 |
作曲者:1等陸曹 矢部 正志
平成16年10月23日新潟県中越地震、平成19年7月16日新潟県中越沖地震と2度にわたる震災の際、災害派遣の一環として近隣都市所在の音楽隊が慰問演奏を行いました。中越沖地震の時は、実に発災後1週間という被災直後の派遣でした。
波打ち亀裂の走る道路、不揃いに傾いた電柱、倒壊した家屋、震災の爪跡が生々しい被災地で緊張と不安の中不自由な避難生活を送る被災者の方々・・・。
「果たして音楽隊の演奏は受け入れられるのだろうか?」私達の中にはそんな不安がありましたが、演奏が始まるとその心配はすぐに吹っ飛びました。音楽に合わせリズムを取る子供達、歌を一緒に口ずさむお年寄り、涙する人、沢山の笑顔、そして演奏終了後の絶叫に近い「ありがとう!」の言葉に、励ます側であるはずの私達の胸が逆に熱くなっていました。現地には黙々と支援活動にあたる自衛官も大勢いましたが、彼らを勇気付けたのもまた、被災者の方々の温かい言葉や笑顔であったはずです。これらの体験を通して、立場や役割を超えた「人と人とが支え合う姿」というものが私の胸に深く刻まれました。
その後、ふとしたきっかけから、その時の想いを何とか形にできないだろうかと考えるようになりました。「人はみな一人ではない、そう思えるからこそ頑張って生きて行ける。」その確信だけを頼りに、つたない詩を書き、曲を付けました。その曲に平原曹長が素敵なアレンジで華を添えてくれました。さらに私の想いに賛同してくれた、コーラスグループGG4や音楽隊のメンバー、それらの力が隊長の指揮の下に結実して、『伝えたい想いがある』という曲が生まれました。この曲には、隊員それぞれの熱い想いが沢山詰まっています。その想いが一人でも多くの方に伝われば、そして聴いた人の心が少しでも元気になったなら・・・。
私は曲作りに携わった者の一人として最高に幸せです。
我々 |
|