竹とんぼは羽と一緒に竹軸も一緒に回っています。
しかしヘリコプターの機体は回転していません。それはテールローターのおかげです。
テールローターがないとブレードが回転した際に、作用反作用の法則により機体がブレードの回転方向と逆方向に回転してしまいます。
これをトルクと呼んでいます。
トルクによりこのままではヘリコプターは飛べません。
そこで回転方向と逆方向の力を発生させるためテールローターが必要なのです。
テールローターによってトルクを打ち消す力(アンティトルク)を生み出し、2つのローターをコントロールしてヘリコプターは色々な方向へターンしています。
ヘリコプターの操縦は両手両足を使います。
上図のように左手で「コレクティブ・レバー」、右手で「サイクリック・スティック」、両足で「ラダー・ペダル」の3種類を操作して操縦しています。
・「コレクティブ・レバー」
レバーを上下させることにより出力をコントロールし、高度・速度などを変化させます。
・「サイクリック・スティック」
スティックを傾けることにより、メインローターの回転面を変化させ任意の方向へ機体を進めます。
前進するならスティックを前に、後進するならスティックを後ろにそれぞれ傾けます。
・「ラダー・ペダル」
方足ずつペダルがあり、ペダルを調整することでテールローターをコントロールします。
右ペダルを踏み込むと機体は右を向き、左ペダルを踏み込むと機体は左を向きます。
また速度計や昇降計などの計器や色々なスイッチを操作することで、安全で安定した操縦が可能となっています。