8月活動状況
西部航空方面隊は8月27日(水)、大分県にある陸上自衛隊日出生台演習場で実際の爆弾を使用した滑走路被害復旧訓練を実施しました。
航空自衛隊にとって、基地は航空戦力発揮の基盤であり、その維持が任務遂行に重大な影響を及ぼします。特に、滑走路は航空機を安全に離発着させるために必要不可欠な施設です。
この訓練は、この滑走路が敵航空機の攻撃により被害を受けた際、被害を迅速に復旧し、航空機の運航を再開させるための、滑走路被害復旧能力向上を目的として行われたものです。 訓練は、第5航空団のF−4戦闘機3機が敵爆撃機役として、模擬対地爆撃飛行を展示(注)し、爆弾が投下され被弾したと想定して、飛行場の一部を再現した模擬滑走路地中にあらかじめ埋設した爆弾2発を爆発させました。 爆発により、コンクリート舗装した模擬滑走路は、土埃が高く上がり、2つの大きな穴が空きました。 その後、爆発による模擬滑走路の被害状況を確認し、西部航空施設隊、第5航空団、第8航空団及び南西航空混成団隷下の南西航空施設隊から派遣された要員により、復旧作業を行いました。 復旧作業は、重機(ブルドーザー、ショベルカーなど)で周囲に散らばった破片を撤去し、爆破され空いた穴に土を入れてならす作業を実施しました。 この作業と併せ、アルミニウム合金製とファイバーグラス製の復旧マットを組立て、被害位置にこれを敷き、約4時間で離発着できるように復旧しました。
本訓練を通じて、滑走路被害復旧能力の向上を図るとともに、被害状況調査の結果及び被害復旧上の問題点等を把握し、じ後の訓練の資を得ることができました。
(注)当日は、悪天候で敵爆撃機役が雲の上を飛行したため、残念ながら地上では飛行機のエンジン音だけしか聞こえませんでした。
ドン!!爆発の瞬間です | 土埃がものすごい高さまで上がりました |
爆破後の模擬滑走路1 | 爆破後の模擬滑走路2 |
重機を使用し破片の撤去 | 被害場所の埋め戻し |
復旧マットを穴の上にかぶせます | 息を合わせてマットを移動させます |
復旧マットの設置 | 被害復旧完了!! |
司令官による被害復旧状況の点検1 | 司令官による被害復旧状況の点検2 |
インタビューを受ける西施隊司令 | 多くの人が本訓練を研修しました |
26年8月23日(土)、福岡県久留米市に所在する高良台分屯基地において、 地域の名物行事「夏の夕べ」が開催されました。
本行事は、平素から分屯基地に対するご理解とご協力を頂いている地域住民の皆様への感謝を込めて、夕刻より庁舎地区を一般開放し、例年この時期に行っています。春の創設記念行事とともに、高良台分屯基地の二大イベントの一つです。
昨年は悪天候で祝賀会のみの実施となりましたが、今年は天候にも恵まれ、 迫力の太鼓演舞、多彩な盆踊り、美味しい売店、フィナーレには打ち上げ花火 と、全て予定どおり行うことができました。多数のご来賓や一般来場者の皆様に、 移りゆく季節の楽しい思い出を提供できたのではないかと、隊員一同、自負して おります。
来年も多数のご来場をお待ちしております。
踊りの輪が広がります。 | 間近で見る花火は大迫力です。 |
隊員も練習の成果を発揮しました。 | 基地司令挨拶 |
26年7月17日(木)、西空司令部庁舎内において、「勝利の軌跡」写真パネル完成行事を行いました。 「勝利の軌跡」とは、西部航空方面隊所属の隊員が、西空レベル以上の各種競技会等で優勝した際に、その隊員の功績をたたえ、隊員士気の振作及び西空の更なる精強化を図るた
めに設置された写真パネルです。作成は、第2高射群整備補給隊員3名が約4ヶ月の期間をかけ行いました。
訓練検閲や戦技競技会及び演習等の合間を縫い、担当者はこつこつと丁寧に制作してくれました。完成行事として、第2高射群司令、整補隊長及び作成者を招き、司令官等と懇談の後、除幕式を行いました。除幕後の「勝利の軌跡」にはすでに、平成26年度の大会において、優勝した隊員の写真が飾ってあり、今後、増えるであろう隊員の写真を飾るために眩しく輝いていました。
1 制作の様子
穴あけ 1 | 穴あけ 2 |
金具取付 | 葉っぱ作成中 |
葉っぱ塗装中 | 葉っぱ磨き中 |
葉っぱ取付中 | 最終確認中 |
2 取付の様子
取付場所確認中 | 取付完了 |
3 除幕式当日
制作に関わった隊員と懇談する司令官 | いよいよ除幕! |
そーれ! | おーっすごーい! |
困難だった箇所を説明する整補隊長 | 様々な工夫の跡に感心する司令官と副司令官 |
作成者と整補隊長 | 作成者と西空司令官 |
左より整補隊長、西空司幕僚長、2高群司令、西空司令官、西空副司令官 田實(たじつ)曹長、税所(さいしょ)2曹、岡本2曹 |