6月活動状況
西部航空方面隊は6月28日〜30日、大野城まどかぴあにおいて能力開発設計集合訓練を行いました。
これは定年を10年後に控えた准尉及び空曹隊員を対象にしたもので、未来予測及び経済設計の考え方、定年後に向けた自己能力開発及び定年後の自立設計等に関する講義及びディスカッション等が行われました。
制服から慣れないスーツに着替えた59名の参加隊員からは、「将来の再就職に向けて、今後自らの能力をどのように高め、定年準備をどのように進めてゆくか、意識を改革できた」などの声が聞かれました。
援護班長による再就職状況の説明 |
ディスカッションする受講者 |
22.6.28(月)に、任 銀成(イム・ウンソン)陸軍大佐を団長とする韓国合同参謀大学訪問団(計20名)が、春日基地を訪問しました。
これは、防衛省防衛政策局が主催する日韓間の「相互理解の促進」と「信頼関係の醸成」を目的とした研修の一環として行われました。
訪問団は、基地内の研修を終えた後、西部航空方面隊副司令官(飯田克幸空将補)に表敬訪問し、懇談及び記念品の交換を行いました。
訪問団を出迎える西空司幕僚長 |
懇談でサッカーワールドカップが話題になりました |
副司令官から記念の盾を贈呈しました |
6月21日(月)、楠田防衛大臣政務官が初度視察で春日基地を訪問されました。
到着された政務官を、西空司令部庁舎前にて西空司令官以下主要幹部がお出迎え。福岡が地元の楠田政務官にとって、初度視察とはいえ春日基地訪問はこれが初めてではなく、 くつろがれた笑顔で西空司令官と握手をかわされました。
西空司令部庁舎にて状況報告を受けられた後は、庁舎前広場に展開した第8高射隊(高良台分屯基地)のペトリオットミサイル(PAC-V)を視察。隊長の説明を熱心に聞かれました。
その後、悪天候のため予定していたヘリの運航がキャンセルになり、多少の予定変更があったものの、無事に次の視察地、海上自衛隊佐世保基地へ向け出発されました。
西空司令官と笑顔で握手 |
主要幹部の出迎えを受けました |
庁舎前にて記念撮影 | 8高隊長より概要説明を受ける政務官 |
PAC−Vも熱心に視察されました | 主要幹部の見送りを受けて出発 |
西部航空方面隊は6月16日(午後)〜18日(午前)、退職隊員の再就職に向けた基盤拡充を目的とした那覇基地の研修を行いました。
本研修は日頃、自衛官の再就職にご理解とご協力を頂いている企業等の皆様に対して、部隊と隊員に接してもらい自衛隊への理解を更に深めて頂くことをねらいとして行われました。
那覇基地では、援護室長の全体ブリーフィングに続き主要航空機の見学を実施し、その後基地外からではありますが普天間及び嘉手納基地を見学して頂き「南西区域を防衛する空海部隊と主要在日米軍基地の現状」を認識して頂けたものと思います。 企業の皆様からは、「昼夜を問わず南西区域の防衛に当たる隊員の旺盛な士気と責任感に感銘を受けました。」など援護担当者として有難いコメントを頂きました。
C−1輸送機で南国沖縄に到着 |
那覇基地で概況説明(南混団司令部にて) |
南西区域防空の先兵F−15パイロットと共に | 南西区域の海の防人P3Cのクルーと共に |
旧海軍砲台跡(那覇基地) | 普天間基地が一望できる展望台 |
22.5.30(日)に、福岡県久留米市の筑後川河川敷で、福岡県・久留米市・小郡市・うきは市・大刀洗町・大木町の主催する総合防災訓練がありました(合計180機関2,200名が参加)。
訓練では、西部航空警戒管制団基地業務群(春日基地)による野外支援車(応急トイレ)展示、第2高射群第8高射隊(高良台分屯基地)による炊事車での炊き出しを行いました。
また、芦屋救難隊による河川転落者捜索と救出訓練、芦屋管制隊による被災地周辺上空航空機の運航調整、芦屋気象隊による被災地周辺の気象情報提供を行いました。 西部航空方面隊司令部も県対策本部連絡要員を派遣し、計29名の隊員が参加しました。
同日、佐賀県伊万里市の二里公民館で、佐賀県・唐津市・伊万里市・玄海町・有田町の主催する総合防災訓練がありました(合計63機関1,670名が参加)。 訓練では、第43警戒群(背振山分屯基地)による野戦釜による非常炊き出しと、西部航空方面隊司令部も連絡要員を派遣し、計7名の隊員が参加しました。
22.6.6(日)には、高知県南国市物部川河川敷及び同県長岡郡本山町松島ヘリポートで、高知県・南国市・香南市・香美市・本山町・大豊町・土佐町・大川村の主催する総合防災訓練がありました(合計83機関約1,000名が参加)。
訓練では、第5航空団(新田原基地)のF−4EJ改戦闘機及び土佐清水通信隊(土佐清水分屯基地)による情報収集と対策本部へ収集した情報の伝達を行いました。
また、新田原救難隊のUH−60J救難機によるDMAT(災害派遣医療チーム)搬送と、U−125A救難機により山間部にある被災地で活動中の各機関の航空機と対策本部との間の無線中継、春日ヘリコプター空輸隊による孤立地区住民搬送を行いました。 西部航空方面隊司令部も県対策本部連絡要員を派遣し、地上要員として計12名が参加しました。
<福岡>西警団基地業務群の応急トイレ展示 |
<福岡>訓練に参加する航空機の運航調整中 |
<福岡>炊飯車でただいまカレーを作っています | <福岡>芦屋救難隊UH-60Jによる被災者救出訓練 |
<佐賀>今日も火加減ばっちりたい! | <高知>訓練に参加した土佐清水通信隊一同 |
<高知>孤立住民誘導訓練をする春日ヘリコプター空輸隊 |
6月10日現在、新田原基地は宮崎県で発生している口蹄疫に対し、災害派遣を継続しています。実施項目は、川南町役場への連絡官の派遣(5月2日から)、車両消毒支援(5月13日から)、口蹄疫関連資材搬出入に係る支援(5月24日から)の3項目です。
車両消毒支援は、5月22日までの間に川南町内の3カ所で作業を行い、延べ8,711台を消毒しました。5月24日からは消毒ポイントを新富町内の3カ所に移し、6月10日現在で延べ28,291台の消毒をしています。
口蹄疫関連資材搬出入に係る支援では、宮崎県災害対策本部の防疫関連資材等(消石灰や防護服、ブルーシートなど)の一時的な保管場所として基地内訓練場を提供し、資材搬出入の支援を行っています。 口蹄疫に関する詳細な情報については、宮崎県ホームページ「口蹄疫に関する情報提供」をご覧ください。
拡散防止のための消毒作業 |
スクーターも消毒 |
防疫資材の保管 | 搬出作業中 |
西部航空方面隊援護業務課は5月18日(火)海栗島分屯基地(第19警戒隊)で、6月1日(火)福江島分屯基地(第15警戒隊)それぞれの部隊において任期満了を迎える任期制隊員と概ね54歳で退職する定年退職予定者を対象とした就職補導教育等を行いました。
教育では、主に再就職の厳しい状況及び再就職の心構え等に関する教育に重点を置き退職自衛官に企業が期待することや業種に応じた資格取得の必要性等についても分かり易く説明が行われ、各隊員の再就職に向けた意識改革に一石を投じました。
参加した隊員からは、「航空自衛隊で培ったエアマンシップを基本に社会が求める人材に可能な限り努力していきたい」と感想が寄せられました。
援護状況の説明(19警戒隊) |
やりたい仕事は何ですか? |
隊長、小隊長への就職指導 |