第75回防衛調達審議会議事要旨

1 日時

平成21年2月18日(水)10時00分~12時05分

2 場所

防衛省A棟11階第1省議室

3 出席者

(委員)
坂井会長 小林会長代理 奥宮委員 清水(俊)委員 清水(涼)委員 山口委員 山田委員

(防衛省)
岩井防衛参事官 羽深審議官 吉田統合幕僚監部首席後方補給官 渡部陸上幕僚監部装備部長 畑田海上幕僚監部装備部長 福井航空幕僚監部装備部長 槇原技術研究本部総務部長 多田装備施設本部副本部長 増田装備政策課長 山本監査課長 松村監査課先任部員

4 議題

  1. (1) 委員の紹介
  2. (2) 会長の選任及び会長代理の指名
  3. (3) 平成21年度防衛予算の概要(案)
  4. (4) 総合取得改革推進PT報告書の進捗状況について(第2回報告)
  5. (5) 「1者応札・1者応募」に係る改善方策の検討について
  6. (6) 平成21年度防衛調達審議会開催計画
  7. (7) 次回の日程等

5 議事概要

(1)委員の紹介

 防衛調達審議会委員の任期は2年であり、平成21年1月6日付で、防衛大臣より今期の委員が任命された。
 今回の任命により、新たに山口委員と山田委員が着任された。

(2)会長の選任及び会長代理の指名

 坂井委員が、防衛調達審議会令(平成12年政令第262号)の規定に基づき、会長に選任された。
 小林委員が、防衛調達審議会令の規定に基づき、会長代理に指名された。

 併せて、「防衛調達審議会の会議及びその手続」(平成13年1月17日防衛調達審議会議決、http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/cho-shin/hourei/hourei02.html)のとおり引き続き運営することについて、審議会に了承された。

(3)平成21年度防衛予算の概要(案)

 国会において審議中である平成21年度防衛予算の概要(案)について、防衛省側から説明した。
(参照:平成21年度防衛予算の概要(案)については、当省HP「我が国の防衛予算(案) -平成21年度予算の概要-」 http://www.mod.go.jp/j/yosan/2009/yosan.pdfに掲載)

委 「一層の合理化・効率化への取組」として、装備品取得等の全般にわたって更なる合理化・効率化を図るため、各種の施策を推進するとのことである。
 この取組として、装備品をまとめて取得することなどによって、経費の節減を行うとしており、中でも、F-15近代化改修をまとめて実施することについての詳細が述べられている。
 同資料によると、F-15近代化改修を分割して実施する場合に比べて、部品費において約50%、改修費においても約2%の経費の節減がなされるようである。これらの節減額を具体的にはどのように算出したのか。


防 改修をまとめて実施することを条件とした見積を各社から収集し、積算した金額であるが、詳細については次回の審議会において説明させていただく。


委 とくにF-15近代化改修のためのレーダー部品等をまとめて取得することが掲げられているが、先行的に取得した部品の保管は、防衛省側、製造会社側のいずれで行われるのか。製造会社側で保管するのであれば、別途、該社との保管契約を締結する必要が生じ、追加費用が発生するが、この点について検討した結果を説明していただきたい。


防 当該レーダー部品等のように官給するために取得した部品は、官給時期まで補給処等、防衛省側において保管するのが通常であるが、本件の詳細についても次回の審議会で併せて説明させていただく。

(4)総合取得改革推進PT報告書の進捗状況について(第2回報告)

 当省の総合取得改革推進PT(プロジェクトチーム)は、平成20年3月に報告書をとりまとめて公表し、その後の進捗状況を同年7月及び12月に公表している。
 防衛調達審議会では、報告書についての審議を第68回審議会において、第1回目の進捗状況についての審議を第71回審議会において、それぞれ行ってきたところであるが、新たに公表された第2回目の進捗状況ついて、今回の審議会で審議した。
 「総合取得改革推進PT報告書の進捗状況」(12月公表)についての説明を行った後、主に以下の意見があった。


委 これら全ての施策が実施されれば、問題点の改善という面では極めて有意義である。しかしながら、このために事務手続が膨大になっては取得改革の本質をなさない。施策の実施に当たって従前からの業務内容の見直しを行い、不要となる事務手続を整理するなど、効率的な実施を図っていただきたい。

(5)「1者応札・1者応募」に係る改善方策の検討について

 平成20年12月5日に開催された公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議幹事会において、「随意契約の見直しに係る今後の対応」の一つとして、

『各府省は、「1者応札・1者応募」となった契約について、類型ごとに「1者応札・1者応募」の改善方策をとりまとめ、公表することとする。なお、方策のとりまとめに際しては、各府省の第三者機関の意見をできる限り聴取することとする。』
とされた。

 本件では、当省での「1者応札・1者応募」となった契約について、改善方策を下表のとおりとりまとめ、審議会に諮った。

「1者応札・1者応募」に係る改善方策(検討案)

類型1 入札条件又は公告条件を満たさなかったと考えられるもの
◆仕様書の見直し 
(例えば:製品や役務の内容、発注量、納入回数、その他記載内容の見直しによる受注条件の緩和)
◆公告条件の見直し
(例えば:納入実績を条件としない等入札参加資格の見直し)
※安全や情報保全に係るものなど、緩和や見直しが困難な条件もある。
類型2 入札準備期間や契約履行期間が短かったと考えられるもの
◆入札準備期間の確保
(例えば:公告期間の見直し、年間調達計画の周知、通年公募対象案件の拡大など)
◆調達時期の見直し
(例えば:計画的な早期調達の実施、年度末集中調達の見直しなど)
類型3 発注情報が十分浸透しなかったと考えられるもの
◆情報提供の拡充
(例えば:HPによる情報掲示の徹底、地方防衛局の活用、業界紙の活用、その他入札情報のプロモーション手段の充実)
類型4 企業側の経営判断の結果と考えられるもの
◆受注意欲の増進
(例えば:提供情報の充実、インセンティブ契約の促進、まとめ買いや電子入札の実施、提出書類様式の簡便化など)
類型5 法令やライセンス権等の制約によると考えられるもの

委 防衛省の「1者応札・1者応募」となった契約には、汎用性はあるが履行条件が合わないために1者応札・1者応募となっているような契約(類型1~3)と、専門性が高いために他に履行できる会社が存在しないような契約(類型4,5)とが混在しており、「1者応札・1者応募」の改善に当たってはこれらを明確に区分して取り組む必要がある。
 とくに、防衛調達の特性上、類型4,5の契約が「1者応札・1者応募」の割合の多くを占めるものと思われるが、どの程度の割合であるのか。


防 平成20年度に「1者応札・1者応募案件に係るサンプリング調査」として審議された案件について集計すると、件数の7割超が類型4、5に区分される専門性の高い装備品等の契約となっている。


委 類型1~3については、適切な履行期間や公告期間の確保などにより競争性の拡大が期待できる一方で、類型4,5での競争性の拡大のためには他社においても同等の技術導入がなされなければならないため、大幅な改善は難しいと考えるが、この件についてどのように取り組むのか。


防 ご指摘のとおり、類型4,5の契約は、極めて専門性の高い技術を必要とする装備品等の調達であるため、例えばインセンティブ契約を促進するなどし、各社の受注意欲を増進させることを改善方策とするものの、結果として「1者応札・1者応募」とならざるをえないものが多数現れてくると思われる。
 改善方策を創意工夫することに加え、「この装備品において専門性の高い技術とは何か」、「本当に他の技術で代替することはできないのか」など、調達職員が各契約に対する説明責任を果たすことが重要であり、そのための能力向上に努めていく。


委 「随意契約の見直し」より過去においては、会計法規における随意契約の要件について、解釈の仕方によって簡単に随意契約とすることができたことに問題があったと思われる。
 「1者応札・1者応募」の類型の整理に併せて、随意契約とするのはどのような場合であるのかについて十分に整理し、説明責任を高めるよう取り組んでいただきたい。


防 ご指摘をふまえ、随意契約の理由についての説明を着実に行っていくことにより、防衛調達の透明性の確保に努めていく。


委 検討案の観点で「1者応札・1者応募」の改善を進めていき、一層の透明性の確保に取り組んでいただきたい。

(参照:防衛省における「随意契約等の理由」についての類型化への取組は、別添「公共調達の適正化を図るための措置について」(経理装備局長通知)付紙第3のとおり。
別添の例示を基準に、各調達機関において月ごとの随意契約の公表を行っている。
http://www.mod.go.jp/j/procurement/keiyaku/index.html

(6)平成21年度防衛調達審議会開催計画

 事務局側から、平成21年度防衛調達審議会開催計画について説明が行われ、審議会の承認を得た。
 平成21年度防衛調達審議会の開催日程は以下のとおり。

   第76回: 4月15日(水)
   第77回: 5月27日(水)
   第78回: 7月15日(水)
   第79回: 9月16日(水)
   第80回:10月14日(水)
   第81回:11月18日(水)
   第82回:12月 9日(水)
   第83回: 2月17日(水)

(7)次回の日程等

 次回は4月15日(水)に開催の予定。詳細については事務局から後日連絡。

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