隊の活動状況
  平成28年度第4次隊集中訓練

  第11特科隊(隊長 西島1佐)は、平成29年1月23日から26日までの間、北海道大演習場島松地区において第4次隊集中訓練を実施した。
 本訓練では、冬季の特性に応ずる部隊行動、主にスキー行進、陣地の偵察・選定及び、火砲の実射訓練を行いその能力の向上を図った。
 スキー行進では、より実戦に近い状況下で任務遂行ができる部隊行動及び積雪寒冷地の隊員に必要なスキー能力のスキルアップを図るため、中隊対抗冬季戦技競技会を兼ね行った。
 競技会は、従来のタイムや技術を競うのではなく、部隊行動を焦点に作成されたチェックリストをもとに採点する方式を採用し、各中隊が部隊及び隊員の練度・技量を把握し、それに見合った安全な経路を選定して、良好な状態で行進できる行進計画を立て、あくまでも実戦で任務を遂行するため「形より質」を追求したものである。
 陣地の偵察・選定では雪上車、スキーを活用し実射訓練のための陣地を偵察・選定した。 
 実射訓練は、天候にも恵まれ整斉円滑に進み、計画通りに終了することができた。これは隊として99式自走155mmりゅう弾砲が装備されて初の本格的な冬季実射訓練という特性を十分に踏まえ、低温や凍結による装備品の機能低下を防ぐ処置をしっかりと準備した成果によるものである。 
 本訓練は、隊として初めての試みが多かったものの、冬季においても任務遂行できるという自信が付いた訓練となった。
背のうの重量点検
示された地点を通過する各中隊
急坂はトラバースにより前進
見事優勝した第2中隊
陣地偵察・選定に向かう軽雪上車
実射訓練の目標を設置する測量班
氷点下の弾薬開梱
整斉円滑な射撃