独自に防衛庁職員倫理規程といったものを訓令として定めておったわけです。そのなかでは15ページにありますように、権限を委任し権限を下におろしておりまして、例えば ですがこの建物の内部部局の幹部自衛隊員これは審議官以上になるのですが、そういう者は事務次官、倫理監督官が自分で許可承認しなさいということの体制です。許可の基準はちょっと違っておったのですが、その許可の体制、システムとしてはこの3月まであったわけです。それから課長クラスにつきましては局長が許可しなさいと、課長から下の者については庶担課長というものがありまして筆頭課の課長が許可をしなさいと、例えば人事教育局の庶担課というのは私のところなんですが人事教育局の100人位が今日はこういうどうしても職務上やむを得ない会議があるからというと私のところへ決裁を持ってきまして、私がはんこを押して承認するということをやっておったわけです。部隊につきましてもであるように、施設庁は施設局につきましては局長等に委任するとか、こういった形でシステムは今まであったもんですからそれをとりあえず利用しなさいとの通達を暫定的に流しております。ただし、倫理法に基づきまして、独自に作らなければならないと、次回の審査ではその体制につきましてもお諮りしたいと思っております。従って、全部倫理監督官がやるわけでもございません。

  委員 お話はよくわかりますが、横長の資料の15ページによりますと各自衛隊につきましては陸幕の人事部長なり各幕の関係部長さんということにここではなっています。陸・海・空の相当な大きな規模の部隊でありますとか、陸幕でいえば人事部長さんのところで実際問題として可能なのかどうか。そのあたりはいかがでしょうか。

  人事第1課長 これも服務管理官というかたちでは海幕でいえば人事教育部長がなっているのですがさらにそれを補佐する者が決められておりまして、それは例えば総監部の部長クラスが分任服務管理官という名前で各主要部隊においておりまして、そこで許可を請うように徹底しております。

  委員 分かりました。

(9)

  自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令案について

  会長 他にありませんでしょうか。なければ次の議題に入りたいと思います。4番目になりますが、「自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令案」についてお伺いして意見を述べていただきたいと思います。

  人事第1課長が「自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令案」について、次のような説明

  自衛隊員倫理法第5条第2項に基づいて、自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令を制定

  自衛隊法第96条第1項の規定により司法警察職員として職務を行う自衛隊員が行う捜査を受けている被疑者等を、当該自衛隊員の利害関係者とみなし、自衛隊員倫理規程の規定を適用(法務省、警察庁等が国家公務員倫理法に基づき定める各省庁訓令に準じて制定)すること

  被疑者が法人その他の団体である場合、その役員又は従業員(当該被疑者のためにする行為を行う場合に限る。)は、(1)の利害関係者とみなすこと

  自衛隊員倫理審査会の意見を聴いた後、制定及び施行

(10)

  自衛隊員倫理法等の施行に係る措置について

  会長 特に質問等ございませんか。それでは最後の議題に入らせていただきます。「自衛隊員倫理法等の施行に係る措置について」でございます。それでは、事務局の人事第1課長からお願いしたいと思います。

  人事第1課長が「自衛隊員倫理法等の施行に係る措置について」について、次のような説明
自衛隊員倫理法及び自衛隊員倫理規程(防衛施設庁の調停職員等については国家公務員倫理法及び国家公務員倫理規程を適用)の施行に伴い必要とされる措置について、3月31日付で、事務次官から各機関等の長等に対し、「自衛隊員倫理法、自衛隊員倫理規程等の施行に伴う、防衛庁職員の職務に係る倫理の保持のための措置について」を通達。

  会長 ありがとうございます。
これで今日の議題についてそれぞれ御質問を受けたのですが、全体としては皆様何かございませんか。あるいは、事務局の方から補足することございますか。

  人事第1課長 特にございません。

(11)

  倫理審査会の会議及びその手続案及び自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令案の議決

  会長 それでは活発なご議論いただいてありがとうございます。ご議論は尽きないと思いますが、時間が参りましたので、ここで2つの事案について議決をとりたいと思います。まず最初に「倫理審査会の会議及びその手続(案)」でございますが、これにつきましてこれを採択することについてご意見ございますでしょうか。ご異議がございませんか。ありがとうございます。それではご異議がないようですので本件は了承させていただきます。「自衛隊員の職務に係る倫理に関する訓令案」でございますが、ご異議がないようで本件は了承させていただきます。それでは時間もそろそろ参りましたので本日の会合は、これで終了させていただきます。

(12)

  次回の自衛隊員倫理審査会会議の予定等について

  会長 事務局、次回のスケジュールについてお願いしたいと思います。

  人事第1課長 次回のスケジュールでございますが、委員の皆様のご都合を承りつつ、来月ころには審査会を開催させていただきまして、自衛隊員倫理法及び同法に基づく命令に違反した場合の懲戒処分の基準等につきましてご議論いただきたいと考えております。また、恐縮ですが事前にご説明に伺わせていただきたいと思います。なお、次回は防衛庁庁舎が市ヶ谷に移転しておりますので、市ヶ谷の新庁舎にて開催させていただくこととなります。場所等についてはご案内申し上げたいと思います。具体的な日程につきましては、調整が整い次第、改めましてご連絡させていただきます。

  会長 以上で予定しておりました議題についての討議は全て終了しました。

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