◆岩見沢駐屯地司令紹介◆

第12施設群長兼ねて岩見沢駐屯地司令
1等陸佐 山下 拓路

            着任の挨拶

  この度、第12施設群長兼ねて岩見沢駐屯地司令を拝命した山下1佐です。
 輝かしい伝統ある精強第12施設群そして岩見沢駐屯地で勤務できることは身に余る栄光であるとともに、その責任の重大さに身の引き締まる思いです。
 さて、我が国周辺を取り巻く安全保障環境は、より一層厳しさを増していると認識しています。特に、国際情勢は、不確実性・複雑性を高度化させているとともに、科学技術の進展は、作戦様相を複雑化・高度化させています。また、大規模な自然災害も増加傾向にあります。
 このような周辺環境にいおいて、我々第12施設群は、各種事態に即動し、必ず任務を達成することが求められています。そのためには、私をはじめとして隊員一人一人がそれぞれの問題を克服して任務達成までの道のりを切り開いていくことが必要であり、私の指揮・統率の基本方針として「みちをひらく」を示しました。これに基づき、第12施設群の部隊・隊員に対しては、「挑戦」、「信頼」の二点を要望しています。一つ目である「挑戦」ですが、あらゆる任務を完遂するためには、初めて遭遇する問題や大きな困難にぶつかっても、失敗を恐れず、積極的に行動し、それを克服することが必要と考えています。したがって部隊・隊員には、与えられた任務・職務を確実に達成し得るよう、執念と行動力をもってこれらの
問題等に「挑戦」することを期待しています。二つ目である「信頼」ですが、施設科部隊は戦闘支援部隊であるとともに災害派遣及び国際平和協力活動等においては、主力となって行動する部隊です。被支援部隊、国民及び派遣先国住民から「信頼」を得るためには、い施設技術力を保持するとともに、部隊・隊員として健全性を保持することが必要と考えています。したがって、部隊・隊員には、任務・職務遂行にあたり、技術の練磨と創意工夫に努めるとともに、服務にあたっては、強固な団結、厳正な規律及び旺盛な士気を涵養することを期待しています。
 次に岩見沢駐屯地司令として、駐屯地所属部隊・隊員に対し、「地域とともに」、「融和団結」の二点を要望しています。一つ目の「地域とともに」ですが、我々自衛隊が任務達成にのために日々訓練にまい進できるのも、これまでの地域の皆様のご理解・ご協力の賜物であると認識しています。駐屯地として、これからも地域の一員として信頼され、良好な関係を維持できるよう、地域とともに日々歩んでいきたいと考えています。二つ目の「融和団結」ですが、岩見沢駐屯地には、第12施設群、第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊、第345会計隊岩見沢派遣隊、第314基地通信中隊岩見沢派遣隊、北部情報保全隊岩見沢情報保全派遣隊、岩見沢駐屯地業務隊、札幌地方協力本部岩見沢地域事務所・札幌地域援護センター岩見沢分室の部隊等が所在しています。各種事態に即動し、必ず任務を達成するためには、各部隊がそれぞれの機能を発揮し、駐屯地一丸となって行動することが必要であり、駐屯地所在部隊の一体化を期待しています。
 最後に、第12施設群及び及び岩見沢駐屯地司令として、部隊の先頭に立ち、あるべき姿を追求し、自衛隊の精強化にまい進する所存ですので、皆様のご指導・ご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。
              
Profile
出身地:長崎県
学 歴:防衛大学校(土木工学)43期
    平成11年3月卒
教 育:防衛研究所一般課程(66期)
経 歴
平成11年 3月 幹部候補生学校 (福岡県:久留米)
  12年 3月 第1施設大隊 (東京都:朝 霞)
  13年 8月 第117教育大隊 (神奈川県:武 山)
  15年 8月 第105施設器材隊 (北海道:南恵庭)
  19年 3月 第12施設群第336施設中隊長  (北海道:岩見沢)
  19年 8月 幹部学校(CGS) (東京都:目 黒)
  21年 8月 施設学校 (茨城県:勝 田)
  23年 4月 陸上幕僚監部防衛部防衛課 (東京都:市ヶ谷)
  28年 3月 第1施設大隊長 (東京都:朝 霞)
  29年 3月 陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部情報課 (東京都:市ヶ谷)
  30年 8月 中央業務支援隊付(防研) (東京都:市ヶ谷)
令和 元年 7月 西部方面総監部装備部 (熊本県:健 軍)
      8月 西部方面総監部施設課長 (熊本県:健 軍)
   2年 8月 陸上幕僚総監部防衛部施設課建設班長 (東京都:市ヶ谷)
   4年12月 教育訓練研究本部総合企画部総合企画課 総
合企画室総合企画班 総合企画班長
(東京都:目 黒)
令和 5年 3月 現職務 (北海道:岩見沢)


             歴代駐屯地司令紹介