第48回防衛調達審議会議事要旨

 

日  時 平成17年10月20日(木) 15時00分~
場  所 陸上自衛隊北海道補給処志学館
出席者
(委 員)

川井会長  江畑委員 小林委員 清水(俊)委員 清水(涼)委員 東葭委員

(防衛庁)

草地原価計算部長 月橋装備企画課長 松田調達監察室長 川合陸上幕僚監部装備副部長 河野海上幕僚監部装備部長 久保航空幕僚監部装備部調達課長 宮代統合幕僚会議事務局第4幕僚室長 米岡技術研究本部総務部長 小川契約本部企画調整課長

議  題
(1)  平成16年度防衛装備品等の契約に係るサンプリング調査
(2)  次回の日程等
議事概要
(1)平成16年度防衛装備品等の契約に係るサンプリング調査
 防衛庁側からサンプリング調査対象とした、陸上自衛隊の随意契約による「90式戦車外注整備ほか3件」の役務請負契約、及び一般競争契約による「カラープリントカートリッジほか1件」の物品売買契約について、次の2項目に関する説明が行われた後、主に以下のような指摘事項と質疑応答があった。
①調達品の概要
②調達要求の概要と契約成立に至る経緯
(主な指摘事項と質疑応答)
【90式戦車外注整備ほか3件】
  (参考)  本件は、90式戦車他3種の陸上自衛隊装備品の欠陥箇所又は欠陥の生ずるおそれのある箇所を分解して修理を行い、使用可能状態に回復するための外注整備である。
   本件の契約相手方は、売上先のほぼ100%が防衛庁であることから、決算書の内容を精査することが重要である。外注整備や部品販売の契約がある旨の説明であるが、契約個々の分析に加え、会社全体から見た利益との整合性についても検討して頂きたい。
 これまで、大きく捉える見方は欠けていた点があり、今後は、委員のご指摘を踏まえ、決算書の年度に当庁が設定した総利益率の値とそれに対応する決算書の値を比較・分析する。
 契約相手方の総資産に対して、利益剰余金が大きいように思われるが、この累積経緯を示されたい。
   この件については、次回の審議会(11月16日)までに調査し回答する。
   貸借対照表における「繰延税金資産」の額が、賞与引当金や退職給付引当金等の費用処理分から推計する額よりもかなり大きいが、税務申告書からその要因を検証する必要があるのではないか。
 この件についても、次回の審議会までに調査し回答する。
 整備等売上原価報告書の労務費及び経費から実績の加工費率を推定すると、計算に用いた加工費率よりも小さいが、その理由は何か。
 計算に用いた加工費率は、当該加工費率の対象となる部門費の予算を基に設定したものである。その部門費に計上する対象費目は、整備等売上原価報告書の労務費及び経費の全てが該当するのではなく、部門費に計上した対象費目を実績に置き直して、実績の加工費率を計算した値と比べると、当方の計算に用いた加工費率より若干大きくなっている。
 外注整備の売上による利益よりも、親会社から購入した部品販売の売上による利益の方が大きいのではと考えられるが、親会社から購入した部品の原価に関して、その適正性について検証をしているのか。
 今回、審議対象となった補給処においてではなく、各補給処の取り纏め機能をもつ補給統制本部が親会社の原価調査を実施して、原価の適正性を検証している。
 本契約は概算契約であるが、この契約は、契約履行後までに費やした工数が帳簿等で確認できれば容認されるため、掛かっただけ請求ができるという構図になっている。これでは、原価を下げる誘因・動機付けが働くのか疑問である。なるべく非効率な工数を除く誘因・動機付けがないと、いつまでも非効率な工数が入ったままで改善がされない懸念がある。
 本契約は標準作業表による標準内作業と、分解しないと修理箇所が特定できない標準外作業からなり、全て概算契約としている。標準内作業については、90式戦車の外注整備は平成15年度から開始されたばかりであって、現在はまだ工数を確定するためのデータ収集をしている段階であり、これがある程度進んだところで工数分析を実施し、標準内作業については確定契約にする方式を検討していく。また標準外作業工数については、修理箇所を事前に診断して、修理箇所を特定してから契約を行う整備診断方式というようなものを、今後検討していきたい。
 
【 カラープリントカートリッジほか1件】
  (参考) 本件は、市販品のカラープリントカートリッジとプリントカートリッジ(黒)の購入である。
   調達数量が多ければ価格が安くなる現実を認識しつつ、的確な所要量を把握するという観点から、四半期毎にまとめて調達しているという説明であるが、実際には計画外のために少量を高い価格で購入している例も見受けられる。できるだけ臨時の購入が発生しないように長期調達計画を立てることが経済的な調達につながると思われるので、是非検討して頂きたい。
 委員の指摘を踏まえ、今後はできるだけ多方面からの情報を収集して、調達計画を立てるように努力していきたい。
 

(2) 次回の日程等
  次回は11月16日(水)に開催の予定。詳細については事務局から後日連絡。

ページの先頭へ戻る