Interview in September,22,2006
パイロットを目指し、航空自衛隊に入隊した竹村3曹。残念ながら、その道は断たれてしまいましたが、何とか飛行機に携る仕事がしたいと考えていました。「入隊当初、飛行機に乗る機会は、スケジュール便で移動するパッセンジャー(基地間を移動する際に搭乗する自衛官)としてくらい。パッセンジャーの席から見るロードマスターは自信満々で、格好良く見えました」。4年後、竹村3曹は警備員の仕事を経て、厳しい書類選考をクリアした者だけが受験できるロードマスター2次試験に進むことができました。書類選考で残ったのは、わずか18名。最終的に合格したのは5名という狭き門でした。 |
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「実際にこの仕事をやってみると、輸送機が飛び立つまでの機内準備が大変です」と語る竹村3曹。後方輸送を例にとると、まずPRと呼ばれる飛行前点検を行い、その日の任務にあった機内仕様に変更する、換装等行い貨物の搭載や乗客の搭乗準備をし、整備員が"航空機、異常なし"となったところで貨物等の搭載を始めます。そして乗客の搭乗手続き。事前の運航内容と、キャンセル等が入った実際の内容を確認します。また、飛行機は安全に飛行するため総重量が定められており、貨物等の重量が増加した分は燃料を減らすことで調節しなくてはなりません。さらに大切なのが、どのように貨物とパッセンジャーを配置するかという重心計算です。これらを計算し、情報をパイロットに報告することでようやく離陸準備完了。この流れを1時間余りでこなさなくてはなりません。ロードマスターになりたての頃は「計算計算で、人への気配りができていませんでした」。教官から『これを見てみろ!』言われ確認すると、貨物の後ろはガラガラなのに、パッセンジャーは前方でギュウギュウ詰めになっていたという失敗も。「今でも記憶に強く残っています」と竹村3曹。モットーにしている"乗せる人、乗せる物に対する気遣い"の原点になったシーンかもしれません。「戦術輸送の場合など、投下時に、もし何かが引っ掛かっていたりしたら、人が外へ連れ出されるかもしれないし、最悪の場合、飛行機が落ちてしまうかも知れないわけですから」。 |
![]() 電卓を使い重心計算、燃料計算などを行います。 |
![]() 搭乗するパッセンジャーの人数にあわせて座席を組み立てます。 |
| ひとつの作戦を完結させるためには、幾つもの部隊や多くの人が関わります。大切なのは、それぞれが仕事をきちんとこなし、次の仕事へとリレーしていくこと。航空輸送も、その大きな流れの一部です。「物は到着して当たり前ですし、到着しても壊れていたりしては意味がありません」。次に控えるランナーに、大切なバトンを届けるため、ロードマスターは今日も飛び立ちます。 | ![]() |






