猿岩

人面石くん

壱岐市

壱岐焼酎

黒崎半島のさらに先端にある高さ45mの海蝕崖の玄武岩。そっぽを向いた猿にそっくりで、気紛れな自然の造形に驚かされる。
壱岐島誕生の神話によると、「壱岐の国は生き島である。神様が海の中でこの島をお産みになったとき、流されてしまわないようにと八本の柱を立てて繋いだ,
その柱は折れ残り、今も岩となって折柱(おればしら)といわれている」とある。その八本の柱のひとつが猿岩である。

鬼の足跡

黒崎砲台跡

壱岐焼酎(いきしょうちゅう)は、麦焼酎発祥の地と云われている壱岐市において醸造される麦焼酎の総称である。
米麹大麦12の割合で仕込み、もろみを熟成させた後蒸留して醸造されている。
戦国時代末期から廃藩置県時まで壱岐島肥前国平戸藩の領地となっていた。
島内で生産された米は平戸藩に年貢として納めなければならなかったが、大麦については年貢の対象となっていなかったため、
食用のみならず余裕があるときには焼酎の原料としても使っており、島内各地で自家用に醸造されていたものが現在の壱岐焼酎の原型となっている。
現在、島内には7つの蔵元があり、それぞれ上記の割合を守りつつ醸造している。
1995(平成7年)には国税庁より沖縄県泡盛熊本県球磨焼酎と並んで「地理的表示」が認められた。
原産地を特定する表示をすることが公認されたもので、産地ブランドとして一定の地位が認められたことになる。
なお、地理的表示の要件は上記の米麹と大麦の比率と壱岐島内の水を使って醸造されたものであることとなっている。

壱岐市(いきし)は、長崎県壱岐島を主な行政区域とするである。
壱岐市域の大半を占める壱岐島は面積133.82km²、南北17km、東西15km。有人島としては壱岐島の南西部の沖合いに原島長島大島が、
北側の沖合いに若宮島がある。また島周辺には19ヶ所の無人島がある。これらをまとめて壱岐と呼ぶ。

郷ノ浦町の西端、牧崎の先端にある。玄武岩の海蝕崖の絶壁上に広がる草原に、ぽっかり開いた周囲110mの大穴。
これは途方もなく長い時間をかけて波が浸食した海蝕洞の先端部が、陥没してできた穴である。
壱岐を代表する景観で、地元では、大鬼のデイが鯨をすくい捕るために踏ん張ってできた足跡で「鬼の足跡」と呼ばれている。
この時のもう片方の足跡は勝本町辰ノ島の蛇ケ谷にある足跡である。牧崎の海岸に突き出たにんまり笑うゴリラ岩が愉快だ。