こちらのコーナーは、基地に来られなくてもweb上で基地見学ができるコーナーです♪
基地の中の様々な施設や装備品等をこちらでご紹介していきます。
数回に分けてupしていきますので、皆さんお楽しみに!
(他の回はページの下にあります。)
web見学第5回目の今回は、第3術科学校第2教育部を見学していただこうと思います!
第2教育部は、7つの職域(消防、土木建築、電気、設備機械、給汽、車両整備、警備)の隊員に必要な知識及び技能を教育することを任務としています。第2教育部長を筆頭に、企画科、教育4科(消防、土木建築、電気、設備機械、給汽)、教育6科(車両整備)及び教育7科(警備)で組織されています。
土木建築とは・・
施設の建設、道路、滑走路、建物等の維持補修、建築物の設計、測量等の業務を行います。
学生は座学及び実習を通じて、土木建築員として必要な知識及び技能を習得するとともに、大型特殊免許を取得します。
第3術科学校の自動車教習所は航空自衛隊唯一の指定自動車教習所であり、基地内の施設で教習を行っています。航空自衛隊に入隊後、土木建築員に配置された隊員は、大型特殊免許を取得します。その後全国に配属された隊員は、それぞれの部隊において、基地の運用に必要な建物及び道路の維持補修等の業務に従事します。
電気とは・・
基地内の電気設備の維持補修、電力管理、停電時に電気を送電させる非常用発電機の運転操作及び整備に関する業務を行います。
写真は高電圧の電気設備操作実習の様子です。
基地内の高電圧の電気設備の点検時には必ず電気員の操作
により作業場所を停電させて保守点検を実施します。電気
設備を停電させずに点検を実施したり、誤った操作で停電
させると、電気事故につながり、人命に関わる他、航空自
衛隊の任務中断に繋がるため、座学で電気設備の構造を学
習し、実習で操作要領を学習します。
航空自衛隊が任務を遂行するためには、電力の供給は一瞬
たりとも中断が許されません。このため、停電時等は非常
用発電機といった器材を運転し電力の供給を行います。
座学では、非常用発電機の構造や機能・運転操作及び整備
について学習し、実習では教育用器材を用いて運転操作や
整備要領を実施します。
基地の建物内には、たくさんの電気配線があります。電気
員は、写真のような電気工事を実施することが多々ありま
す。誤った操作や接続方法で屋内設計による電気事故や電
気設備の故障を起こさないために、正しい知識を学習し、
実際に配線工事を実施します。
設備機械とは・・
基地内の給排水施設及び空気調和設備の取扱いや整備、航空機着陸拘束装置及び燃料施設の整備に関する業務を行います。
学生は座学及び実習を通じて、設備機械員として必要な知識及び技能を習得します。
※航空機着陸拘束装置とは・・
航空機の離着陸時における過滑走を防止し、パイロットの生命及び航空機の損害を最小限にとどめる為の機材。
基地内の飲用水を作るため、浄水施設の維持整備、水質を
管理するための水質検査、ポンプなどの点検整備、また、
使用された水を国の基準に適合させ、排水するためるため
の浄化槽などの維持整備を恒常的に行っております。他に
も、トイレや手洗い器の整備、交換作業なども行っており
基地内の隊員が任務に専念できるようライフラインの整備
を行っております。
課程教育では、構造機能、点検整備、理論、法令などを座
学や実習を通じて学びます。
自衛隊では、24時間態勢で防衛業務にあたるため、様
々な装置が使われており、機器から熱が発生するものが
多くあります。装置によっては、熱に弱いものもあり、
その熱により装置が壊れないよう、空気調和設備で適切
な温度・湿度などを維持させています。
給排水設備、空気調和設備などを維持補修するために、実
際に工具を使用し、配管や鉄板の加工、接合などを行いま
す。
課程教育では、工具の正しい使用方法や、配管などの加工
、接合を座学、実習を通じて学びます。今までに工具を触
ったことがない隊員も多くおり、物の加工が不得意と感じ
ている隊員も、実習課題として物を加工することで自信を
つけて課程を修了していきます。
航空機に不具合が生じた際、安全に着陸停止させるため、
航空機着陸拘束装置を使用します。
課程教育では、構造機能、点検整備要領などを座学や実技
を通じて学びます。また、実際に航空機を着陸停止した状
態を想定した実習を行い、装置の操作要領やチーフとして
の指示要領を学びます。
給汽とは・・
基地内に熱源として蒸気を送るための給汽設備の運転操作及び点検整備に関する業務を行います。
学生は、座学及び実習を通じて、給汽員として必要な知識及び技能を習得するとともに、公資格(2級ボイラー技士)を取得します。
基地内に蒸気を送るために、ボイラー室から各建物へ蒸気
管が設置されています。給汽員はこの蒸気配管に不具合が
あった場合に、配管の補修を行う必要があります。
学生が示された図面に従い、配管を加工している様子です。
消防とは・・
建造物火災、航空機火災、その他非常時の人命救助、消火活動及び火災予防(防火点検教育)などの業務を行います。
学生は座学及び実習を通じて、消防の業務に関する知識や消火要領等の技術を習得します。
建物において火災が発生した場合、被害を最小限に食い止めるため、安全、確実、迅速な人命救助、消火活動等を実施しなければなりません。そのため、消防教育班では、いろいろな状況を想定し、火災が発生した建物から要救助者(逃げ遅れた者)の救出や消火活動の訓練をしています。
航空機事故を想定した訓練では、安全、確実、迅速にパイロットの救出を行うための搭乗員救出訓練や、実火を使用した航空機救難消火訓練を実施しています。航空機から火災が発生した場合は、機体の損傷を最小限に食い止めるために有効な消火活動が必要になります。
車両整備とは・・・
航空自衛隊で保有する数多くの車両(乗用車、トラック、消防車、クレーン車、ブルドーザなど)の整備に関する業務を行います。
学生は、座学及び実習を通じて、車両整備員として必要な知識及び技能(保安検査と整備作業)を習得します。
今回は、第3術科学校第2教育部を紹介しました。
第2教育部がどのような部署なのか少しはイメージしていただけましたでしょうか。
全国から集まった隊員は、各職種において必要な知識及び技能を習得し、それぞれの基地で任務を遂行します。
隊員に専門的な知識及び技能を教育することが我々第2教育部の使命です。
今後も第2教育部一丸となって隊員育成に取り組んでいきます。
皆さん、いかがでしたか?(^^)
次回のweb見学もお楽しみに♪
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