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「待っていてもダメなんです。自分からアクションを起こさないと“夢”は掴めないと思いました」

歩哨犬は、すべてドイツ・シェパードである。ドイツ・シェパードは、ドイツ山岳地方の牧羊犬として使われていた。素直、警戒心が強い、情緒が安定しているといった資質が認められ、第一次世界大戦頃から軍用犬として救助、運搬、警備などに使役されるようになった。ドイツ・シェパードはこうした資質を持っているが、訓練によって歩哨犬としての必要な能力を備えなければ、ペットとなんら変わらない。その訓練を担当するのが、竹山3曹である。

航空自衛隊に入隊して、どうして歩哨犬担当なのか。

「実は高校3年生になる前の春休みに、入間基地に見学に来ているのです」

竹山3曹は、北海道出身。叔父が犬の訓練士であった影響もあり、小さい頃から犬の訓練をする仕事に就きたいという漠然とした「夢」を、実際の進路を決めるにあたって、どのようにしたら実現できるかを考えた。

「待っていてもダメなんです。自分からアクションを起こさないと“夢”は掴めないと思いました」

そこで犬の訓練ということで調べていきついたのが、航空自衛隊と警察犬訓練所だ。そして、百聞は一見にしかずとばかりに、17歳の高校生が一人で北海道から上京して、1泊2日で双方の職場を見学した。

「警察犬の訓練士になるには、見習いとして住み込みで働いて初めて訓練士受験資格が得られます。航空自衛隊は、そのような期間はありませんが、希望が通らなければ歩哨犬訓練はできません。どちらにするかは悩みましたが、待遇面などを考慮して航空自衛隊に決めました」

希望が通らなかったらとも考えたが「絶対に希望を通す」という強い信念を持って入隊した。



歩哨犬管理班の事務所棟と訓練場所。いたるところが訓練場所となるが、装具をつけずに訓練するときはフェンス内で行うことが多い

職種の選択は簡単なものではないが、竹山3曹は自分の希望を貫いた

教育隊は熊谷基地。中学生の頃から柔道を続けていたため、基礎体力をつける訓練でも音を上げることもなく、3カ月後の職種希望では、歩哨犬の訓練ができる警備を希望した。

「職種希望のときには悩みました。入隊して初めて、具体的に整備、補給といった、職種を知ると、簡単に選択ができなくなります。どれも重要なものですから、どの職種を希望するかは本人次第です。結局、当初からの目的であった歩哨犬の訓練ができる警備を希望しました」

希望は無事通り、警備職につくことになった。現在、警備職は福岡県・芦屋基地にある第3術科学校で教育を受けるが、竹山3曹が入隊した平成9年の警備職は、教育隊での基礎訓練後、基地に配属されて、そこで教育を受けるシステムだった。

竹山3曹の初任地は、入間基地。警備の基本は「不測の事態に備え、注意して守ること」だ。ゲート警戒等の警備の基礎訓練を受けることから始まった。その中には、歩哨犬管理の訓練もある。しかし、竹山3曹は日々の厳しい訓練のなか、休日など暇をみつけては歩哨犬管理班を訪れ、歩哨犬訓練の仕事をより深く知るように努力した。

入隊して3年、警備の仕事も一通りこなせるようになって、歩哨犬管理班に配属になった。晴れて、歩哨犬の訓練ができるようになった。

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「犬の訓練をすることが小さい頃からの夢だったんです」

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