第12回人事関係施策等検討会議議事録

1 日時

平成19年3月13日(火)1430~1540

2 場所

第2省議室

3 参加者

栗林座長、桐村委員、田辺委員、津久井委員、冨田委員

4 議題

福岡ヒアリングに関する意見交換

5 内容

(1) 座長挨拶

(2) 資料説明

(3) 意見交換

【座長挨拶】

座長:
本日は年度末のお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。今日の目的は、昨年9月に実施しました福岡地区のヒアリングを踏まえまして、各種施策についてこの検討会において意見交換をしたいと考えております。福岡でのヒアリングは、営内班長、中堅の部隊指揮官あるいは営内居住者など様々な方から話を聞けたわけですけれども、人事施策を検討していく我々としましては、現場の状況を今後の施策につなげるべく、各委員のご意見の集約を図って参りたいと思います。
※赤:概ね現行の施策の方向性を肯定
  青:概ね現行の施策では不足

【居室の個室化の見直し】

事務局:
隊員の処遇の厳格化、二つ目に個室のパーティションの撤去、帰隊時間を以前より早めることを施策上どのように判断するか。次に相談体制ですが、メンタルヘルス施策とも関連しますけれども、利用状況と(利用状況が悪いとすると)実際の相談体制は上司なのかカウンセラーなのか。それからメンタルヘルスにつきましては、部隊指揮官等にヒアリングしていただきましたが、施策について福岡地区の指揮官達はある程度理解しているが、施策そのものをどのように周知していくのか、それとも施策を見直していくのかというところを含めて議論いただければ。服務指導に関する部分ですが、准曹の活用をプラスマイナスの両面から議論を深めていく。コミュニケーション確保として、中堅の部隊指揮官が工夫しているところとして、外出に関して声をかけていくとか、スポーツする時に声をかけるとかいうような工夫があるところもあれば、そうでないところもあり、コミュニケーションも議論いただきたい。服務指導におけるカウンセリングの活用について、利用できているか、できていないのであればどのような点から利用できていないのか。服務指導における情報の共有化について、福岡地区では共有化ができていないという評価が殆どでしたので、それはなぜか、どういった工夫をすればできるのかといったところを含めお話しいただければと思います。最後ですが、ヒアリングに行っていただいた先生方からヒアリング自体に関するご意見がありましたが、今後のヒアリングにあたりご要望をお伺いできれば、事務局として次回以降の場所の設定等を考える上で参考にさせていただきたいと思います。
座長:
個室化の見直しについてですが、概ね皆さん赤なんですね。
委員:
当初(最初の1~2年)は賛成だが、ずっとパーテーションがないということになるとどうか。個室に入れる目途が見えていると頑張れるとは思うが、長く大部屋のままの人もいる。ずっとその状態が続くような錯覚が起こればどうかなと思うのであって、反対と言っているわけではない。軍隊としてはもちろん必要だと思う。自分が学生の時は6人部屋だった。先が見えていないと頑張れるかどうかというところがある。
委員:
私も、具体的に何年になっているかは分からなかったが、数年の間ならいいと思う。
座長:
この施策だけでということではなく、他の施策も合わせて必要ということではないか。
委員:
部隊によっては、隊員が自発的なパーテーションの撤去をしているところもある。強制的に撤去とかではなく、柔軟性があるのがいいのではないか
委員:
この時期は、年齢的にも自立心を養う時期にあるから、起床時間や、やることをあれやれこれやれと言われてやるというのはどうかという観点である。
委員:
営内にいるのは基本的に大部屋、個の確立よりも集団生活。今は一人っ子なので、むしろ新入隊員教育をしっかりやれば、あまり将来に対する不満は少なくなると思う気持ちは持っている。
座長:
組織の中の一員という意識が大事だということですね。

【帰隊時間の繰り上げ】

座長:
帰隊時間の切り上げについても、赤が多い状況ですね。
委員:
帰隊時間を厳しくするのは賛成。ただ部隊においてその弊害もあったと聞きました。
委員:
個室化の見直しや帰隊時間の繰り上げについてはセットで考えられることが多い。営内班長としては、方向性として歓迎しているのではないか。
座長:
これについては私もこのような方向でいいと思います。

【相談体制】

座長:
これについてはブルーが多い。改善されてきているとは皆さん感じていると思いますが、より一層PRしていってもらいたいと思います。
委員:
もっと気軽に使っていいということ、難しいかもしれないが、相談して当然という意識付けをしてもらいたい。不利益は被らないのですから。
座長:
自分の意見も委員の意見(意見箱、メール相談等)も、どちらかといえばブルーかな。

【メンタルヘルス施策】

委員:
自分自身が、メンタルヘルスということをあまり理解していないので、黄色にしただけ。上司が部下に対するメンタルヘルスをするということの啓蒙をすべき。施策に対する異を唱えているわけではない。
委員:
普段のコミュニケーションがとれないといけない。
座長:
自衛隊特有の問題というわけではないと思う。自衛隊に求められている状況も変わってきているし、他の社会と違い閉鎖社会と思い込んでしまって「うつ」になっていく状況がある。一応青いところで行くけれども、様々な要素が絡んでいるのでもう少し検討時間が必要ですね。
委員:
一概には議論ができない。今いる人の責任ではなく世の中全体が流れてきている。学校の中でもそうだ。いろいろな要素が絡んでいる。企業では残業が多く、外回りの営業が夕方報告を入れると、「明日までに資料を作れ」など簡単に言われ、「できない」とはいえない。めちゃくちゃな状況である。管理職が部下のことを見ていないなど凄まじい。育てようという気持ちがない状況にある。専門のチームか調査が必要。
委員:
部内の専門家に、メンタルヘルス施策の浸透状況等を我々の会議のようにヒアリングしてもらったらどうか。臨床心理学の方とかですね。
事務局:
現在、隊員に対するメンタルヘルスに関するアンケートを実施しており、全部終われば1万2千人くらいになる。分析は年度明けになる。また、17年度に部内専門家にこれまでの施策のレビューをしてもらい、今はその結果を受けて、より深く進めているところ。

【准曹の活用】

座長:
赤と青に分かれているので、ご意見をお願いします。
委員:
活用できている人とできていない人がいるようでした。准曹を信用せず、自分で抱え込んでしまう上司がいるようだ。
委員:
大多数の幹部は准曹を信頼して使っている。そうでないと、幹部だけでは服務指導はできない。制度そのものはいいが、中にはいろいろな方がいるかもしれない。
委員:
准曹の人がラインにいてはいけない。ラインにいれば上司に報告しなければいけないので。
座長:
個別の問題はあるが、一般論として、定着してきており制度そのものは歓迎されていると思います。

【コミュニケーションの確保】

座長:
赤と青に分かれており、判断しにくいところがある。努力はしている感じがした。
委員:
確保が図られている人と図れていない人がいた。
委員:
カウンセラーがいつからいつまでは部屋にいるということは、確実に必要ではあるが、部屋で待っていて、いつでも来て下さいというだけではなく、自分から働きかけをする能動的なカウンセラーが求められている。コミュニケーションは、常時持たなければならないが、可能になる状況をどのように作り出していくかが大切。
委員:
指揮官が上から降りていかなければいけない。指揮官はその必要性があることを知るべき。
委員:
組織を円滑に、より力を発揮させるためには、双方向からのコミュニケーションが必要。人間性は当然必要であるが、服務指導には上司が降りてくる必要あり。

【服務指導におけるカウンセリングの活用】

座長:
相談体制の時と似たような話になると思いますが、利用具合については見解は分かれるようですね。
委員:
部隊指揮官が必ずカウンセリングができるわけではないので、こういう問題があるときには、ここに相談したらどうかとか、状況に応じて振り分けることが必要ですね。
委員:
指揮官もいざというときに利用できるということを知った上で、利用するチャンスがあったかが問題。指揮官は、カウンセリングを周知させているので、カウンセリングに関心を持たなくていいという意識ではいけない。カウンセリングを含めて指揮官の役目だと思う。知っていればいいというものではない。
委員:
初回の診断というまでにはいかなくとも、会話において、夜眠れないのか、家庭に問題があるのか、借金があるのかとか、そういう問題だったら弁護士に相談したらいいとかできればいいと思う。
事務局:
相談員は、専門家でもないし、本来業務も持っていますし、まさしくつなぐことを主眼においており、その人に問題を解決しろとまでは考えていない。
座長:
カウンセラーに行く前の段階で、誰に相談するかが問題で、そういう人を見つけ出さなくてはいけない。

【情報の共有化】

座長:
言うは易く行うは難し。殆どが青ですね。垣根を越えての共有は難しいと。
委員:
現場が自発的に機会を作るのは難しい。
委員:
こういう会議が一つの糸口。隊員からも喜ばれている。
座長:
他の分野からサジェスションを受けることはいい。少しずつ、機会を設けて、良かったという人が増えてくれればいい。服務の現場を知っているもの同士が話をする機会。
委員:
准曹レベルの活用がうまくいっているのであれば、准曹クラスの方に交流の機会を提供できれば効果が上がるかと思う。
座長:
この垣根を越えた情報の共有化という問題提起については、この検討会で初めて出てきたものでありますし、大事にしていきたいと思います。

【今後のヒアリング】

委員:
ヒアリングの隊員の選び方で、もっとこちら側で、アトランダムに選べないか。
(今回の隊員が非常に模範的な方であったから)
事務局:
委員からは、ヒアリングには省の人間が入らない方がいいとの意見、不祥事の多い部隊から回りたいと事前にご意見頂いている。
委員:
部隊の上司が入るのは萎縮をまねきまずいと思うが、内局の人間が入るのはいいと思う。委員も内局の人も混じるということではどうか。

※ 委員の各発言における名字が記載されていましたが、会議における率直な意見の交換が損なわれるおそれがあるため、修正いたしました。【平成20年2月 人事関係施策等検討会議庶務】

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