第8回人事関係施策等検討会議議事録

日時
平成16年6月18日(金) 12時30分~14時30分
場所
防衛庁A棟13階第2庁議室
出席者
(1) 人事関係施策等検討会議委員
栗林座長、仮野委員、桐村委員、田辺委員、津久井委員、冨田委員、福田委員
(2) 事務局等
人事教育局長、人事第1課長
議 事
(1) 開会の辞
 座長:ただ今より人事関係施策等検討会議の第8回の会合を開催させていただきます。本日は都合により杉山委員が欠席されておりますが、各委員にはご参集いただき、誠にありがとうございます。本日は人事教育局長がご出席されておりますので、ご挨拶をお願いしたいと思います。
(2) 人事教育局長挨拶 
 人事教育局長:各先生方におかれましてはご多忙中にもかかわらず、昨年来のご検討にいろいろな形でご協力いただきまして誠に有り難うございました。昨日、大臣に意見の取りまとめの状況をご報告させていただきましたが、大臣からも各般の点について深いご検討をしていただき感謝申し上げるとのことでした。
不祥事の問題は、組織体としては永遠の課題であり、いろいろな形で施策の展開を繰り返しやっていかなければならないものであるということは良く認識しております。そのような観点から、これまでとは違った形で、部内だけの取り組みではなく部外の各先生方、あるいは自衛官OBの諸先生のこれまでのご経験を踏まえてのご意見をいただきましたので、私どもの宿題としましては、ご報告の内容に沿って、できるだけ具体的な施策を展開させていかなければと思っております。なかでも制度に係るものにつきましては、現在、防衛庁におきましても、防衛力の在り方検討という形で多面的な検討が行われておりますが、今回いただくご報告を踏まえ、人事関係施策の充実に努めてまいりたいと思っております。
今後につきましては、部外の先生方による検討体制の存続につきまして、今後の議論の中でより明確にさせていただき、改めて今後の展開のイメージをお話させていただければと思っています。
今回のご報告につきまして、我々としては重く受け止め、施策の充実等に努め、少しでも不祥事が防止できるよう努めてまいりたいと思っています。
(3) 第7回会合議事録
 座長:有り難うございました。それでは、第7回人事関係施策等検討会議議事録(案)について、説明をお願いいたします。
 人事第1課長:お手元に第7回会議議事録(案)がございます。これは事前に先生方に見ていただき、ご意見を反映させていただいております。
 座長:意見がないようですので、案のとおり了承されたものといたします。
(4) 意見の取りまとめについて
 座長:それでは、次に、本会議の意見の取りまとめ(案)について人事第1課からご説明お願いします。
  (意見の取りまとめ(案)について事務局より説明)
 座長:それでは、取りまとめ(案)につきましてご意見等がありましたらお願いします。
 委員:隊員の個室化施策等の見直しについてですが、当会議の一番のポイントは、プライバシーの問題と身上把握をどのように調整するかにあったと思います。具体的な施策の③隊員の個室化施策等の見直しでは、どのような方向性で見直すかが必ずしも明確ではないように思います。
次に、自殺事故防止と借財対策の充実強化についてですが、自殺と借財は分けた方が良いと思います。借財が自殺の原因となっていることもありますが、そればかりではなかったと思います。借財対策については自殺とは分け、別に項建てする必要があると思います。このときに、借財問題等の「ノウハウの共有化」について触れるべきではないでしょうか。
 委員:個室化についてですが、現状は厳密には個室化にはなっていないと思います。基準があり、一般的には曹で2名、一般隊員で3名、その中の区切りを細かくし過ぎたところがあり、隣が何をしていても判らない状況もあります。
部隊長が一番気を遣っているのは、即応性を重視しなければ、という認識を持っていることだと思います。したがって、「即応性をより重視した」ということを強調したら良いのではないのでしょうか。
 委員:隊員の個室化施策等の見直しについては、社会情勢の変化により、部隊指揮官等の身上把握や服務指導を困難にする状況がでてきており、自衛隊の任務の即応性等を勘案すると、隊員の個室化施策や営外居住の許可基準について、見直しを行うべきであると思います。
 委員:団結心や連帯感は社会的にも問題になっていることですので、入れてみてはどうでしょうか。大事なことだと思います。
 委員:全般的に良く纏まっていると思いますが、私の感覚からは、管理の色彩が強い感じを受けますので、「参加型」にトーンを変えた方がよいのではないかと思います。また、服務指導者の研修会を設置し情報交換の時間を作ることと、服務指導担当者が参加して対策マニュアルを作ること等により「参加型」を打ち出せることとなります。ここで「参加型」を言うことが一つのポイントであると思います。
もう一つは、部外に「開かれたこと」を意識することであり、カウンセリングなどにおいて、外部資源を活用すると良いと思います。
 委員:質の高い隊員を確保・育成するための人事教育体制については、長期的な観点に立って検討を継続する必要があると思われますので、今後の課題において触れるべきではないでしょうか。
 委員:カウンセリングについては経験から感じたことですが、一定の効果しか得られていないような気がしました。当時、カウンセラーを利用するよう放送で呼びかけたことがありましたが、あまり利用されていないとのことでした。教育についても、人がいない、時間がない等の理由でなかなか参加できない状況でした。予算面の配慮をいただいて、部外カウンセラー、電話相談を充実させる必要性を感じています。しかし、部内のカウンセラーを増やすことは、現場では困難ではないかと思います。
 委員:カウンセリングはやり方が重要だと思います。カウンセラーが積極的に出て行く仕組みが必要であり、「問題がある人は来て下さい」と言っているだけでは利用する人はいないと思います。民間企業のカウンセラーは相談室の中で待っているだけではなく、自ら積極的に社員のところへ足を運んでいます。その仕組みが必要であり、検討すべきだと思います。
 委員:ヒアリングでは部内カウンセラーは利用しづらいという意見がありましたが。
 委員:企業においてもそのような傾向はありますが、カウンセラーと相談する部屋が置かれる場所によると思います。場所を変えたり、上司が率先して利用すること等で変わっていくと思います。企業ではそのように変わってきています。運用制度、システムの見直しを入れると良いと思います。
 座長:先程「参加型」というご意見がありましたが、これは初めてのキーワードであり、皆様の合意があればこの言葉を入れた方が良いのではないかと思っていますので、ご義論していただきたいと思います。
私としては、隊員個々人の遵法精神等が必要なのは言うまでもないことですが、参加意識を高めて開かれた形で施策を行うことが重要ではないかと思っていますので、基本的な考え方の中で表現するのはどうでしょうか。
 委員:服務指導の充実・強化で「中央からのお仕着せでない、部隊等の実情に応じた自主的な活動を促進する」など、部分的に「参加型」を入れられるところはあると思います
 委員:先程、座長から「参加型」というのは新しいフレーズだと言っていただいたのですが、新しいフレーズとして入れるのであれば、「参加型」と、上司等が多忙であるということから「上司や服務担当者の支援体制」、そして「マスから個別への対応」が柱として必要であると思っています。
 委員:「任務の多様化」を入れていただきたいと思います。イラクについてもローテーションで関係するようになっており、指揮官はそれの準備が中心となり、在来任務の遂行もあり現場は大変であると思います。「多忙」という表現もありますが、「任務の多様化」の方が現実をよく表しているのでないかと思っています。
 座長:それでは、いままでのご意見等を反映し報告書を作成したいと思います。細部につきましては、座長・副座長に任せていただきたいと思います。勿論、結果は皆様にご報告致します。宜しくお願いします。なお、今後の人事関係施策等検討会議としてどのように報告書を提出するかという予定について、事務局よりお願いしたいと思います。
 人事第1課長:本日のご議論を踏まえ「意見の取りまとめ(案)」の修正を行ったうえで、座長・副座長にご確認いただき、その後各委員にご送付しご確認いただきたいと思います。その後、別途日時を設定し、座長から副長官に「意見の取りまとめ」を提出していただきたいと考えています。
また、今後も人事関係施策等検討会議を存続させていただきたいと思っており、別途先生方のご意向をご確認させていただきたいと思っています。
 人事教育局長:副長官、大臣からも、自衛隊の不祥事について何らかの形で部外の先生方からウォッチしていただいている体制は必要ではないかと言われております。ただ、人事関係施策等検討会議の今後の進め方等については、具体的に個別にご相談させていただきたいと思います。
 座長:昨年の10月から始まり、約8ヶ月になりますけど、部外者としての意見を述べて、少しでも自衛隊の不祥事防止に役に立てばとということで、熱心にご議論いただき報告書を作るまでに至りましたが、周りからどのように評価されるかは判りませんが、こういう会合を持ったこと自体が既に意義があると思っています。
今後も人事関係施策等検討会議を継続するとのことですが、各委員におかれては、精力的にご議論いただき、ご協力いただいたことに厚く御礼申し上げます。また、事務局も局長を始め、皆さん検討会議の運営にあたりましては並々ならぬ気配りをしていただき感謝申し上げております。それではこれで解散したいと思います。

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