
航空自衛隊の全隊員へ
このたびの東日本大震災に際し、航空自衛隊は、平素の警戒監視や領空侵犯に対する措置等の任務を的確に遂行しつつ、「千里同風」の想いをもって、誠実に災害派遣任務等を遂行してきました。
真摯に任務と向き合う隊員諸官の姿は、健全で精強な航空自衛隊を内外に示し、国民からの信頼をより一層強固なものにしたと確信しています。私心を捨て、公に奉じた隊員諸官は航空自衛隊の誇りです。諸官が航空自衛隊員としての自覚と誇りをもち、一丸となって未曾有の国難に立ち向かってきたことに対し、航空幕僚長として深甚なる敬意を表します。また、隊員諸官の活動を支え、応援して下さったご家族の皆様にも、改めて感謝の意を表したいと思います。
7月1日、大臣の命を受け、東日本大震災に係る統合任務部隊の編成が解かれました。この機会に、次の3点を申し述べます。
一、被災された方々への支援等の継続と松島基地の早期復興
航空自衛隊は、引き続き、空災部隊を保持し、必要に応じ陸海の災害派遣部隊と協同して、今なお困難と闘っている被災された多くの方々の支援等にあたるとともに、津波で大きな被害を受けた松島基地は、必ずや元どおりの、否、災害に強い基地として復活させます。英知と努力を結集し、創意と工夫をもって、本任務を達成せよ。
一、武人として気概と鍛錬
この国難の中で、多くの隊員が、我々の果すべき使命の重要さと精強であることの大切さを改めて痛感した筈です。これを機に、今一度武人としての原点に立ち、教育訓練に精励し、個人と部隊を鍛え上げる決意を新たにせよ。
一、更なる精強化の追求
本災害派遣活動において多くの貴重な教訓を得ました。我が国を取り巻く安全保障環境が予断を許さない状況にあることにも鑑み、これらの教訓を活かし必要な態勢の改善を図り、更なる精強化を追求せよ。
改めて、本災害派遣における隊員諸官の労を多とするとともに、各級指揮官を中核として、一致団結、「国民に信頼される、より健全で精強な航空自衛隊」を目指し、これからも一層奮励されんことを期待します。
平成23年7月1日 航空幕僚長
空将 岩ア 茂