マーク中心にあるのは矢の羽根からデザインされた第13旅団の隊章の三矢(毛利元就の「三矢の遺訓」をモチーフ)であり、中央の紅葉は広島県の県木、「46」は我が連隊のナンバーです。また紅の色は、普通科部隊の職種色を表し、向かって左の緑色は県北の山岳を、右の青色は県南部の瀬戸内海を表しています。 |
海田市駐屯地は、三矢の訓え、一日一力一心(百万一心)で有名な戦国武将毛利元就公に由緒ある広島市の東方約10km、山陽本線と呉線の分岐点及び国道2号線と31号線が接する交通上の要衝、昔から山陽道要衝として栄え、町には脇本陣などの跡がその名残をとどめる海田町にあり、総面積約44万㎡、周囲約3kmで海田湾に面した一角にあります。 第46普通科連隊は、昭和45年3月10日初代連隊長深町1佐を中心に香川県善通寺市の善通寺駐屯地において編成され、中・四国地区の警備を担当する第13師団の隷下部隊の一つとして海田市駐屯地に配置されました。 |
善通寺駐屯地隊員に見送られ、フェリーで広島へ(昭和45年)
編成にあたっては、第1中隊は鳥取県米子市の第8普通科連隊で、第2中隊は香川県善通寺市の第15普通科連隊で、第3中隊は山口県山口市の第17普通科連隊で、それぞれの連隊の隊員で編成、本部管理中隊、第4中隊、重迫撃砲中隊は三個連隊から集められた隊員の混成で編成されました。 連隊は、平成4年のカンボディア派遣要員(PKO)の参加、平成7年の「阪神・淡路大震災」における災害派遣、平成9年の日米共同演習(FTX)への参加等広範多岐な任務等を遂行しました。 |
阪神・淡路大震災で人命救助に当る46普連(平成7年1月)
また第13師団最終の年となる平成10年度の師団競技会においては「重迫撃砲射撃競技会」「持続走競技会」「銃剣道競技会」の全てに優勝し、有終の美を飾りました。 |
栄光の功績 3本の優勝旗(平成11年度)
平成11年3月新たな陸上自衛隊の改革「合理化・効率化・コンパクト化を一層すすめ、質が高く実効性のある陸上自衛隊」の先陣を切って第13師団は第13旅団となり新生第46普通科連隊として誕生しました。 編成にあたっては、第4中隊及び重迫撃砲中隊が廃止となり、完全車両化を含む新規装備品で装備された、本部管理中隊及び3コの普通科中隊で編成されました。 |
新しく装備された高機動車(安全祈願)(平成11年)
平成13年9月11日、米国同時多発テロの発生、その後のテロや大量破壊兵器の拡散等、新たな脅威や多様な事態に対応するため、米軍施設警護、東南海・南海地震対処等の即応性の維持・向上に努めています。 平成18年度から全国に先駆け中部方面隊で上級曹長制度が試行され、連隊も最先任上級曹長を指定しました。 |
初代最先任上級曹長 森田氏から寄贈された
最先任上級曹長室入口に掲げられた看板
平成19年3月26日、旅団は即応近代化旅団に改変(対戦車中隊の廃止、第47普通科連隊の中部方面混成団への編入)に伴い、各普通科連隊は新装備(軽装甲機動車、01式軽対戦車誘導弾等)が導入され、より即応性・機動性を重視した連隊に編成されました。 |
新しく装備された軽装甲機動車(安全祈願)
平成22年9月3日から9月29日の間、アメリカ合衆国ワシントン州にあるヤキマ演習場において「米国における米陸軍との実動訓練(雷神)」を実施しました。本訓練の成果を普及し軽普通科連隊の戦い方を案出し、強靭性を高めました。 |
雷神訓練開始式(平成22年)
平成23年3月11日東北三陸沖を震源とする最大規模マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生しました。これに伴う大津波及びその後の余震によって甚大な被害をもたらした「東日本大震災」における災害派遣活動を福島県相馬市で行いました。 |
相馬市原釜地域の救助活動を実施する隊員(平成23年3月)
相馬市相馬港沿岸を捜索するレンジャー隊員(平成23年3月)
平成26年8月20日、広島県広島市北部の安佐北区や安佐南区などの住宅地を襲った大規模な土砂災害が発生しました。連隊は、広島県知事からの要請を受けて早急に現場へ進出し、昼夜を問わず救出活動を行いました。 |
夜間の救助活動を実施する隊員(平成26年8月)
広島市安佐南区で救助活動を実施する隊員(平成26年8月)
平成28年1月27日、広島県山県郡北広島町で寒波の影響により水漏れなどが発生し、配水池の水位が低下し断水状態となりました。連隊は、同日より水トレーラによる給水支援を実施しました。 |
給水活動を実施する隊員(平成28年1月)
給水場所の北広島町八重地区(平成28年1月)
平成28年4月14日及び16日に熊本県で大規模な地震が発生しました。(熊本地震)連隊は、4月16日から熊本県に前進し救出活動を実施しました。 |
被害地域に前進する隊員(平成28年4月)
熊本県南阿蘇村高野台地区(平成28年4月)
平成29年10月、日米共同警護出動訓練を実施しました。 |
米軍と共同で訓練をする隊員(平成29年10月)
米軍と共同で訓練をする隊員(平成29年10月)
平成30年6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に広い範囲で台風7号及び梅雨前線の影響による集中豪雨が発生。(平成30年7月豪雨)広島県内各地で住宅地等を襲った大規模な土砂災害が生起しました。連隊は、広島県知事からの要請を受けて早急に現場へ進出し、昼夜を問わず救出活動を行いました。 |
倒壊した家屋から救助をする隊員 呉市安浦町(平成30年7月)
安芸郡熊野町川角で救助活動を実施する隊員(平成30年7月)
安芸郡海田町三迫で危険物(流木等)の除去作業を実施する隊員(平成30年8月)
呉市天応町で危険物(がれき等)の除去作業を実施する隊員(平成30年8月)
令和2年12月7日から12月10日にかけて、広島県三原市において県内初の鳥インフルエンザ対応に係る災害派遣が発生。連隊長以下連隊約150名の隊員が5個組に分かれ、24時間体制で約134,000羽の鶏の殺処分作業を実施しました。 |
災害派遣現場に移動する隊員(令和2年12月)
炭酸ガスによる処分を実施する隊員(令和2年12月)
鶏の運搬準備を実施中の隊員(令和2年12月)
作業終了後の消毒(令和2年12月)
令和4年12月19日から21日及び12月30日から1月2日にかけて、広島県世羅町において鳥インフルエンザ対応に係る災害派遣に従事しました。 |
炭酸ガスによる処分を実施中(令和4年12月)
鶏の運搬準備を実施中(令和4年12月)
鶏の運搬を実施中(令和5年1月)
車両の消毒を実施中(令和5年1月)
年 | 月日 | 内容 |
1970年 (S45) |
創隊後一年間は他部隊が出動 | |
1971年 (S46) |
2月 | 広島県安芸郡海田町日ノ浦山 山林火災 |
4月 | 広島県広島市安芸区矢野町愛宕山 山林火災 | |
4月 | 広島県呉市阿賀町 山林火災 | |
5月 | 広島県広島市安芸区瀬野川町 山林火災 | |
10月 | 広島県広島市安芸区瀬野川町 山林火災 | |
1972年 (S47) |
1月 | 広島県三次市双三郡三良坂町 給水支援 |
7月 | S47年7月豪雨(広島県三次市)水害 | |
1973年 (S48) |
4月 | 広島県大竹市玖波山 山林火災 |
7月 | 広島県広島市以ノ島町 山林火災 | |
8月 | 広島県広島市忠海町 山林火災 | |
8月 | 広島県竹原市高崎町 山林火災 | |
12月 | 広島県三原市沼田町 山林火災 | |
1974年 (S49) |
1月 | 広島県大竹市阿田多島 山林火災 |
1月 | 広島県呉市阿賀町南八山 山林火災 | |
3月 | 広島県佐伯郡大野町 山林火災 | |
1975年 (S50) |
1月 |
岡山県倉敷市 児島重油災害 (三菱石油重油流出事故(1974年12月発生)) |
8月 | 広島県豊田郡安浦町 山林火災 | |
1976年 (S51) |
2月 | 広島県安芸郡海田町日ノ浦山 山林火災 |
9月 | 香川県小豆郡池田町 山林火災 | |
1977年 (S52) |
派遣なし | |
1978年 (S53) |
4月 | 広島県安芸郡海田町 山林火災 |
6月 | 広島県江田島市江田島町古鷹山 山林火災 | |
9月 | 広島県竹原市 山林火災 | |
10月 | 広島県安芸郡坂町小屋裏 山林火災 | |
1979年 (S54) |
派遣なし | |
1980年 (S55) |
2月 | 広島県呉市川尻町(野呂山) 山林火災 |
1981年 (S56) |
1月 | 広島県豊田郡豊浜町(大崎下島) 山林火災 |
1982年 (S57) |
派遣なし | |
1983年 (S58) |
7月 | 島根県那賀郡三隅町 豪雨災害 |
1984年 (S59) |
3月 | 広島県佐伯郡宮島町 山林火災 |
3月 | 広島県佐伯郡大柿町 山林火災 | |
8月 | 広島県安芸郡府中町 山林火災 | |
1985年 (S60) |
11月 |
広島県呉市弥生町烏 |
1986年 (S61) |
4月 | 広島県呉市倉橋町 山林火災 |
8月 | 広島県豊田郡安浦町水尻 山林火災 | |
1987年 (S62) |
派遣なし | |
1988年 (S63) |
7月 | 広島県山県郡加計町 豪雨災害 |
1989年 (H元年) |
派遣なし | |
1990年 (H2) |
派遣なし | |
1991年 (H3) |
派遣なし | |
1992年 (H4) |
5月 | 広島県廿日市市宮島町 山林火災 |
1993年 (H5) |
4月 | 広島県安芸高田市吉田町 山林火災 |
8月 | 広島県竹原市 山林火災 | |
1994年 (H6) |
派遣なし | |
1995年 (H7) |
1月 |
阪神・淡路大震災 H7年(1995年)兵庫県南部地震 |
8月 | 広島県江田島市大柿町 山林火災 | |
1996年 (H8) |
派遣なし | |
1997年 (H9) |
1月 | 広島県江田島市江田島町 山林火災 |
3月 | 広島県呉市安浦町 山林火災 | |
4月 | 広島県東広島市黒瀬町 山林火災 | |
1998年 (H10) |
10月 | 広島県尾道市 水害 |
1999年 (H11) |
6月 |
広島県呉市郷原、広島市佐伯区 水害 6.29広島土砂災害 |
2000年 (H12) |
8月 | 広島県尾道市瀬戸田町 山林火災 |
10月 |
H12年(2000年)鳥取県西部地震 給水・給食・入浴支援 |
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2001年 (H13) |
3月 | H13年(2001年)芸予地震(広島県呉市) |
2002年 (H14) |
派遣なし | |
2003年 (H15) |
派遣なし | |
2004年 (H16) |
7月 | 広島県呉市阿賀 給水支援 |
10月 | H16年(2004年)新潟県中越地震 | |
2005年 (H17) |
派遣なし | |
2006年 (H18) |
1月 | 広島県福山市 山林火災 |
1月 | 広島県福山市 山林火災 | |
8月 | 広島県呉市・江田島市 給水・入浴支援 | |
2007年 (H19) |
7月 |
H19年(2007年)新潟県中越沖地震 給水・給食支援活動 |
2008年 (H20) |
2月 |
広島県山県郡安芸太田町恐 行方不明者の捜索 |
5月 |
鳥取県東 三 |
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2009年 (H21) |
7月 |
H21年(2009年)7月中国・九州北部豪雨 (山口県山口市)給水支援 |
2010年 (H22) |
7月 |
広島県庄原市川北町 豪雨による水害 人命救助、行方不明者の捜索 |
2011年 (H23) |
3月~6月 |
東日本大震災 人命救助 H23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 |
2012年 (H24) |
10月 | 広島県三原市深町 山林火災における連絡活動 |
2013年 (H25) |
派遣なし | |
2014年 (H26) |
8月~9月 |
広島県広島市安佐南区 豪雨による土砂災害 人命救助(行方不明者の捜索) H26年(2014年)8月豪雨 |
2016年 (H28) |
1月~2月 |
広島県山 |
2016年 (H28) |
4月 | 熊本地震 人命救助 |
2018年 (H30) |
7月 | 平成30年7月豪雨 人命救助(行方不明者の捜索) |
2019年 (H31) |
4月 |
広島県呉市蒲刈町 山林火災 (簡易映像伝送装置による撮影・伝送) |
2019年 (R1) |
9月 |
台風15号に伴う災害派遣(千葉県鴨川市) (災害復旧活動支援) |
2020年 (R2) |
12月 |
鳥インフルエンザ対応に係る災害派遣(広島県三原市) (鶏の殺処分) |
2022年 (R4) |
12月 |
鳥インフルエンザ対応に係る災害派遣(広島県世羅町) (鶏の殺処分) |