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その場その場での対応も必要だが、それ以上に準備の大切さを感じている。調理師免許を持つ松原2曹は、得意な料理に喩えた。
「作業の準備や手順、手際の重要性は、料理も有線班の仕事も同じ。料理は“仕込みが7割”といいます。作業も仕込みが大事で、いかに事前準備をしておくかです」
たとえば基地行事の航空祭や納涼祭。会場本部などと連絡を取るための臨時回線を設置する場合、事前調査を綿密に行い、その資料を整備して当日に備える。少人数でチームを組む有線班だからこそ痛感する言葉だ。
有線班にも、自衛隊ならではの訓練が存在する。入間基地だけでなく、市ヶ谷基地など他の航空自衛隊基地と臨時回線を構成する「回線構成訓練」がそれだ。通常業務の中で体得している知識や経験からすれば、この訓練自体は緊張することはない。また、入間基地内に限らず、海外派遣など基地との連絡用に回線構成を行う機会もあり、どこへ行っても必要とされる職種を、松原2曹は誇りに思っている。そんな松原2曹の将来の目標は、自らに尊敬する先輩や上司の姿を重ねている。
「信頼される人間になりたいです。職種があって、職場ごとに動く仕事ではありますが、職場に関係なく頼られる人になりたい」
一口に電話といっても、部隊ごとの多種多様な要望すべてに対応するには、まだまだ勉強は尽きない。的確でかつ信頼性の高いシステムを構築するためにも、知識やスキルをステップアップする努力を惜しまない松原2曹。その精神は、自衛官でありながら、一般企業の社員にも通じるものがありそうだ。
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