<隊歌の解説>
1番 「編 成 (平時の準備)」
   美しい碧空のもと、少数精鋭の鉄騎兵(装甲車化された現代の騎兵)が全国から結集し、この沖縄の地に第15偵察隊が編成された。
   「旅団の命運を左右する」という偵察任務を果たすため、日夜、斥候車(愛車)を友(戦友)とし、敢えて厳しい訓練に臨み有事に備えている。
  いつでも厳しい任務に赴く気概を有する勇ましい武士、それが我ら第15偵察隊だ。

2番 「機 動 (有事即応〜先駆け挺身)」
  
 敵侵攻!、現代の騎兵は、瑠璃色の海を眼下に、遠くに敵を求め、碧い空、紺色の海を駆け抜けてゆく。
  敵の警戒網をくぐり抜け、ジャングル・山岳の厳しい地形を踏破し、一騎当千の斥候は、黙々と敵中深く挺身してゆく。
  慧敏(智慧・敏捷)を備え、このような厳しい任務を遂行する部隊、それが我ら第15偵察隊だ。

3番 「潜伏・帰還 (潜伏・監視〜旅団に勝利・生還を)」
 
  翡翠(新緑)の如く光る島に潜伏してから幾日も過ぎ去る。旅団は遥か彼方、絆は通信のみ。
  アダン等が生い茂る亜熱帯ジャングルの彷徨は、敵の恐怖、自然の脅威、水・食糧の困窮、極度の疲労、そして孤立無援・・・。
  しかし!、斥候は旅団のため、恐怖と疲労を押し殺し、生き続け、心静かに敵を「観(目のみならず五感と情報センス)」続ける。
  偵察隊の「義(矜恃)」、斥候の血と汗と涙で獲得した情報は、旅団を勝利へと導き、長きにわたる作戦は終焉を迎える。
  ボロ切れのように傷つき疲れ果て、戦友に背負われた斥候の眼光は、激務を果たした誇りに満ちあふれ、凛々しく勇ましい。
  必ず生きて生きて生き抜き、戦友と伴に、家族の下に帰る、それが我ら第15偵察隊だ。