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南スーダン派遣施設隊第6次要員(隊長 野村1佐)は、約4カ月間の工期を経てUNエプロン第2タクシーウェイ(誘導路)を10月13日に完成させ、翌14日に竣工式を実施した。
このタクシーウェイ暗渠排水工事の整備は、ジュバ空港滑走路とUNのエプロン(航空機の駐留区域)を結ぶ航空機用の誘導路を確保するために実施したものであり、同滑走路と同エプロンを隔てる既存の水路を暗渠(カルバート方式)にするものであった。
ボーイング767(約190t)級の大型航空機の荷重に耐えうる強度が必要であったため、鋼製コルゲート管と360°鉄筋コンクリート保護巻とした工法により、長さ約44m、幅約5m、深さ約2mの構造物を構築した。
気温が40℃を超える酷暑、突然のスコールなど、コンクリート構造物を施工するには厳しい気象条件に加えて、生コンクリートの低品質及び納入数量の不安定なことを考慮し、通常よりも強度を落とす条件として装備施設本部に構造の検討を打診した。その間、コンクリート打設計画を幾度となく検討し、関係する機関等と協議を重ね、いくつもの問題点を解消し晴れて施工を開始する日を迎えた。(設計担当:企画補佐 森田技官・小山内技官)
第1施設小隊(小隊長 大東1尉以下33名)が施工を実施したが、その活動は、気温40℃を超える猛暑日の連続、強烈な日差しにより鉄鋼排水管が素手では触れないほど熱くなる等の環境下でのものとなった。施工に必要な鉄筋3,000本以上を手作業により加工・配筋し、コンクリートについては約370㎥を打設した。
竣工式で野村隊長は「第2タクシーウェイの完成がUNMISSの任務の円滑化と将来のジュバ空港の国際空港化のための一助となり得たこと及び構築のノウハウが今後のジュバ空港整備に生かされることは、誠に喜ばしく、そして光栄なことです。」と英語で式辞を述べ、次いで大東小隊長が完成までの作業工程を英語と写真パネルで説明した。
来賓のUNMISSミッション支援部サービス・デリバリー長 コフィ・ジョンソン(Kofi Johnson)氏は「日本隊のプロフェッショナリズムの賜物である。」と述べ、UNMISSミッション支援部航空部門長サミュエル・アブロクワ(Samuel Abrokwa)氏は「ジュバ空港に多大な貢献をした。」との称賛の祝辞を述べた。最後にテープカットと記念撮影により第2タクシーウェイの完成を祝った。
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水路バイパスの構築
【7月12日】 |
通路を土のうで補強
【7月13日】 |
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排水管を設置するための掘開
【7月14日】 |
整地及び転圧
【8月8日】 |
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加工した鉄筋の組み立て
【8月25日】 |
鉄鋼排水管の設置
【9月1日】 |
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鉄鋼排水管の組み立て
【9月1日】 |
コンクリート打設のための外枠設置
【9月15日】 |
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コンクリート打設
【9月22日】 |
コンクリートの均し
【9月25日】 |
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排水溝入口の仕上げ
【10月2日】 |
エプロンの埋戻し
【10月7日】 |
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式辞を述べる野村隊長
【10月14日】 |
竣工式に参列する隊員
【10月14日】 |
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完成までの工程を説明する、大東 第1施設小隊長
【10月14日】 |
祝辞を述べるジョンソン氏
【10月14日】 |
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祝辞を述べるアブロクワ氏
【10月14日】 |
完成記念のテープカット(右から3番目 野村隊長)
【10月14日】 |
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完成記念撮影
【10月14日】 |
第3科施設運用が作成したプレート
【10月14日】 |
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