貸費学生

貸費学生とは

現在、大学および大学院(専門職大学院を除く)で、医学、歯学、理学、工学を専攻している学生で、卒業(修了)後、その専攻した学術を活かして引き続き自衛隊に勤務する意志を持つ者に対し防衛省より学資金が貸費される制度です。

貸費学生概念図

技術貸費学生

大学の理学部・工学部の3年次、4年次又は大学院(専門職大学院を除く。)修士課程に在学している方が対象となります。

配置される主要な技術分野
区 分 主要な技術分野(注2)
陸上自衛隊 装甲車両、誘導武器、サイバー攻撃対処、弾道ミサイル対処、電磁スペクトラムに関する分野等
海上自衛隊 船艇、航空機、搭載電子機器・武器、航空武器、水中音響に関する分野等
航空自衛隊 航空機、誘導武器、レーダー、搭載電子機器、電磁スペクトラム、宇宙監視に関する分野等

注2:記載の技術分野のほか、大学又は大学院の研究分野に応じて多様な技術分野に配置されます。

研修

防衛省では、技術貸費学生を対象として、大学の夏休み期間を利用した約1週間程度の夏期研修を行っています。夏期研修は、自衛隊の研究開発機関や部隊等で装備品に直接触れたりして、見聞を広めてもらうもので、本研修にかかる経費は防衛省が負担します。

募集要項

応募資格 大学の理学部、工学部(注)の3・4年次又は大学院修士課程在学(専門職大学院を除く。)
(正規の修業年限を終わる年の4月1日現在で26歳未満(大学院*修士課程在学者は28歳未満))
注:学部については、理学部、工学部に類する学部も応募資格に該当する場合があります。詳しくは最寄りの自衛隊地方協力本部にお問い合わせ下さい。
受付期間 令和2年10月1日(木) ~ 令和3年1月15日(金)
試験科目 筆記試験、口述試験及び身体検査
試験日程 令和3年1月30日(土)
合格発表 令和3年4月23日(金)
入隊時期 卒業(修了)後

貸費学生の魅力

①国家公務員特別職(自衛官)の幹部が約束されます。
②自衛隊入隊後は防大卒業生や一般幹部候補生と同じ人事管理です。
③自分の勉強した内容を生かして技術系の仕事が可能です。
④大学で勉強に専念することが可能(就職活動は必要ない)です。
⑤学士採用の場合でも、修士進学は可能です。
⑥4年以上かつ学資金貸与期間の1.5倍の期間自衛隊で勤務すれば学資金の返還は免除になります。
⑦貸与金は、ほかの奨学金制度と比較しても遜色ありません。
⑧採用後、夏季休暇に部隊研修が可能(将来勤務のための素地を養う)です。

応募から受験までの流れ

Step 1:まずはお問い合わせ

応募に関しての詳細は、日本全国各地区に設置された地方協力本部のカレッジリクルータ、もしくは募集コールセンターへお気軽にお問い合わせください。

募集コールセンター フリーダイヤル 0120-063792 年中無休 受付時間 12時〜20時
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広島地方協力本部 TEL.082-221-2957
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佐賀地方協力本部 TEL.0952-24-2291〜3
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長崎地方協力本部 TEL.095-826-8844〜6
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熊本地方協力本部 TEL.096-366-1271〜3
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宮崎地方協力本部 TEL.0985-53-2643〜5
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鹿児島地方協力本部 TEL.099-253-8920
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沖縄地方協力本部 TEL.098-866-5457〜8
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●カレッジリクルータとは
幹部自衛官を志す皆さんに対し、自衛隊のことを良く知ってもらい、不安なく陸上・海上・航空自衛隊の幹部候補生を志願し入隊してもらうため、必要なアドバイスを実施する陸上・海上・航空自衛隊の幹部自衛官です。

Step 2:自衛官が親身にお応えします!

応募から受験、入隊後の待遇から取得資格など、さまざまな疑問に対して、懇切丁寧にご説明します。

パンフレット・自衛隊貸費学生募集案内・自衛隊貸費学生採用案内 こちらのページからダウンロード等ください 確認する

Step 3:志願票を提出

貸費学生の募集は、11月から1月上旬に行います。
受験にあたっては、最寄の地方協力本部に資料請求して志願票を取り寄せ、事前に提出してください。

Step 4:受験・合格発表

貸費学生の試験は、筆記試験、口述試験及び身体検査を実施します。

試験
筆記試験 (英語、数学、物理、化学及び小論文)
口述試験
身体検査
合格発表:地方協力本部への掲示及び本人宛通知(合格者のみ)

Step 5:入隊

卒業(修了)後、技術貸費学生は陸上・海上・航空自衛隊の一般幹部候補生として採用されます。

学資金

学資金の貸与 毎月54,000円(平成30年4月1日現在)を貸与します。
学資金の免除等 貸与された学資金は、自衛官として一定年限以上勤務すると規定に従って返還が免除されます。

Q&A

Q1. 技術貸費学生とは何ですか??
A1. 陸海空自衛隊の装備品をハイテク化、国産化する分野で活躍する有能な人材を養成するため、大学の理学部・工学部又は大学院修士課程の在学生のうちから選考により採用して、学資金を貸与し、その修学を助成するものです。
Q2. 技術系幹部とはどのような仕事ですか??
A2. 将来的には、各自衛隊の装備品について研究開発する機関等で勤務し、技術分野で活躍するエキスパートになることを求められるもので、装備品等の研究開発分野において将来を創造する仕事です。
Q3. 陸海空自衛隊それぞれの技術系幹部の仕事とは、具体的にはどのような内容ですか??
A3. (陸上自衛隊の場合)
将来の戦い方から必要な装備品を具体的に導き出し、その装備品を関係企業と協力して試作します。そして、試作品の試験を踏まえ、装備品として実用化します。試験には火力性能試験、機動性能試験、耐爆性能試験などの試験があります。
(海上自衛隊の場合)
装備品開発までの大きな流れは陸自と同じですが、海上自衛隊の場合、艦船の建造や誘導弾・魚雷の実用試験、固定翼哨戒機の性能確認などがあります。また、装備品の維持・整備のための仕事もあります。
(航空自衛隊の場合)
航空自衛隊も装備品開発までの大きな流れは陸上自衛隊と同じですが、誘導武器の性能確認や警戒レーダの性能確認、戦闘機の性能確認などがあります。また、宇宙関連でいえば監視用衛星の性能確認などもあります。
なお、陸自の場合はサイバー分野の仕事もあり、サイバー部隊でサイバー能力を磨きつつ、勤務することが可能です。
Q4. 技術系幹部のキャリアアップを教えてください。
A4. 幹部自衛官に任官後、基礎期の約10年は、部下隊員とともに汗を流しつつ現場で実員指揮能力に磨きをかけます。
その後、選抜試験を経て技術高級課程等で技術研究開発等について学び、発展期を迎え、あわせて技術研究開発に係る経験を積みます。また、数百名規模の部隊の指揮官に就く場合もあります。
さらに選考により、高級課程という教育課程に入校、主に戦略的思考について磨きをかけ、完成期で自衛隊の制度・予算といった行政的な活動において主体的な役割を担うような要職に就きます。
Q5. 博士・修士を取得せず大学卒業後すぐに自衛隊に入隊した場合でも、技術系幹部としての仕事は十分にやっていけますか??
A5. 入隊後、防衛大学校の理工学研究科や一般の大学院へ入って修士又は博士まで取ることも可能ですので、それぞれの分野に応じて勤務できます。
Q6. 技術系幹部ということは、技術系の仕事しかないのでしょうか?
A6. 技術系幹部の仕事が主になりますが、一方で陸上自衛隊であれば連隊長、海上自衛隊であれば艦船補給処長、航空自衛隊であれば整備小隊長など、指揮官職を経験する機会があります。指揮官職で運用を学ぶことによりそれを技術系幹部の仕事へ生かすことにもつながります。
Q7. 一般幹部候補生で入隊する場合と処遇上の違いはありますか?
A7. ありません。入隊後の人事管理は防大を卒業して入隊したものや一般幹部候補生で入隊した方と同じです。
Q8. 貸費学生に合格して採用されて以降は、自衛隊への入隊においてさらに試験等あるのでしょうか?
A8. ありません。貸費学生に採用されて以降、健康の異状などなく、入隊時における身体検査で問題なければ、試験を受けることなく入隊することができます。これも貸費学生として採用された場合のメリットです。
Q9. 自分は大学4年生ですが、大学院で引き続き勉強することはできますか??
A9. 大学院へ進学し、修士をとってから入隊することも可能です。
Q10. 受験することができる学部は理学部と工学部に限定されますか??
A10. 理学部、工学部に類する学部も応募資格に該当する場合がありますので、詳しくは防衛省陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課又は最寄りの自衛隊地方協力本部にご連絡ください。
Q11. 仮に退職したときは学資金の全額を2年以内に返還が必要になります。(4年以上かつ学資金貸与期間の1.5倍の期間自衛隊で勤務することにより、返還については免除)
A11. 理学部、工学部に類する学部も応募資格に該当する場合がありますので、詳しくは防衛省陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課又は最寄りの自衛隊地方協力本部にご連絡ください。
Q12. 貸費学生として学資金を貸与されて以降、入隊までに貸費学生を辞退した場合、貸与金の返還はどうなりますか??
A12. 一括(若しくは分割)での返還をお願いしております。様々な手続きがあるため、辞退を正式に申し出て以降、返還に関するお手続きについてご連絡差し上げます。
Q13. 他の奨学金との併用は可能ですか??
A13. 可能です。すでに他の奨学金を受けている場合は、その借入先にも確認を取るようにして下さい。
Q14. 採用試験の内容はどのようなものですか??
A14. 学科試験、面接、身体検査が行われます。学科試験は、4教科(英語・数学・物理・化学)及び小論文があり、大学教養課程修了程度(大学2年までで学ぶ基礎的知識)となっております。
Q15. 合格後の採用の流れについて教えてください。
A15. 試験に合格した方に対し、4月下旬ごろに合格発表通知が本人及び大学長へ郵送されます。その後、所要の手続きがありますが、5月から4月分を含め貸与金が与えられ勉強に専念することができます。また、大学の夏休み期間に夏期研修を行い、自衛隊の研究開発機関や部隊等で装備品に直接触れたりして、見聞を広めることができます。本研修の費用は防衛省が負担することになっています。
Q16. 陸海空の要員はどうやって決まるのですか??
A16. 受験時に陸海空の希望をとります(第1希望から第3希望まであるので、陸海空全てを希望することが可能です)。どの要員になるかについては、試験終了後の選考において決定され、合格発表の時にはどの要員になるかが通知されます。
Q17. 自衛隊への訓練参加等の義務はありますか??
A17. 貸費学生の間(自衛隊に入隊するまで)は自衛隊の訓練に参加することはありません。