平成15年7月に成立したイラク復興支援特措法に基づき、同年12月の先遣隊派遣から数えて約5年間、国民の皆様の多大なる支援のもと、延べ約3,500名の隊員の汗と涙、そして国民の皆様のそれぞれの思いを乗せた駅伝の襷を16区間(16期)にわたり完全試合で確実に繋いでまいりました。
今般、我々16期派遣輸送航空隊が最終区間であることが伝えられ、我々のゴールが見えてきたところです。しかしながら、箱根駅伝にたとえれば、大手町の交差点を曲がり、ゴールテープをこの目で見るまで、そしてそのテープを切るまで我々の活動は続きます。したがって、それまでの間、我々に一寸の油断を許すことがあってはなりません。
派遣輸送航空隊としては、これまでのペースを崩さず、隊員一人一人が最後まで己の持ち場をしっかりと守り、イラクの復興はもとより、中東地域の安定のために国際社会が一丸となって取り組んできたこの崇高な任務を完遂させ、必ずやこの活動が将来の日本の国益に結びつくものとの強い使命感を持ち、日本の代表として誠実・謙虚な武士道の精神を重んじ、残された任務を全うします。