基地司令あいさつ


第5航空団司令 兼 新田原基地司令

空将補  福田 隆宏
(ふくだ たかひろ)

福田 隆宏

  新田原基地のホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。いつもアクセスありがとうございます。旧年中に賜りました温かいご支援、ご厚情に心より御礼申し上げます。

  近年の我が国を取り巻く安全保障環境は、格段に速いスピードで不確実性を増し、かつてない厳しいものになるとともに、安全保障におけるパラダイムも大きく転換しつつあり、宇宙やサイバー、電磁波といった新たな領域での優位を確立することが必要不可欠となっています。こうした中、昨年末に新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画が閣議決定され、新たな領域での優位を獲得するとともに、これらの領域と陸海空という従来の領域の組み合わせによる戦闘様相に適応することが死活的に重要であるとの認識の下、すべての領域における能力を有機的に融合し、その相乗効果により全体としての能力を増幅させる領域横断(クロス・ドメイン)作戦により、我が国の防衛を全うする多次元統合防衛力を構築するとの方針が示されました。我々はこれまでの延長線上、すなわち、これまでのやり方や考え方に安住することなく、領土、領海、領空、そして国民の生命と財産を断固として守り抜くために、あるべき姿に向かって不断の努力を重ねてまいる所存であります。

  また、昨年も、大阪北部を震源とする地震や平成30年北海道胆振東部地震による震災、西日本一帯に甚大な被害をもたらせた平成30年7月豪雨や台風21号、24号による風水害等の多くの自然災害が発生した年でもありました。このため、新田原基地は災害派遣任務として、救難機やT-4による情報収集、人命救助活動を実施するとともに、各地に要員を派遣し給水支援等を実施して参りました。また、周辺自治体が計画する各種防災訓練等にも積極的に参加し、地方対策本部における、自治体との連携の強化に加え、航空機や車両を含む警察、消防等と連携した実動組織による捜索救助能力の向上等に努めました。特に近い将来、発生が危倶される南海トラフ地震について内閣府が発表した宮崎県の被害想定は、最大震度7、最大15m級の津波が15分前後で到達するというものであり、九州太平洋側の各地で甚大な被害が予想されています。高台に位置する新田原基地は、津波による被害を受けることがないと予想され、空輸拠点、医療拠点として大きな役割を果たせる宮崎県内の唯一の飛行場であるともいえます。新田原基地の隊員、一人一人は、地域の一員であるとの気概を持って、各種災害への対応にも、しっかりと備えて参ります。

  このように、我々は防衛、防災両面における新田原基地の意義、重要性を深く認識し、地域の皆様との絆を更に深めながら任務に邁進していく所存ですので、倍旧の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。結びに、新しい年が皆様にとりまして、平穏で実り多い年となりますよう祈念いたしまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。

 平成31年1月
空将補 福田 隆宏

 

  略歴

         
  • 平成  3年     9月  教育集団付
  • 平成  5年     9月  航空救難団(静岡県 浜松)
  • 平成  5年   12月  航空救難団(茨城県 百里)
  • 平成  11年   5月  航空救難団(愛知県 小牧)
  • 平成  13年   3月  幹部学校付(東京都 目黒)
  • 平成  14年   3月  航空支援集団司令部(東京都 府中)
  • 平成  16年   8月  航空幕僚監部防衛部装備体系課(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  20年   8月  航空救難団(新潟県 新潟)
  • 平成  21年   8月  航空救難団飛行群芦屋救難隊長(福岡県 芦屋)
  • 平成  23年   3月  幹部学校付(東京都 目黒)
  • 平成  24年   3月  航空幕僚監部防衛部防衛課(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  24年 12月  航空幕僚監部防衛部防衛課編成班長(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  26年   8月  航空幕僚監部人事教育部人事計画課調整官兼企画班長(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  28年   4月  統合幕僚監部運用部運用第2課(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  28年   6月  統合幕僚監部運用部運用第2課災害対策調整官(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  29年   8月  航空幕僚監部人事教育部補任課長(東京都 市ヶ谷)
  • 平成  30年   8月  現職